(短編集)

鬼火



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    初公開日(参考)1961年01月
    分類

    短編集

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    鬼火 (ふしぎ文学館)

    1993年09月30日 鬼火 (ふしぎ文学館)

    漆山万造と漆山代助。従兄弟同士でありながら、お互いに憎みあい、呪いあって育ったこの二人の画家は、今また妖婦・お銀を巡って対立する。愛憎渦巻く凄惨な地獄絵図の結末は…?闘病生活のかたわら一日一枚ずつ書き継いだといわれる鏤骨の名篇「鬼火」のほか、美少年の妄執を浮彫りにして、谷崎に伍す、と評された傑作「蔵の中」、月光が語る幻想文学の佳品「かいやぐら物語」など、人間心理の深奥を抉り、耽美の限りをつくした巨匠・横溝正史のふしぎ小説全10篇。 (「BOOK」データベースより)




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    鬼火の総合評価:8.22/10点レビュー 27件。Bランク


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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.27:
    (5pt)

    妖艶にして耽美の境に遊ぶがごとき味わい。殊に、「鬼火」の凄絶無類の運命譚、闘争記に戦慄させられました。

    昭和十年前後に発表された短篇を六本、収めています。妖艶怪奇の味わいが何とも魅力的で、文章がまた流れるが如く美しい耽美の粋を凝らしたもの。うっとりさせられました。

    なかでも、「鬼火」「蔵の中」「面影双紙」の三篇が抜群の読みごたえで魅了されましたね。
    中篇「鬼火」の、呪われし復讐と運命の闘争譚のぞくぞくするような面白さ。
    短篇「蔵の中」の、遠眼鏡を通して眺めていた光景が現実味を帯びてくるサスペンス。そのスリリングな味わい。
    短篇「面影双紙」の、少年の目を通して語られし話のぞっとする恐ろしさと、大阪弁の妙味。
    いずれもめっちゃ素晴らしい出来栄えで、惚れ惚れさせられましたです。

    杉本一文の文庫カバーイラストも、本作品集にふさわしい、雰囲気豊かな逸品であります。

    収録作品ならびに雑誌初出年は、以下のとおりです。

    蔵の中/鬼火 (角川文庫 緑 304-21)Amazon書評・レビュー:蔵の中/鬼火 (角川文庫 緑 304-21)より
    4041304210
    No.26:
    (4pt)

    鬼火各版の相違について

    『鬼火』は「新青年」掲載の際、描写の一部が検閲に触れ、一部削除を命じられたため、数奇な運命を辿り、大まかに流布版、オリジナル版、改稿版等が存在する。

    流布版
    昭和10年(1935年)に短編集(春秋社版『鬼火』)に収録の際、著者により削除箇所の補填改稿がなされ、以来、長らく流布している春秋社版テキスト

    オリジナル版
    昭和44年(1969年)に刊行された桃源社「鬼火・完全版」
    中井英夫が保有していた削除の難を逃れた「新青年」を基に刊行されたもの。
    下記図書で読むことが可能。
     ・『新版横溝正史全集2 白蝋変化』(講談社, 1975/6)
     ・『小説 野性時代 第128号』(角川書店, 2014/6)
     ・横溝正史ミステリ短篇コレクション2鬼火(柏書房, 2018/02)

    改稿版
    昭和50年(1975年)に発売された角川文庫版の「鬼火」
    桃源社版「鬼火」を底本とするも、さらに著者が大幅な加筆修正を行った。
    その他の版
    創元推理文庫「日本探偵小説全集9・横溝正史集」
    改訂版の本文に編者が削除部分をはめ込んだ折衷版
    角川版を底本としつつ、「新青年」掲載の折に当局から削除を求められた部分をゴシック体で表現、さらに当時の挿絵を描いた竹中英太郎の挿絵が全て収録。

    藍峯舎『鬼火 オリジナル完全版』
    「新青年」掲載のテキスト単行本。表記も発表時の旧字旧かな。
    「新青年」で本文に添えられた竹中英太郎の挿画全点を、現存する原画から復刻
    蔵の中/鬼火 (角川文庫 緑 304-21)Amazon書評・レビュー:蔵の中/鬼火 (角川文庫 緑 304-21)より
    4041304210
    No.25:
    (4pt)

    déjà vu

    題材にも文体にもdéjà vuを感じた。そう。解説にもあるが、谷崎潤一郎の悪魔主義的作風の横溝版なのだ。加えて、乱歩の匂いもする。ただし、両者ほどの洗練があるかと言えば、やや苦しい。趣味が良いかどうかは読む人次第。
    理に拘った戦後の傑作群とは趣を異にする6短篇が収録されている。逸品揃いと考えるか否かは読む人次第。まぁ読んでみることを薦めます。
    蔵の中/鬼火 (角川文庫 緑 304-21)Amazon書評・レビュー:蔵の中/鬼火 (角川文庫 緑 304-21)より
    4041304210
    No.24:
    (4pt)

    鬼火がいい

    鬼火が凄い。これぞ横溝正史の原点。
    著者が病気で苦しんでいた時の作品なので重苦しくおどろおどろしいが、人のしがらみや葛藤の中に切なさや退廃的な美があって世界観に浸れました。悲しいおとぎ話のような魅力ある一編です。
    蔵の中/鬼火 (角川文庫 緑 304-21)Amazon書評・レビュー:蔵の中/鬼火 (角川文庫 緑 304-21)より
    4041304210
    No.23:
    (5pt)

    探偵は出てきません

    横溝正史と言えば探偵小説。間違いではありません。しかし、それは彼の一面であり全てではありません。
    この短編集は彼の耽美主義の一面にフォーカスした一冊であり、探偵小説を期待する読者は肩透かしを食らうかもしれません。
    個人的な事ですが、初めてこの本を読んだのは11歳の夏。「蔵の中」の主人公の姉に胸を焦がすような感情を抱いた魔法のような夏でした。その後、引っ越しやら何やらで失くしてしまったこの一冊。52歳の夏に 再び手にすることが出来ました。
    蔵の中/鬼火 (角川文庫 緑 304-21)Amazon書評・レビュー:蔵の中/鬼火 (角川文庫 緑 304-21)より
    4041304210



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