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八つ墓村
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八つ墓村の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.52pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全113件 1~20 1/6ページ
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子供のころ (土曜日の夜)に怖いテレビ番組として観た記憶があったが、作品を読んでみて初めてストーリーが理解でしました。いやぁ、面白かったです。 他の作品も読んでみます。 | ||||
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人間関係など説明が多いし方言や心理描写は現代とは違い戸惑うが多重殺人事件と地下探検(宝探し)は面白かった | ||||
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血は繋がってないが、姉弟愛が描かれていて、よかったです。美也子との恋愛話にならなかったのが、新鮮でした。典子も原作では恋愛関係になるのにそれもなかったです。春よの母性が切ない感じでした。 | ||||
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随分久しぶりの(ん十年ぶりになるかなあ)再読ですが、無類の読みごたえを堪能しました。もう、お腹いっぱい。ご馳走さま。冒頭からリストまで、実によく練り上げられていて、そのリーダビリティーとやらは流石(さすが)だなあと脱帽ですわ。 1970年代もしくは80年代に見たんだったかなあ。本作を映画化した野村芳太郎監督の映画が忘れがたいんだけど、あれとこの原作とでは、話の展開がだいぶ違ってるんですね。終盤、私には結構トラウマになってるシーンがいつ出てくるかとこわごわ頁をめくってたら、全然違う展開になってたんで、ほわあ~となってもうたよ。 鍾乳洞をめぐる冒険小説としても、八つ墓村の因縁にまつわる連続殺人事件のミステリ小説としても、主人公とあの女性との恋愛小説としても、すべてがよく出来た、つまりはスリリングで面白い話で、存分の読みごたえでありました。いやあ、めちゃくちゃおもろかったわあ。 あらためて、この作家のお話づくりの上手さに、構成の巧みさに唸らされました。 | ||||
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多治見要蔵の生きた時代は確固たる家父長制の世の中です。要蔵は家長であり、女子供は家長の管理下で人権思想などありません。その中で多治見家は村人たちの生き死にをも握るような絶対権力者です。それが故に 鶴子を無理やり誘拐し、監禁し凌辱しても誰一人として助け出すことが出来なかったのです。このような時代のこんな閉鎖した村で、力のない丑松家の(たかが)娘一人のために警察を頼っても一体何の助けになりましょう。獄門島で清水巡査が閉鎖された村でのよそ者警察官の苦労を語っております。どうぞ理不尽を憤って下さい。忘れてはいけない本邦の歴史です。 | ||||
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渥美清主演の映画も見ましたが、物語の背景が分かりにくく、また、登場人物の人数も多いため、互いの関係などを理解する余裕もありませんでした。 小説を読んで、ようやく物語の背景や登場人物たちの関係なども理解できました。 また、文章のテンポもよくどんどん読み進められ、読み始めると止まらなくなりました。 映像で見るより活字で読んだが面白いのは、意外でした。 | ||||
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最後まで読むと、映画やドラマとは違い、だいぶ印象が変わります。 どうしてこのとおりに作らないのか不思議です。 | ||||
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何度読んでも見飽きぬ、不朽の名作。 毎年秋になるとつい読んでしまう、そんな習慣が45年も続いている。 | ||||
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随分と古い作品だけれど、その文体や言い回しも含めて大いに楽しめるし一気に読める傑作だと思う。 また、作中で金田一耕助本人が語っているように、金田一耕助の役立たず感が際立っている。何とでも行動しようがあっただろうに、真相を語る場面は彼の言い訳の場と化している。それもまた良しとせざるを得ない。 | ||||
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テレビの洞窟探検ものや洞窟を舞台にした映画、小説などには無性に心惹かれるのです。 前人未踏の洞窟の奥にお宝が眠っているのではないか、とか洞窟の先に時代から取り残されたジュラシックワールドがあるとか、考えだすとワクワクが止まりません。 ただ、洞窟には迷い込んだら出られなくなり命を落とすかもしれないというリスクもあります。 そこに冒険小説を面白くする要素があります。 リスクと背中合わせのロマンがそこにはあります。 というわけで、本書『八つ墓村』の面白さは、この洞窟にあると思います。 ミステリーの謎解きとしての金田一耕助の活躍は、かなり控えめです。 代わりに閉ざされた田舎社会ならではの怖さがあります。 そんな閉鎖的な村に存在感のある双子老婆が登場します。 その名は「小梅様・小竹様」 昔テレビの人気者だった100歳の双子老婆「金さん・銀さん」を彷彿させます。 「ほほほ。辰哉や、粗茶一服召し上がれ」 とぼけた顔で茶をすすめる小梅様・小竹様が妖怪のように思われてならない「私」とのやりとりが緊張感ある場面ながら、どこかユーモアも感じられ、本書で最も好きな場面です。 一人二人と人が殺されていく呪われた村ながら、小梅様・小竹様のような憎めない存在や洞窟冒険小説的面白さもあり、全体的にどこか明るささえ感じられる良質エンタメです。 | ||||
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角川文庫創刊65周年を記念し、電子書籍を70%割引くフェアを角川書店が開催した。母の本棚に並んだ角川文庫の黒背表紙に興味を持ち、子どものころ貪るように読んだあの金田一耕助シリーズを揃える絶好の機会と考え、Kindleストアで記憶に残る作品を次々と購入し、時間を見つけては読み返している。 どの作品が一番好きか尋ねられるといささか迷うのだが、横溝正史を読んだ事がない人に最初の一冊として薦めるなら、角川文庫から第一弾として刊行された「八つ墓村」が一番ふさわしいように思う。本作は「本陣殺人事件」「獄門島」「夜歩く」に続く名探偵・金田一耕助シリーズの長篇第4作。昭和24年3月から「新青年」で1年間連載したが、同誌の休刊を経て、昭和25年11月から翌年1月まで「宝石」に連載された。 戦国時代、鳥取県と岡山県の境にある山中の一寒村に、8人の落武者が財宝とともに逃げ延びてきた。最初は歓迎していた村人たちだったが、三千両の黄金に目がくらみ落武者たちを皆殺しにしてしまう。その後、裏切りの首謀者であった田治見庄左衛門が発狂して村人7人を惨殺、自らも首をはねて死ぬという事件が起きる。祟りを恐れた村人たちは遺体を手厚く葬り、村の守り神・八つ墓明神とした。いつの頃からか「八つ墓村」と呼ばれるようになった村では、大正時代にも田治見家の当主・要蔵が発狂し、村人32人を惨殺するという事件が起きていた。 それから二十数年が経ち、神戸に住む寺田辰弥青年はラジオで自分を探している人物がいることを知る。七年前に母が亡くなってから天涯孤独の身となっていた彼は、諏訪弁護士から田治見家の跡継ぎであることを初めて聞かされ、迎えに来ていた祖父の井川丑松と対面する。ところが、二人きりになったとたん丑松は血を吐いて死んでしまうのだった。 彼の帰郷を喜ばない人間がいるらしいことを知り、大きな不安を感じながら八つ墓村を訪れる辰弥。異母兄にあたる現在の当主・田治見久弥からは、ぜひ村に戻ってきてほしいと告げられるが、その久弥も辰弥の目の前で息を引き取ってしまう。大量殺人鬼・要蔵の血を引く辰弥の周囲で次々と人が死んでゆくことで、迷信深い村人たちの恐怖と憎悪はしだいに高まっていった。 異母姉の春代や従妹の典子、分家の未亡人・森美也子に助けられながら、辰弥は母が隠した手紙を見つけたり、屋敷地下にある鍾乳洞を探索したりして日々を過ごす。警察の捜査が行き詰まるなか、ついに村人たちの怒りが爆発し、襲撃された辰弥は命からがら鍾乳洞へと逃げ込むのだった……。 冒頭に登場する村人32人殺しは、岡山県で実際に起こった「津山三十人殺し」事件がモデルとなっており、犯人が猟銃と日本刀で殺戮の限りを尽くす衝撃的なシーンは何度も映像化されているので、ご存じの方も多いのではないだろうか。なかでも山崎努演じる田治見要蔵が、白装束で頭に2本のろうそくを立て、鬼の形相で迫りくる姿は未だに強く印象に残っている。 しかしながら、話が壮大すぎるためか忠実に映像化できているものは無く、原作では非常に重要な役割を担う里村典子がまるごと省略されていることも多い。映画などをご覧になった方も、小説版を読むとあまりの違いに驚くのではないだろうか。 また、本作は推理小説というよりも冒険小説・伝奇小説というのがふさわしい趣があり、横溝正史ならではのおどろおどろしい舞台設定はきちんと押さえつつ、落武者に纏わる財宝伝説や鍾乳洞でのスリリングな追跡劇、さらには恋愛要素も楽しめるようになっている。 物語の中心人物である寺田辰弥の一人称で進んでいくこともあり、金田一の存在感が希薄なのは少々残念だが、後半の手に汗握る展開や、爽やかで心温まる結末など、細部にまで神経が行き届いた構成は実に見事といえる。日本探偵小説史に燦然と輝く不朽の名作と言えるだろう。 <登場人物> 寺田辰弥 … 田治見家の跡取りとして八つ墓村に呼び戻される。 寺田虎造 … 辰弥の義父。神戸の造船所の職工長。故人。 寺田鶴子 … 辰弥の母。幼い辰弥を連れて逃げた要蔵の妾。 井川丑松 … 鶴子の父。辰弥と会った直後、血を吐いて死ぬ。 井川浅枝 … 鶴子の母。辰弥の祖母に当たる。 井川兼吉 … 井川家の養子。丑松の甥。 田治見庄左衛門 … 村の分限者・東屋の主人。落人襲撃を画策。 田治見小梅・小竹 … 一卵性双生児の老姉妹。要蔵の大伯母。 田治見要蔵 … 26年前に発狂。村人32人を虐殺して姿を消す。 田治見おきさ … 要蔵の妻。村人32人殺し最初の犠牲者。 田治見久弥 … 要蔵の長男。田治見家当代。肺病を患っている。 田治見春代 … 要蔵の長女。辰弥の異母姉。腎臓が悪い。 里村修二 … 田治見要蔵の弟。母の実家を継ぎ里村姓を名乗る。 里村慎太郎 … 修二の息子。元軍人で独身。辰弥の従兄弟。 里村典子 … 慎太郎の妹。早産のため未成熟。一途なヒロイン。 お島 … 田治見家の若い女中。 平吉 … 田治見家の山方。大酒飲み。屏風絵が抜け出たと話す。 仁蔵 … 田治見家の山方。梅幸尼のところへ会席膳を届ける。 野村荘吉 … 村の分限者・西屋の当主。 野村達雄 … 荘吉の弟。森美也子と結婚後、脳溢血で亡くなる。 森美也子 … 美しき未亡人。以前、里村慎太郎と親交があった。 吉蔵 … 西屋の博労。26年前の事件で要蔵に新妻を殺された。 周吉 … 西屋の若者頭。白髪の老爺。 亀井陽一 … 小学校教員。鶴子の元恋人。26年前に村を去る。 長英 … 麻呂尾寺の住職。老齢で中風にかかり伏せっている。 英泉 … 麻呂尾寺の所化。長英にかわり寺のことを取り仕切る。 洪禅 … 田治見家の菩提寺である禅宗・蓮光寺の若い和尚。 妙蓮 … 通称「濃茶の尼」。他人のものを盗む癖がある。 梅幸 … 姥ケ市にある慶勝院という尼寺の院主。 諏訪弁護士 … 辰弥を探していた神戸の弁護士。野村家縁者。 久野恒実 … 村の診療所の藪医者。田治見要蔵の従兄。 新居修平 … 腕の確かな疎開医者。井川丑松の主治医。 N博士 … 岡山県警本部の嘱託医。 磯川警部 … 岡山県警の古狸。金田一とは旧知の仲。 金田一耕助 … モジャモジャ頭の小柄で奇妙な探偵さん。 | ||||
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若い頃に夢中になった横溝正史の本を久しぶりに読んでみたくて、短編集を数冊読んだ後「やっぱり八つ墓村よね」と思ったのですが、現代的でなんか軽い印象の表紙にしばらく購入意欲を削がれつつもやはり注文を決意。本日到着して箱を開けてみたら旧版の表紙で、確認すると令和5年4月10日改版68版発行とありました。たかが表紙と思われますが、あのおどろおどろしいイラストを見ただけで横溝正史の世界に引き込まれてテンションが上がります。話の内容は既によく知っているので表紙だけで星5つです。 | ||||
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重っ苦しい閉鎖的な田舎での連続殺人事件。 八つ墓村に伝わる伝説をもとに次々と起こる殺人事件。恐怖とスリルを作品を通して味わいたい方におすすめ。 | ||||
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とにかく春代さんの想いが切ないやら悲しいやら可愛やらで、大御所の大傑作なのだが、私には春代さんの想いしか印象に残らない。出会った時から神戸から来たイケメンという事で、春代さん一目惚れしたのだと思うが、30代とは思えない純情ぶりである。深夜に部屋まで会いにいったりしているので、本当は抱かれたかったんだろうなぁ…。春代さんの出てくるシーンばかりを何回も何回も読んでいます。 | ||||
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何度も映画化やドラマ化、果てはゲーム化までされた古典ミステリ そのおかげで私は真犯人を知りながら読んだが途中からページをめくる手が止まらなくなった 映画ドラマゲームとは若干違ってた そして犯人知っててもやはり名作は面白かった 犯人知らずに読んでたらもっと面白かっただろう | ||||
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映像化されてるものではオドロオドロしいイメージが強調されてますが、 この原作はそうでもなく、サスペンス、ロマンス、ホラー、と色んな要素を ブッコんだエンタメ冒険小説といった感じです。令和の現在でいうところの 異世界ハーレムものに通じる要素もあるかも。女性キャラ達も何とも魅力的で◎。 金田一の出番は少なく、推理小説としてみると物足りなさを感じる人もいるかも しれませんが、個人的には非常に面白かったです。 古い作品ですが文章も読みやすくテンポも良いので、読みだすと続きが気になり 500頁近くありますがサクサク読めてしまいました。 | ||||
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横溝作品は数が多いだけに、正直当たり外れが大きいと感じています。この作品は文句無く王道でした。ある小道具を使った遠隔毒殺、迷路と財宝など、お馴染みのシチュエーションが数々出てきますが、すっきりと噛み合っていて楽しませていただきました。 | ||||
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単なるフィクションではなく、農村の人間関係や、時代背景も参考になります。 | ||||
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「八つ墓村」は小学生の頃、「少年マガジン」に連載されていたが、毎週購読していたにも関わらず、読んでいなかった。印象に残っているのは、「がはっ!」と血を吐いて殺されるシーンだけであったが、時間ができて改めて読みたくなり購入した。あっという間に読めて、大変面白かった。横溝正史の推理小説は読んだことはないが、このように面白い作品が多いのだろう。 | ||||
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普通に物語として一気読みできました。横溝作品は昭和の田舎にタイムスリップして事件を体験できるアトラクション的楽しさがあります。突っ込みどころもありますが、ショーケンの映画版と設定が違うところもあり、映画を観た他後でも十分楽しめます。主人公の理解し難い行動、警察が無能過ぎるせいで事件がややこしくなっているので星マイナス。 | ||||
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