八つ墓村

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評判

八つ墓村の評価:

4.53/5点 レビュー 135件。 A ランク

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平均点4.53pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全230件 201〜220 11/12ページ
No.30
(5pt)

美学と迷宮

横溝の代表作だと考えている。
 
 横溝の資質は 谷崎などの耽美派系純文学だと考えているが 純文学だけでは収まらない骨太な部分が 彼を流行作家に仕立てたと思う。なかなか多作だったが いくつかのマスターピースがあり 本作は その筆頭ではないか。
 まず 設定が凝っている。平家の落人伝説を発端とし 昭和初期の津山事件を更に取り入れた構造は 実に重層的であり 読み応えがある。
 次に 話が既に迷宮構造をしているのに加えて 鍾乳洞という現実の迷宮を舞台とした事で更に重厚な味わいを醸し出した。
 これは紛れも無く 横溝という稀代の語り部ならではの技である。
 後半の鍾乳洞での冒険譚も 見せ場に満ちており 最後に埋蔵金が見つかる点など 実に纏まりも良い。
 この作品であれば 十分世界に通用すると思う。話の展開と それを彩る横溝の耽美的な美学が 均衡した傑作だからだ。
 
 
八つ墓村 Amazon書評・レビュー: 八つ墓村より
4048729543
No.29
(5pt)

美学と迷宮

横溝の代表作だと考えている。
 
 横溝の資質は 谷崎などの耽美派系純文学だと考えているが 純文学だけでは収まらない骨太な部分が 彼を流行作家に仕立てたと思う。なかなか多作だったが いくつかのマスターピースがあり 本作は その筆頭ではないか。
 まず 設定が凝っている。平家の落人伝説を発端とし 昭和初期の津山事件を更に取り入れた構造は 実に重層的であり 読み応えがある。
 次に 話が既に迷宮構造をしているのに加えて 鍾乳洞という現実の迷宮を舞台とした事で更に重厚な味わいを醸し出した。
 これは紛れも無く 横溝という稀代の語り部ならではの技である。
 後半の鍾乳洞での冒険譚も 見せ場に満ちており 最後に埋蔵金が見つかる点など 実に纏まりも良い。
 この作品であれば 十分世界に通用すると思う。話の展開と それを彩る横溝の耽美的な美学が 均衡した傑作だからだ。
 
 
八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル) Amazon書評・レビュー: 八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
4041304016
No.28
(5pt)

本作は推理小説ではない

 本作は推理小説ではありません。
あくまでちょっと軽めの伝奇小説だと思ってください。
落人伝説のある地方集落で起こる事件を描いた小説です。
トリックとかそういうことを主眼に据えるのではなく、
筆者独特の世界観に浸ってください。
筆者は、江戸川乱歩と松本清張のちょうど
端境期に位置し、推理小説は勿論、日本独特とも言える
死体の美しさの表現を完成させた泰斗です。
手の凝った殺人のビジュアルは特筆ものです。
八つ墓村 Amazon書評・レビュー: 八つ墓村より
4048729543
No.27
(5pt)

本作は推理小説ではない

 本作は推理小説ではありません。
あくまでちょっと軽めの伝奇小説だと思ってください。
落人伝説のある地方集落で起こる事件を描いた小説です。
トリックとかそういうことを主眼に据えるのではなく、
筆者独特の世界観に浸ってください。
筆者は、江戸川乱歩と松本清張のちょうど
端境期に位置し、推理小説は勿論、日本独特とも言える
死体の美しさの表現を完成させた泰斗です。
手の凝った殺人のビジュアルは特筆ものです。
八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル) Amazon書評・レビュー: 八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
4041304016
No.26
(5pt)

あまりにも有名であり、著者も認める代表作の一つだが…

著者の作品が度々映像化される理由は、勿論、小説そのものの面白さにあるが、ほかにも殺人方法とその見立てのインパクト、古い因習が色濃く残る農村(あるいは戦後の没落華族)を題材とした耽美的な世界が、映像化に向いているという理由もあるのだろう。
本作でも、昭和50年代の映画化で小説の世界以上に強烈な印象を残した人物がいる。事件は彼から始まったと言っても過言ではない人物ではあるが、物語では二十数年前に死亡したとされる人物である。頭にはナショナルの懐中電灯、腰には日本刀、猟銃を片手に32人を惨殺した多治見要蔵だ。過去の因縁や事件が時を経て甦ったかの如く事件が起きるのは横溝作品の王道だが、それにしても凄かった。小説のストーリーが消し飛んでしまうほどだった。
他の映像化作品にもそれぞれ目に焼きつくようなシーンは存在する。しかし、それはあくまで作品の一部であり本筋が霞んでしまうものではない。
逆説的に、映画での要蔵の圧倒的な姿が、この小説の弱点、殺人の見立ての必然性のなさ、そして犯人の動機の弱さを際立たせてしまっている。
横溝作品は殺人方法も犯人の動機も現実的ではないという評価がある。私はそうは思わない。確かに「現実世界」ではそうだが、著者によってそれに相応しい場所や事件の背景が与えられた「小説世界」では、「必然的」であり「現実的」なのである。だから、横溝正史の「推理」小説は「小説」として今でも充分通用するのである。
しかし、この作品は「小説世界」においても現実的ではない。実際にあった事件を題材にしたあまりにも有名な作品であり、著者自身も認める代表作の一つだが、例えば、「獄門島」や「悪魔が来りて笛を吹く」など他の代表作と比べると、どうしても見劣りしてしまう。推理小説ではなく、ただの伝奇小説としても考えても同じだ。よって☆×3。
八つ墓村 Amazon書評・レビュー: 八つ墓村より
4048729543
No.25
(5pt)

あまりにも有名であり、著者も認める代表作の一つだが…

著者の作品が度々映像化される理由は、勿論、小説そのものの面白さにあるが、ほかにも殺人方法とその見立てのインパクト、古い因習が色濃く残る農村(あるいは戦後の没落華族)を題材とした耽美的な世界が、映像化に向いているという理由もあるのだろう。
本作でも、昭和50年代の映画化で小説の世界以上に強烈な印象を残した人物がいる。事件は彼から始まったと言っても過言ではない人物ではあるが、物語では二十数年前に死亡したとされる人物である。頭にはナショナルの懐中電灯、腰には日本刀、猟銃を片手に32人を惨殺した多治見要蔵だ。過去の因縁や事件が時を経て甦ったかの如く事件が起きるのは横溝作品の王道だが、それにしても凄かった。小説のストーリーが消し飛んでしまうほどだった。
他の映像化作品にもそれぞれ目に焼きつくようなシーンは存在する。しかし、それはあくまで作品の一部であり本筋が霞んでしまうものではない。
逆説的に、映画での要蔵の圧倒的な姿が、この小説の弱点、殺人の見立ての必然性のなさ、そして犯人の動機の弱さを際立たせてしまっている。
横溝作品は殺人方法も犯人の動機も現実的ではないという評価がある。私はそうは思わない。確かに「現実世界」ではそうだが、著者によってそれに相応しい場所や事件の背景が与えられた「小説世界」では、「必然的」であり「現実的」なのである。だから、横溝正史の「推理」小説は「小説」として今でも充分通用するのである。
しかし、この作品は「小説世界」においても現実的ではない。実際にあった事件を題材にしたあまりにも有名な作品であり、著者自身も認める代表作の一つだが、例えば、「獄門島」や「悪魔が来りて笛を吹く」など他の代表作と比べると、どうしても見劣りしてしまう。推理小説ではなく、ただの伝奇小説としても考えても同じだ。よって☆×3。
八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル) Amazon書評・レビュー: 八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
4041304016
No.24
(4pt)

ロジックで読ませる

大きなトリックはないので、ハウダニット(どうやってやったのか)の謎が好きな人は物足りないかもしれないですね。それもそのはず、この作品は一見無関係な被害者の共通項は何なのかを探す、ミッシングリンクをテーマにした作品なのです。このことを理解して読まないと、ただのスリラー、あるいは冒険小説として評価されてしまうのではないかと思います。
 またフーダニット(誰がやったのか)という点では、ロジック(論理)で真犯人にせまる大きな要素が織り込まれており、エラリー・クイーン的な面白さが好きな人には、たまらないかも。なのに、映像化されると、そのロジックの部分がいつも省略されていて、そのたび「この監督、推理小説のことわかってないな」と怒り心頭だったのですが(特に1978年版の映画、ただのホラー映画に仕上げやがった監督を俺は許さない)、稲垣吾郎主演の八つ墓村では、その部分がきちんと描かれていて嬉しかったな。
 とにかくこの作品は、作者がミッシングリンクテーマの傑作、アガサ・クリスティの「ABC殺人事件」に挑戦した作品だということをお忘れなく。
八つ墓村 Amazon書評・レビュー: 八つ墓村より
4048729543
No.23
(4pt)

ロジックで読ませる

大きなトリックはないので、ハウダニット(どうやってやったのか)の謎が好きな人は物足りないかもしれないですね。それもそのはず、この作品は一見無関係な被害者の共通項は何なのかを探す、ミッシングリンクをテーマにした作品なのです。このことを理解して読まないと、ただのスリラー、あるいは冒険小説として評価されてしまうのではないかと思います。
 またフーダニット(誰がやったのか)という点では、ロジック(論理)で真犯人にせまる大きな要素が織り込まれており、エラリー・クイーン的な面白さが好きな人には、たまらないかも。なのに、映像化されると、そのロジックの部分がいつも省略されていて、そのたび「この監督、推理小説のことわかってないな」と怒り心頭だったのですが(特に1978年版の映画、ただのホラー映画に仕上げやがった監督を俺は許さない)、稲垣吾郎主演の八つ墓村では、その部分がきちんと描かれていて嬉しかったな。
 とにかくこの作品は、作者がミッシングリンクテーマの傑作、アガサ・クリスティの「ABC殺人事件」に挑戦した作品だということをお忘れなく。
八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル) Amazon書評・レビュー: 八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
4041304016
No.22
(4pt)

金田一が出なくても楽しめる

推理小説はあまり読まないのですが、これは本当に面白かったです。閉鎖された村の伝説、因習、確執などが気味悪いほど伝わってきます。そしてそれが事件をより血なまぐさいものにしているので恐怖感が倍増されます。犯人の特定があっけないような気もしますが、それを差し引いても余りあるほどの面白さです。金田一があまり出てこないのでおかしなと思いましたが結末を読んで納得しました。名探偵が事件をばんばん解決するアニメを見慣れていると、こういう終わり方がすごく新鮮に感じます。
八つ墓村 Amazon書評・レビュー: 八つ墓村より
4048729543
No.21
(4pt)

金田一が出なくても楽しめる

推理小説はあまり読まないのですが、これは本当に面白かったです。閉鎖された村の伝説、因習、確執などが気味悪いほど伝わってきます。そしてそれが事件をより血なまぐさいものにしているので恐怖感が倍増されます。犯人の特定があっけないような気もしますが、それを差し引いても余りあるほどの面白さです。金田一があまり出てこないのでおかしなと思いましたが結末を読んで納得しました。名探偵が事件をばんばん解決するアニメを見慣れていると、こういう終わり方がすごく新鮮に感じます。
八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル) Amazon書評・レビュー: 八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
4041304016
No.20
(5pt)

金田一作品最高のカタルシス

推理小説というより、探偵小説。それよりも冒険小説というのがふさわしい作品です。過去からの伝説、連続する殺人事件、鍾乳洞、財宝、ラブロマンス。ヒッチコックの巻き込まれ型サスペンスにも匹敵する優れた大作です。「祟りじゃあ」で一世を風靡した頃に初めて読んでから30年。いまだに原作を超える映像作品はない。これからもまず無理。ならば読め。金田一ものの中では一番のカタルシスが待ってます。
八つ墓村 Amazon書評・レビュー: 八つ墓村より
4048729543
No.19
(5pt)

金田一作品最高のカタルシス

推理小説というより、探偵小説。それよりも冒険小説というのがふさわしい作品です。過去からの伝説、連続する殺人事件、鍾乳洞、財宝、ラブロマンス。ヒッチコックの巻き込まれ型サスペンスにも匹敵する優れた大作です。「祟りじゃあ」で一世を風靡した頃に初めて読んでから30年。いまだに原作を超える映像作品はない。これからもまず無理。ならば読め。金田一ものの中では一番のカタルシスが待ってます。
八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル) Amazon書評・レビュー: 八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
4041304016
No.18
(4pt)

大横溝フォーエバー

長いこと読書を続けてきたにも関らず、大横溝初体験。
評判にたがわず充分楽しめました。妖しい雰囲気の中で起こる殺人、鍾乳洞での探検、
恋愛モードありと、ストーリーテラーぶりを遺憾なく発揮されております。
真相は想定の範囲内ではありますが、当時としてはなかなかのものでしょう。
謎解きよりも冒険、サスペンスの要素が強いので、万人に好まれそうです。
探偵小説の歴史を知る上でも重要な作品の一つ。
八つ墓村 Amazon書評・レビュー: 八つ墓村より
4048729543
No.17
(4pt)

大横溝フォーエバー

長いこと読書を続けてきたにも関らず、大横溝初体験。
評判にたがわず充分楽しめました。妖しい雰囲気の中で起こる殺人、鍾乳洞での探検、
恋愛モードありと、ストーリーテラーぶりを遺憾なく発揮されております。
真相は想定の範囲内ではありますが、当時としてはなかなかのものでしょう。
謎解きよりも冒険、サスペンスの要素が強いので、万人に好まれそうです。
探偵小説の歴史を知る上でも重要な作品の一つ。
八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル) Amazon書評・レビュー: 八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
4041304016
No.16
(5pt)

グイグイ読める

テレビやなどでは、何度かみたことがあった「八つ墓村」ですが、実際読むのは初めてでした。あまりに有名な作品のため、あらすじ等は頭に入っていましたが、かなり面白かったです。古臭い独特の言い回しも、この話に雰囲気があっています。映画等では、金田一氏が前面に出てきますが、小説では、ところどころにしか登場せず、意外でした。
八つ墓村 Amazon書評・レビュー: 八つ墓村より
4048729543
No.15
(5pt)

グイグイ読める

テレビやなどでは、何度かみたことがあった「八つ墓村」ですが、実際読むのは初めてでした。あまりに有名な作品のため、あらすじ等は頭に入っていましたが、かなり面白かったです。古臭い独特の言い回しも、この話に雰囲気があっています。映画等では、金田一氏が前面に出てきますが、小説では、ところどころにしか登場せず、意外でした。
八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル) Amazon書評・レビュー: 八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
4041304016
No.14
(5pt)

横溝正史の傑作のひとつ「八つ墓村」

さすがは角川文庫の横溝正史シリーズのNo.1作品です。推理小説として見たらたいした事はないのですが(トリックやら犯人やらですが)ストーリーがおもしろい。かなり厚い本なのですが、ぐいぐい引き込まれて読みきってしまいました。映画やTV化されてますが、どれもこれもストーリーが変えられていまいちという感じです。やっぱり原作が一番おもしろいです。
八つ墓村 Amazon書評・レビュー: 八つ墓村より
4048729543
No.13
(5pt)

横溝正史の傑作のひとつ「八つ墓村」

さすがは角川文庫の横溝正史シリーズのNo.1作品です。推理小説として見たらたいした事はないのですが(トリックやら犯人やらですが)ストーリーがおもしろい。かなり厚い本なのですが、ぐいぐい引き込まれて読みきってしまいました。映画やTV化されてますが、どれもこれもストーリーが変えられていまいちという感じです。やっぱり原作が一番おもしろいです。
八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル) Amazon書評・レビュー: 八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
4041304016
No.12
(5pt)

トリビア:本作のアイデアとなった事件とは

本作の大量殺人は実際に起きた事件をもとにしています、1938年(昭和13年)5月に現在の地名では岡山県津山市で起きた通称「津山30人殺し」です、作者は戦時中に岡山へ疎開していた時に事件を知り本作に結実したといわれています(ちなみ岡山には谷崎潤一郎も疎開、終戦時に永井荷風が尋ねたという逸話もある)、現在容易に入手可能な津山事件のドキュメントは、松本清張の文庫「ミステリーの系譜」に収められた「闇に駆ける猟銃」です、2004年テレビドラマ化された「砂の器」で、原田芳雄演じる人物が大量殺人を犯すアイデアも津山事件の成り行きを取り入れています、
八つ墓村 Amazon書評・レビュー: 八つ墓村より
4048729543
No.11
(5pt)

トリビア:本作のアイデアとなった事件とは

本作の大量殺人は実際に起きた事件をもとにしています、1938年(昭和13年)5月に現在の地名では岡山県津山市で起きた通称「津山30人殺し」です、作者は戦時中に岡山へ疎開していた時に事件を知り本作に結実したといわれています(ちなみ岡山には谷崎潤一郎も疎開、終戦時に永井荷風が尋ねたという逸話もある)、現在容易に入手可能な津山事件のドキュメントは、松本清張の文庫「ミステリーの系譜」に収められた「闇に駆ける猟銃」です、2004年テレビドラマ化された「砂の器」で、原田芳雄演じる人物が大量殺人を犯すアイデアも津山事件の成り行きを取り入れています、
八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル) Amazon書評・レビュー: 八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
4041304016