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夜歩く



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夜歩くの評価: 4.26/5点 レビュー 43件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.26pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全43件 21~40 2/3ページ
No.23:
(2pt)

何ともバカバカしい

『ひどミス』のレビューで勧められた(?)ので読んでみたが、なるほど一種の叙述トリックではあろう。 しかしまあ色々ごてごてと猟奇趣味で飾り立てて人物も例によってどたどた出てくるからげんなりしてしまう。 妖刀村正(なお「伊勢音頭」が出てくるところは、知らない読者のために注をつけたほうがよくはないか)だのくるの男二人だの、ちまちました時間トリックだの首のない死体だの体の傷痕だのまあごちゃごちゃした小説だ。 まあ『ロートレック荘事件』にヒントを与えたようなところだけが功とみて二点にしておこう。 しかし金田一耕助って全員死んでからしか解決できないのかい。
夜歩く (角川文庫―金田一耕助ファイル)Amazon書評・レビュー:夜歩く (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
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No.22:
(5pt)

ある理由からずっと読まないでいましたが・・・

金田一シリーズの都会物と田舎物の両方が同時に楽しめる異色作だったのですね。
この作品は下手なレビューを読まないで、早速に読んでみることです。
推理作家・横溝正史の本気を見るのです。

・・・・・八つ嘉村が不連続殺人事件への回答だという話は聞きますが。さて本作はどうなのでしょうか。
夜歩く (角川文庫―金田一耕助ファイル)Amazon書評・レビュー:夜歩く (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
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No.21:
(4pt)

叙述トリックに挑戦した作品

横溝作品の中では叙述トリックを大胆に採用した長編作品。
クリスティの有名なあの作品と共通するネタなので、今から読むとこのトリックは多分分かってしまう人も多いかと思われるが、横溝的な旧家の幻想風味と叙述トリックが融合した意欲作として氏の作品の中ではあまり知名度はないが、必読の一冊と言える。
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No.20:
(4pt)

裏最高傑作

金田一耕助が後半になってようやく登場することから、知名度は低い。しかし、トリックといい構成といいトップクラスの傑作。この作品、映像化されているが、ぜひ原作を読んで欲しい。読んだ人しかわからない大きな仕掛けがあってかなり驚かされる。映像化作品を見て、この作品を知っているつもりの人はもったいない。騙されたと思って読んでほしい。
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No.19:
(3pt)

【和製ア○ロイ○殺し】

話が二転三転しすぎではないか?
全体に色欲に惑わされた男女の匂いがただよっている。
夜歩く (角川文庫―金田一耕助ファイル)Amazon書評・レビュー:夜歩く (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
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No.18:
(5pt)

面白かった。

主人公そして、登場人物一人一人の個性が出て、昭和の香りがなんともなく迫力でした。 独特の暗さに、金田一耕介氏が登場すると
ホッとします。 のんびり、ボーとした姿が、目に浮かぶ感じ・・憎しみ憎悪が、まさかと思える殺人事件に発展させ、そこに思いも寄らない所を
名探偵が、完全犯罪を解く・・その驚きと失望の描写はさすがでした。 人間は、いじめる側 いじめられる側と分かれているが・どちらも
狂気となると、人間の恐ろしさがでると感じました。
夜歩く (角川文庫―金田一耕助ファイル)Amazon書評・レビュー:夜歩く (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
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No.17:
(5pt)

素晴らしいトリック

「獄門島」と「八つ墓村」に挟まれているため目立たない存在だが、
間違いなく金田一耕助シリーズを代表する名作といえる作品である。

物語の骨子となるメイントリックは、アガサ・クリスティの某作品と同じものだが、
先行作品の問題点を修正して、よりトリックの完成度が高まっている。

これを読まずして金田一は語れない。
夜歩く (角川文庫―金田一耕助ファイル)Amazon書評・レビュー:夜歩く (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
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No.16:
(5pt)

よかった

結末のつけ方に賛否があるようだが
Y先生の作品を10作くらい拝見した中でも興味深い傑作。

TV放送のDVD作品を見た後に拝見したが
この作品の場合、TV化の困難な事は理解できた。
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No.15:
(2pt)

クリスティファンなので…

横溝作品は「金田一耕助」シリーズを中心に読みました。

残念ながら「病院坂の…」と本作は途中で犯人が分かったため、最後まで読めませんでした。
犯人が分かってしまった理由は、私がクリスティファンで「ポワロ」シリーズの「ABC殺人事件」や「アクロイド殺害事件」を先に読んでいたためです。
横溝作品の中でもクオリティの高い方なのに、残念でした。

これから読む方のために詳しく紹介しませんが、絶対にクリスティより先に読むべきです。
トリックに共通点がある場合、クリスティ作品の方が洗練された印象があって…
どうしても、二番煎じの感があります。

好みの違いはあるでしょうが、横溝作品でのオススメは
「本陣殺人事件」
「獄門島」
そして、有名な
「犬神家の一族」
ですね。

ちなみに、クリスティ作品でオススメは
「オリエント急行殺人事件」(ポワロ)
「カリブ海の秘密」(マープル)
「そして誰もいなくなった」
です。
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No.14:
(4pt)

アガサの影響

アガサ=クリスティの作品に『24羽の黒つぐみ』というのがありまして・・・。
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No.13:
(5pt)

衝撃の結末

月並な表現になってしまいますが、タイトル通りの結末を迎えます。
他の方も書かれている通り、普通に読み進めている場合には、この結末(犯人)を予想することは難しい作品であることは間違いないと思います。

『犬神家の一族』の次に本作品を読み、横溝作品は2作目ですが、本作品でも旧日本の因習や戦後の状態がよく描写されており、横溝色を堪能することができます。
『八つ墓村』等の頻繁に映像化される作品に比べるとマイナーな作品であると思いますが、期待を裏切らない横溝作品だと思います。
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4041304075
No.12:
(5pt)

横溝作品の最高傑作

私は本作と獄門島が横溝作品の中で最高傑作と思っています。その割には知名度がないのは、映像化されたことが他の作品に比べて少ないからでしょう。原作に忠実に映像化すると確実に放送禁止になってしまいますので、過去2回映像化されたものも原作の設定を大きく変更しています。しかし、それで知られないのは非常に勿体ないレベルの作品です。通俗調でありながらトリックは本格物に仕上がっていますし。 いろいろと批判があるのも承知しています。叙述トリックはその最たるものですが、同じトリックの某作品(アガサさんのね)に比べると、犯人が何故そんなことをしたのかが丁寧に説明されています。若い頃と違って、年をとるとフーダニットやハウダニットよりもむしろホワイダニットに興味が出てきまして、本作の終盤で語られる真相は、犯人自身の独白だけに、金田一さんが想像で述べる本陣殺人事件や悪魔の手毬歌に比べてもはるかに恐怖感を覚えるものになっています。最後の台詞、「この血闘はどちらが勝ったのであろうか」も、何度読んでもぞっとします。
夜歩く (角川文庫―金田一耕助ファイル)Amazon書評・レビュー:夜歩く (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
4041304075
No.11:
(4pt)

文句なしに夢中で読める!

 フロシキを広げるだけ広げて、きちんと畳み、そこに意外性を織り込んで、最後にできれば余韻とか人生訓とかいう付加価値を入れてくれればOK。
 これがいわゆる探偵小説という「読み物」の王道だと私は勝手に思っているが、本書は付加価値こそないものの、フロシキだけは十分すぎるほど広げてくれていて、本当におもしろかった。とくに第一の殺人事件の部分が秀逸。おいおい、どこまで広げちゃうの、って感じで、私はページをめくる手が止まらなかった。
 本書については「アンフェアだ」と他のレビュアーの方が書いているが、たしかにそういう一面は否定できない。しかし、ヒマつぶしに時間を忘れて楽しめるという点では、最高の「読み物」のひとつだと思う。なにしろ、坂口安吾の『不連続殺人事件』を意識したかのような軽い語り(ごく簡単な場面描写とセリフだけで全編が貫かれている)は読んでいて、てんで疲れないしね。
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No.10:
(5pt)

横溝正史の最高傑作

横溝ミステリの多くには視点のブレが見られ、感情移入しづらいのが難でした。
しかし、一人称形式のこれは読み手に迷いが生じず、すんなり物語に入り込めます。
作中人物の視点だけあって、大げさな語りもありません。
文章は安吾の名作に範をとったといいますが、完成度はこちらが上でしょう。
日本刀のトリックあたりの丁寧な描写に、作者の熱気が感じられます。
金田一耕助の登場場面も、他の作品より雰囲気があっていいですね。
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4041304075
No.9:
(4pt)

どちらが先か

旧版の解説には、高木彬光の「刺青殺人事件」が先に発表され、トリックで先を越されたため、「夜歩く」を最初から、練り直したと書かれているが、これは間違いである。「夜歩く」は昭和23年2月号〜24年12月号まで「男女」(のちに「大衆小説界」と改題)に連載された。「刺青殺人事件」は昭和23年6月に書き下ろしで刊行されたので、ストーリーを練り直したとすれば、途中からである。さらに同じ高木彬光作の「能面殺人事件」が昭和24年4月に書き下ろしで刊行された。ここでもトリックのタブリがある。「刺青殺人事件」では、サブトリックのダブりがあり、「能面」ではメイントリックでダブりがある。このあたりのこともあっての「構想の狂い」という言葉を理解すべきだろう。そんな情報を知った上で3作を読み比べてみると、さらに新しい発見があり楽しむことができるだろう。
夜歩く (角川文庫―金田一耕助ファイル)Amazon書評・レビュー:夜歩く (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
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No.8:
(5pt)

どう見るかが問題の作品

これは倒叙の本格推理小説としてみると余りに卑怯な小説である。
この本では犯人を推測することは恐らく不可能だと思われる。
しかしながら、トリックに関しては考察する余地がある。
また、サスペンスや愛憎のストーリーは『ハつ墓村』にも決して劣らず、娯楽作としては完成度が高い。
本格推理小説としては邪道ともいえる代物だが、別に本格推理を謳った小説ではないし、一作品としては文句なしに五つ星物だと言える。
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4041304075
No.7:
(5pt)

横溝作品では、これが一番面白いね。

横溝作品では、「獄門島」を別格として、本書が一番面白かった。
作者が1人2役以外の「顔のない死体」のトリックに挑戦した作品で、アンフェアとかの批判もあるが、そんなの無視してとにかく楽しめる作品だ。要は本格ものと考えなければいい。
金田一は後半になって初めて登場するが、本書の金田一は横溝作品中、もっとも神がかり的といっていいくらいの名探偵ぶりを発揮しており、最初は語り手にボンクラのように思われていたのが、段々とそうでないとわかってくる様が面白い。
最後にあっと驚かされる点でも、横溝作品中、髄一といってよい。
夜歩く (角川文庫―金田一耕助ファイル)Amazon書評・レビュー:夜歩く (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
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No.6:
(5pt)

フェアさよりも、犯人の心理的必然性

  夢遊病のため夜歩く美女、二人の佝僂男、そして旧幕時代の百姓一揆を淵源とする因縁話……。
  こうした、いかにも横溝調草双紙といった意匠が施された本作ですが、その根幹に
  あるトリックは《顔のない死体》とクリスティが某作で物議を醸したアレです。
  クリスティの某作は、純粋に犯人当て小説として見た場合、「意外な犯人」ではありながらも、
  それを読者にも特定できるのに十分な手掛かりを提示しているというフェアさが保障されていました。
  しかしその反面、作中の犯人のある「行為」に不自然さが拭いがたくあり、
  心理的必然性という観点では、瑕があるといううらみが残りました。
  (のちに、真犯人は他にいた、という衝撃的な説も出されました)
  その点、本作の犯人は、作中現実において、クリスティの犯人と同じ
  「行為」をしていますが、不自然さはなく、改善がなされています。
  ただその分、フェアさでは一歩後退したともいえるのですが、探偵小説家による一人称の
  語りという形式がとられている以上、完全にアンフェアとは言い切れないと思います。
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No.5:
(3pt)

アンフェア!推理小説の限界を越えた失敗作

作者の代表的傑作である前2作(『本陣殺人事件』と『獄門島』)の本格推理と、次作品であり「読み物」という視点から見た作者の最高傑作『八つ墓村』の面白さとを兼ね備えた、横溝作品のNo1になりえた作品、それが本書である。
本書のテーマは「顔のない死体」で、江戸川乱歩が名作ベスト1に推奨したイーデン・フィルポッツの『赤毛のレドメイン家』、エラリー・クイーンの『エジプト十字架の秘密』と、本書の前年に高木彬光が発表した『刺青殺人事件』に挑戦したものだろう。
(とくに『刺青殺人事件』と同じ構想を考えていたところ、先を越されてしまったため本書のデッサンが狂ったということが、旧版の解説に記されている。)
また、本書の中で用いられた「小さな密室」トリックは、おそらく横溝作品中、最高のトリックではないかと思う。
しかし残念なことに、本書は本格推理としてはアンフェアな作品である。本書には随所に虚偽の記載が盛り込まれているのである。
作者は解決篇に至って、これまでの文章に虚偽の記載をしても構わない理由を説明しているが、しかし、前もってそれを知らされていない読者は、それまでの記載がすべて正しい情報を与えてくれているものと信じて推理を巡らすのだから、これでは真相に到達するはずがない。
おそらく作者は「顔のない死体」のテーマと同時に、クリスティーの『アクロイド殺し』の「叙述のトリック」にも挑戦したのだろうが、結局は虚偽の記載のない「叙述のトリック」を用いた『アクロイド殺し』がいかに優れた作品であるかを、逆に証明しているのである。
夜歩く (角川文庫―金田一耕助ファイル)Amazon書評・レビュー:夜歩く (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
4041304075
No.4:
(4pt)

首なし死体

 もともとは1948-49年に執筆されたもの。いくつもの版があるが、この角川文庫版がいちばんオーソドックスにつくられているだろう。
 カーの『夜歩く』をモチーフに、夢遊病や首なし死体など、いかにもという道具立てで楽しませてくれる。近接して書かれた『八つ墓村』『犬神家の一族』へとつながるモチーフも多く、ファンにはたまらない一冊だろう。
 トリックも巧みで読み応えがある。
夜歩く (角川文庫―金田一耕助ファイル)Amazon書評・レビュー:夜歩く (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
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