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海賊モア船長の遍歴



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海賊モア船長の遍歴の評価: 4.27/5点 レビュー 11件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.27pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全9件 1~9 1/1ページ
No.9:
(5pt)

良かった

めちゃくちゃ面白い
もうこの世にはいない人かもしれないけど、この作家はもっと評価されるべき
海賊モア船長の遍歴Amazon書評・レビュー:海賊モア船長の遍歴より
4120028143
No.8:
(4pt)

海賊になって

 1998年に出た単行本の文庫化。
 イギリスによくある海洋冒険歴史小説のパスティーシュ。
 18世紀イギリスの船乗りがひょんなことから海賊となり、東インド会社やオランダ、他の海賊たちと争いを繰り広げていくという小説。
 続編に『海賊モア船長の憂鬱』(集英社単行本2005年→角川文庫2009年)がある。
 イギリスの海洋冒険小説(ホーンブロアーとか)を良く研究して書かれている本だ。当時の風俗習慣、政治状況なども詳しく調べられており、日本人が書いたイギリス海洋ものという不思議な位置づけでありながら、読んでいて違和感が少ない。
 『不思議島』、『二島縁起』など日本・現代を舞台とした海洋もので冴えを見せてきた著者だが、本書も面白い。ミステリには向かない人のようだし、もっとこうした分野で活躍していくと良いのではないだろうか。
 文の途中でいきなり改行するなど、かなり独特の感性の持ち主のようで、慣れるまではずいぶんと読みにくく感じた。
海賊モア船長の遍歴Amazon書評・レビュー:海賊モア船長の遍歴より
4120028143
No.7:
(5pt)

痛快! 爽快!

海賊モノは海外作品が常套だが、日本人作家もなかなかどうして。
多島氏は好きな作家の一人だが、推理、ハードボイルド、ゾルゲ事件等の歴史等、モチーフの多様性は凄いと思う。
そして、本作は、カリブ海のバリバリの海賊。日本人が書いたの?と疑いたくなるほどの内容。モアは、Jディップのスパロウのような茶目っ気船長ではなく、冷静で生真面目な船長。どっちもカッコイイ。
海賊モア船長の遍歴Amazon書評・レビュー:海賊モア船長の遍歴より
4120028143
No.6:
(4pt)

海にロマンを感じる人へ。

 海賊の「実状」が、リアルに描かれています。
 特に、様々な海賊団の「掟」が書かれていますが、そのどれもに共通しているのが、
 「女を乗船させるべからず」
 だそうです。
 理由は、
 「仲間争いのもとになるから」
 確かに!
 ならないわけがない!
 この作品ではでも、女を乗せてしまうんですが。
 当然、そのために、波乱が……。
海賊モア船長の遍歴 (中公文庫)Amazon書評・レビュー:海賊モア船長の遍歴 (中公文庫)より
4122037948
No.5:
(5pt)

リアルな海賊の勇姿がここに

最初は見慣れない改行の仕方(改行をかなり多用しています)に戸惑いこそしましたが、世界背景がとても
しっかりとしていて、そのリアルさの余り次第に自分も登場人物と一緒に海賊船に乗り込んでいるような気分になりました。
特に、主人公のモア船長はとても親しみやすく、感情移入のしやすい人物です。
モア船長はよくある海賊物の主人公のように、命知らずなほど勇敢なわけでも、一騎当千の武力を持っている
わけでも、群がる敵艦隊を奇策で打ち破ってしまうほどの知略も、残虐非道さもありません。
ただ、船乗りとして経験豊富で、他の人よりもほんの少しだけ閃きが優れているだけ。
ただそれだけなのに、彼はアドヴェンチャー・ギャレーの船長として、数々の難関を潜り抜けていくのです。
彼の持つある種のカリスマ性により、どんどんと物語の世界に引き込まれていってしまいます。
世間一般に知られている海賊とは異なる、海賊の真の姿を垣間見られる物語。
読み終わり、モア船長の勇姿が見られなく(読めなく?)なってしまうのが残念でなりません。
海賊モア船長の遍歴 (中公文庫)Amazon書評・レビュー:海賊モア船長の遍歴 (中公文庫)より
4122037948
No.4:
(4pt)

波乱万丈、荒唐無稽な海洋アドベンチャー

こころの障害をテーマにした問題作『症例A』の作者多島斗志之が書いた、まったく趣を異にした海洋冒険ロマン。
時は17世紀末イギリス。元東インド会社の航海士ジェームズ・モアは国王の委任状を与えられたキッド船長率いる海賊討伐船「アドヴェンチャー・ギャレー」の乗組員として雇われた。船は大西洋から喜望峰を越えてはるばる海賊たちの巣窟、マダガスカルへ到着するが、一向に海賊と遭遇せず、いたずらに時が過ぎてゆく。経費ばかりかかることに業を煮やしたキッド船長は、皮肉なことに自ら海賊行為に手を染めてしまう。やがて自分がしでかした悪事を認識しないまま、キッドは別の船で本国に帰ってしまう。
モアは「アドヴェンチャー・ギャレー」を譲り受け、7人の仲間を連れ独立する。海賊モア船長の誕生である。
アラビア海、インド洋からマレー半島、インドネシアのジャワ海、モルッカ諸島まで股にかけた海賊船「アドヴェンチャー・ギャレー」の海洋冒険活劇が全編にわたって展開される。
モア船長は悪事をなしても非道はせず、あくまで金銀財宝を奪うため、操船技術を駆使して戦うのだ。相手はオランダ商船、ムガール帝国の船から果てはライバルの海賊船「タイタン」のブラッドレー船長まで。
モア自身が背負う過去の謎、船員たちとの絆、海賊船同士の駆け引き、ムガール皇帝の孫娘の誘拐、そして自らも囚われの身となったり、波乱万丈のストーリーが息もつかせず続く。
今回は何も考えず、ただただエンターテイメントとしてこの荒唐無稽な海洋アドベンチャーを楽しんだ。
海賊モア船長の遍歴Amazon書評・レビュー:海賊モア船長の遍歴より
4120028143
No.3:
(5pt)

時代背景が詳しく歴史がわかる

この本を知ったのはNHK-FMのラジオドラマで放送されていたのを聞いてから。決してお気楽な家業ではなかった海賊たちの生き様。海賊討伐の命を受け海へ出たアドベンチャーギャレーが、苦難の末結局自らも海賊となってしまったこと。モア船長やバロンの流転の人生・・・。世界観が気に入って本のほうも読んでみたがやっぱり原作、ドラマと変わらないくらい良かった。このたびその放送が再放送されるということで、一人でも多くの人に聞いてもらいたいと思って書いた。モア船長の声を渡部篤郎さんが演じている。違和感も全くない。本の雰囲気を感じ取ってもらえたらいいなと思う。10月いっぱい15分ずつの放送予定。
海賊モア船長の遍歴 (中公文庫)Amazon書評・レビュー:海賊モア船長の遍歴 (中公文庫)より
4122037948
No.2:
(5pt)

続編が読みたいです。

子供の頃から、海賊の話はいろいろ読んだけれど、この作品は、当時の時代背景(17世紀末期から18世紀初頭)がしっかり調べられていて、今まで物語上の存在でしかなかった海賊が、初めて実際の歴史、地理と結びついた。インド洋を舞台に、東インド会社の船をねらっていたなど、世界史のあのあたりか、なるほど、なるほど、という感じ。黒地に白いドクロのおなじみの旗が実際に使われていたのは、わずかな期間でしかなかったなど、ふーんそうだったんだといろいろ雑学もあり、おもしろかった。話のテンポもよく、当時の海戦の様子が目の前に浮かぶようで、わくわくしながら、最後まで1日で一気に読んでしまった。
海賊モア船長の遍歴 (中公文庫)Amazon書評・レビュー:海賊モア船長の遍歴 (中公文庫)より
4122037948
No.1:
(4pt)

真の海賊の姿を描いた冒険物

不可解な事件で最愛の妻を失い傷心にくれていたモアはかつての同僚に拾われ海賊討伐のための武装船『アドヴェンチャーギャレー』の水夫となる。そして紆余曲折を経て海賊船『アドヴェンチャーギャレー』の船長に。バロンやアカハナなど個性ゆたかな船員ともに順調に戦果をあげていくが・・・海賊というと野蛮そのものというイメージがありますが、この本に描かれているモア一味は本当におもしろく良い男達です。モアは頭脳派で人望も厚く、様々な困難を機転や幸運で乗り切っていく様がこの本の醍醐味です。また海賊というと子供向けの冒険物のように感じるかもしれませんが、この本には当時の列強の関係や交易などもリアルに描かれており、大人が読んでも勉強になります(もちろん子供さんも冒険物として!!十分楽しめる)。隠れた名作
海賊モア船長の遍歴 (中公文庫)Amazon書評・レビュー:海賊モア船長の遍歴 (中公文庫)より
4122037948

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