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アマルフィ
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アマルフィの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全46件 21~40 2/3ページ
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イタリア、ローマ。そこから物語は始まる。テロ対策のスペシャリスト、黒田。彼がローマにある日本の大使館に着任したとき、ある事件が起こる。日本人少女が誘拐されるのだ。そして、その裏に潜む謎の計画「アマルフィ」。それは一体、どのようなものなのか… ストーリー展開としては、ありふれたクライム・ノベルか、と思わせる。一つの事件が延々と描かれる。しかし、後半になると事件は新たな展開を見せ始める。そして、それまでの少し冗長な感じから一転、緊迫感あふれるシーンに。そしてついに、「アマルフィ」の真の狙いが明らかになる―。それは非常に緻密に練られた、用意周到な計画だった。 全体としては、よくできた小説だと思う。大がかりな陰謀、後半のスリル感あふれる展開。謎解きミステリーではないが、前半に張られた巧みな伏線。エンターテインメントとしては、上質の作品である。しかし…「ホワイトアウト」や「奪取」を読んでいるファンとしては、物足りない。特に前半が、やや単調で読者を引きつける力が足りない感じがする。前半に、もっと独創的なアイデアやドラマチックな展開がほしい。それがあれば、何かの賞を取れるぐらいの作品になっただろう。傑作というほどではないが、十分楽しめる小説である。 | ||||
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映画化という話がまずあり、そのプロットに参加し それを映画とは少し違った形で小説化、という異色作。 自分は映画の方は見ていない。 正直ホワイトアウトにはがっかりしたので、 (尤も織田さんの演技は良かったと思うけれど。) 積極的に「見たい」とは思えず。 普通の小説とは発端が違うせいか、いつもの真保さんの小説と比べれば 緻密な作りこみよりも単なる派手さが目立ち、 そうなると説得力よりも、”ただの一外交官にここまでできるわけがない” と引いた見方をしてしまいがちなせいか ネット上で見た限りは酷評も多かったようだ。 ただ自分としてはやはり最低限の説得力はきちんとあったし 後半にいくにつれての怒涛の展開も面白かった。 何より社会派ミステリーとでも言うのか 着眼点が素晴らしく、単なる謎解きに終わらず 訴えるものがあり それでいて痛快に読める小説だと思う。 機会があれば映画の方も見てみて、小説版とどう違うのか見てみたい。 なにより、アマルフィを見てみたくなった。 | ||||
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パルマに住み始めたのでイタリアものはとりあえずチェック。ということで読んでみた 邦人保護を担当する変わり者外交官が、大臣来訪の警護業務を放り出して、ある子どもの誘拐事件にのめり込んでいってそれを解決する、というストーリー。読み返してから考えると相当不自然な箇所がたくさんある。なんでこの外交官(織田裕二の役ね)はこんなにこの件に入れ込むのだろう?身代金の引き渡し、一度目で成功しちゃってたらどうしてたの?そもそもいろんなことが犯人の筋書き通りに進みすぎでは? ということで、フジテレビの企画にあわせて書いたせいか間に合わせ感が強い。ただ、個人的にはイタリア関係の豆情報が嬉かったので1+1で☆ふたつ。 | ||||
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さすが映画の原作だけあって壮大なスケールとスピード感。一気に読ませます。単なる誘拐が実は・・・。真実が徐々に暴かれ犯人を追い詰めていくらラストまで映画を観ているような感覚にとらわれました。是非これは映画も見たいです。 アマルフィ 女神の報酬 オリジナル・サウンドトラック | ||||
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本書は、フジテレビ開局50周年記念作品として企画され、7月18日に公開された映画『アマルフィ 女神の報酬』(監督:西谷弘、主演:織田裕二)の原作本である。かつて大ヒット映画『ホワイトアウト』(2000・8・19公開、監督:若松節朗、主演:織田裕二)の原作者である真保裕一氏が今回の映画のプロット作りに参加していた関係により書き下ろしたノベライズである。私自身も真保氏の小説を読むのは『ホワイトアウト』以来、実に8年ぶりである。 クリスマス目前のローマで日本人少女の誘拐事件が発生。捜査が一向に進展しない中、事件に関与する事となった外交官・黒田康作が少女の母親・矢上紗江子とともにイタリアを横断しながら捜索するうちに事件の裏に隠された意外な真相をつきとめ、それはイタリア全土を揺るがす大事件に発展する…。 およそ役人とは思えるパワフルな行動力で誘拐事件に協力する邦人保護担当特別領事・黒田康作、一人娘・まどかの安否を気遣いながら黒田とともに行動する母親・矢上紗江子、黒田の後輩である谷本幹靖と新米の安達香苗、運転手のロレンツォ、黒田の上司で極めて官僚主義的な立場をとる大使館のNo.2である参事官・西野利明、黒田を密かに評価する事務次官・片岡博嗣、そして誘拐事件に関与する謎の男・イアン・ルージンなどなど…。 見方によっては、イタリアを舞台にした黒田と紗江子のバディムービーと見えなくもない展開で物語もよく練られて面白く描かれており、舞台もアマルフィ、ローマ、ナポリ、チヴェタヴェッキア、ヴァチカンと横断するも私自身、イタリアに馴染みがなく、また現時点で映画を未見であるので今ひとつ物語にのめり込みにくかった。せめて本書に登場する地名の写真を記載する配慮をしてほしい。 | ||||
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タイトルの「アマルフィ」 イタリアの都市の地名であるとともに、このスト−リ−の核心であるテロ計画の作戦名でもある。 イタリアを訪れた日本人観光客の母と娘。 突然、その少女が何者かによって誘拐される。 真相を追いかける外交官によって、思いもよらぬテロ計画が浮かび上がってくる。 世界遺産にも登録されているこの街には、こんな言い伝えがある。 「ギリシャ神話に登場する英雄ヘラクレスが、愛する妖精アマルフィの死を悼んで、 世界で最も美しい地にその亡骸を埋めて、この街を作った」というのだ。 そんなことから、この物語は、街の美しさとともに、 どこか神話に込められた神秘的なベ−ルに包まれているような雰囲気を漂わせている。 舞台はイタリアの都市、時はクリスマス前夜、日本大使館、テロ計画・・・・ 映画と本とでは、大枠の設定は同じでも、内容は微妙に違う。 何よりも映画では、美しい映像と音楽が堪能できる。 それに対して、本では、テロ計画の真の狙いがどこにあったのかを、文字を通して追うことができる。 だからこそ、映画を見てから本を読むのもよし。本を読んでから映画を見るのもよし。 ♪ タイム・トゥ・セイ・グッバイ あなたと暮らしたこともない 訪れたことすらない 新たな場所で、私は生きていこう あなたとともに旅立とう 船に乗り、過去という海をわたり わかっているわ 未来への旅立ちだということを あなたとともに 私は生きていく (映画パンフレットより) 映画の副題である「女神の報酬」の意図を、音楽にしたような素敵なメロディである。 私のように映画を見てからこの本を読まれた方は、 読み終えて本のペ−ジを閉じたとき、 美しい映像とともに、スクリ−ンに流れていたこのメロディが、 心の中で静かに響いてくることだろう。 | ||||
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映画のプロットとしても、小説としても特に目立った特長がない。 1.大使館職員と誘拐犯との対峙を扱っているが、どちらの描写量も不足。主人公の黒田のパーソナリティをもっと掘り下げる、誘拐犯の動機等の背景をもっと緻密に描く、と深みも増すのに。 2.母親の心情の変化がつかみにくい。黒田と母親とのやり取りも本作の重要なシーンなのに、描写量が不足している。 3.移動シーンや、取り巻きとのやり取りに「1.」「2.」で割くべき描写量を浪費している。まあ映画プロットだから仕方ないのかもしれない。 映画までは観るかな〜? | ||||
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作者が暴露していたことだが最初にイタリアロケありきで企画が進み、それに合わせて 小説を進めていったことから全てにおいて何か中途半端な感じがする。 もちろん、映画の原作としては十分に楽しめるのだが・・・ | ||||
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映画の方は製作のフジテレビが軽薄短小を地で行く会社なだけにやっばり難しい話は無理だったみたい。予算をかけるべき所にお金をケチるといういつもながらのフジテレビの悪い癖が如実に出てます。脚本家の名前がクレジットされてない所にいみじくも映画の出来の善し悪しが表れてます。 | ||||
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映画を見る前に原作を読ませてもらいました。 全体的に構想が練られて面白かったですが、 才色兼備、頭脳明晰の紗江子が局面でなぜ あんなミスをするのか?納得いきませんでした。 強引な展開に唖然としました。 | ||||
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映画は予告編しか観ていないが、予告のおかげか登場人物像のイメージはすぐ出来て読みやすかった。映画の初期プロット本という事だが、ストーリー展開はわかりやすくて面白かった。もっとミステリー色が強くてもいいと思うが、あまり堅苦しい表現ばかりだと疲れるので、映画のプロット本としてはこの位が丁度いいのかも。 黒田の強引さも、他の外交官達のいい加減さを見た後では正義感あふれるヒーローのようでカッコ良かった。外交官の役割や外交特権とか、いろいろ勉強にもなった。少女誘拐事件から、ここまで発展するとは・・・映画も観てみたくなった。 | ||||
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やはり有名な作家でもあり、どちらもありだと思うが、やはりイタリアのこの景観が一目見れるのは素晴らしい。 ストーリー展開はほぼよく似たシチュエーションだが、映画はしょぼくなっている。 では小説が素晴らしいかというと、たいへんわかりやすく筋も通っているのになぜか軽い。 まあよくできているが、テレビのミステリードラマにありがちな有名作家の大量生産型小説に似て少々だが物足りない。 いかにも映像型。 ならば映画を見る。 | ||||
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主人公でなく、ストーリーの展開があちらこちらに飛び回ります。普通の場合、どんでん返しとかいうのでしょうが、本書では話がコロコロ変わりすぎるので、飛び回るという表現のほうが妥当でしょう。 かなり期待して読んだのですが、ハズレでした。映画の評価はまずまずらしいので、そちらを観るだけのほうが良さそうですよ。 | ||||
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映画は見てませんが、自然に織田裕二さん、天海祐希さん、戸田恵里香さんをイメージしながら読み進めました。冷静沈着な黒田外交官、大捜査線の青島刑事とは違うけど、現場を重視し、上に楯突くのは似てますね。味方と思っていた人が実は…だったりどんでん返しの連続で、あっという間に読めました。しかし、007もそうですが、テロリズムって動機づけが難しいですが、今も続く各地の紛争見ていたら、島国日本には到底分らない民族の問題ってあるんでしょうね。しかもその根底は結局利害関係。「冷戦時代のイデオロギーによる高尚な戦争など、今はない。あるのは拝金主義だけだ」という言葉が印象的でした。 | ||||
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映画のプロットづくりに参加した著者自らノベライズした異色の本。たんなる誘拐事件がやがて大きな政治的事件へと発展していく様子は、ご都合主義と感じられる面もなくはないが、十分緊張感がある。しかし、この本から読み取るべきは、無関心であることの罪だ。本書で描かれるチェチェンの問題に、いったいどれだけの日本人が感心を払っているだろうか。ダルフールの虐殺は?ソマリアの内乱は?チベット弾圧は?アメリカがらみの話には大きなスペースを割くマスコミもそれ以外には無関心といっていいほどだ。著者はそのことに警鐘を鳴らす。本作はたんなるミステリーではないのだ。余談だが、大使館員というのは本作に出てくるように、保身しか考えていない人たちらしいです。ドイツの通訳が言っていました。例外もあるでしょうけど。 | ||||
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組織には属しているが、正義感溢れるクールな一匹狼。事勿れ主義の役人達の中で、彼ひとりだけ己の心に従って行動する。 そんな主人公が活躍する話。 あまりにもありきたりな人物設定。 犯人側の計画も、不確実な事柄に頼りすぎていて、いくらフィクションだからといってそれはないだろ、という感じ。それにまわりくどい。 タイトルの「アマルフィ」には意味があるのだが、それもとってつけたような感じである。 「奪取」を書いた人の作品とは到底思えない。 | ||||
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酷な評価が多いみたいだが、私はなかなか楽しめた。幼女誘拐事件からラストまではほんとにノンストップで、先が気になってなかなか本を閉じられなかった。確かに犯人の行動がよく分からないところもあるが、読んでいるときはそれなりに納得していた。キャラ設定が甘いという指摘もあるが、その分現在進行形の事件に多くのページを使っているので、説明文的なものは非常に少ない。黒田はとても魅力的な主人公に私は見えた。 ただ、真保 裕一氏ならもう少し緊迫感のあるクライマックスを書けたんじゃないかな、とも思う。映画化が前提だからかも知れないが、名作「ホワイトアウト」のクライマックスとは比べ物にならない。それがちょっと残念。 でも純粋な娯楽小説としては十分楽しめたと思っている。やはりこの作家さんは面白い。 | ||||
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真夏のような光の洪水が降り注ぐ12月のギリシャで外交官の黒田耕作は曳航しているアルテミス号の中でパスポート偽造の日本人の確保をする。地元警察との交渉により,容疑者はインターポールへ聞き渡されたが,その船内には火薬が発見される。サミット妨害のためクレタ島へ乗り込む計画を企てていたという・・・ 開局50周記念映画のプロットとなった小説である。同作者の本は手に取る機会が多く,この本も確かに楽しませてもらった。ただし,何だか引っかかる・・・と思ったら,ストーリーなどは映画化を念頭にスタッフなどと共同に作られたものらしい。何だかいまいちで作者らしくないと思ったのはそこあたりではないだろうか?確かに映画にしたら豪華だろうが,小説の面白さにはそこはいらないと感じたのである。 | ||||
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来月公開の大型タイトル『アマルフィ 女神の報酬』の原作・・・ではない。 そう言ってしまっても間違いではないが、映画と小説は原案を同じくする少し別の作品。 本作はホワイトアウトのように既に完成していたものが映画化されたのではなく、映画のプロット作りに真保氏が参加。 そのプロットを元に幾多のスタッフが映画を作り上げ、一方で真保氏もプロットを元に小説を書き下ろした、という塩梅。 どちらが先でもなく、同じ母体から同時に生まれた兄弟。 舞台はイタリアローマを中心に、とある日本人外交官の活躍を描くサスペンス。 数日後に来訪してくる外相の外遊をつつがなく終えるため、現地大使館職員に鞭を入れ準備を整えるべく派遣された外交官、黒田。 役人体質の抜けない連中をどうにか焚きつけ職務に当たるのだが、そこへ旅行中の日本人女児が誘拐されたとの一報が入る。 国内ならいざ知らず、被害者が不慣れな異邦の地での誘拐というナーバスな案件に黒田は他の職務を押してまで深く関わって行く。 そして彼のはたらきの甲斐もあり、あとは身代金を渡し取引さえ終われば事件は無事解決の運びとなるはずだったのだが・・・。 とまあこんな感じに始まる話です。 冒頭からただの誘拐事件に留まらないことを匂わせる布石が打たれていたのですが、中盤以降は序盤とは打って変わった方向に話が転がり、政治思想と民族問題の絡んだ展開へと発展します。 この辺りの話の転がり方は多少強引な点が否めません。 また、一外交官にしては黒田の活躍ぶりが異常。 まあその辺は主人公補正というか、『ホワイトアウト』の富樫なんかはただのダム作業員だったのにあれだけの活躍ぶりですから真保作品としては珍しくはない? それよりもどうにも物事を表面的になぞっているだけという観があり、各登場人物の深層が見えてこないのが物足りない。 特に犯行グループ側の人間は相当な義憤を抱えているはずなのですが、作中の描写からはそれが伝わってきません。 総じて人物の機微に乏しく、主人公の黒田に関しても「顔」が見えてこず、いまいち作品に入り込んでいけない。 口八丁に上司や役人を丸め込む黒田が愉快な序盤の方が楽しめた、というのはどうにも・・・。 ただ、強引さに目を瞑ればストーリー展開やアイデアなどに面白さはあります。 どこに魅力を感じるかによって評価の割れそうな作品。 | ||||
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著者本人が語っている通り、映画製作の話ありきで、全てのシーンが中途半端な気がしてなりませんでした。映画にしたら面白いのかもしれないが、せっかく字数制限のない本という舞台で、もっと深い描写ができたであろう部分を端折ってしまっている。よって、どんどんエスカレートする日本人外交官の活躍も、深意のありそうな犯人の行動も、どれも感情移入できぬまま、逆にインフィージブルな疑念がどんどん募って残念なエンディングを迎えました。期待が大きかっただけに、残念。 | ||||
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