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(短編集)
陰の季節
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陰の季節の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.31pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全109件 21~40 2/6ページ
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警察組織はムラ社会で階級制その中で警視の二渡が人事の切り札として活躍する陰の季節が一番面白かった。 人事のエースとされるキレ者でさえ階級社会では色々な苦悩がある。物語がじわじわと進み謎が解き明かされる展開がドンドン読みたくなっていきました。 黒い線も男社会での婦警の立場と、家庭の母の姿、女性としての強さや優しさ、がにじみ出てる作品で好きです。 | ||||
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短編集のなまえにもなっている「陰の季節」と「黒い線」は合体して映像化されている。 DVDのなまえは、横山秀夫サスペンス「陰の季節」「刑事の勲章」。 「鞄」は映像化されてないと思う。「陰の季節」に比べると、人の内心を描いているので、映像化しにくかったのだろう。 警務部秘書課の課長補佐、柘植が主人公。担当業務は「議会対策」。県議会の実力者の一人の鵜飼が「爆弾発言」するという情報が入る。もし、噂どおりに県議会で爆弾発言が出れば、間違いなく自分の出世の目は閉ざされる。「悪夢」だ!あらゆる「つて」を頼って発言の内容をつかもうとするがわからない。本人に聞いても、当然のごとく断られる。最後に彼がとった「禁断の一手」が、自分に向けられた「刃」になる。 この短編集に収録された4編は、警察の内幕を見事に描いている。また、多少なりとも組織に属する人にとっては、身につまされる思いになるだろう。 | ||||
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推理モノが好きな息子に勧められて、横山秀夫先生の作品を始めて読みました。 五〇代始めに、組織の中で生きることに疲れ転職した人間として、組織の持つ巨大な力を、痛いほど経験していますので、この作品に描かれている警察組織のあり方も、少しは共感を持って読むことができます。 そして、そんな警察組織の中で、一人一人の警察官の皆さんが、抗しきれない組織の力の中で、矜持を持って職務に励む中で、新たなる組織の柵を創っていくという、強大な警察組織の特徴を見事に捉えている点は、秀逸です。 この辺り、安手の推理小説のように、警察官や、組織を揶揄するのではなく、一人一人が矜持を持って励むゆえに、愚かなる組織を形成してしまうという、人間の業の愚かさを、見事に描き出していると感じました。 それも、淡々と、見事な筆力で描いていく、素晴らしい、作品です。 これからも、素晴らしい作品群を楽しませていただきます。 ありがとうございます。 | ||||
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どの短編も各々、読み応えのある内容でした。私敵には面白かったです。 | ||||
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と最初はとっつきにくいところもありましたが、読む進めていくうちにだんだんと話が展開していき最後にはう〜んなるほど〜おもしろかった!と頷けました。登場人物が多いのですが同じ人物が次の短編に出てくるのでまた読み返したりして楽しめました。64を買ったのでこのD県警シリーズを読んでみたくなって買ってみましたが、動機と顔も楽しみです。 | ||||
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64を読む前に前哨戦として購入しました。 警察って村社会なんだなぁってことを非常に感じた短編集。 しかも主人公は刑事ではなく、事務方の方々がメインで、なんだか殺伐としてる。 同じ業務をしているのに仲間意識はとても希薄で刺すか刺されるかと言う部分が非常に感じられる。 彼らはどこに行くんだろうという気分になってしまって、シリーズの他のものも読みたくなった。 | ||||
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1円という値段のわりには、状態が良いので星5つつけました。内容も面白いです。 | ||||
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4つの短編小説です。最近映画化もされた64ロクヨンの二渡も登場する題名にもなっている陰の季節が一番面白かったです。警察の内部犯行や事務方を主役にしている所が地味に興味深いですね。 | ||||
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ドラマを見て、触発されて、購入しました。ドラマとは違う重厚さを味わい深かったです。 | ||||
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引退した大物OBが、天下り先に居座ると言いだした。 組織に生きた人間が組織に背く。その背景を知るべく警務課調査官・エース二渡真治が動く。 大物OBの過去には、意外な事実が隠されていた。「陰の季節」 警察内部事情を知る者からのタレこみ。密告のネタの信ぴょう性とネタ元を探ると意外な事実が…「地の声」。 ひったくり犯の似顔絵を元に、犯人が逮捕。似顔絵を描いたお手柄婦警が謎の失踪。 称賛に値するその似顔絵の真実とは…「黒い線」。 定例県議会での議員から県警への質疑応答にあたり、事前質問を明かさず爆弾発言の噂が… 警察の失態を免れるため、議員の周辺を嗅ぎまわる事になる警務部秘書課・柘植は苦闘の末に…「鞄」。 どの短編も、刑事ではなく、警務課という裏方の苦悩を描いている。 自分の立ち位置を確かめながら、大きな組織での出世が大きく絡んでくる。 登場する警察官それぞれの裏事情や心理が生々しく描かれている。 そこには、警察=正義感という図式が必ずしも当てはまらない。 不正や不合理がまかり通る厭らしい世界。 これを読むと、警察を信用できなくなるかもしれない。 | ||||
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警察署の中の縦割りそしきをうまくえがいているようにかんじました。 | ||||
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警察小説といえばこの作家というくらい、非常に濃い警察を書かれる方です。 ミステリーというジャンルでは切っても切れない、必ずと言っていいほど登場する警察という役職ですが、その描写の綿密さという点ならこの作家以上の警察小説はお目にかかったことがありません。 本作は短編集ですがその緻密な筆ぶりは相変わらずです。そしてこれシリーズ物だったんですね。読了してから気付きました。他のシリーズ作品を読んでなくても話が繋がらないということはありません。 それぞれの短編の核となる真相は拍子抜けするほど小さなことだったり偶然頼りの要素が強かったり、正直いまいちパンチが足りない印象。ですが結末まで持っていく展開の上手さで☆4。短編なのに長編小説を一本読んだような満足感を味わえます。 警察内部のストーリーが中心ですが想像ほど堅苦しくなく、むしろ文章は非常に読みやすいのでスラスラ読了できます。おすすめ! | ||||
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シリーズとしては後の出版となる64から読みましたが、単独でも面白い作品です。読み進むうちにいろいろな側面が切り開かれ、警察という組織の文化も絡まってスイスイ読めました。 | ||||
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今後、D県警シリーズに『エース』として登場する、二渡調査官。唯一と言って良い、彼が主役の物語です。今後の作品では登場しますが、主役ではありませんので、ファンなら必読です。 | ||||
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刑事が犯人を追い詰める場面などほとんど出てこないので、疲れずに読める本。仕事で疲れた心身を癒すには、このくらいの内容がちょうどよい。 | ||||
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以前読んだことのある作品をまた買ってしまいました。主人公が変るのはディック・フランシスと同じ。ちょっと力不足も感じますが、内容に疎いところがある所為でしょうか… | ||||
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組織というものは、まるで生き物のようにみえる時がある。 刑事ドラマや犯罪ものなどでは、刑事が現場で犯人を探し、まるで狩りのように犯人を追い詰め正義を達成する。 しかし、警察といえどやはり組織のひとつで、かえって上下関係が厳しい警察だからこそ、組織の存在感はとてつもなく大きい。 キャリア組という上級試験を乗り越えてきたものは若くして警視となり地方県警に着任し、東京の視点から自分よりもはるか年上の部下をつかうようになる。 一方地道に積み上げてきた経験と昇進試験によって少しずつ昇進し警視をめざすものもいる。 いずれにしても人事の問題は、組織内で生きるすべての者にとって避けては通れないものであるが、物語世界において、これまであまり表に出来こなかった警察内部における人事問題に絡む個々の人間の思わくを書かせたら横山秀夫は抜群に巧い。 「64」を読み、久々にD県警ものを再読したくなって数年ぶりに本書をとりだした。 人事というものは、組織において強力な力を持つ。 それは民間でも警察でも同様で、たとえば池井戸潤の半沢直樹を主人公とする銀行ものでも人事が組織における生き物のように強い力を発揮しており、それが読者をぐいぐいと引きつける力となっているが、横山秀夫はそれを警察組織を舞台にして描いており、いずれの場合も吸引力のあるテーマとなっている。 はたしてそこまでするか、と思わなくもないが、他の誰もがなしえていなかったこのジャンルにおける新しいヒカリを歓迎し、本書の発展系である「64」でのひとつの到達点に感心する。 | ||||
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見れません。残念。。。 第三の時効がKindle for Macでは見れなくて その次に好きなこの本を確認したところ、 この本もダメでした。 | ||||
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64が文庫化されて、発売されるというので、事前に再読したが、イヤー面白い。横山秀夫は、ストリーもさることながら、文章力間、抜群野旨さ。 | ||||
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このわずかな短編で織り成される人間の心模様の機微、そして仔細な人物設定には唸らされる。 「クライマーズ・ハイ」で感じた「最後の一線を守る」というのが、初期の作品である本作から作家の根底に流れているのだと感じた。 | ||||
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