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(短編集)
陰の季節
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陰の季節の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.31pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全109件 41~60 3/6ページ
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警察内部の昇進のための対立、内部不正を暴く部署に所属する主人公、内部でのどろどろとした話は、一気に読める短篇集です。 | ||||
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警察は 組織防衛・人事などなど 役所の象徴なのですかね・・・・ 捜査権・逮捕権があるので怖いですね・・ マスコミと癒着しないで 透明性を高めて欲しいです。 小説になると 人間臭くて面白い・・・ | ||||
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とても読み応えがありました。 横山さんの小説面白いです、また読みたいです。 | ||||
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人気作品みたいですね。母のプレゼントで一緒に贈りました。小説が好きな人はオススメだと思います。 | ||||
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短編なのに奥が深い。登場人物の姿、行動が目に浮かぶようでドキドキします。 | ||||
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横山さんの作品は外れ無しです。どの作品も圧を体に感じるくらいです。 | ||||
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はい、これが伏線です。伏線書いたからもういいでしょう。といった感じで、 脈絡無く突然犯人が現れ、同時に結末が分かってしまう。 動機もこじつけそのもので、とても最終章までたどり着こうという気にはなりません。 単なる読み物としても疑問符が付きます。 途中棄権は反則なので読了しましたが、この人は一体何を書きたかったのか? 理解出来ぬまま、浪費した時間を悔やんでいます。 「動機」も一応目を通しました。 昨今流行りの統計学的にいえば、この二冊の味見で全体の味が推察出来そうです。 気持ちは完全に離れました。お薦め出来ません。 | ||||
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本作品は横山氏のデビュー作ですが、警察内部の多彩な人々に焦点をあて、人間ドラマと謎が絡み合い、面白い。短編と感じさせない内容に満足です。 | ||||
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横山秀夫の作品は、どれも素晴らしいが この作品は圧倒的に素晴らしい! 組織内における葛藤、焦燥、野心を巧に描き出している。 特に自分が好きだったのは、二編目の『地の声』 病気で出遅れてしまったゆえの焦りと芽生えた野心。 調査対象者への同情的な上から目線(無意識的だが)が 最終的などんでん返しをもたらし、 対象者の調査と最終的な結末から浮かび上がる主人公の心情。 とても精緻で巧みな内容です! 四編目の『鞄』も秀逸。 柳広司の『ジョーカーゲーム』のような 感じとも似てます。それよりもさらに厚いがある感じ(自分の印象では) | ||||
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さすが横山秀夫。情念のようなものが描かれていて、どの作品もとっても好きです。すぐに読める短編なので、他のものも読んでみたいと思います。今は「64」を読んでいる途中です。 | ||||
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県警採用の出世頭である銀行員顔の人事マン、組織防衛の為なら醜聞の隠蔽工作も辞さない。 そんな静かなる野心家の二渡調査官が主役、脇役、陰役となり話を繋ぐ、D県警本部を舞台にした連作集。 所謂“警察小説”とは異なり殺人事件の捜査などは一切出て来ない署内小説。 こう書くと詰まらなそうだが実は非常に面白い。池井戸潤ファンに特にお勧め。 但、銀行や一般企業が舞台の池井戸作に比べると、警察絡みの話だけに人生のほろ苦さをより感じる。 D県警シリーズ!読破したい。最近、話題の『64』も同シリーズのようだが、いつ手に入ることやら…。 | ||||
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横山秀夫さんの第5回松本清張賞受賞作『陰の季節』は、異色の警察小説だ。 本連作短編集の主役の警官たちは、警察組織の中の管理部門に属している。僕たちが本やドラマでお馴染みの、犯罪捜査をおこなう警官の姿は、ここには見られない。警察の面子を守るために奔走し、組織の内部統制をいかに保ち続けるかに腐心する警官らの物語なのである。 対外的な失策は、即、自身の警察組織内での死に直結する。そういう制約の中で生きる警官らの野心や失意が、横山秀夫さんのキレの良い筆致によって、畳み込むように描かれていく。現場の犯罪捜査とは無縁なのだが、心理的な緊迫感のある人間ドラマに仕上がっている。全編ともに意外な結末が待っているので、社会派推理小説が苦手な方でも十分に楽しめるだろう。 ■『陰の季節』 定期人事異動の季節。警務課の人事担当二渡警視は、警務部長より呼び出しを受ける。勇退するはずの天下りポストに刑事部長OB尾坂部が固執しているというのだ。後任人事が頓挫することを危惧する警務部長は、二渡に尾坂部に勇退を説得するよう言い渡す。尾坂部に面会し、その胸のうちを聞き出そうとする二渡。だが、尾坂部は頑なに口を閉ざすだけだった。 ・・・ 二渡が突き止めた尾坂部の悲しい過去とは何か。刑事としての生きざまが、鮮烈な余韻を残す作品である。 その他、『地の声』、『黒い線』、『鞄』が収録されている。いずれもテレビドラマ化されている。 | ||||
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たぶん初横山さんです。 警察だけど内勤の人が主役です。 短編だけど、ひとつひとつにちゃんと深い謎があってちゃんと解決していく。 長編が読みたくなりました。 楽しみ。 | ||||
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テレビのサスペンスドラマに誘発されて買った。 当然だけれどもキャラクターが全く異なっていた のには今更ながら驚いた。 ドラマでは優しい感じの主人公だが小説では冷徹な ドラマの警務部長の風貌。 いずれにしても、警察の「現場」の人間ではなく 「管理部門」の人間に着目をした作者の目の付けどころに 敬服。 | ||||
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横山秀夫の第一作品集で表題作は98年に松本清張賞を受けた。因みに第二作品集「動機」も00年に日本推理作家協会短編部門賞に輝いている。内容は何れも警察小説で、より厳密にいうと警察「内部」小説と呼ぶのが相応しい。 本来の警察小説を堪能したかったら、高村薫「マークスの山」辺りを読めばいいかもしれない。 本書の主人公は一線の刑事ではない。警務・監察課(いわゆる事務屋)の人間である。従って派手ではないが微妙な心理をついた綾にポイントがある。 ――なにも刑事や公安ばかりが警察ではない。負け惜しみでなく、組織には組織をコントロールし、組織そのものの体力をつけつつ、次代へ引き継いでいく役割の人間が必要だ。その役割を担う警務課が揺らげば、組織も揺らぐ。警務を単なる事務屋と見下したがる他のセクションの人間たちに、しかし、警務はやはり警務なのだと、常に思い知らせておくことが、組織を一枚岩に保つ秘訣であり、絶対条件でもあるのだ。(『陰の季節』より) 事務屋の誇りと言うものがここに出ている。ただ警察「内部」小説なので殺人事件などは起こらない。組織の内幕を暴くというスタイルを取っているので、畢竟、長編にするには無理があり短編に成らざるを得なかったかもしれない。 | ||||
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横山秀夫と言えば、警察の側からみたミステリーの書き手として 有名だが、本書は刑事ではなく、警察の管理畑の人々を描いた 短編集。こうして読むと、警察は本業こそ「社会の安全の実現」で あるものの、その中で営まれる日常は一般企業となんら変わらない 事に驚かされる。 昇進に焦り、同期との肩書きの違いに戸惑う…こういう警察の見方 もあるのかと、非常に新鮮に感じた。 惜しむらくは、短編集の宿命ではあるが、謎解きの解を得るまでの 時間が短く、(その作品毎の)主人公が突然閃く、と言うパターンを 全て取っている事。筆者の責任ではないですけどね。 | ||||
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やはり、横山作品は面白い。殺人事件が起こって、犯人を追い詰めていく…。そういうミステリーではなく、警察内部の話をこうも巧く、最後まで飽きさせることなく引っ張りそして、謎をキッチリと解いてくれる。警察の管理部という、普段では触れることのない世界。こんなに、色々な部署があるのだと知り、驚いた次第。その中で、組織内の対立はもちろんのこと出世コースに入ってる者、外れた者、外れそうな者…。それぞれの心の内を、見事に描き 読んでいて力が入る。悪名高い「天下り」の話を、こうも堂々と描かれるといっそ小気味イイとさえ思えてくるから不思議だ。【陰の季節】 警務部勇退した刑事部長の天下りの進退について、主人公である二渡の四苦八苦する姿が描かれていて、警察内部の各面子などが見えてくる。組織の鉄則とでもいうべき「掟」を、なぜ尾坂部はガンとして受け入れないのか?その謎が解き明かされていく過程は、二渡に以心して力が入る。【地の声】監察課鬱屈した日々にいる主人公、警務部監察課の新堂。本来なら、所轄の署長になっているはずなのに・・・。そして署内で起こる、密告。疑惑の人物、曾根課長。警察内部の駆け引き。最後は、哀しい。【黒い線】鑑識課似顔絵を担当している婦警、平野瑞穂が失踪?事件に巻き込まれたのか、只の失踪なのか?他作品、「顔」の主人公平野の過去話なのでこちらを先に読めば、すんなりと入れます。【鞄】秘書課警務部秘書課の柘植が、県議員の鵜飼が議会で爆弾質問をするという内部情報を耳に入れてから、東奔西走する。−本気で上を見るなら、腹を括れ−−邪魔な奴は殺してしまえ−煮えたぎる野心で上を目指す柘植を阻む、爆弾質問とは??この謎が解けた時、粟を喰らった。とにかく”今までとは全く違った警察小説”という帯に文句無しです。 | ||||
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いつもながらこの人の短編集は面白い!余分な修飾がない簡潔な描写ながら、人の心の襞を克明に描き、いつのまにか登場人物の気持ちにさせられてぐいぐい引き込まれてしまう。そしてエンディングはいつも「えっ?」と驚かされる意外な結末。それもとってつけたようなどんでん返しというわけではなく、自然な伏線などもしっかり張られた上でのもので、じゅうぶん合点のいくものです。残念ながら未だ短編集しか読んだことのない私ですが、長編においてはどのような冴えを見せるのか近々読んでみたいと思います。 | ||||
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これぞ殿堂入りの短編ミステリー集です。 受賞作、『陰の季節』でもすばらしいと思ったのですが、 他の作品も捨てたものではありません。 一遍を読み終えるたびに著者の技術が上がっていると思いました。 『黒い線』では謎が解けたときに爽快感を感じましたし、 最終話、『鞄』は最後を飾るにふさわしい、最高の良作でした。 こんな展開アリなの!?と叫びそうになります(何とかこらえましたが)。 『クライマーズハイ』『出口の無い海』『ルパンの消息』も読んだのですが、 他の横山作品も読んで見たいものです。 | ||||
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私は、これまでに、横山秀雄の全作品を読んでみたのだが、私は、この人の作品を読み進めれば読み進めるほど、この人を、筆力の高さと作品の内容自体のレベルの高さを兼ね備えた素晴らしい作家だと、感嘆せずにはおれないのだ。この人の長編小説にも素晴らしい作品は幾つもあるのだが、特に、この人の短編小説には、絶品といってもいいくらいレベルの高いものが多いと思う。 たとえば、同じ推理小説の売れっ子作家である東野圭吾の場合だと、長編小説に比し、短編小説となると、一転、ぐっと、小説としての密度の薄さ、内容の浅さを感じてしまうことが多いのだが、横山秀雄の短編小説は、長編小説並の密度の濃さ、内容の深さを持った読み応えのある作品が多いのだ。この人は、図抜けた短編推理小説の名手だと思う。 本書以外の短編集(短編集とも長編ともつかない「影踏み」は除く)にも、秀作と目される作品はごろごろとあり、各作品の平均レベルも高いので、どの短編集を彼のベスト作と見るかは、読者それぞれの感性によるところも大きいとは思うのだが、私は、本書を、彼の短編集の中でも一、二を争う高いレベルにある、彼の短編集を代表する作品だと思っている。 特に秀逸なのが、「地の声」と「鞄」だ。「地の声」は、文句なく、この短編集のベスト作で、大どんでん返しに、さらにおまけのどんでん返しの付いた結末は、一級品の本格派長編ミステリにも全く劣らないレベルにあると思う。「地の声」というタイトルに込められたあまりにも深い意味も、読者の胸を打つ。「鞄」も、ある意味、凄まじいまでのどんでん返しが効いた作品だ。どちらの作品も、組織という階級社会の中で、常に上を目指してしのぎを削っている男たちの、哀しいまでの心の内、凄まじいまでの心の内が、実に生々しく描かれているのが出色だ。色々な意味で、これらの作品を、身につまされる思いで読んだ読者も多いのではないだろうか。 | ||||
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