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夜は千の鈴を鳴らす
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夜は千の鈴を鳴らすの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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この作品は隠れた傑作だと思う。まず、島田荘司の基本である ・まず、ありえないくらいの奇想がある ・その奇想をいくつかの別の奇想が加わり、より深い奇想になる ・それらを最後には論理的に帰結させてしまう という『基本』が構成も含め、完璧に完成している。。構成が見事なので、完成度が高い。あっという間に読み終わってしまった。吉敷の行動力はミタライとは違った魅力で、ホントに島田荘司は器用だなぁ、と思ってしまった。 | ||||
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文庫になってからは記載がないのだが、出版当時のカッパノベルス版の著者のことばで「本書では読者を騙すトリックを仕掛けた。」と堂々と語られていた。この島田氏が読者に仕掛けたトリックを意識して読まないと本作の魅力は半減するのでこれから今作を読まれる方はこの点を意識して読んでもらいたい。はっきり言うと劇中でのトリックは奇想、天を動かすとかと被ってしまっているのでファンならかなり早い段階でネタばれしてしまうと思うが、吉敷刑事の視点でスピーディーに事件が展開していくので全く飽きさせない。 本書の肝の読者に仕掛けたトリックに気づいた時、思わず「ヤラれた!」と思う至福の読書体験が待っているので最後まで心して読んで欲しい。時間軸を超えて同様の事件が起きることを利用した、第三者の視点に移り変わった際のある一文の描写がそれである。この一文だけで「あれ、やはり今までの推理は違うのか?」と混乱してしまうこと必至。だが最後でちゃんと判明するようになっている。 この読者に仕掛けたトリックが分からなかった人はちゃんと理解して読むように! | ||||
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寝台特急で不審な死を遂げた女社長。外傷もなく一見すればただの心不全とみられるが、同人物が死ぬ前に半狂乱となり叫んだ〈ナチ〉なる 暗号がきわめて意味深長に響くのです。頭のネジがゆるんだ人間の自然死なんかではないと判断した吉敷が捜査に乗りだします。 そんな中、捜査の過程で浮かび上がった引き金と言える過去の迷宮入り事件。この難問に直面しても己の信念を曲げず、明日を信じる吉敷。 そして過去の事件全体を難問たらしめ核となっているトリックを看破したとき、それが未来の自分への贈り物となるのです。 過去の完璧な殺人計画をこえる現代の完璧な殺人方法とは皮肉だ。それを演出してみせた島田の構成力もすごい。死者だけが秘めている 象徴と、生きる者の象徴。そのもどかしくも儚い時間軸と、一歩一歩だが躍動する空間軸を、鉄道という絶妙の舞台効果で連結して繋ぐこと により徹底してシリアスながらどこか夢幻的な島田ワールドが漂う。やはり構成力の点において圧巻。そうその響きがはまる。圧巻。 | ||||
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寝台特急で不審な死を遂げた女社長。外傷もなく一見すればただの心不全とみられるが、同人物が死ぬ前に半狂乱となり叫んだ〈ナチ〉なる暗号がきわめて意味深長に響くのです。頭のネジがゆるんだ人間の自然死なんかではないと判断した吉敷が捜査に乗りだします。そんな中、捜査の過程で浮かび上がった引き金と言える過去の迷宮入り事件。この難問に直面しても己の信念を曲げず、明日を信じる吉敷。そして過去の事件全体を難問たらしめ核となっているトリックを看破したとき、それが未来の自分への贈り物となるのです。過去の完璧な殺人計画をこえる現代の完璧な殺人方法とは皮肉だ。それを演出してみせた島田の構成力もすごい。死者だけが秘めている象徴と、生きる者の象徴。そのもどかしくも儚い時間軸と、一歩一歩だが躍動する空間軸を、鉄道という絶妙の舞台効果で連結して繋ぐことにより徹底してシリアスながらどこか夢幻的な島田ワールドが漂う。やはり構成力の点において圧巻。そうその響きがはまる。圧巻。 | ||||
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吉敷竹史ものは、どーもぐちょぐちょしてて好きじゃなかったんだけど、ぐちょぐちょしてんのは、元妻の通子だったってことが分かった。 通子出てこなけりゃ、信念と足で事件を追う鬼貫刑事系のミステリだ。 被害者の人物像にスポットを当てる手法も好きだ。 死んでから、生きてるうちは知り合う機会もなかった刑事に、一生懸命に自分を理解しようとしてもらえるなんて、幸せなことに思える。 しかし、この遠隔殺人は島田っぽいといえば島田っぽいなぁ。 無理を通せば道理がひっこむっつーか。 行け行け島田荘司!と心から応援する。 ・・・・最近のような長い小説はやめといてほしいが。 | ||||
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吉敷竹史ものは、どーもぐちょぐちょしてて好きじゃなかったんだけど、ぐちょぐちょしてんのは、元妻の通子だったってことが分かった。 通子出てこなけりゃ、信念と足で事件を追う鬼貫刑事系のミステリだ。 被害者の人物像にスポットを当てる手法も好きだ。 死んでから、生きてるうちは知り合う機会もなかった刑事に、一生懸命に自分を理解しようとしてもらえるなんて、幸せなことに思える。 しかし、この遠隔殺人は島田っぽいといえば島田っぽいなぁ。 無理を通せば道理がひっこむっつーか。 行け行け島田荘司!と心から応援する。 ・・・・最近のような長い小説はやめといてほしいが。 | ||||
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吉敷刑事ものであり、作者の自選時刻表トリックの代表作。 列車の密室状態の個室で女社長が死んでいた。状況から自殺と見られたが、女社長が事件の直前から半狂乱になっていた事等から、吉敷は殺人と睨む。被害者が死の直前に残した謎の言葉「ナチ」とは ? 事件は24年前の東京オリンピックの年に起こった被害者の父と愛人の惨殺事件の謎に波及し、謎解きはこちらの方が主体に。題名は犯行時の実際の虫の鈴鳴りの音と犯人の心象風景を表していて巧み。事件が東京オリンピックの年に起こり、女社長がその後の24年を高度成長期と共に歩んだ人間ドラマとしては読ませる。だが肝心のメイン・トリックが高木彬光氏の「人形はなぜ殺される」と同じなのでガッカリする。作者が自慢する後半の叙述トリックは真相判明の後なので効果がない。 吉敷刑事の執念の捜査と推理力は光るのだが、作者らしい独創的なアイデアが欲しかった。 | ||||
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吉敷刑事ものであり、作者の自選時刻表トリックの代表作。 列車の密室状態の個室で女社長が死んでいた。状況から自殺と見られたが、女社長が事件の直前から半狂乱になっていた事等から、吉敷は殺人と睨む。被害者が死の直前に残した謎の言葉「ナチ」とは ? 事件は24年前の東京オリンピックの年に起こった被害者の父と愛人の惨殺事件の謎に波及し、謎解きはこちらの方が主体に。題名は犯行時の実際の虫の鈴鳴りの音と犯人の心象風景を表していて巧み。事件が東京オリンピックの年に起こり、女社長がその後の24年を高度成長期と共に歩んだ人間ドラマとしては読ませる。だが肝心のメイン・トリックが高木彬光氏の「人形はなぜ殺される」と同じなのでガッカリする。作者が自慢する後半の叙述トリックは真相判明の後なので効果がない。 吉敷刑事の執念の捜査と推理力は光るのだが、作者らしい独創的なアイデアが欲しかった。 | ||||
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女社長が電車内で憤死。死ぬ前に謎の言葉を残して・・。これも、この女社長の過去が大きく関わっている作品。トリックは「奇想天を動かす」でも見かけたようなものなので、新鮮はなし。地方の小娘の、異常なまでのとかいへの憧れと羨望ってのが美味く表現できてた。こんかいの吉敷は、ホント普通の掲示してるね。いっつも行く先々で、女の子に騒がれたりしてたのに今回はそんなのもなし。けっこう地味な事件。途中にちょっとした叙述トリックがあるから、見逃すな! | ||||
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うーん、時刻表のトリックは明らか。それ以外に考えられないので途中で分かってしまった。でもそれだけでない所が良いところ。やられた!騙された!うまい! うーんと唸ってしまった。 | ||||
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うーん、時刻表のトリックは明らか。それ以外に考えられないので途中で分かってしまった。でもそれだけでない所が良いところ。やられた!騙された!うまい! うーんと唸ってしまった。 | ||||
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先ずは、読んでください。すさまじいトリックです。鳥肌が立ちます。まさかあんな方法で人を・・・しかも確実に。それに対抗する吉敷刑事もまたすごい知能の持ち主で、まさに、知対知の対決、その超人的な対決の裏に列車という身近なステージが用意され、旅をしているように物語は進みます。占星術のトリックも凄いですが、まだまだあります凄いのが! | ||||
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