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クドリャフカの順番
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クドリャフカの順番の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全74件 61~74 4/4ページ
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面白い! 実に面白かったです!! 読みながら「ぷっ」と吹き出したり、「おおっ!」っと唸ったり・・・(いづれも「軽く」ですが・・・)、 とにかく一気に読んでしまいました。 『氷菓』『愚者のエンドローグ』に次ぐ、「神山高校 古典部シリーズ」第3弾となる今作は、 シリーズ中の「最高傑作?」と思えます。 なぜ「?」が付くかと言うと、前2作を知らない方々が、いきなり今作を読まれた場合、 この「面白さ」に本当に気付かれるかどうかが、判らない為です・・・(こればかりは、判断不能です)。 著者にも、著者のファンの方々にも申し訳ないのですが、 実は前2作は、個人的には殆ど「マンガ」を読む感覚で、軽く受け流しておりました・・・ しかし、そんな中で確実に物語の中の主要出演者4人(古典部ですが)のキャラクターは確立して行っていて、 その4人「それぞれの主観」で物語が進行して行く今作は、 とにかく「面白くって仕方が無い」くらい、彼ら彼女らのキャラクターに共感出来てしまうのです。 高校生に有りがちな、セックスや暴力や陰湿さが無い反面、 ミステリーもサスペンスも規模はちっちゃいですが、 3日間の「学園祭」で起こる些細な事件と、それらを巡る彼ら彼女ら4人の、実は一生懸命な行動と考えの、 素敵な事、面白い事・・・!! また、良く青春モノは「甘酸っぱい」などと言われますが、「甘ったるくはない」ところが、著者の素晴らしいトコロだとも思います。 とにかく、今作を読まれるが為に、前2作を読んで頂いても、決して損は無いかと思います。 正直、ビックリしました・・・こんなに素晴らしいシリーズになるとは・・・。 第4弾を読むのが楽しみです・・・! | ||||
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古典部シリーズの3作目.1作目,2作目と文化祭に向けての事件で進めてきた集大成とも言える. 事件そのものは率直に言ってそれほど面白いものではない. 複雑な真相ではあるが,必然性のない犯行だし,謎解きも少々苦しい. もう1つのトラブルの解決はそれなりに見所があるけれど. この作品の主体は作者自身があとがきに書いているように,文化祭そのものなのだろう. イベントに向けてのエネルギーと,ミスや人間関係でのトラブル, そして自分の力の限界や,手の届かない才能を見せつけられたときの苦味・・・. これまでの2作品に比べると,あっけらかんとしたコメディよりは,少しほろ苦い青春像が描かれている. マンガ的に見えていたキャラクターたちが 血の通った等身大の高校生としての存在感が感じられるような気がして好感が持てる. | ||||
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「古典部シリーズ」第三弾!!! 今回は主要キャラ摩耶花がホロ苦い思いをする話だった 今回の主人公はちょっと強気だった。 他人を嚇す場面もあった 文化祭中の連続盗難事件がメイン | ||||
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文化祭において奇妙な連続盗難事件が生じる。盗まれたものは碁石、タロットカード、水鉄砲―。一見、繋がりの見えないものの背景にある関連性とは…。伏線が多くしかれており、回収するのにも一苦労です。犯人が本当に伝えたかった事とは…。 「絶望的な差からは、期待が生まれる。だけどその期待にまるで応えてもらえないとしたら、行きつく先は失望だ。」 | ||||
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古典部シリーズ第三弾。 『氷菓』、『愚者のエンドロール』に続いて読みました。 これが三作の中では一番よかった。前々作のように筋に関係のない謎が出てきて話がそれることもなく、前作のように展開がまどろっこしいこともなく、テンポよく読めました。これは語り手が四人になったからでしょう。 別テーマ「期待」もからみ、ミステリーというよりも青春もの、学園ものとしてとても楽しく読みました。四人それぞれが文化祭を楽しみ、戦う様子も描かれて気分が盛り上がります! そしてもちろんなにかに気づいたり…。 古典部シリーズはどれも読後感が爽やかでちょっと苦いのが気に入ってます。スポーツや恋愛がらみはわかり易いけど、そうじゃなくても充分楽しい。汗と熱ばかりが青春じゃない。 この米澤作品の世界観、好きです。 | ||||
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いままでライトノベルっぽい小説は嫌いで読んでいなかったんですが、某ネットラジオで紹介されていたので購入してみると、思った以上に面白かったです。 シリーズは全部読みましたが、これが一番面白かったですね。何より、読後感が切なくていいです。 とりあえずシリーズを読んでみてください。その後でこれを読むのが一番お勧めです。普通に読んで損はないと思いますよ。 | ||||
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今まで出てきたサブキャラも出てきて1部から追ってるファンは 嬉しくなったんじゃないでしょうか? 4者視点から進む展開は真新しかったが千反田だけ説明口調で冗長に感じる 前作よりはマシだがやっぱり犯人に至るヒントがもう一歩ほしいと思う。 あえてオススメの順番つけるとしたら 氷菓>順番>愚者 かな 入須先輩好きです付き合ってください | ||||
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古典部シリーズ第三弾とういことです。前二作を読まずに、これから入ってしまったのですが、特に不都合な点はなかったと思います。 で、この作品についてだけいえば、やはりライトノベル出身の人だな、という感じです。 極度に様式化された人物造形(千反田さんのしゃべり方、ちょっとやり過ぎのような・・・)、起こる事件も典型的なパズルミステリーです。手際よいのは認めますが、それ以上でも、それ以下でもない作品でした。 | ||||
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『氷菓』、『愚者のエンドロール』に続く〈古典部〉シリーズの第3弾。 前作までは、奉太郎ひとりが語り手をつとめていましたが、 本作では他の古典部員も語り手となることで、それまで 明かされてこなかった彼らの内面を垣間見ることができます。 奉太郎は、今回語り手であり続ける必要がなくなったことと、 これまで以上に“安楽椅子探偵”的な役割が振られたことで、 キャラとしてブレがなくなったように感じました。 彼の自己韜晦や女性に責任を委ねたままで「探偵」をするというスタイルは、 物語の要請とはいえ、少々クドくも感じていたので、たすかりました。 また摩耶花は、これまで「ツッコミ」役としてしか物語に関わっておらず、 やや影の薄いキャラとの認識だったのですが、今回、彼女の漫研における ドラマが描かれ、千反田えるを喰う(?)ほどのヒロインぶりを発揮しています。 さらに、データベースを自任し「道化」を演じる里志の秘めた本音も 窺うことができ、キャラの掘り下げが着実になされているといえます。 ただ、二人の書き込みが増えた分、相対的に千反田えるの出番が減ったのは残念。 個人的には、奉太郎が体験する“わらしべ長者”的イベントの 最初と最後以外は、彼女にやらせたほうが、彼女のキャラを 活かせる場をつくれ、よかった気がします。 また、本作では、これまで姿を見せなかった奉太郎の姉・折木供恵が満を持して登場。 出番は少ないですが、物語に極めて重大な影響力を及ぼしています。 入須冬実が〈女帝〉であるのならば、供恵はまさに 〈神〉であり、作品世界全体を支配しているかのようです。 そのため、彼女の所業はデウス・エクス・マキナといってもいいくらい 反則スレスレのものとなっており、いささか、いき過ぎの感も。 次作以降、彼女が物語にどう絡んでいくかも注目ですね。 | ||||
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2005年に出た単行本『クドリャフカの順番−「十文字」事件』の文庫化。 『氷菓』、『愚者のエンドロール』に続く、古典部シリーズの第三弾。 相変わらずのメンバーが活躍する。多視点からの語りになっているので、それぞれのキャラクターのファンには嬉しいつくり。ちなみにシリーズ順に読んできた方が良いだろう。 今回は文化祭が舞台になっている。クイズ大会や料理対決など、文化祭らしいネタも満載で、読んでいるうちに高校時代が懐かしく思い出された。文化系クラブにまつわる細かいギャグが楽しい。 ミステリとしては、いつもどおり。普通のミステリとは違う部分を「謎」として持ってきている。そこのオリジナリティは認めなければならないと思う。しかし、ちょっと拍子抜けというか、そんな大げさなというか。 なんだか抜けきらない作家だ。 | ||||
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『クドリャフカの順番』です。いわゆる古典部シリーズ第三弾です。 今回の主役は、文化祭そのものです。 古典部の四人の視点が切り替わる形で話は進みます。 部誌「氷菓」を誤って大量印刷してしまった古典部が、売りさばくためにあれこれ動きます。奉太郎は安楽椅子探偵になっちゃっていてほとんど動きませんが。 賑やかな文化祭の中で、連続窃盗事件が起きます。 本作の中で個人的に最も印象的だったのは、摩耶花がかけもちで属している漫研です。 漫画が好きであっても、部内の人間関係における確執はあります。それぞれの創作論も持っています。凡才と天才の差に悲嘆することもあります。文化祭という賑やかで明るい雰囲気が大勢を占めている中で、そういった陰の部分がよく書けていたと思います。 本はちょっと厚めですが、楽しくテンポよく読めます。 | ||||
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『古典部シリーズ』の3作目,05年06月の単行本の文庫化です. これまでの2作が主人公の少年の視点から描かれていたのに対し, 彼を含む友人たち4人が切り替わりながらひとつの物語が進みます. そのため場面展開のテンポもよく,スムーズに読むことができます. また,はじまりからの『トラブル』に『事件』が割り込む流れは, 事件だけではなく,トラブルのほうをどう片づけるのかにも注目で, 文化祭と事件をうまく絡めての『解決』にも目がいくようになります. 文化祭が舞台ということもあってか,全体的にも明るめの雰囲気で, ヒロインであるお嬢さまの『とぼけた』言動も楽しみどころのひとつ. たまに冗長に感じるところも,その人物の内面をうまく映し出しており, 視点の切り替えも手伝って,それぞれの意識がのぞけたのもよかったです. 事件の動機については,学生である彼らでなくても感じ得る感情ですが, 別のところで,主人公らにも同じような心理が描かれていたのが印象的で, 今回見えた内面とともに,今後の距離感などがちょっと気になるところです. なお,この作品だけ読んでもわからなくなることは少ないと思いますが, 4人の意識のあたりは,過去作を読んでいたほうがより楽しめるはずです. | ||||
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米澤穂信の古典部シリーズ第三弾、文庫最新刊です。 (実は、「遠まわりする雛」という第四弾がハードカバーの新刊で出ています) このシリーズは、主人公の折木奉太郎と千反田えるが所属する「古典部」が学園生活の中でさまざまな謎や事件を解決する青春系ミステリで、米澤さんの得意分野の高校生大活躍ミステリです。今回は、前作まででさんざんネタ振りとして出されていた神山高校文化祭そのものを舞台にしたお話です。 そして。 今までの「古典部」シリーズと違って、ストーリーに鬱屈したところがないという点で、個人的には一番楽しめた作品となりました。今までの古典部シリーズも確かに面白いし、主人公達の造詣の繊細さや叙情感に感動してきましたが、どこか作品全体に、エピソードの謎に哀しさが強く含まれていました。それ自体は決して悪い事でないし、作品に陰影が出ていて、より叙情的な作品になっていました。しかし、今作ではそういう重さが比較的薄くなり(もちろん事件の裏にはあるにはあるのですが)、読んでいてより純粋に楽しく読めました。 たぶんそれは、物語の舞台が学園祭という非日常のお祭り空間だからということもあるでしょうし、その学園祭の中で起こる事件も学園探偵ものにふさわしい面白い事件だからかも知れません。その中にアクセントのように描かれる、古典部メンバーのそれぞれの悩みや苦しみも素晴らしく学校生活時代を思い出させるし、非常にいい作品だと思います。 傑作です。文庫ですし、是非古典部シリーズ第一作の「氷菓」第二作の「愚者のエンドロール」もあせてお読み下さい。 ・・・と書きつつも悩むのはアマゾンの自分のレビューで、ことごとく米澤作品のレビューはダメだしされていること。米澤ファンの人にダメだしくらっているんだろうけれど、、同じ作品のファンながら全作ダメだしされると読みどころを間違えてるのかなぁと若干不安だったりして。まぁ、レビューなんてものは最終的には自分がどう感じたかを書いていくものだから、参考にしたいと思う人の為に書いていけばそれで満足なんですけれどね^^ | ||||
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▼STORY 些細なミスで部誌『氷菓』を大量に印刷してしまった古典部。 このままでは、文化祭の間に完売することは不可能に近い。 そんななか、「十文字」なる人物が、部活動の備品を 次々と盗むという連続窃盗事件を起こしていた。 この事件を解明していくことで『氷菓』の 販売促進を図ろうとする古典部だったが…。 ▼EXPLANATION 〈古典部〉シリーズ3作目 古典部員4人、それぞれが語り手を務めるという一人称多視点が導入された 本作では、前二作において、完全に脇役だった里志と摩耶花の内面や 心情が掘り下げられ、ぐっと青春小説的色合いが深められています。 データベースを自任する里志が、抜きがたく持つ「特別」への憧憬。 漫研内での確執で浮き彫りにされる摩耶花の漫画に対する情熱。 二人の今後や関係性を考える上でも今回描かれた 挿話は、のちのち重要な意味を持ってきそうです。 一方、奉太郎はというと、今回は、ちゃっかり 「安楽椅子探偵」役に収まり、動きはほぼゼロw その代わり、シリーズ中で最も「探偵」らしい振舞いをみせてくれます。 加えて本作では、これまで「盤上」に姿を見せなかった、 あの方も降臨されたりとサービス満点。 まさにオールキャストでの「祭」の演出に余念がありません。 ともあれ、理屈はさて置き、本作の甘美にして ノスタルジックな祝祭を是非堪能してみてください。 | ||||
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