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クドリャフカの順番
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クドリャフカの順番の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全74件 21~40 2/4ページ
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アニメを見たあとだったのもあり、理解が早かった。アニメを見てない人は見るべき | ||||
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たまらなく面白かった。です! いずれにしても題名を調べなくては…。 | ||||
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TVアニメ『氷菓』を見て、原作小説の<「古典部」シリーズ>を読みました。 クドリャクカの順番では神山高校文化祭で起こる十文字事件の謎を解いてゆきますが、謎解きそのものだけでなく、麻耶花が属する漫研での河内先輩とのやり取りや、千反田が自分以外の他人に頼る方法を入須先輩から伝授されて奮闘するも、無理な精神状態から疲れてしまう話など、読み応えのある人間模様がいっぱい詰まっています。 個人的にはカンヤ祭前夜に千反田が神社にお参りしてみんなの無事を祈り、話の一番最後で折木奉太郎がこうやって運がよかったのは誰かがお祈りでもしてくれたお蔭かな、と感謝するあたりのくだりが特に好きですね。 十文字の犯人は意外な人物で、冒頭から少しずつ伏線が張られているのですが、いわゆる通常ミステリーのように読者が謎解きをするのは不可能でしょう。しかし、ばらばらに描かれてきた様々なエピソードが曼荼羅のように縁があって絡み合い、登場人物本人ですら気がついていないような原作著者の意思が伝わってきて面白いです。 漫研2年生の河内亜也子は本作品では”嫌な奴”、悪役(ヒール)的な描かれ方をされているのですが、漫研部長の言葉では彼女は優しい子とされていて、たぶん本作品を読んだだけではまだその心の中はわかりきらないでしょう。このレビューを書いている2017年1月初めのわずか1か月余り前に古典部シリーズ最新作、いまさら翼といわれてもが単行本で出版されたのですが、その中に収められている短編”わたしたちの伝説の一冊”でさらにこの話の続きがどうなるのか明かされています。 僕はアニメを最初に見たときから河内亜也子の言動や表情の裏にはもっとなにかあるのではないか、その心の中が気になります、という状態でしたから続編を読んだときも感動しました。 本作品、クドリャクカの順番では「河内先輩は最後まで表情を見せずに後姿のまま去っていった」との記述で終わりますが、、 | ||||
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アニメ「氷菓」を見てから手に取ったので、驚いている。 原作って、こんなにおんなじものなんだろうか? 場面転換が全く一緒なように感じた。執拗に比較していけばおそらく、セリフの違いなどあるだろうが、 古典部員のメンバー各々の視点を切り替えながら語っていく手法、場面転換がアニメのそれと一緒だ。 残りページが少なくなってきたところで、色んな伏線(フラグ)が見事に回収されて、最後に暗号について語られるという、典型的と思える傑作ミステリー!! そして、回収されていないフラグは、2016/11末に発売予定の最新作につながれると信じつつ、気になります!(笑) お姉さんの奇妙な行動が、とても引っかかっています…。 | ||||
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この人のこのシリーズを、氷菓、愚者、と読んできて、このクドリャフカは、本当に面白かったです! 自分に能力がない、と思い知ったときのつらさ、寂しさ、悲しさ、ということなのですが、 私は、あはは、あまり自分が能力があると思わなくて久しく・・・思っていたこともあるのだと思うのですが、 全然自分は自分でしかない、と思っている日々が長いので、そのくやしさは、みんな感じることさ、と感じ、あまりつらくはありません、もはや。 大体、どんなにうらやましい能力を持っていても、やる気がなければ、それは、できない、ということと同じなのです。 一生を長い目で見れば、そんなものですよ。 それより、この4人のキャラクターが、それぞれユニークで、とくにえるという、この不器用そうなまっすぐな子が、 今のこの大変複雑な世の中に、これでも、生きていくし、周りも何とか受け入れたり支えたりしながら、生きていけるんだ、と思うと、自信になって、勇気づけられます!それに、里志の価値観からいくと、意外性のあるユニークな人の方が、面白いのです。意外なことをするからって、おこられない、否定されない・・・これって、勇気づけられる観点です、変人から見れば! 文集売るのに、みんな必死に頑張って、工夫して、いい高校生活じゃないですか!いいメンバーの古典部だ。 料理、うまかったですねー、みんな!高校生でこのくらいできるって、ものすごいことでは?それに第2作目のあの女帝入須の、人を利用するときの心得!そして、えるには、向かない、という、彼女なりのヒューマニティ・・・ほんとうに楽しいキャラのいっぱいいる高校だ! | ||||
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「氷菓」を読んでから続けざまにここまで読んできたけど、この本は自分的にはなにか物足りない。 まだかなまだかな、と思っている間に終わってしまった感。 | ||||
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古典部シリーズの中で一番好きな作品! 「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことは手短に」をモットーとする主人公折木奉太郎が、神山高校文化祭のさなかに起きる不可解な事件、およそ関係者でなければ分からない犯人のメッセージを、些細な事柄を繋ぎあわせて紐解いていくのは秀逸‼︎ ストーリーは古典部員のそれぞれの視点からリレー形式で語られ、部員の性格や考えが反映されているので読んでいてもリズムがあって面白い。 部員のそれぞれが別々に文化祭を歩きまわることで文化祭の秩序のないイベント感を出すことにも成功している。また、部員の目線で書かれたことで各人の内面やこころの動きがよく分かり、シリーズの他の作品より感情移入し易くなっていると思う。特にヒロインである千反田えるの内面が思った以上に天然で笑えて面白い。 作中で主人公が行う『わらしべプロトコル』は、主人公らしい暇つぶしで地味に面白いのだが、物語が進行する中で以外なところで役立ったり、事件の真相にたどり着く重要なものを手に入れることになったりする。この辺の構成の巧みさには思わず唸ってしまう。 | ||||
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「古典部シリーズ」第三作である本書の舞台は、主人公たちのかよう高校の学園祭。謎の連続盗難事件を縦糸に、古典部内のトラブルを横糸にして、古典部メンバーたちの奔走が描かれます。 語りの形式としては、これまでの折木奉太郎の一人称という単一視点ではなく、奉太郎、千反田える、福部里志、伊原摩耶花の四人の視点が交代しながら進みます。 本シリーズではこれまで主人公である奉太郎の目線でしか描かれてこなかったので、残りの三人のキャラたちはあくまで彼の視点からのみ提示されてきました。 しかし本書では、ほかの三人の一人称による語りも読むことができ、彼ら全員の感情の機微を追うことができるため、まさしく “青春群像劇” といった印象でした。とくに主人公の友人であり良き理解者である里志の描写からは、同性の友人に対する屈折した心情がよく伝わりました。千反田も意外に奉太郎のことをよく観ていることがわかります。反対に、三者三様の視点から観た奉太郎のイメージも語られるので、彼のイメージもより立体的に理解できました。 視点交代を取り入れたメリットはそれだけではありません。奉太郎をほとんど一箇所に固定したまま、残りのメンバーを縦横無尽に動き回らせることで、物語をふくらませることに成功しています。 本シリーズの設定上もともと奉太郎は “安楽椅子探偵” の役所ですが、本書ではシリーズのなかで彼が物理的にもっとも動きません。そのため、現場に足を運ばず、千反田、里志、摩耶花の三人が目にし耳にした出来事を聞き、間接的に得た情報をパズルのように組み立てていく彼の思考過程がダイレクトに提示されるので、シリーズのなかで一番 “安楽椅子探偵” を活かしていたように思います。 本作では第一作『氷菓』、第二作『愚者のエンドロール』と同じく、ホウタローの姉が “全知” の上位存在として裏で物語を動かしています。ほかのレビュアーも指摘しているとおり、その程度が前二作よりもかなりおおきく、そこは賛否が分かれそうなところでした。 | ||||
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本を読み進めるに従って、散りばめられていた謎が一つに収縮していくような感覚を味わいました。人の死なない日常系のミステリーながら、ドキドキして興奮します。また登場人物たちのそれぞれの視点に立って描かれる、作者言うところの、苦い青春も、謎と見事にマッチしていました。星5です。 | ||||
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状態のよい商品を、早く確実に届けていただきました。商品状態の注記も参考になりました。 | ||||
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今回は文化祭の話です。 一人一人のキャラ視点で書かれていて、面白かった。 最後のトリックの話は何度も読み返してなんとなく理解できました。 | ||||
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今回はこれまでと趣向を変えて、キャラクターごとに物語の視点が変わるかたちで進んでいる。新鮮といえば新鮮だが、正直成功しているとは言い難い。4人それぞれに特徴があり、向き不向きもある。その観点で言うと、一人称視点としてふさわしいキャラクターばかりではないのだから、変なことをせずに普通にすれば良かったと思う。 | ||||
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読むのが苦痛 登場人物が胡散臭い 貧弱なストーリー | ||||
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この作者の文章は抑制が効いた筆致で地の文が効果的に背景を描き出していて没入しやすい。 ただ、今回はそれぞれのキャラクターのモノローグから始まり、それぞれの視点でストーリーが語られる。 視点の変化が伴うので結構、むつかしい手法だが、群像劇としての本質を反映している。 楽しい文化祭だが、古典部は大きな問題を抱えていた。それは解決できそうもない。四人四様で悩んでいる。 トリック自体は古典的だが、見せ方が面白い。 犯人はABC殺人事件を本歌どりして、10のサークルからその名前と同じ音のつくものを失敬していく。 その犯人はだれか。謎解きの合間に展開するキャラクターそれぞれのエピソード。 それらが一点に集約された先に、折木奉太郎が見出したのは何か。そして古典部の大問題はどう解決するのか。 ただ、厳密には推理小説のルールから逸脱したプロットなのでここら辺は少し気になる。 重要な解決のカギはある人物がもたらすのだが、なぜその人物はそれを持ち歩いていたのか。 去年、カンヤ祭を訪れ、それを手に入れて、そして今年はそれをバックに入れて再び訪問する。 ちょっと、話が出来すぎているんじゃなかろうか。 何か一つ足りないような気がする。それを語るエピソードがほしいところだ。 | ||||
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電子書籍有料版としては3冊目であるが、シリーズとしても3冊目であり、だんだん慣れてきた。 | ||||
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前巻よりも面白かったです。 キャラクターたちも魅力的なので次も読んでみたいと思いますが、二人の関係に変化は訪れるのでしょうか。 それだけが心配です。 | ||||
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今回は文化祭真っ只中の神山高校が舞台。 よって、ミステリよりも娯楽として読んで楽しめる、所謂ライトノベルとしての色彩が強いです。ただし、文章表現としては大衆小説のような感じです。ライトノベルをよく読む人は注意すべきか。 一応「十文字事件」という怪盗事件はありますが、これすらも祭の一興のように感じます(もちろん、犯人側の苦い思いが込められている事件です)。 一番にオススメできる人は間違いなくアニメ版「氷菓」を見た方でしょう。この文化祭編をアニメで楽しめた人は、この時このキャラは何を思い考えていたかが分かり、より感情移入しやすくなります。不肖、私自身がそうです。興味のある方は是非、本書を手に取ってみてください。 ・・・というように十文字事件に次ぐ事件(というよりもこちらがメイン?)の、予定部数よりも倍以上刷ってしまった文集を如何にして売るかを、古典部の面々が奮起するのが軸となっています。シリーズで一番楽しめて読める小説ですが、ミステリ要素はあまり期待して読まない方が良いかもしれません。 | ||||
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前二作は折木奉太郎の視点で描かれていましたが、今作は文化祭を舞台にし、 ストーリーの都合上、奉太郎が『安楽椅子探偵』になってしまったため、 奉太郎(スペード)、える(ハート)、里志(クラブ)、摩耶花(ダイヤモンド) それぞれの視点で描かれており、視点移動の際は読者を混乱させないよう、 最大限の配慮がなされています。 作りすぎてしまった文集『氷菓』を売ることと、ストーリー中盤から 湧き上がってきた『十文字事件』の謎が違和感なく同時進行し、 思わぬ形で融合する展開は見事としか言いようがありません。 前作『愚者のエンドロール』から少しずつ変化してきている奉太郎の心境と、 何かを暗喩しているものと思われる、いつも、表向きは飄々とした里志が 時折見せる影の部分の描き方の巧さは、次作、次々作を読みたいという 気持ちを喚起させられます。 千反田家が豪農たる所以についてや、なぜ『料理研究会』ではなく 『お料理研究会』なのかといった、アニメーションではフォロー できていなかった部分がこの話で分かるようになっていますので、 アニメーションでオチを知っている方でも楽しめるかと。 | ||||
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前作、「愚者のエンドロール」の中で出てきた、 「能力のある人間の無自覚は、能力のない人間には辛辣だ」という言葉が そのままテーマとなっていると言ってよい作品です。 レビューのタイトル通り、シリーズ中、最も苦味が強い作品だと思いました。 舞台は学園祭で、祭りの楽しい雰囲気も充分描かれており、 読み進めるのが楽しいだけに、結末付近の「苦さ」が非常に際立っています。 嫉妬・羨望・屈辱・敗北感、そして「期待」・・・打ちのめされた登場人物たちの 心中を忖度するに、胸が締め付けられる思いでした。思春期の青少年にありがちな、 「自分が何者かを知らないが故に持ちうる全能感」と、それが打ち砕かれたときの、 なんとも言えない「苦い」気持ち。おそらく誰でも身に覚えがあることでしょう。 それを、まるで当時に帰ったかのように思い出させてくれました。 文章は、奉太郎・える・摩耶花・里志、の、4人の視点をザッピングしながら書かれており、 面白いギミックだと思う一方、なぜ、いわゆる「神の視座」で書かなかったのかと 不思議に思っていたのですが、結末の一文、(ここは奉太郎の視点で書かれてるのですが) これを読んで納得しました。・・・いや、実に「辛辣」な一文です。 | ||||
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古典部シリーズのエンターテイメント性では、一番の作品だと思います。 実際「氷菓」「愚者のエンドロール」は本作の文化祭(カンヤ祭)へのプロローグ的要素でもあったわけで、「ハレ」の舞台で読者もそれぞれの文化祭体験を重ねながら、作中の高校生の疑似体験が味わえるような楽しい一編です。 まず気づくのが最近はあまり言われなくなった「グランド・ホテル形式」ということ。今まで主人公折木奉太郎の一人称語りだったのが、他の古典部員3人の視点が次々に入れ替わります。文集「氷菓」を30冊刷るところを200冊刷ってしまい、その販売消化に4人が奔走します。それぞれの活躍が同時進行で描かれ、思わずストーリーに引き込まれます。 しかし、そんな中にも物を創る人間の悲喜こもごもの心根や、自分らしさを求める焦燥といった青春らしい悩みも描かれ、今回部員たちに一層の思い入れを助長されました。 | ||||
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