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(短編集)
福家警部補の挨拶
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福家警部補の挨拶の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全83件 61~80 4/5ページ
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テレビドラマでもやってますが、ちょっと主人公の雰囲気が違います。本の福家警部補が私は好きです。 | ||||
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コロンボを彷彿とさせる、とぼけた鋭さに、気持ちよく入り込むことができましたよ。 | ||||
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檀れいさんが主演でスタートするドラマの原作ということで読んでみようと思い購入しましたが、面白いです、これは! これまで自分が読んだ小説に出てくる「女刑事」のどれとも違ったイメージで、通勤の電車の車中で読んでいて降りる駅を乗り過ごしかけたくらいです。 続編も購入しましたがこのシリーズ、次も期待したいです。 | ||||
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刑事に見えない小柄の女性、福家警部補が切れ味鋭く殺人事件を解決する短編が4作品収録されている。刑事コロンボの系譜に連なるというだけあって、すべての事件でまず犯人が殺人を犯すシーンが描かれ、犯人の隠蔽工作を福家警部補が見破っていくというスタイルになっている。深い感動を味わうものではないが、気楽に楽しめる推理短編集だ。 | ||||
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犯人は最初からわかっています。それを福家警部補が追い詰めていきます。古畑任三郎だと思って読んでください。ドラマ化するなら、主人公は誰がいいかなあと思って読みました。 | ||||
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ヒロインというか、探偵役・福家警部補の外見、 “身長は152センチ、縁なし眼鏡をかけ、髪は眉の上で切りそろえられたショート” に、つい自分が中学生の時の、国語の女先生を思い出してしまい・・・。 イヤイヤ・・・、 そんな外見にもかかわらず、睡眠不足なんてヘッチャラ、お酒を飲ませればウワバミ、 映画はB級映画まで細かく網羅・・・・。 そのくせ、同僚男刑事からも一目置かれる存在である。 うん、次作「福家警部補の再訪」も、早速読ませて頂きます。 このような“推理小説”?“ミステリー小説”?のストーリーにも、時節は反映 されており、刑事が主役であれば、警察組織内部の階級社会、あるいは腐敗っぷり、 ましてや“女”刑事がメインとなれば、さらに男社会っぷりも描かれている・・・ のが、近頃の作品の定番。 ところが、本連作集での福家警部補は、そんな汚濁から超然として存在します。 私は、かえってここちよさを感じます。 一方、本格的ミステリーファンの方から「けっ、ト素人め」と云われそうですが、 冒頭が犯人の視点から始まる倒叙形式とのことですが、その枠組みがワンパターン かな・・・・・。ごめんなさい、☆ひとつ減。 | ||||
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何故かあまり書かれない倒叙推理の短編集として現在3作目まで続いている定番シリーズの1作目。 非常にオーソドックスな作りの倒叙もので、古畑やコロンボにハマった人なら間違いなく楽しめるだろう。 あまりジャンルとして流行っていなかった倒叙推理に果敢に挑戦した意欲作であるが、反面、倒叙推理の限界も垣間見える。結局倒叙ものって「何故犯行現場にいたものでしか知りえない情報をいないはずの犯人が知っていたのか?」という追及で完全犯罪が崩壊するというパターンしかないため、印象として地味になってしまうのは否めない。目の醒めるような衝撃落ちの倒叙ミステリーって殆どないものなあ。 | ||||
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流れはコロンボと同じかもしれませんが、もっと洗練されていると思います。 コロンボはピーター・フォークの魅力で人気なので、本自体(和訳)はそれほどでもないです。 福家警部補は逆に、本(文章)自体が魅力です。 あ、そんなところからわかってしまうの?という感じで、完全犯罪は絶対無理だ! と思わせる作品です。 だまされたと思って、ぜひ一度読んでみてください。 | ||||
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著者もシリーズも初めてでしたが、大好きです。 解説などで拝見すると著者は筋金入りのコロンボ好きとの ことで、帯にもコロンボ・古畑任三郎ファンは必読 とありますが、先に犯行シーン、そして福家警部補 (身長150センチの刑事に見えない女性。題名から 想像できなかった。帯に誘導されたかな)が登場、 あちこち捜査、犯人とのやりとり、そして「お迎えに来る」 と。もうパターンとしてはおきまりすぎるくらいおきまりで すが、読ませます。 4編ありますが、あっという間。 とても楽しい読書時間を保証します。 続編があるようで、文庫化を待っています。 といっても、単行本買っちゃうかもなぁ。 | ||||
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確かにこういう犯人になめられそうな警部補のほうが細かい生活パターンとか、習慣とか、見逃さないかも。ストーリーや構成は美しいのだけど、欲をいえばもうちょっと福家警部補に生活を感じる部分や人間くさいところがほしい。「うちのかみさんが」じゃなくても、なんか口ぐせないの?とかちょっぴり思っちゃうのはやはり本家の影響かな。。。 | ||||
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2006年に出た単行本の文庫化。 著者は重度のコロンボ・マニアで、ノヴェライズ作品を手がけたりもしているのだという。 本書は、コロンボを日本に移して、小柄な女性に変えてやってみたという作品。4篇が収められているのだが、だんだんと書き慣れていったのか、シリーズが進むにつれ、キャラクターが安定していき、物語としても面白くなるように感じた。 コロンボものとしては良くできていると思う。いかにもそれっぽい。雰囲気が出ている。 しかし、ちょっと味付けが濃すぎて辟易させられるような点が少なくない。ここまでコロンボっぽさを強調しなくても良いのではないかと思った。 大倉作品らしいマニア心に富んだ一冊であることは間違いない。 | ||||
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テレビドラマではともかく、小説ではあまり多く見かけない“倒叙形式の本格ミステリ”という帯につられて買いましたが、出来は80点というところでしょうか。倒叙形式ですから、犯人や動機の設定(だいたい知的レベルの高い犯人像が多い)が重要ですが、それはきちんとされています。また謎解きも偶然からと言うエピソードもありますが、こじつけたようなものはありません。文章も簡潔ですから読みやすく、短編集と言うこともあって気軽に楽しめます。 残念なのは肝心の福家警部補のキャラ設定が弱く、他のレビュアーも書かれているようにイメージがつかみにくいことです。自分はNHKのテレビドラマも見ましたが、あの永作博美のキャラを作るのは苦労したと思えるほどです。作者が「刑事コロンボ」の熱烈なファンと言うことで、それに倣って探偵モノに定番の“相方”を作らなかったのかも知れませんが、周囲の登場人物も正直言って貧弱です。主人公と常に絡む鑑識員とか、主人公と対照的な若手刑事とか出ては来るのですが、彩りを添えるところまでは全然… このミステリの構成力があれば、女性警部補という以外に色気(セクシーさとかではなく、キャラとしての魅力)を作っていって欲しいなと思います。そうなればシリーズものとして人気が出そうです。 続編の「福家警部補の再訪」が5月に出たようですが、こちらでは警部補の魅力が増していると聞いてますので、期待です。 | ||||
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福家「警部補」ってとこにコロンボ愛を感じます。作品の中でも例えば「月の雫」は、コロンボシリーズの中でも特に名作の誉高い某作をまんま思わせるようにできています。明らかに狙ってますよねえ、これ。 コロンボも少しずつピーター・フォークのカラーを出した人情ものに変わって行ったのですが、福家警部補シリーズも変わって行くのでしょう。楽しみです。 | ||||
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06年06月の単行本を文庫化した作品で,4編の連作短編集になります. 事件の様子や犯人,手法などが冒頭にあり,それからはじまる『倒叙ミステリ』で, 犯人はどこでミスを犯し,そして主人公である警部補はどうしてそれに気づいたのか, 主人公や犯人と視点が変わる中,小さな『ほころび』の積み重ねを追いかけていきます. ただ,はじめにすべてを『見て』しまったせいか,伏線の類はかなりわかりやすく, 作品の性質上,トリックや謎解き,「まさか!」というおどろきはあまりありません. また,推理や犯人の行動について,うまく行き過ぎなところはちょっと気になりました. とはいえ,マイペースで相手の懐に入り込み,鋭い洞察力で解決に導く姿は魅力的で, 警部補には見えないという容姿と,刑事としての手腕のギャップがおもしろく読めます. 犯人を追い詰めていく終盤も,緊張感というよりは理詰めで互いに落ち着いている印象で, 実際の逮捕やその後までは描かれない,フェイドアウトするような締めは心地よく感じます. なお,本作に収録の『オッカムの剃刀』が09年01月にNHKにてテレビドラマ化されましたが, 『キモ』の部分がすべて削られていましたので,ドラマ版しかご存じない方はぜひこちらも. | ||||
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刑事コロンボの大ファンだったという作者が挑んだ、倒叙ミステリの短編集。 「最後の一冊」、「オッカムの剃刀」、「愛情のシナリオ」、「月の雫」の4編からなっていて、「オッカムの剃刀」がNHKでドラマ化されるのがちょっと楽しみ。 刑事には見えない福家警部補という小柄な女性探偵役。めちゃくちゃ酒は強いし、睡眠もほとんど必要ないみたいだけど、コロンボに比べるとまだ個性がうすい感じ。 コロンボも古畑任三郎もそうだったけど、やはり倒叙ミステリは名犯人あってこそ探偵役が生きてくる。その点で犯人にもう少し狡猾さが欲しい。 福家警部補の推理のプロセスは、緻密で本格派。コロンボのようなあざとさはなく正攻法。 続編も出ているようだし、これからキャラが立ってくることを期待してます。 | ||||
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ドラマでは永作博美さんが演じるみたいですが、小説ではイマイチキャラクタがワカラナイ感じ。トレードマークの一つのコートの下のイメージがまったく湧きません。部下の人とか鑑識の人とか同僚の人がさっぱりですし。短編集だからこそ今泉君(古畑任三郎)のようなキャラを出して引き立てないと面白くないと思います。 肝心の謎解き部分は良いです。 | ||||
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知人の勧めで手に取りました。上品で荒唐無稽でなく、安心して読めました。次作が楽しみです。TVドラマ化に向いているように思います。脳内キャスティングでは福家警部補は永作博美さんです。 | ||||
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髪はショートで、縁なし眼鏡がトレードマーク。 チビで童顔のため、現場ではいつも刑事として 見てもらえないが、実は30オーバーらしい……。 これが本書の探偵役・福家警部補(下の名は出てこない)です。 一見頼りない彼女ですが、連日の徹夜をものともしないタフさと、 鋭い観察力や洞察力で事件の真相を暴いており、コロンボや古畑 の衣鉢を継ぐ《倒叙ミステリ》の探偵役としての存在感を十二分に 発揮しています。 コロンボや古畑との最大の相違点は、言うまでもなく彼女が女性であるということ。 そのため、実はオヤジ受けがよかったり、同僚からも変わって いるけどそこがまた……、などと思われているようです。 また、事件関係者に対する心くばりの細やかさも女性 ならではで、それは犯人に対する場合も変わりません。 このあたり、コロンボや古畑がどこか非情であったのとは 一線を画しており、彼女の得がたい個性となっています。 | ||||
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本書の最大の魅力は、表面的に『コロンボ』を真似するのではなく、その核にあった“ミステリーの古典への敬意とそれを継ごうとするスピリット”を、さらに継ごうとしている点にあります。以下、思いついた点をまとめてみました。 ★キャラに頼らない 意外かもしれませんが、第1シーズンの『刑事コロンボ』では、コロンボ警部は、愛嬌はあるものの、「得体の知れない謎の刑事」で、その描写も多くはなく、ミステリー中心の作風でした。『福家』は、フォークの魅力で人気の出た後年のコロンボではなく、初期のストイックなところからはじめています。これが『古畑』と違うところであり、かなりのリスクを背負った英断だと思います。 ★手がかりの密度 『コロンボ』といえば、解決部分の鮮やかさだけが取り上げられがちですが、本当のすごさは、途中に置かれた手がかりの量と質にあるように思います。『福家』は、1作50ページほどの中に、10以上、多いときは20近い伏線や手がかりを詰め込むことで、『コロンボ』を見ているときのあのわくわく感を再現しています。 ★適度に高度なミステリ 『福家』の謎解きは、天地がひっくり返るようなものではなく、論理的に筋の通ったところに落ち着きます。伏線の張り方も実にフェアなので、ミステリーが好きな方でしたら4作中1〜2作は主人公より先に解決できるのではないでしょうか。だからといってつまらないことはなく、実は、これこそが本来の「本格」の姿だったようにも思います。マニア向けではない、誰にでも気軽に楽しめる「明快な面白さ」も、作者はちゃんと「コロンボ」から継承しています。 ★「倒叙」の意味 上記の項目にもつながるのですが、作者は「倒叙」を、最も純粋でフェアな「本格ミステリーを盛り込む器」として120%活用しています。「倒叙」は、心理描写を膨らませれば読者をエモーショナルに引っ張れますが、それはあえて避けているようです。近年、これほど「ミステリー以外の要素がまったく入っていない」、純粋なパズラーはなかったのではないでしょうか。それ以上にすごいのは、通常の犯人当てミステリーでは、文中に楽に隠せる手がかりが、フォーマットの決まった「倒叙」の場合、犯行の描写を読む読者は、「これが手がかりになるのでは?」と鵜の目鷹の目で読むため、手がかりの配置が何倍も難しくなるという点です。それをとりあえず4作(10月の「ミステリーズ!」に新作が載るそうです)、成立させているのは驚きという他ありません。 | ||||
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確かにコロンボをこよなく愛する作者によるものですが、全く知らなくても必ず楽しめるでしょう。描写が映像を彷彿としてイメージしやすく、主人公が非常に魅力的。謎解きも論理的で犯人に対して警部補が敬意をもって接する所も、キャラクタの持つ雰囲気と調和して気持ち良いです。 個人的には、忘却の彼方にいたコロンボがよみがえる所が度々あり、不思議な読後感でした。 | ||||
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