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酸素は鏡に映らない
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酸素は鏡に映らないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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面白いのですが100%楽しむには同作者のブギーポップを読んでいるのが前提です。 上遠野浩平の作品は世界がつながっているのが特徴なのですが、今作は思わせぶりな部分が多すぎてもやっとしてしまいますね。 せっかく内容は面白いのにブギーポップを知らない人にモヤっと感が残るのは勿体ないと思いました。 もちろんブギーポップを知らなくても十分に楽しめます。 ただ知らない人はちょっとした「モヤっと」が残ることを前提にお楽しみください。 | ||||
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著者初のハードカバーという事で一般向け?に書かれていると思いきや、相変わらず他作品とのリンクが多いです。 でもまぁ、単独で読んでも分かる範囲ではあると思いますし、唐突に現れる用語や人物も他の著書を読ませる切っ掛け作りという策略もあるのでしょうか。 内容的には少年が不思議な男と出会って始まる不思議なお話といった感じ。 新規読者を開拓できたのかは不明です。 | ||||
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この本単体では「まぁ、フツーに面白い本」ということで終わってしまうが、 ブギーシリーズの中では重要なポジションの話。 特に柊関係でいえば、ジンクスショップ、ビートのディシプリン、ヴァルプルギス辺りとの つながりがある。 ポストアクシズの決定に関する重要な回 | ||||
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題名に惹かれて手に取りました。絵も雰囲気にとても合っているように思います。 さて、物語は一人の少年が“柊”と名乗る謎の人物と出会うところから始まります。 この柊のキャラがいいですね! 子供というには自己を主張しなさすぎ、大人というには子供に真摯でありすぎる。世界のすべてを知っているかのような口振りで話をする、どこか茫洋とした印象の人物です。 主人公の健輔と姉の絵里香、そして元ある番組のヒーロー役だった守雄が柊の言葉によって、<エンペロイド金貨>と呼ばれるコインを調べているうちにある事件に関わっていく___という話です。 個人的には健輔と柊の会話が好きですね。人としていることの意味や他人の存在について考えさせられます。特に131ページ後半の柊の言葉が胸に来ました。 最後まで柊の素性やは明かされず、その背後にあるらしき組織(?)についても説明もないまま終わります。 最初読んだ時は物足りなさを感じましたが、これはこれで完結している物語だと思えば全く気にはならなくなりました。物語の終わり方が私の好みに合っていたからかもしれませんが、私にとしては十分満足出来る一冊でした。 | ||||
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作中のなかにゼロサンダーという特撮番組が存在する一種のメタフィクションと言える。 作品世界の現実の中に存在する俳優と彼が演じるヒーローとの落差が、美術館襲撃という事件を通して、そして子供の視点から描かれる。 俳優がフィクションで語られた正義に一歩あゆみよる時の台詞がこのレビューの題名だが、その瞬間は感動的だ。 ブギーポップシリーズとも関係があるが、正直ファンサービスのぎこちない挿入と思えた。念のために言うと、話の大筋には超能力者とかは関係しない。 | ||||
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愛読者の方々には大変申し訳有りませんが、初めての読者です。 でも勿論十分過ぎる位、楽しませていただきました。「かつて子どもだったあなたと少年少女のための・・・・」と言うこれが最高でしたし、酸素は鏡に・・・・で本当に写らないかな! なんて思ってしまいました。科学的では無いですが・・・・本当は見える可能性も有るのでは? 何て思っています。 かつて子どもだった読者ですから(今も心の中の何処かに十分すぎる子どもが存在しているかも?) 世の中の事に確定的な事が存在する事自体が変なのかも知れないし、もし有ったとしても、それを規定している存在そのものが確かな事だと言える確証なんて無いのかも知れない・・・って考えたら面白い! 壊れそうで壊れない世に中・壊れそうで壊れない人間等、これらが恰も当たり前の様に存在している世界に身を置いている私達は、どんな目的で存在しているのかな?と考えたりしました。 勿論、高度な文明を持った人類が唯一存在しているのは地球と言う惑星なのかも知れませんが、唯一で有ると言えるのは現存する人間の認識に限られています。 広大な宇宙の中に、次元を超えた世界の中に存在しないなんて言えるものでも有りません。 人間は生きている限り知りたいと切望するものが多数有り、全てを知ることは不可能かも知れません。 そして全てを知り得る日が人類に訪れた時、未だ未開の領域が有ったなら・・・それは人間そのもので有るのかも知れないと思います。 | ||||
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上遠野浩平初のハードカバー長編小説。 上遠野ファンならタイトルだけで、近年の作品の重要人物が登場することは容易に想像出来るはず。「酸素」は主役では無いが、非常に重要な役柄で登場する。 …という事で、今作においても上遠野作品は全てつながっているという不文律は崩れていない。上遠野作品未読者のために断っておくが、氏の作品は、今まで発表された長編・短編を含めて、時代、歴史、次元すら越えて全て少なからずリンクしている。今作は初のハードカバーという事で、新規読者の開拓の意味合いもあると思うが、残念ながら未読者には意味の分からない用語や人物が頻繁に現れる。楽しめる仕様にはなっているが、その点は注意した方が良いと思う。 氏の作品の代表作「ブギーポップ」シリーズの時系列で言えば、今作は発表順では、最も「進んでいる」位置にある。一作目からすれば、数年は経っているはず。 格言めいた会話が多いが、重要なのは主人公の少年が、狭い世界の中で、誰と出会い、どう影響され、そして何を考えるかという事。 「酸素」から「博士」へ。新たな胎動を予感させる作品だった。 この物語に死神と魔女は、現れない。 「人は自分が探し求めているものが、すでにこの世で価値があると保証されている物だと思っているが、しかし…真に見つけるべき物は、まだ誰もその価値を理解していない物だけだ…。」 本文113ページより | ||||
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