■スポンサードリンク


金雀枝荘の殺人



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

金雀枝荘の殺人の評価: 4.25/5点 レビュー 28件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.25pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全24件 1~20 1/2ページ
12>>
No.24:
(4pt)

丁寧に描かれた洋館怪奇ミステリの秀作(ネタバレなし)

密室の館で起きた連続殺人ね……と、正直そこまで期待していなかったのですが、
良い意味で裏切られました。序盤から幽霊(正確には幽霊が見える人)が出てく
るので、おいおい?となる方もいるでしょうが、心配せずに読み進めてください。

真相は幽霊が壁を通り抜けて殺人を行ったのだ!みたいな、窓から本を放り投げ
たくなるような事にはなりません。本書はあくまでミステリです。多少の怪奇要
素は、物語の風味を良くするためのスパイスだと思ってもらって大丈夫です。

密室トリックや犯人はそこまで驚くようなものではありませんでしたが、事件に
至った経緯やその真相などに無理がなく、全体の構成も凝っているのでとても楽
しめました。全体的に雑な部分がなく細かいところまでちゃんと考えられてます。

ひとつ個人的に気になったのは、会話にトゲのある登場人物が目立つという点で
す。理由があるにしてもなんでそんなに喧嘩腰なの?という印象で、読んでいて
イラっとすることも何度かあり、人物描写だけはあまり好みではなかったです。

最後に。ミステリではどうしても特異で奇怪な事件そのものに目がいってしまい
がちですが、本書はそれ以外の部分も良く出来ていると思います。古い洋館モノ、
怪奇風味、本格ミステリ……で、そそられてしまう方にはお薦めの一冊です。
金雀枝(えにしだ)荘の殺人 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:金雀枝(えにしだ)荘の殺人 (講談社ノベルス)より
4061816640
No.23:
(4pt)

本書は4度の刊行らしい

曰く付きの館、密室、見立て殺人と本格ミステリー好きにはたまらない要素がてんこ盛りのミステリー。物語の展開も凝っていて、読み終えるとちょっとした仕掛けも分かるようになっています。

約70年に及ぶ話のため登場人物も多いですが、割と整理されており文体も読みやすい。事件の真相はやや強引ではあるけれど、ミステリーで楽しませようという作者の意図が伝わってくるようで、同業他社にファンが多いのも分かります。
金雀枝(えにしだ)荘の殺人 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:金雀枝(えにしだ)荘の殺人 (講談社ノベルス)より
4061816640
No.22:
(5pt)

そう来たか~

久々にやられた―と思える本である。映画鑑賞で最後まで見て、安心して最後の出演者の名前が画面を流れているとき、
突然と死亡して埋められた墓の下から手が出てくるような、あっと驚く締めくくりに大ファンになった。
金雀枝(えにしだ)荘の殺人 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:金雀枝(えにしだ)荘の殺人 (講談社ノベルス)より
4061816640
No.21:
(4pt)

洋館ものでジワリと来る恐怖を味わえます

久しぶりに手放しで面白く読めた作品です。
個人的にはもっと世に出るべき作品だと思うレベル。
閉ざされた洋館の中で繰り広げられる見立て殺人と、それに翻弄される資産家の人々。
随所に散りばめられた仄かに這い上がるような恐怖と、クライマックスでの迫り来る殺人者の描写はその息遣いが聞こえてくる程に臨場感があり、読後は気持ちよくしてやられた気分も味わわせてくれます。
ただ、館の窓を釘で打ち付けた必然性が最後まで?だったのと、如何に広いとは言え、あれだけ複数の人間を順番に殺して、他の人に気づかれないというのは流石に無理があるように思うので星は4つで。
金雀枝(えにしだ)荘の殺人 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:金雀枝(えにしだ)荘の殺人 (講談社ノベルス)より
4061816640
No.20:
(5pt)

短くても凝縮されたミステリー

この手のミステリーにしては短い。
それゆえにあっさり、一晩で読める。
しかし内容は濃い。たっぷり詰まっている。
スピーディーな展開。そして二転、三転する結末。
本当に面白かった(^o^)
金雀枝荘の殺人 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:金雀枝荘の殺人 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)より
4061825704
No.19:
(5pt)

素晴らしいストーリー!

今邑さんの本は読破していますが、構造的にも優れた一冊!やられました。
金雀枝(えにしだ)荘の殺人 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:金雀枝(えにしだ)荘の殺人 (講談社ノベルス)より
4061816640
No.18:
(5pt)

これぞ名作!

何も不満がない。 本当に心から楽しめた本格派の推理小説だった。 是非お読み頂きたい。
金雀枝(えにしだ)荘の殺人 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:金雀枝(えにしだ)荘の殺人 (講談社ノベルス)より
4061816640
No.17:
(5pt)

今邑氏の講談社ノベルズ唯一の作品

新本格ブーム時の女流作家である今邑氏の意外にも本書が唯一の講談社ノベルズからのリリース作品で、本書はその復刻版。
正直この復刻セレクションは当時は凄かったのかもしれないが今読むとなんか古臭い作品ラインナップばかりで、読み進めてもイマイチな作品が多かったが、本書はこの復刻シリーズとしては最高峰の今読んでも十分楽しめる作品と言える。
当時の新本格らしい館でのクローズドサークル連続殺人ものだが、過去の事件や人物をリンクさせてストーリーに深みを与えており、読み応えは十分。著者の新本格路線の代表作と言える。
金雀枝荘の殺人 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:金雀枝荘の殺人 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)より
4061825704
No.16:
(5pt)

さすが今邑彩さん、な本。

最初は登場人物の多さに引いてしまいましたが、読み始めると止まらなくなりました。
事件の真相、真犯人、自分が考えていたものと全く違っていました。
おかげで、クライマックスは大変驚き、とっても読み応えがありました。
「金雀枝」という言葉も読める&書けるようになって、万々歳です。笑
金雀枝荘の殺人 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:金雀枝荘の殺人 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)より
4061825704
No.15:
(5pt)

読み応えあり

今邑氏の作品にははずれがない。これも文句ない秀作。
金雀枝荘の持ち主である実業家のドイツ人妻の唐突な出奔、70年前の管理人による理由なき殺人と自殺、前年のクリスマスに起きた奇怪な惨劇など次々と謎が提示され、目が離せない。一見荒唐無稽に見えた見立て殺人も、その必然性と殺人の動機が解き明かされると、無理がなくすとんと腑に落ちる。不自然なところがないように、隅々まで配慮がされている感じ。しかも、真相はちょっとやそっとで予測がつかなくて、終盤であっと驚かされた。
クライマックスで若者たちが犯人に襲われるシーンは、迫力満点で映像が目に浮かぶようだ。古い洋館という舞台装置もいい。
合理的な解釈がなされながら、超自然的な要素も織り交ぜられているし、最後に皮肉などんでん返しもあって、一粒で二度も三度もおいしい作品だと思う。
ひとつ残念なのは、ヒロインともいえる杏那に好感が持てなかったこと。惨劇の起こった館に一人で住もうとするなんて、大胆というより合理的過ぎて情趣に欠けているとしか思えない。霊感少女・笠原美枝は相当いらつく娘だが、それを考慮しても杏那の彼女に対する言動は悪意に満ちすぎていていやな気分になる。こうなると、料理が下手なことまで気に食わなくなってきて「親の手伝いなどしてこなかった横着な子」という悪いレッテルを貼りたくなる。作者は「男勝りでさばさばした娘」として描いたのでしょうか? ならば少し見当違いな気がする。
でも、とても面白かったので評価は満点。
金雀枝(えにしだ)荘の殺人 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:金雀枝(えにしだ)荘の殺人 (講談社ノベルス)より
4061816640
No.14:
(5pt)

読み応えあり

今邑氏の作品にははずれがない。これも文句ない秀作。
金雀枝荘の持ち主である実業家のドイツ人妻の唐突な出奔、70年前の管理人による理由なき殺人と自殺、前年のクリスマスに起きた奇怪な惨劇など次々と謎が提示され、目が離せない。一見荒唐無稽に見えた見立て殺人も、その必然性と殺人の動機が解き明かされると、無理がなくすとんと腑に落ちる。不自然なところがないように、隅々まで配慮がされている感じ。しかも、真相はちょっとやそっとで予測がつかなくて、終盤であっと驚かされた。
クライマックスで若者たちが犯人に襲われるシーンは、迫力満点で映像が目に浮かぶようだ。古い洋館という舞台装置もいい。
合理的な解釈がなされながら、超自然的な要素も織り交ぜられているし、最後に皮肉などんでん返しもあって、一粒で二度も三度もおいしい作品だと思う。
ひとつ残念なのは、ヒロインともいえる杏那に好感が持てなかったこと。惨劇の起こった館に一人で住もうとするなんて、大胆というより合理的過ぎて情趣に欠けているとしか思えない。霊感少女・笠原美枝は相当いらつく娘だが、それを考慮しても杏那の彼女に対する言動は悪意に満ちすぎていていやな気分になる。こうなると、料理が下手なことまで気に食わなくなってきて「親の手伝いなどしてこなかった横着な子」という悪いレッテルを貼りたくなる。作者は「男勝りでさばさばした娘」として描いたのでしょうか? ならば少し見当違いな気がする。
でも、とても面白かったので評価は満点。
金雀枝荘の殺人 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:金雀枝荘の殺人 (講談社文庫)より
4062632969
No.13:
(4pt)

女流作家サン♪

って感じのロマンティックなお屋敷モノです。
最初に起きた事件が有って、その後にも事件が有って、そして今の時代の新たな・・・。
全部が無理なく、しかも面白く繋がっていて良かったです。
ただ今邑センセはタマ〜によく有るんですが(どっちなんだw)
それは通常の人の話し言葉じゃないよb・・・って台詞が有るんですね。
例えば「○○なのだ。」とか。普通「○○なんだ。」ではないのかと。
あまりこれについて指摘する人は居ないので、私だけが変なのかもしれないけど(笑)
あと冒頭でこの人は生き残るって確定してる方が居るんですが。
なので仕方ないんでしょうけど、どう考えても犯人と2人っきりのタイミングが有り、
なんで其処で殺さなかったのかとw しっかりその後で殺そうとしてるんですがw
まぁアレですね・・・。
誤解を解消するべく話し合いは大事だよね!愛し合っているなら尚更ね!!
金雀枝荘の殺人 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:金雀枝荘の殺人 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)より
4061825704
No.12:
(4pt)

派手ではないけれど・・・

 著者の作品は初読でしたが楽しめました。
 
 トリックに派手さはないけれど、本格ミステリの楽しさが味わえる一冊です。 
全体として、とても緻密に計算されていて、なおかつプロットや、登場人物にも
無理がない優れた作品だと思います。
 
 ★4つなのは、著者がホラー作家との認識が強くて、もう少しおどろおどろ
しいものを期待していたため、その分マイナスです。
 著者のほかの作品も読んでみようと思います。 
 
  
金雀枝荘の殺人 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:金雀枝荘の殺人 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)より
4061825704
No.11:
(5pt)

傑作

久しぶりにこんな作品に出会いました。本格好きにオススメです。
金雀枝荘の殺人 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:金雀枝荘の殺人 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)より
4061825704
No.10:
(4pt)

古風

だけど鮮烈。いかにも今邑彩らしい一品。
鼠一匹這い出すことができないように完璧に密閉された館で起こる惨事。グリム童話「狼と七ひきの子やぎ」に見立てた古臭い解釈なのに、
読者を二転三転迷わせてアッといわせる斬新な手法は見事。また、序章と終章が一緒ってアイディアも光る。時の流れの恐ろしさ、時の流れ
の美しさを感じる素晴らしく惹きこまれる世界観。
後、、本編もいいが解説の辻村深月に感動する。ミステリの解説って必要以上にオブラートに包むか、嫌な自己主張の場になりがちだが、
稀に見る好解説だ。
金雀枝荘の殺人 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:金雀枝荘の殺人 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)より
4061825704
No.9:
(4pt)

ちょっと

私の好きな「館」モノであります。確かに正統派ではありましたが、起承転結でいえば起からいきなり結にいってしまった感があります。
もうすこし、中味が濃いとよかったのですが。
期待していただけに不完全燃焼気味でありました。
金雀枝荘の殺人 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:金雀枝荘の殺人 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)より
4061825704
No.8:
(4pt)

綿密に計算されたストーリー。

わたしとしては”館もの”は久しぶりに読みました。
密室だったり、限られた登場人物の中に犯人がいると言った設定はありがちなのでしょうが、
やはり面白く読みました。
皆で討論する辺りのくだりも良かったですが、
エピローグにあたる第六章の謎解きも良かったです。
最後の最後にも新発見があり、驚きのラストでした。
本編は読んでいただければ面白さがわかるとして、
興味深かったのが、あとがきと解説です。
少し前の作品ですから、著者の当時の様子を知ることができるあとがきは貴重ですね。
宮部みゆきさんが今邑さんの作品が好きだというのは、
何かの本で読んだことがあったのですが、
他にも熱烈なファンがいたんですね。
辻村深月さんの熱っぽい解説も面白かったです。
金雀枝荘の殺人 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:金雀枝荘の殺人 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)より
4061825704
No.7:
(5pt)

爽快な館もの

復刊である、館ものの正当派推理。
凄惨な事件ではあるが、警察に代わって、探偵役を果たす人物が用意されていて、
トリックを一つ一つ解き明かしながら、真犯人へと迫ってゆく、少し時代を感じる推理作品。
物語は、真犯人を推理するという一点にしぼられて書かれているので、明快で、爽快感すら伴う。
著者である今邑彩氏は、私の特に好きな作家で、出版されている作品はすべて読んだ。
「よもつひらさか」「蛇神四部作」「明日の朝に」といった、独特の世界を展開する著者であるが、最近は新作を見ない。
本書の巻末に配されている、著者による復刊あとがきを読むと、そのあたりの出版界の事情が推察される。
つまり、ウリとなる、魅力ある探偵キャラなどのアイディアが、当時は不足していたらしい。
私は、著者の構築する世界が、殊の外好きだ。
「明日の朝に」が書かれた時点では、著者は体調を壊されていたらしい。
お身体を大事にされて、もう一度、新しい構想の作品を、我々の前に提供していただく事を熱烈希望します。
何だか、ファンレターの様なレビューになってしまった。
金雀枝荘の殺人 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:金雀枝荘の殺人 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)より
4061825704
No.6:
(5pt)

正統な館もの

閉ざされた屋敷内で起こる連続殺人事件。
密室の謎解きと,犯人の割り出しを,緻密な論理で解決。
ミステリーでは,毎度のお決まりなパターンだが,なかなか満足のいくトリックと舞台設定を描いた作品に出くわすことが出来なかったが,この『金雀枝〜』は納得。
プロットのアラが無く,最後にすっきりと落としてくれる。
最後まで,緊張感を持続出来る物語の展開と,知らずと感情移入してしまう登場人物の描写はおみごと。
久々『館もの』での大当たり。
金雀枝荘の殺人 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:金雀枝荘の殺人 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)より
4061825704
No.5:
(4pt)

良く出来た「館もの」

はるか70年も昔に起きた3人の死の惨劇。そして1年前に起きた6人の死の惨劇。
呪われた館で起きた事件を解明しようと集まった関係者たちにまたも恐怖が訪れる。
「館もの」で、「グリム童話」の見立てがあって、スリリングな展開の内に見事な「どんでん返し」も決まって、質の高い本格ミステリーです。
金雀枝(えにしだ)荘の殺人 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:金雀枝(えにしだ)荘の殺人 (講談社ノベルス)より
4061816640

スポンサードリンク

  



12>>
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!