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イノセント・ゲリラの祝祭
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【この小説が収録されている参考書籍】
イノセント・ゲリラの祝祭の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全71件 21~40 2/4ページ
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施行率2%という司法解剖の現状を入り口に、医療行政の問題点を題材にした小説です。 ミステリー色はないですが、とっつき難い医療問題について、小説の形で展開していくので 医療行政の問題点がわかり易いです。 どの業界もそうですが、医療に利権や権威が絡むと、箱物づくりに力が注がれ、 ろくな結果を生まないなと感じました。 最終的にAI(オートプシーイメージング)に行き着く所、著者の思い入れが感じられます。 | ||||
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ごぞんじ田口、白鳥コンビによる、 シリーズ第4弾。 東城大学医学部もいつものように登場するが、 今回は厚労省・警察等、大学の外でストーリーが展開する。 詳細は書かないが、 今回多少理屈っぽい感じもあって、 実験的な印象がある。 それ自体狙いは悪くないが、 1作、2作目と比較すると、 散漫な感じがする。 とは言えエンターテイメントとしては、 ちょっと知的でお勧め。 | ||||
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相変わらずの異色官僚白鳥圭輔・東城大愚痴外来講師田口公平のコンビが、厚労省の会議を主戦場に知的ゲームを繰り広げます。死体解剖の遅れた現実や司法と医療の確執など、医師の背景を持った作家なりの課題設定で、面白く読めました。 しかし、評者は後半に、登場人物をして語らせる医療改革やそれを妨げる厚労省官僚のやり方への批判を読み、著者は実は、小説を通じて医療改革を提案しているのではないかとの思いを強くしました。救急医療や死因究明という大きな問題が長年放置され、破段階に達していることを主題としているからです。また、最近、厚労省某検疫官が鋭く厚労省を糾弾していますが、それに通じるようなものを感じたことが副産物でした。ただ、エンターテインメントとして十分に楽しめました。 | ||||
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相変わらずの異色官僚白鳥圭輔・東城大愚痴外来講師田口公平のコンビが、厚労省の会議を主戦場に知的ゲームを繰り広げます。死体解剖の遅れた現実や司法と医療の確執など、医師の背景を持った作家なりの課題設定で、面白く読めました。 しかし、評者は後半に、登場人物をして語らせる医療改革やそれを妨げる厚労省官僚のやり方への批判を読み、著者は実は、小説を通じて医療改革を提案しているのではないかとの思いを強くしました。救急医療や死因究明という大きな問題が長年放置され、破段階に達していることを主題としているからです。また、最近、厚労省某検疫官が鋭く厚労省を糾弾していますが、それに通じるようなものを感じたことが副産物でした。ただ、エンターテインメントとして十分に楽しめました。 | ||||
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非常に現実的な内容だと思った。 しかし、白鳥にももう少し活躍してほしかった。 次につながっているのであろう。 白鳥の活躍に期待したい。 | ||||
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非常に現実的な内容だと思った。 しかし、白鳥にももう少し活躍してほしかった。 次につながっているのであろう。 白鳥の活躍に期待したい。 | ||||
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東城大学付属病院を舞台にした、不定愁訴外来の田口先生&厚生労働省の白鳥さんのシリーズ。 今回も高階院長の無茶振りを受けて、田口先生が厚生労働省の会議に乗り込みます。 それと並行して、新興宗教の内部でのリンチ殺人事件を、『螺鈿迷宮』の別宮葉子が記者として追います。 その中であぶりだされる、司法解剖制度や、AI(オートプシーイメージング)使用などの、 医療現場や厚生労働省が抱える問題をわかりやすく描いています。 『バチスタ』や『ジェネラル・ルージュ』、『螺鈿迷宮』みたいな派手さはないけど、 『ジェネラル・ルージュ』のリスクマネジメント委員会の時に感じた、 上質な法廷ミステリのような緊張感のある読みごたえはすごく好みでした。 | ||||
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チーム・バチスタの栄光から続く、田口・白鳥コンビの文庫最新刊。海堂尊が得意とする議論劇を中心にすえた、Ai普及を目指す彼自身の戦いをエンターテイメントに仕上げた傑作。フィクションの皮をかぶったノンフィクションといった様は、まさに海堂作品に頻繁に登場する虚実を入れ替え、毒を飲ませる技のよう。厚労省官僚、法学アカデミズムのトップ、解剖至上主義者等々の既得権益者たちを相手取り、田口・白鳥コンビ、そして海堂自身を彷彿とさせる謎の人物はどう戦うのか。後半、怒涛のような会議の流れにページをめくる手が止まらなかった。そして、巻末の解説は前衆議院議員で、死因究明制度へのAi導入を働きかけている橋本岳によるものであることも特筆したい。本書で語られる厚労省の死因究明制度に関する検討会のモデルとなった、実在の検討会についての記述は、読後に驚きをもたらすだろう。最後に注意を。手放しに賞賛したが、人物相関が複雑なので、これまでの海堂作品を読んでいない方にはおすすめできない。 | ||||
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海堂尊ファンとして、待っていた文庫化作品です。上巻が読み終わった感想ですが、医療の話しはしていますが、個人的なイメージの田口・白鳥ラインとは違いました。だからと言って読む価値無しでは有りません。新たな登場人物が居たり、再登場が有ったりと、楽しい作品です。題材は死亡時医療についての討論だったので、病院がほぼ出てこないのが残念です。後半に期待して、星4個です。 | ||||
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さまざまな医療問題をとりあげている海堂さんですが、今回はAiの有効性に加え、医療改革の難しさがメインテーマ。ミステリー色がなく、会議の場面が多いため、物足りなさを感じる読者も多いようですが、クラッシャー彦根の論理展開が見事で、海堂さんの作品の中で1番好きな作品です。特に、彦根が厚労省に乗り込むところは、スピード感があり、次々と敵を捌いていくので、何度読んでも楽しいです。いつもいや〜な感じの白鳥が、彦根に操られているところもおもしろいです。 | ||||
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さまざまな医療問題をとりあげている海堂さんですが、今回はAiの有効性に加え、医療改革の難しさがメインテーマ。ミステリー色がなく、会議の場面が多いため、物足りなさを感じる読者も多いようですが、クラッシャー彦根の論理展開が見事で、海堂さんの作品の中で1番好きな作品です。特に、彦根が厚労省に乗り込むところは、スピード感があり、次々と敵を捌いていくので、何度読んでも楽しいです。いつもいや〜な感じの白鳥が、彦根に操られているところもおもしろいです。 | ||||
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田口・白鳥シリーズ第4弾。 今回は、このコンビが霞が関でタッグを組み厚生労働省の官僚機構を相手に大活躍します。 とは言っても、下巻は二年下の悪友彦根新吾の独壇場となります。 この彦根新吾が仁王立ちで訴えかけるのは、作者が「死因不明社会」で現状を分析しせつせつと訴えかけたAiを中心とした医療システムの構築です。 その意味では、この本は「死因不明社会」の小説版と言ってもいいのかも知れません。 彦根新吾の論理は発展し、医師法第二十一条の問題にも及び、更に医療と司法の分離、「医療庁」の創立に至ります。 これらの考え方も、作者の描く理想像かも知れません。 その意味でも、この作品が作者がどうしても書かなければいられなかった物であることが解ります。 逆に言えば、そう言った作者の思いが強すぎたために、小説の出来としては「チーム・バチスタの栄光」には及びませんが、作者の思いが強く伝わってくる作品になっています。 | ||||
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本書は著者の“田口・白鳥シリーズ”の第4弾となる.その時代は東城大学医学部付属病院で起こったバチスタ・スキャンダルから2年後という設定となっている.ということで,『チーム・バチスタの栄光』で現れた多くの人物が,本書でもストーリーの中心人物となっている. 本書の根幹は,著者のライフワークであるAi(死亡時画像病理診断)を中核とする死亡時医学検索システムの確立であろう.天下り先の確保には心血を注ぐが,多分に事なかれ主義の厚生労働省の官僚とその厚生労働省の審議会に集う御用学者が,いかに日本の医療行政をズタズタにしてきたかが窺える.この本質はすべての省庁で共通する事柄なのではなかろうか. 利己的ではなく,利他的な精神で,日本の将来を憂い,現行システムを改革していく,政治家,官僚,学者が,多く現れることを望みたい.また一般国民は,腐敗した政治や官僚システムにもっと厳しい目を向け,怒りの声を上げるべきであろう. | ||||
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本書は著者の“田口・白鳥シリーズ”の第4弾となる.その時代は東城大学医学部付属病院で起こったバチスタ・スキャンダルから2年後という設定となっている.ということで,『チーム・バチスタの栄光』で現れた多くの人物が,本書でもストーリーの中心人物となっている. 本書の根幹は,著者のライフワークであるAi(死亡時画像病理診断)を中核とする死亡時医学検索システムの確立であろう.天下り先の確保には心血を注ぐが,多分に事なかれ主義の厚生労働省の官僚とその厚生労働省の審議会に集う御用学者が,いかに日本の医療行政をズタズタにしてきたかが窺える.この本質はすべての省庁で共通する事柄なのではなかろうか. 利己的ではなく,利他的な精神で,日本の将来を憂い,現行システムを改革していく,政治家,官僚,学者が,多く現れることを望みたい.また一般国民は,腐敗した政治や官僚システムにもっと厳しい目を向け,怒りの声を上げるべきであろう. | ||||
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今回の作品は皆さんも書いてらっしゃるように、 今後の展開の伏線となるようなストーリーなので大きな動きはありませんが、 それでも、やっぱりこのシリーズは面白いです。 しかしながら「このミステリーがすごい!」に掲載された 「東京都二十三区内外殺人事件」を読んでいないと内容が十分に理解できないのでは? と思うふしも多々ありました。 「東京都二十三区内〜」を読んだ立場としては楽しめましたけど(^^;) そういうわけで、出版社様には一刻も早い海堂先生の短編集発売をお願いしたいです(笑) | ||||
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今回はミステリーではなく医療が抱える問題の提議となっています。 これはこれで興味深い内容ではありますが、 冒頭に起こる事件が途中でうやむやになったり、著者の推すエーアイ(画像診断)の議論に固執している感があり、少し気になりました。 しかし、そういったことがさして気にならないのは、 田口、白鳥コンビをはじめとする登場人物のキャラクターが際立っているためだろうと思います。 個性的な登場人物たち同士のやりとりに惹き込まれ最後まで読んでしまいます。 海堂さんの作品は毎度のことながら面白いです。 でも文庫を待って買った方が金銭的にも気持ち読めるかもしれません。 | ||||
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今回はミステリーではなく医療が抱える問題の提議となっています。 これはこれで興味深い内容ではありますが、 冒頭に起こる事件が途中でうやむやになったり、著者の推すエーアイ(画像診断)の議論に固執している感があり、少し気になりました。 しかし、そういったことがさして気にならないのは、 田口、白鳥コンビをはじめとする登場人物のキャラクターが際立っているためだろうと思います。 個性的な登場人物たち同士のやりとりに惹き込まれ最後まで読んでしまいます。 海堂さんの作品は毎度のことながら面白いです。 でも文庫を待って買った方が金銭的にも気持ち読めるかもしれません。 | ||||
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多くの読者は「チーム。バチスタ」のようなミステリものをご希望なのだろう。だが、作者が一貫して投げかけている問題は「AI」を導入しなければ、医療は崩壊するということだ。第1作目がミステリとして面白く、受け入れられた.しかしあれは撒き餌だ。彼の作品群には一貫した主張がある。いまのようにいい加減に死因を放置し、死後検索を行わなければ医療は廃れるという危機感だ。ブルーバックスの「死因不明社会」が作者の主張を端的に表している.彼の作品群には現在の医療が内包する多々の問題を素人にもわかりやすく、面白く読めるようにエンターテイメントとして翻訳したものだ.ミステリ小説が読みたいのなら、ほかにいくらでもあるだろう。しかし、今の医療の現実を小説という形で多くの人々に示すことのできる作家は海堂尊しかいない.ここまで声高に厚生省批判をしてくれた作者に賛辞を送りたい。 | ||||
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多くの読者は「チーム。バチスタ」のようなミステリものをご希望なのだろう。だが、作者が一貫して投げかけている問題は「AI」を導入しなければ、医療は崩壊するということだ。第1作目がミステリとして面白く、受け入れられた.しかしあれは撒き餌だ。彼の作品群には一貫した主張がある。いまのようにいい加減に死因を放置し、死後検索を行わなければ医療は廃れるという危機感だ。ブルーバックスの「死因不明社会」が作者の主張を端的に表している.彼の作品群には現在の医療が内包する多々の問題を素人にもわかりやすく、面白く読めるようにエンターテイメントとして翻訳したものだ.ミステリ小説が読みたいのなら、ほかにいくらでもあるだろう。しかし、今の医療の現実を小説という形で多くの人々に示すことのできる作家は海堂尊しかいない.ここまで声高に厚生省批判をしてくれた作者に賛辞を送りたい。 | ||||
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「死因不明社会」と同じような医療問題告発本というほうが正しいのではないでしょうか? 田口と白鳥がいる限りバチスタシリーズのテイストは健在なので、謎解きを期待せずに読むとしたら十分に楽しめますが。 できるなら桧山シオンをもっと出して欲しかったのですが・・・まあ次回に期待させてもらいますか。 | ||||
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