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【この小説が収録されている参考書籍】
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訪問者 (祥伝社文庫)

訪問者の評価: 3.48/5点 レビュー 23件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.48pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全14件 1~14 1/1ページ
No.14:
(5pt)

なつかしいかんじ

読み始めは興味がそそられないから辛かった

とっかかりがつかめると一気に読めた
クローズドサークルのおすすめとして読んだので
物足りない感じも最初はしたが
中盤からはこんなのもアリだなと思って最後までわくわくした。
字がない絵本を読んでいるそんな感じ
訪問者 (祥伝社文庫)Amazon書評・レビュー:訪問者 (祥伝社文庫)より
4396337507
No.13:
(4pt)

少しスリリングでした

他の方のレビューが分かれたのが読んで理解できました。もう一歩何か違えばもっと面白くなっただろうにと思いました。新幹線移動の暇つぶしには良かったです。
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4396337507
No.12:
(4pt)

著者得意の不穏な雰囲気

昔、女性実業家が不審死を遂げた湖のある山荘。現在は彼女の兄弟たちが住んでいる。昔、そこで育った映画監督の峠昌彦が急死、彼の特集番組を作るため、週刊誌の記者とカメラマンが訪れるところから物語は始まる。
長男、次男、三男、長女とその配偶者、お手伝いさん、他にも突然の訪問者があり、そしてひとり死者が出てしまう。湖の向こうには死んだはずの女性実業家が目撃され、そして道路のがけ崩れで山荘は世間から孤立してしまう・・。いったい誰が死んだのか?それとも殺されたのか?何もわからない状況の中で、誰も彼もが不審に思えてしまう。

著者お得意の不穏で不安な雰囲気に満ちた長編です。個人的には恩田陸の本が出たというと自動的に全部買ってしまうほどのファンですが、正直、最近はちょっと食傷気味です。本格ミステリファンの友人から見ると、恩田陸はつまらなくてどこがいいのかよくわからないそうですが、私は独特の雰囲気が好きでそれがまた特徴だと思っているので、少々謎解きや設定が非現実的でも、あまり気になりません。

しかし、です。最近のパターンを見ていると、思いっきり謎に満ちた怪しい状況を作り出しておいて、ラストがあまりにも無難というか、穏やかというか・・・刺激がないというか(笑)。たとえば人がどんどん殺されていったり、ぞっとするような変質者がいたり、血みどろの場面が多かったりとかを期待しているわけでは全然ないのですが、いつも結局はみんないい人で悪い人がまったくいなくて、ものすごく悲劇的な結末もなく、すべてが丸く収まるような結末のお話ばかり続いているもので・・・もうちょっと何か・・と思ってしまいます。著者はたぶん後味の悪いお話が嫌いなのかもしれませんね。

本当は星3つくらいかなと思うのですが、雰囲気がとても好きなので、+1で星4つです。
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4396337507
No.11:
(5pt)

良かった。

とても安く買えたので良かった。古本屋でも扱ってるところがなく、あってもこの値段では買えない。
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4396337507
No.10:
(4pt)

楽しい

あとがきの通り、ひとときを楽しませてもらいました。筆者のミステリ作品は常に真実とは実に脆弱であると教えられます。

限界?
感じないなー。むしろ、まだまだ底が見えない感があります。これも著者にはプレッシャーかもしれませんが(笑)
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4396337507
No.9:
(4pt)

おじいちゃん達、ワルすぎ。

全ての章がほぼ、
「来客を告げるベルが鳴った。」
で始まる。新しい章がはじまる度に、登場人物が増える。こんな人物を加えたら、ここで解決、話の腰が折れるじゃんと思うが、その章が終わる時にはむしろ話はこんぐらかっている。それの繰り返し。
謎解きは早い段階で着手される。1頁毎にナニソレと思うようなどんでん返しが出てくるのに、読んでもよんでも、際限なくどんでん返しが出てくる。
何がなんだか、僕のようなノーヘル(脳減る)賞級の頭は電撃を食らうばかりだ。

最後は
へとへとになって力が抜けた。二度と読んでやるかッ!(褒めているのだ)
ナニ、最終的に謎は残っているだと? 知りませんよ、もう考えません。

恩田陸『訪問者』
祥伝社文庫
平成24年4月20日 初版第1刷発行
訪問者Amazon書評・レビュー:訪問者より
4396633173
No.8:
(5pt)

いかにも著者らしいミステリの傑作

これは面白かった。
著者のミステリはけっして本格ではない。
しかし、「木曜組曲」なども同様だが、ロジックの転換の妙がある。
この論理の飛躍は、ある意味、都筑道夫に似ているところがある。
いかにも、という、著者らしいミステリの傑作だ。

さて、本作はほとんど一軒家の室内でストーリーが展開する。
もちろん、室外というか屋外も少しは出てくる。
しかし、雰囲気としては舞台劇といった感じだ。
そして、何が真の謎なのか、誰が真のキーマンなのかというのが、けっこういい感じで緊張感を醸し出している。
また、登場人物たちがそれぞれいかにも裏がある、といった感じなのもまた、うれしいところだ。

著者の非ミステリ作品には重厚長大型のものがあるが、ミステリ作品はいずれも比較的コンパクトにまとまっている。
本作も昨今の長編ミステリと比べたら短い小説だが、キリッと締まった切れ味の良いものになっている。
すでに死亡した縁者をめぐってストーリーが展開するのは、「木曜組曲」と同じだ。
そしてミステリとしての完成度もまた、「木曜組曲」に匹敵するものだと思う。
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4396337507
No.7:
(4pt)

読みやすいのは良いと思います

個人的に抽象的な表現が多いと感じる著者ですが、本作は今までに読んだ中では珍しく ?
割合と読みやすいという印象でした。
ただ、リアリティは感じません。
10歳くらい ? の少女の考えていることとか。
いくら特殊な環境で育ったとしてもです。
あくまでも小説としては、許容範囲かもしれませんが …… 。

また、最終章が唐突な印象を受けました。
「 名無しの老人 」 を登場させた意味がよく分かりませんでした。
この人のおかげで後味は悪くはなかったのですが、行方不明者の存在について警察が調査をした場合、
「 夫 」 のことが分かってしまう可能性は大きいと感じます。
物語はそこまで至らずに終了したわけですが、真相そのものは、結局は不明ですね。

「 千沙子 」 「 真彦 」 「 夫 」 の3人の死が事故か他殺かは、どちらにもできるわけで、
ミステリとしては不満が残りますが、2時間サスペンスドラマの原作のようなものと思えば、
腹は立ちませんでしたね …… 。
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4396337507
No.6:
(4pt)

読みやすいのは良いと思います

個人的に抽象的な表現が多いと感じる著者ですが、本作は今までに読んだ中では珍しく ?割合と読みやすいという印象でした。ただ、リアリティは感じません。10歳くらい ? の少女の考えていることとか。いくら特殊な環境で育ったとしてもです。あくまでも小説としては、許容範囲かもしれませんが …… 。また、最終章が唐突な印象を受けました。「 名無しの老人 」 を登場させた意味がよく分かりませんでした。この人のおかげで後味は悪くはなかったのですが、行方不明者の存在について警察が調査をした場合、「 夫 」 のことが分かってしまう可能性は大きいと感じます。物語はそこまで至らずに終了したわけですが、真相そのものは、結局は不明ですね。「 千沙子 」 「 真彦 」 「 夫 」 の3人の死が事故か他殺かは、どちらにもできるわけで、ミステリとしては不満が残りますが、2時間サスペンスドラマの原作のようなものと思えば、腹は立ちませんでしたね …… 。
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4396633173
No.5:
(4pt)

本格ミステリーではないけれど

なかなかよかったです。

手放しで絶賛することはできませんが、不思議系の展開になることもなく、コンパクトにまとまってます。
壮大な物語や緻密なミステリーを求めてはいけません。
訪問者 (祥伝社文庫)Amazon書評・レビュー:訪問者 (祥伝社文庫)より
4396337507
No.4:
(4pt)

本格ミステリーではないけれど

なかなかよかったです。手放しで絶賛することはできませんが、不思議系の展開になることもなく、コンパクトにまとまってます。壮大な物語や緻密なミステリーを求めてはいけません。
訪問者Amazon書評・レビュー:訪問者より
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No.3:
(4pt)

おもしろかったです。が。

久々にラストまで疑問を持たずに読める恩田作品でした。
登場人物全てが疑わしくて(子どもですら)、
真相が知りたくて一気に読んだ感じです。

難点は登場人物の描き分けでしょうか。
メインのお年寄り3名が、はっきり言って誰が誰だか分からないうちに、
読み終えてしまいました。
そこは余り重要ではなかったのかも知れませんが、
長男・次男のような特筆すべき点以外、発言などにも特徴がなかったように思います。
そう考えてみるとやはりこれは、
閉ざされた場所での出来事=館もの=著者お得意の舞台脚本、
だろうなという結論です。
3名の外見の違う役者が演じれば、理解できるお話ですから。

ちょっとした事件は起こりますが、大筋が登場人物の会話だけで進む点は、
ここのところ一貫した著者の作風と言えます。
私たち読者は”一体この先どうなるんだろう”と思って読んでいるのに、
登場人物たちも”どうなるんだろう”と探りながら演じている感じですね。
なにもかも芝居がかっていて、現実感がなさ過ぎるのが、
物語にのめり込めない理由だと思います。
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No.2:
(4pt)

おもしろかったです。が。

久々にラストまで疑問を持たずに読める恩田作品でした。
登場人物全てが疑わしくて(子どもですら)、
真相が知りたくて一気に読んだ感じです。
難点は登場人物の描き分けでしょうか。
メインのお年寄り3名が、はっきり言って誰が誰だか分からないうちに、
読み終えてしまいました。
そこは余り重要ではなかったのかも知れませんが、
長男・次男のような特筆すべき点以外、発言などにも特徴がなかったように思います。
そう考えてみるとやはりこれは、
閉ざされた場所での出来事=館もの=著者お得意の舞台脚本、
だろうなという結論です。
3名の外見の違う役者が演じれば、理解できるお話ですから。
ちょっとした事件は起こりますが、大筋が登場人物の会話だけで進む点は、
ここのところ一貫した著者の作風と言えます。
私たち読者は”一体この先どうなるんだろう”と思って読んでいるのに、
登場人物たちも”どうなるんだろう”と探りながら演じている感じですね。
なにもかも芝居がかっていて、現実感がなさ過ぎるのが、
物語にのめり込めない理由だと思います。
訪問者Amazon書評・レビュー:訪問者より
4396633173
No.1:
(5pt)

何が起きたのか、何が真相なのか、それは・・・・

幅広いジャンルにわたり

独特の作風の小説を発表し続ける著者による長編小説。

若くして事故死した映画監督について取材するため

人里はなれた山荘を訪れた記者が

そこで体験する疑惑と恐怖に満ちた数日間を描いたミステリー風味の作品です。

著者の作品ではおなじみ?の

驚天動地のラスト、メタ・フィクション、SF、異能の人

―といった要素はなく、

外部から遮断された山荘、

かつて、そこで起きた不審な死と

手の内を明かさない住人たち。

そして、そこに訪れた頭脳明晰な訪問者

―と、まるで2時間ドラマのような設定とストーリー展開は

正直、少々肩透かしでしたが、

それでいて、著者ならではの読後感がじんわりと広がる

とても味わい深い作品です。

普通の推理小説だと思って読み始めると、

狐につままれること間違いなしの本作。

普通の推理小説を中心に読んできた、

著者の作品は読んだ事がない

そんな方にこそおススメしたい作品です☆☆
訪問者 (祥伝社文庫)Amazon書評・レビュー:訪問者 (祥伝社文庫)より
4396337507

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