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チョコレートコスモス
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チョコレートコスモスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全82件 41~60 3/5ページ
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舞台とか、ほとんど観たことなくて…恩田陸さんの作品でなければ出会えていない作品ですが。 一流の俳優さんを相手に、素人だけど天才的な佐々木飛鳥が控えめにみせて実は相当大胆に挑んでゆく…異世界? なのか、普通のフィクションの範疇なのか? オーディションの内容も恩田さんらしいサプライズ満載で引き込まれました。 何より読後感が良く、爽やかな気分になりました。 佐々木飛鳥には私は共感できました。続編があるらしいですね。楽しみに待っています。 | ||||
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恩田さんの作品は当たり外れがあるけど、これは本当に大当たりでした。レビュー見ても評価高いからそうなんだろうと思ってはいたけど、三部作と書かれていたのが気になって。だって絶対に続きを読みたくなるだろうことは想像に難くなかったから(笑)だから全部出揃うまでは読まないでおこうと思ったけど、結局誘惑に負けちゃいました。 でも後書きで恩田さん自身が週刊誌のような続きをよみたくなるようなドキドキ感を表現したかったと書かれてたけど、まさにそんな感じで500ページを超えるのに一気に読んじゃいました。そして続きがあるなら読みたいと案の定思わされたけど、物語としても一応完結はしてるから読んでよかったなあと充足感で満たされました。というより読み終わった今でも作品の場面思い浮かべちゃいます。 前置きは長くなりましたが内容は伝説のプロデューサー・芹澤泰次郎が芝居を手がける事をきっかけに行われる演劇のオーディション模様を描いた作品。両親ともに俳優である東響子とまだ演劇を始めて数ヶ月ながら天才的な直感で演じてしまえる佐々木飛鳥を中心に物語は進んでいきます。 ただオーディション模様と書きましたが本当にそこまでで終わりなのがこの作品の凄いところだと思う。私たちは作品の出来上がりをみることしか出来ないけど、そこに至るまでの経緯をドラマティックに描いています。 恩田さんの作品は解釈は読者にお任せ的なとこがあるけど、この作品はその一挙手一投足が細かく描かれていて感情移入しやすかったし、だからこそこれだけ満足出来たのではないかなと。 でも続きが気になるのはもちろんですが、あまりに良作過ぎて次回作のハードルが高くなっちゃってることが一番の問題かも(笑)これを超える作品にならないとしらけちゃいそうですしね。次回作のダンデライオンもそうですが、三作目のチェリーブロッサムまで書き切ってくれることを期待します! | ||||
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主役二人だけに止まらず演劇に関わる登場人物達と、 特別な空間である演劇そのものに対するリスペクトに満ちた作品。 何より作者自身のテンションが凄い。 舞台の上ではあらゆるものを再現できるという事を、 小説から実感させられました。 話の展開といい、魅力的な登場人物たちといい、 一つの戯曲を通してみてるような、 全く飽きさせない長編作品でした。 こういう意欲的な作品をもっと世に出して欲しいと思います。 | ||||
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すごくおもしろい作品読んでると 終わらせちゃうのがもったいないと思うことが ちょこちょこありますが この作品がまさにそうでした。 残り数十ページになってきた時の さみしさと言ったらなかったです。 と思ったら あとがきで続編云々ていうことが書いてあるのを見て ものすごくテンション上がりました。 しかも3部作構成だそうで 完結までしばらくかかりそうですが まぁのんびり待ちたいと思います。 。。。 単純に小説作品としても それだけおもしろかったんですが この作品は、読んだ人が 演劇に少なからずの興味を持てる内容になってると思います。 自分自身、劇といえば 劇団四季のミュージカルをよく観に行ってるんですが この作品を読んだことで これからはちょっと観方が変わるかなっていうのと ストリートプレイのほうも観に行ってみようと思いました。 こうやって新しい世界を開いてくれる作品は ただ面白いていうこと以上の価値があると思います。 作者様に感謝したくなる すばらしい作品です。 | ||||
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恩田作品の好きな私には面白かったです。 相変わらずラストはどうなるんだろうというところで終わっています。 が今回は、最後に作者が続編のようなものを書いているとありましたので楽しみにしています。 | ||||
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作者の方が今迄どういう作品を書いているのかということを知らずに手に取りました。 ストーリーが私の好きな演劇を題材にしていたこともありますがとても面白くて一気に引き込まれて読んだ作品です。 登場人物はたくさんいるけれど 二人の女優が中心で 一人は若くして演劇一家に育ちサラブレット女優で将来を嘱望されているけれど本気になりきれていない もう一人は演劇ははじめての素人のはずなのに天才的なものを秘めているけれどどこか人として欠落している部分がある少女 二人の共演ではその劇場の、共演している舞台が思い浮かんだぐらいです。 もう少しこの二人の人物像が描かれているともっと面白いのではと思うけれど この二人のその後がどうなったのかとても興味を覚えているので続編を読んでみたいと思っています。 映画化かドラマ化、もしくは舞台化してもらいたい作品です。 | ||||
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面白くないわけではありませんが。 作者自身も「ガラスの仮面」へのオマージュと書いてますし、悪いとは思わないんですが、 ガラスの仮面の読者でもある身からすれば、 「演劇の天才少女はこういう風にしか描写できないのかなあ」とは思います。 特に主人公の初めての見せ場「物売り」のシーン。 まさにガラスの仮面でお馴染みの「見える…あの子の後ろに背景が見えるわ」状態。吹いた。 あと演劇の天才イコール演出の天才、アドリブの天才って事なんだろうか、とは前からの疑問。あのオーディション意味あるの? 「脚本を読み込み役に入り込む」だけじゃ駄目なのか役者は。 なんか違う才能ばかり求められているような…。 その辺がちょっと謎でした。 まあ続編が文庫で出たら買おうとは思いますが。 | ||||
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個性的な役者同士の心理描写に留まらず、演出家や脚本家の視点からも舞台で繰り広げられているコトの凄さが描かれているのが個人的には大変わかりやすくて◎でした。読み進めるウチに、大物女優や実力俳優の創り上げた役柄や演出の数段上を行く演技を「主人公に期待してしまう自分がいる」のが可笑しかったですね。ディープな作品名が色々出てきますが、話は難しくないですので(私でも楽しめたし^^;)オススメできます♪ | ||||
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続編を読みたいという理由で★を減らしてる方がいるようですが、どうやら三部作らしいです^^ ダンデライオン、チェリーブロッサムと花の名前で続編がきますよ!! 乞うご期待ってとこですか | ||||
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演劇を巡る物語であるのと同時に、 小説を巡る物語なのかもしれないと思った。 「迫真の演技」という表現がある。 「真に迫る」、つまり何もないところに何かあるように見せかけることは、 演劇だけでなく、小説にも言えることだろう。 リアリティとは、「現実である」ことではなく「現実であると思い込ませる」ことだ。 昔、小説はたまねぎの皮だという人がいた。 皮をむききると何も残らない。だが、たまねぎはあった。 フィクションのフィクションたる所以がここにある。 この作品を読んで、小説と演劇の親和性を非常に強く感じた。 飛鳥の才能も頷ける話だ。 模倣の限界や天才の脆さ・危うさを良く表している。 演技は、人間が演じるからこそ演技となる。 小説もまた同じ。 模倣は演技=小説の完成度を上げはするだろう。ただ、そこに人間はいない。 完成度が高いことは必ずしも演技=小説の豊穣さを語りはしない。 悩み、壊れ、逡巡し、苦しみながら演技=小説は構築される。 完全なる模倣は、その一連の営みが欠落しているのだ。 「あんたは分析するけど、見ていない。分析するんだけど、客観視はできない、 だけど、あんたは本当は客観的な人なんだって。」 飛鳥だけに向けられた台詞だろうか。 創作物に対する考え方を端的に現した痛烈な一文。 演劇シーンはまさに緊迫感あふれる筆致で、 私たち読者はオーディションでのクライマックスの瞬間、 登場人物が感じた「ヒナギク」を目の当たりにするだろう。 無から有へ、まさにそこにあるがごとく、小説が演劇を体現する。 | ||||
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天才演劇少女・佐々木飛鳥の物語。物語は、若手実力派女優・響子と、神谷と巽の二人の脚本家の視点で進んでいきます。この二人の脚本家の視点が、作者の視点と最も近いのでしょう。神谷は、芝居の世界の「先輩」として、巽は同じ演劇を創っていく「仲間」として、響子は同じ地平に立ち、お互いを高め合える「ライバル」として、それぞれに飛鳥を体験していきます。読者は少しずつ明らかになる飛鳥の天才性に引き込まれていき、また才能にあふれながらも人間味溢れる響子の役者としての苦悩をかいま見ていきます。二つの意図が交わり、飛鳥と響子・二人の天才が舞台上で邂逅することで、本作はクライマックスを迎えます。実はこの小説は、「二人のライバルストーリーの序章」ではなく、まだ「完成されていない恐ろしい才能」を、徐々に目の当たりにし、同じ時間を過ごせることへの高揚感こそが肝なのではないかと思います。私は学生時代、学生演劇で音響をやっていました。役者・スタッフの中に溢れんばかりの才能を輝かせていた人がいて、そんな人と同じ舞台を創れることが大きな喜びであったことを、この小説を読んで思い出しました。 | ||||
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面白かった。小さな謎がすぐとけていくので、ストレス感じずに楽しんで読める。基本的に特異な才能をもった人が成長していって活躍していく類いのストーリーは好み。ゆえに本作もワクワクして読み進めることができた。オーディションの台詞部分は、やや冗長な感があり、かなり流し読み。今、テレビ、映画、舞台に出ている役者さんで、ここで描かれている天才的な人はいるのだろうか?と思いつつ、読んでいた。 | ||||
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普段は目立たない少女飛鳥が、その演劇の才能からどんどん渦に巻き込まれて、最後は天才だけが辿り着ける境地へ。 最後の場面で、周りは響子に肩を並べたと思ったのに飛鳥は敵わないと言った。響子は芝居の怖さを知っていてここにいるけど、自分はまだ知らない。それがわかったのが飛鳥の成長だろう。空手の世界では辿り着けなかったあと一歩、本物になるかなり損ねるかのあと一歩を飛鳥が越えられるのか。続編が読みたくなる。てことはこの本だけでは少し物足りないのかという事で☆4つにしました。 | ||||
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演劇の舞台という場所での役者の真剣勝負。 いくつか描かれるオーディション、そこに至るまでの女優の闘争心や 葛藤のピンとはりつめた緊張感が伝わってくる。 舞台稽古での駆け引き、オーディションの場面での一人の演技終了... その度に読んでいる自分の肩に力が入っていることに気づく。 劇団「ゼロ」の初公演。 二日目ラストシーンでスポットライトの中で振り返る飛鳥の姿。 読み手も ぞっとさせる演出。 圧巻は、「欲望という名の電車」第9場を使った オーディションの 緊張感!、緊迫感!、臨場感!。 何年ぶりでしょうか...時間を忘れて読んでしまう、... 読まずにいられなくなる作品に出会えたのは。 読み手をぐいぐい引き込んでいく筆力。 ほんものです。 | ||||
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あらすじを最初見たとき、自分がまったく 興味がない世界を舞台にしていたので、 読めるかなあと思ったけど、杞憂に終わりました。 自分の触れたことの無い世界で生きる人々の気持ち は、やっぱり分かりづらかったけど、話に引き込まれて、 最後までページを繰る手が止まりませんでした。 | ||||
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飛鳥の可能性が追究される作品なのだろう。 もう少し飛鳥が描き切れていたらと思う場面もある。なぜあれだけ演劇にのめり込んでいったのかの部分が弱いのかもしれない。 それでも、演劇というモノがこれほど細かく描かれる小説も少ないだろう。 やはり恩田さんは天才なのだ。 | ||||
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大変面白く読みました。この本が面白く読めたのは、私が演劇に興味を持っていたことと、「ガラスの仮面」を読んだことがなかったからのようですね(苦笑)。星5つにしましたが、ガラスの仮面に酷似しているのならマイナス5つでしょうか。 演出家の出す難題に主人公がどう答えていくのか。作者の解答で満足できる人もいればできない人もいるでしょう。そこが本書の評価の分かれ目になると思います。私は満足できました。それこそ夢中で読みました。このあと、著者の他の作品も読みましたが、それらは、最後の謎解きが不十分で、楽しめませんでした。著者の作品は、総じて読者をドキドキさせながらクライマックスに持っていく牽引力はあると思うのですが、謎解きがもうひとつで楽しみにしていた分、落胆も大きいかと思います。しかし、恩田作品を軽んじている方!この作品は秀逸です。評価が一変すること請け合いです。ぜひ読んでください。私としてはこの続きが読みたいぐらいです。オーディションで物語は終わっていますが、主人公たちの本番はこれからです。書く気になれば、稽古やリハーサル、本番でのライバル対決でもう1冊書けるのでは。でも、それこそ「ガラスの仮面」になってしまうのか(笑)。 | ||||
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悪い人の出てこない小説、妨害のないハッピーエンド。演劇ではなく、たとえば将棋の世界でも同じようなストーリーを作ることが可能なのではないかと思ってしまった。非常に若い女性棋士が突然出現する。その戦法は世間を驚かす。しかし、読了後の読者の興味は「それからどうなるんだろう」ということ。評価は分かれるのではないだろうか。 | ||||
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こんなに評価が揺れ動いた作品は初めて。 舞台が好きなので、筆の進まない脚本家・神谷が見つけた不思議な少女の導入部から、2世女優の響子の悩み、はみ出し者の学生劇団の練習風景……グイグイと物語の世界の吸い込まれていきます。「金の林檎」を奪い取るエチュード、劇団ゼロの初公演「目的地」の描写になってくると、もうたまりません。これは「夜のピクニック」よりも「六番目の小夜子」よりも良いぞ! と、☆5つつける気で読み進めていきました。 ところが、冷や水をかぶせるような一言が…… 「そろそろこの辺りで、佐々木飛鳥なる少女がいったいどんな人間なのか、彼女の側から語っておく必要があるだろう。」 ……ないよ。必要ない! 飛鳥の少女時代を語る一節で評価は一気に急落。エピソードを挿入する必要もないし、この一文はこの作品の中で一番の駄文。飛鳥の少女時代をさらーっと流すエピソード部分を読み終えてウチは一旦本を置いてしましました。 しかし、そこを超えるとまた前半部分のスピード感が戻ってきます。大物プロデューサーが作る舞台とオーディション、女優の争い、演技と演出、実に興味深い世界が展開されます。 やっぱりこれは面白い。最後まで一気に読み終えてしまいました。☆も5つとは言いませんが4までは回復しました。 恩田陸版「ガラスの仮面」なんて称されていますが、ちょっと違うかなぁ。もっとあの闇の中の世界にピンスポットをあてたような、鮮烈な印象です。 演劇や舞台に興味のある方なら読んで損はないと思います。それだけの魅力のある小説です。 | ||||
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舞台役者のお話。 天才の存在を認められる人にはおすすめ。 中盤は、形容詞の多用にうんざりさせられるが、 後半からの盛り上がりはなかなか。 よくもわるくも小説らしい小説。 | ||||
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