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夏の名残りの薔薇



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【この小説が収録されている参考書籍】
夏の名残りの薔薇
夏の名残りの薔薇 (文春文庫)

夏の名残りの薔薇の評価: 3.17/5点 レビュー 18件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.17pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(3pt)

いまいち

パラレルワールド的なノリが好きではありませんでした
夏の名残りの薔薇Amazon書評・レビュー:夏の名残りの薔薇より
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No.7:
(3pt)

なんだか酔ってしまいそうな作品でした。

クラシックな趣のホテルに年に1度集まる男女。
その年は、いつもの年とはなにかが違っていた。
不吉な前兆と発生する事件。これは現実?

1961年にヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞を受賞した映画「去年マリエンバートで」をモチーフにした恩田陸さんらしいミステリ。
三人称多視点で、ある日の出来事を語るという試みは恩田陸さんがお得意とするところですが、この作品では第1章で語られた変死事件が、次の章では「無い」状態で話が進んでいきます。
どこまでが現実で、どこまでが登場人物の妄想なのか曖昧な境界のまま、ストーリーが進んでいき、いつの間にかその曖昧な境界線がぼやけてくるような錯覚に陥ります。

恩田陸さんの作品は「結末を開く」ものが多く、モヤモヤ感を残しすぎるのがある意味難点ですが、これは比較的閉じて頂いた作品だと思います。
でも、読んでいてちょっと疲れた……酔ったかな。
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No.6:
(3pt)

自分はこういう作品が苦手です

人は嘘をつく。
このことを前提にしないと成り立たない作品なのかもしれない。
それぞれの言い分のどこまでが真実なのかということなのかもしれないけれども、自分はこういう作品が苦手だ。
きちんとした終末を迎えたいと思ってしまうのだ。
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No.5:
(3pt)

夏の名残の

映画をモチーフに用いた作品はこれまでも数作みられました。本来この手法は半端に映画のイメージに引きずられるので不得手なのですが、今回あまりに大胆な挿入でかえって目につきませんでした。出版当時はタイトルと装丁が印象的ではあるものの特別引っ掛かるものはありませんでしたが、今回改めて振り返ると意外なことに数ある恩田作品のなかでも興奮してしまう部類に入ってきてしまいました。秋のホテル、サロンでの読めない会話、二転三転する事実。目の眩むような秋に読む美しい小説です。
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No.4:
(3pt)

作品の中は迷路?

ここに書かれているのは真実か?見極めながら読み進もうとするが、いつの間にか「この作品の中に迷い込んでしまった!」という気持ちにさせられていた。人の記憶のあいまいさ。起こったことと起こらなかったことの区別は、どうつけたらいいのだろうか?出口を見つけようとすればするほど、出口からは遠ざかる。人の心の中にも、迷路は存在するのだ。
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No.3:
(3pt)

変奏する閉じないミステリー

本の構成に変奏が用いられるように、章が変わる毎に同じテーマが繰り返されつつも変化してゆくそれは、各章で死人が出るが、次章ではその人が生きて別の人が亡くなるからしかし、その構成に読んでいると違和感は生じない人間の心の内に潜む建前と本音が、山頂のホテルという閉じた空間で交差することが、逆も又真なりと思わせるからだ。繰り返される殺人と、上流階級である登場人物達の心の内が、章を重ねることで絶妙な揺れ方を示す殺人は心の内で行ったのか殺人は本当にあったのか読後も見えないページが潜むように感じる、閉じないミステリーだ
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No.2:
(3pt)

本当に好きな作家だけれど

恩田陸さんの作品は本当に好きなんです。この作品は解説でも触れられているように興味深い意図があったのでしょう。しかし、長すぎる引用がストーリーと必ずしもマッチせず空回りしているような気がする。記憶が改竄されやすいという事実は脳の働きを理解していれば不思議ではないだろう。しかし、事件が本当に起こったのか起こらなかったのかという作品の根幹部分で齟齬をきたしているような気がする。いってみれば夜のピクニックの全内容が単なる記憶の揺らぎといわれるような思いがする。巻末のインタビューが興味深くそれで何とか星三つか。
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No.1:
(3pt)

去年、マリエンバートで

山奥のクラシックなホテルで、大富豪の三老姉妹が招いた人間だけがやってくる贅沢な数日。図書室で放映される『去年、マリエンバートで』という実在の映画の場面場面を印象的に作品に取り込みながら、語り手が1人ずつリレーして6章で終わる物語。…のはずですが、ここで1つ構成に奇妙な仕掛けがあって、各章の最後で必ず事件が起こります。ストーリーは次の章に受け継ぎながら、事件そのものは、何を言ってもネタバレになりそうなので巧いこといえないのですが、読者が戸惑うような形でどこかに潜みます。腰巻に『この殺人事件は真実か幻か』とありますが、終章まで読むと、こうくるとは思わなかった方向に物語が決着して、びっくりしました。こういう煽りのある作品の場合、読者が徒らに作者に翻弄されるだけの話になりがちだと思いますが、見合うものはあったと思います。恩田さんの作品全部のなかで敢えて星をつけるなら、ということで☆3つにしました。
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