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黄昏の百合の骨
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黄昏の百合の骨の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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登場人物のキャラも良くて普通に面白かったけど、『麦の海に沈む果実』の不思議な世界観とハラハラ感には負けちゃう。 | ||||
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初読の時は思わなかったが、理瀬も割と詰めの甘いトコはあるんだよねー 最近の印象だといつだって俯瞰で捉えて、余裕ありげな印象なんだが …決別と称した呪縛振りまいてんなー… ま、そこいら辺が理瀬の理瀬たる所以で そろそろ新刊の「これ、なんだっけ」に繋がってきた もう1冊読めば概ね全部通しで「そうだった」になるかな 合わせまして北見氏のイラスト装丁改めて堪能しております | ||||
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恩田作品ブームが再来したので、とりあえず読んだことないものを手に取ってみました。 麦の海に出てきた理瀬が出てきてびっくり。シリーズ化(のようなもの)されてるとは全く知りませんでした。 理瀬シリーズは比較的謎が解明されてるみたいですね。謎もなかなか凝っていたし、後半急展開で面白かった。 それに登場人物の心の表現が上手だからか、登場人物の表情、状況が目に浮かぶようでした。 理瀬も大人びているし、でもそんなに擦れてない微妙なバランス加減が良く表されていました。 麦の海の内容もうろ覚えだし、三月も読んだことはないので、猛烈に読みたくなり、購入してしまいました。 今度はもっとあくどい理瀬が活躍する波乱万丈な話が読みたいです。 | ||||
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『麦の海に沈む果実』を読んだのは3年ほど前だったと思いますが、 続編の『黄昏の百合の骨』、楽しみに読ませていただきました。 率直な感想。サスペンスあり、ホラーあり、推理ありで、とてもおいしい話ですし、 キャラクターもそれぞれ個性があって良い、文章もとても綺麗で読みやすいです。 が、恩田さんの小説を読んでいつも思うことですが、もう少しプロットを練ってから 書き出した方が良いのではないでしょうか? ところどころに回収できていない伏線があります。 (一例:梨南子と梨耶子は結局似た者同士だったの? 前半で雅雪が二人は実はとても似ていると言い、理瀬が雅雪の観察眼に感嘆する シーンがありますが、後半の展開と梨南子自身の言葉がその観察を見事に裏切っています) 理瀬は聡明なダーク(?)ヒロインの設定ですが、上の観察眼の問題もあり、 彼女の聡明さがいまいち表現しきれていません。終盤でも朋子や梨南子の正体を悟れず、 稔と雅雪に間一髪で救われていますし、最終的に謎を解いたのも稔でした。 結果、稔の聡明さが際立っており、理瀬は常に冷静で人を惹きつける独特の雰囲気がある、 という程度に留まってしまっています。 これは明らかにプロットの問題です。『黄昏の百合の骨』に限ったことではなく、 恩田さんの作品は前半は作品の醸し出す雰囲気に引き込まれてとても面白いのですが、 後半でプロットの粗などのためにストーリーに齟齬が出てきてしまうことが度々あり、 読んでいてとても惜しいです。 ノスタルジックで独特の魅力ある文章、個性的な登場人物を書ける方ですから、 綿密なプロットでキャラクターの特性や設定を生かせるようになれば、 作家としてもっとずっとずーっと上を目指せる方だと思っています。 もう十分評価されている方ですし、わたしも高校生の頃からの大ファンなので、 苦言を呈するのは心苦しいですが、あえて今後に期待させていただきます。 | ||||
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読みきれないこともありませんが ほかの作品を読んでからのほうが読み込めると思います。 登場人物たちの はっきりしない関係に もどかしさを覚えながら どんどん読み進められます。 挿絵に描かれた静物は好みです。 | ||||
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恩田陸と初めて出逢ったのは「黒と茶の幻想」――。登場人物のそこはかとない不気味さと魅力に惹きこまれ、あの分厚い本を一気に読了した覚えがあります。そしてまた、あの“読書の愉しみ”を味わいたくて選んだ恩田陸の本書。様々な伏線が張り巡らされ、終結へのエネルギーを溜めに溜めてページは進むのですが・・・内容については、これを読む方に先入観を持たれないよう、伏せておきますが、ひとつ言うとするならば、主人公の理瀬に違和感を感じるという無念さが拭えません。彼女はどうやら他の作品にも登場するキャラクターのようですが、16歳にしてこの、ただの年増女のようなものの考え方、感情、言葉には同調し難いのです。そのそつのなさは無難で特徴がなく、人間の魅力としての厚みに欠け、『こちら側の世界の女』『冷静と分別の大人の女』として真っ当に書き込もうとすればするほど、理瀬が16歳である必要がないとさえ思えてきます。(16歳には16歳の魔女性があるはずです。そこを巧く書いて欲しかった・・・)ストーリー運びを潤滑にするためにあしらわれた登場人物たち。キャラクター設定からはみ出さないように振舞う登場人物たち。それは丁度、セピア色をした古典映画を見るような思いでした。恩田陸の持ち味はそこにあるとしても、本書は少し窮屈だったかもしれません。 | ||||
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美しく、闇の雰囲気のあるヒロインはどんな作品でも魅力的。この本の水野理瀬もこのタイプ。この黒いヒロインが雅雪へのうっすらとした感情になんとなく気が付く場面がとっても素敵だった。意外な一面を見せられて彼女のことがもっと好きになってしまった。誰が味方で敵なのか・・・誰を信じたらいいのかわからない複雑な人間関係。意外性があり、一気に読み進められる。こういうのって恩田陸の得意分野かもしれない。怖さを倍増させる、気味の悪い挿絵も物語は効果的でした!シリーズとして続きそうなラスト。まだまだ理瀬の活躍がみたいです。 | ||||
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