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蛇行する川のほとり



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蛇行する川のほとりの評価: 4.33/5点 レビュー 60件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全60件 41~60 3/3ページ
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No.20:
(3pt)

懐かしい空気

今までこの作家の名前は知っていたけれど、
読むきっかけが無いまま一度も手にしてこなかった。
装画が酒井駒子さんだったのと、同時期に人に薦められたこともあって
初めて読んでみたらあっという間に入り込んでしまい
寝る前に少しずつ読もうと思っていたにもかかわらず
読み始めたら先が気になって、夜更かしして読破してしまった。
恩田陸の作品を読み込んでいる方には物足りないかもしれないが
これからひとつ読んでみようという人にはいいかもしれません。
10代の頃の空気感が漂っていて、なんだか懐かしい感じがしました。
蛇行する川のほとりAmazon書評・レビュー:蛇行する川のほとりより
4120035875
No.19:
(5pt)

他人の空似・・・・・・恩田陸の描く学園モノ

【ひとつの話をしよう ひとつの昔話をしよう ひとつの寓話を聞かせよう】恩田陸のめくるめく語り口調で始まる、ひとつの物語。学園モノ(ミステリとホラーのあいだ)を書かせて、この人より上手な人はいるでしょうか? 人を引き込む力に本当に長けている小説家が。人物的な話をすれば【麦の~】に書かれている、理瀬に【毬子】憂理に【真魚子】黎二に【月彦】ヨハンに【暁臣】が似ている感じがする。が万事よくまとまっており、とても面白い。
蛇行する川のほとり〈1〉Amazon書評・レビュー:蛇行する川のほとり〈1〉より
4120033368
No.18:
(5pt)

おもしろい!!

面白かった!!個人的には麦の海に沈む果実と一、二を争う作品です。三冊がひとつになっているハードカバーがあるのでそっちの方がいいと思いますよ。
蛇行する川のほとり〈1〉Amazon書評・レビュー:蛇行する川のほとり〈1〉より
4120033368
No.17:
(5pt)

コマ送りの風景

現代ほど生き難い時代はない。だから私達は、筆者から放たれたイマージュを自身の内底に注ぎ込んで浄化する。同時代を生きた我々「弱中年」は、遠き過去に思いを馳せ・・・今の時代に寂寥感を抱く「多感な少女達」もまた、濃やかな情景に共鳴することでしょう。恩田作品ベスト3に入るこの小説を、とくとお試しあれ。
蛇行する川のほとり〈2〉Amazon書評・レビュー:蛇行する川のほとり〈2〉より
4120033899
No.16:
(5pt)

夏休みに読むならこの1冊、いやこの3冊

「あたくしたち、絵を仕上げなくちゃいけないわ。」憧れの先輩香澄に夏休み家に来ないかと誘われた毬子。そこは幼いころ訪れた川のほとりの家。期待に胸を膨らませた毬子だったが、その誘いには深い意図が。香澄をとりまく秘密めいた友人たち、過去の殺人事件、毬子の記憶が少しずつ甦っていく。 シンプルな装丁に惹かれ手にした本でしたが、文句なくハマってしまいました。物語の舞台となる川のほとりの情景や、香りまでもが伝わってくるようで秘密を覗き見ているようなゾクゾクした感じがたまらない一冊です。不鮮明だった部分が次々と明らかになっていく様は、まるでジグソーパズルのピースを埋めていくようで・・・・。「えっ」と息を呑む1巻のラスト。「ええええーっ」と驚く2巻のラスト、そして、ラストは・・・・・。う~ん、そう来るか・・。 途中でやめるとストレスがたまるので、3冊を手元においてから一息に読むことをおすすめします♪
蛇行する川のほとり〈1〉Amazon書評・レビュー:蛇行する川のほとり〈1〉より
4120033368
No.15:
(4pt)

立体的な作品

三部作のこの作品は、それぞれの部ごとに視点を変えて描かれている。一方方向から描いてしまうと平凡な作品に終わってしまったかもしれないが、視点を変えて描くことにより、この作品を立体的に、より深みのあるものにしている。何気ないしぐさの中に、少年や少女たちの揺れ動く心が見え隠れする。彼らは、未来を希望あるものにするために、過去の不幸な出来事を無意識のうちに封印してしまう。しかし、その封印が解かれたときに悲劇は起きた。香澄はそれで満足だったのだろうか。私は、とても哀れな気がしてならない。
蛇行する川のほとり〈1〉Amazon書評・レビュー:蛇行する川のほとり〈1〉より
4120033368
No.14:
(5pt)

苦しい面白さ

~切り離す事の出来ない見えない鎖で繋がれた二人が、過去の事件の関係者と数日間過ごす事になる。各章ごとに違う主人公視点で描かれている風景が、それぞれの心境をうまく表されていると思いました。過去の事件の真相が明らかになっていく大事な所で、鎖に繋がれている片割れが不慮の事故で亡くなってしまう・・。まだ10代の主人公たちの、その年代特有の~~鮮やかさや、さまざまな事に対する心の葛藤等が、自分の当時を思い出されてか妙に懐かしかったり、共感したりできて、ほろ苦い苦しさの中の面白さを感じました。知るのが恐いけど知りたい、そんな思いでどんどん読み進めた作品でした。~
蛇行する川のほとりAmazon書評・レビュー:蛇行する川のほとりより
4120035875
No.13:
(4pt)

ちょっと・・・

2002年12月から、2003年8月にかけて3冊にわけて出版された同名小説を一冊にまとめた本です。同著者の他の本に比べて、短いような気がします。物語の舞台は、ある学生の、蛇行した川のほとりの家。そこで合宿する少女たち、そしてやってくる少年たち。そこで彼らに語られる昔話の真相とは。ミステリーちっくです。というかミステリーなのかなぁ?ひとりひとりが、とても魅力的です。自分も彼らの輪の中に入りたいと強く感じます。ただ、この著者の本には多い気がするのですが、ラストが・・・なんだか納得できない感じがするんです。要するに不満?そこが、☆4つの理由です。恩田陸ファンの方、読んで損はありませんよ。
蛇行する川のほとりAmazon書評・レビュー:蛇行する川のほとりより
4120035875
No.12:
(5pt)

ある夏の不思議な物語

三巻完結という形式の、第一巻。少女たちの無邪気な夏を描くとともに、どこか薄気味悪いミステリーの要素も含んで、物語は進んでいきます。全体の雰囲気としては、乙一氏の「夏と花火と私の死体」に似通った雰囲気を持っています。無邪気な夏に見え隠れする。じとりと汗がにじむような気味の悪さ。ミステリーの要素も高いので、次巻にも期待です。
蛇行する川のほとり〈1〉Amazon書評・レビュー:蛇行する川のほとり〈1〉より
4120033368
No.11:
(5pt)

ノスタルジックな、少女から大人への時間を綴ったミステリィ。

高校1年生の美術部員の鞠子は、野外音楽堂で行われる演劇祭の舞台背景を描くために、蛇行する川のほとりにある「船着き場のある家」へ、彼女の憧れの先輩である3年生の、香澄と芳野に招待される。夏休みの9日間の合宿には、香澄の従弟である月彦と、その友人の暁臣が加わり、表面上は平穏に、舞台背景の作成が進んでいるようだった。しかし、その背後では「船着き場のある家」で10余年前に起こった殺人事件と、その同日に起きた野外音楽堂での少女の事故死の真相が、静かに鞠子を追い詰め始めていた。鞠子の視点から語られる、第一部「ハルジォン」は、ミステリィの匂いを密かに漂わせながら、芳野の視点で語られる第二部「ケンタウロス」へと続く。どの1冊も1時間程で読み終えられる短さと軽さを持ちながら、少女から大人への変化を見事な筆致で描いている。また、3分冊という発行形式がミステリィの妙味を引き立たせており、彼女の物語の語り手としての力量を再認識させられる作品である。
蛇行する川のほとり〈1〉Amazon書評・レビュー:蛇行する川のほとり〈1〉より
4120033368
No.10:
(5pt)

夏の午後に読みたい

1巻を買った数時間後には、2・3巻を買うために本屋さんに走ってました。あまりにも魅力的な登場人物と、なんだか懐かしい舞台設定。『木曜組曲』や『ネバーランド』の登場人物も十分素敵ですがこの作品の主人公達には、さらにカリスマ的な魅力が詰まっていると思います。夏休みのけだるい雰囲気と、どこか緊張して張り詰めた雰囲気の鮮やかな対比を楽しみながら、ぜひ夏の午後に読んで欲しい小説です。2・3巻ももちろん素晴らしいですが、謎がちりばめられた1巻には特にぐいぐいと引き込まれました。
蛇行する川のほとり〈1〉Amazon書評・レビュー:蛇行する川のほとり〈1〉より
4120033368
No.9:
(4pt)

夏の終わりの物語

夏の終わり、蛇行する川のほとりの家に集まった高校生たち。この家は、昔、集まった高校生の母親が、姉が亡くなった場所。幼かった高校生たちは、その事件に関わっていた。その時、いったい何がおこったのか?犯人は、誰なのか?2巻が始まって「あっ」となり、また3巻で、と内容とともに、いろいろ驚かせてくれる本でした。謎解きも面白かったですが、それ以上に、性格も考え方も異なる高校生たちの感情、不安が興味深く読めます。あの頃にしか、抱けないような感覚を、味わう(思い出す?)ことができました。一気に3巻読みました。高校生の夏の数日が、濃い密度で描かれています。夏の終わりの雰囲気が、GOODです。
蛇行する川のほとり〈1〉Amazon書評・レビュー:蛇行する川のほとり〈1〉より
4120033368
No.8:
(5pt)

ネバーランド+黒と茶の幻想

  本書は高校夏休みが舞台。 少年少女が幼い頃に起きた「事件」を反芻しながら、真実を追い求めるストーリー。黒と茶の幻想のように語り部が章毎に変わり、読むものを飽きさせない。 ミステリー要素も強く、各巻の最後に用意されている急展開は、あっと驚く事ばかり。 さすがストリーテラー、恩田陸。  1巻を読めばすぐに2巻、3巻と読みたくなる。 まとめて買ったほうが良いですよ。 読了後の爽快感もマル。(恩田作品にしては稀有) ネバーランドや黒と茶の幻想が好きな人は買いです。 私的には恩田作品で一押しですね。
蛇行する川のほとり〈1〉Amazon書評・レビュー:蛇行する川のほとり〈1〉より
4120033368
No.7:
(4pt)

面白かったー。

ようやく最終巻まできました。今回の語り手は1巻の主役、毬子の友人の真魚子で、第3者の視点から彼女たちの事件の謎解きが行われます。子供のときの、夢の中のような、ぼんやりとした記憶のなかの殺人事件。1巻を読んだとき、背景程度に扱われていたこの事件の解決が、とても納得のいく形でされていて、意外なのと同時に感心しました。ここに視点を据えて読んでいたら肩透かしなんてことはないと思います。少年少女たちの人間関係に焦点を当てて読むと、ちょっと消化不良の感が残るかも。最後のエピローグは、香澄の視点で、嬉しかったのとともに、何もかも納得がいって、かなりスッキリした気分になれました。面白かったー。
蛇行する川のほとり〈3〉Amazon書評・レビュー:蛇行する川のほとり〈3〉より
4120034267
No.6:
(4pt)

期待通り♪

恩田陸はジャンルが固定してないせいか、期待して臨むと「ん?」と思うことがあります。もちろん、その期待はかなり個人的なもの。私個人の好みは「学園もの」(この表現は好みでないけど)。ストーリーよりも、文章で表現される過ぎた時間への「懐かしさ」や「せつなさ」を味わうのが大好きです。その意味でもこれは合格点♪期待通りです。もちろん、ストーリーも次を期待する内容で、満足しています。
蛇行する川のほとり〈1〉Amazon書評・レビュー:蛇行する川のほとり〈1〉より
4120033368
No.5:
(5pt)

なんとまぁ

誰もが一度は感じたことがあるかもしれない、夏休みへの希望と恐怖。結局ただの夏休みだったあなたの求めていたものがここにはあります。結局はひとつの話でしかないけれど過去と現在と未来が交錯しています。3部の出版を待つのがもどかしい。この本を読んで奇妙な感慨とあの夏の日を思い出してください。
蛇行する川のほとり〈2〉Amazon書評・レビュー:蛇行する川のほとり〈2〉より
4120033899
No.4:
(5pt)

ますます謎は深まる

三部作からなる蛇行する川のほとりの二部作目です。恩田さんの『ネバーランド』にも似ていて隠された秘密・過去が少しずつ浮き出してきながら物語が進んでいってます。衝撃の告白から一夜あけた場面から始る第二部、5人に関係する過去の秘密、『香澄の母の死』『黒い犬』『鈴』と次々と会話の中に出てくるのですが肝心の真相はまだわからないままです。そして何よりも衝撃のラスト・・・。うーんこんな場面で終わるとはやっぱり恩田さん次作まで思いっきり惹き付けてくれます。8月まで待てない面白さです。
蛇行する川のほとり〈2〉Amazon書評・レビュー:蛇行する川のほとり〈2〉より
4120033899
No.3:
(5pt)

少女漫画 !?

このお話は読者に少女漫画を読んでいるんじゃないかと錯覚させるようなお話。でも、きらきらした美しい夏のひとときの中にも背筋が寒くなるような出来事がところどころにちりばめられていてミステリーが好きな人も楽しめると思う。物語は三部から成っているのでこの本(第一部)を読んだら続きが読みたくてたまらなくなるはず。これからの展開がとっても楽しみ。恩田陸の作品の中でも特に読んで欲しい作品。
蛇行する川のほとり〈1〉Amazon書評・レビュー:蛇行する川のほとり〈1〉より
4120033368
No.2:
(4pt)

何処に着地するかが問題だ

 自慢じゃないが、記憶力はいい部分とまったく抜けている部分に分かれているのが私だ。子ども時代の遊び友達の名前など、今では2人くらいしか思い出せない。何をやって遊んでいたかも、強烈な記憶しか残っていない。 恩田陸の'02年最後になるであろう本書は、子どもの頃の夏、川のほとりで起きた人の死に関わる事件に纏わる物語だ。何かを知っているらしいが、思い出せないヒロイン毬子、ヒロインより謎めいている香澄と、その従弟の月彦、その友人で幼い頃姉を失くした暁臣。心理サスペンスの様相を見せる1巻目だが、「上と外」の例もある。どこに着地し「ああ、こういう話だったんだ」と感嘆させる恩田陸の筆力に、'03年もきっと目を離せないことだろう。
蛇行する川のほとり〈1〉Amazon書評・レビュー:蛇行する川のほとり〈1〉より
4120033368
No.1:
(4pt)

こういう話を待ってました!!

最近、推理物やSF作品ばかりでしたが、久しぶりにゴシック調ミステリーを書き下ろされました!やったーという感じですv こういう話をずっとお待ちしていました。「不安な童話」や、大好きな「麦の海に…」のような雰囲気の作品。あの、どこか現実でない古くて綺麗な童話のような空気が好きな方、是非是非おすすめです。来年4月、8月がすごく待ち遠しい話でした。
蛇行する川のほとり〈1〉Amazon書評・レビュー:蛇行する川のほとり〈1〉より
4120033368

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