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球形の季節



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【この小説が収録されている参考書籍】
球形の季節
球形の季節 (新潮文庫)

球形の季節の評価: 3.71/5点 レビュー 49件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.71pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全49件 21~40 2/3ページ
No.29:
(4pt)

結末のない物語。

タイトルからは、わかりにくいないようですね。
学園SFファンタジー、ですかね。
といっても、学園というよりは、とある町そのものが舞台になるので、学園物とはいえないかな。
彼女の小説に出てくる、“超能力者”たち。
どうしても、それで不可能が可能になってしまうところが、どうなのかな、と思う。
リアルさにかけちゃうんだよなぁ。
ただ、一方では、人間の描写とかは上手で、そっちの部分で惹かれていく。
知っているのに、わからないようにする、町そのもの。
人々の意志なのか・・・。
結末のない物語。
その不快感もまた、この小説の魅力だろう。
球形の季節 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:球形の季節 (新潮文庫)より
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No.28:
(2pt)

後半が消化不良。置いていかれました

「いつ,誰が,どこで何をする」という噂は,実はそれをささやく人間たちの願望の表れだってのが,この物語の根底にあるらしい。日常の世界に抑えられている高校生たちの願望を,どうやって拾い上げるのか。後半にそのカラクリが明かされるのだけど,これは面白かった。
若干ホラータッチが入っていること,学園が舞台になっていることから「六番目の小夜子」みたいなノリを期待してたんだけど,「六番目〜」のような山場もなく,気が付けばページが終わっていた感じ。意図的にぼかしているのかもしれないけど,読者に消化不良感を与えるのは,やっぱりマズイっしょ。
「夜のピクニック」で感じてはいたのだけど,彼女の作品に出てくる“優等生ばかり”の高校生像には,正直お腹いっぱい。次回読むときは,学園もの以外から選んでみようと思います。
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No.27:
(3pt)

「跳ぶ」ことができるか?

舞台はどこにでもある田舎町。そこで流された噂が現実に起こってしまうホラー。
内容はまぁまぁだけど、主語が誰だか分からない、登場人物のサイドストーリーが不明、ラストがめちゃくちゃ変な感じで終わる、という不満を感じた。でも、特に最後のシーンは、あれじゃあどうなったか分からないし、無理やり終わらせた感がうかがえる。
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No.26:
(2pt)

物語に引き込まれていきましたが・・・

物語にどんどん引き込んでいく構成力,そして日常の中からあぶりだされていく恐怖といい本作品でも著者の魅力が詰め込まれていました.しかし,物語の結末が私には納得できませんでした.尻切れトンボになっているように感じたからです.ある程度の決着がついたようには思えません.少々強引な終わらせ方だと思いました.その点を除けば大好きな作品です.
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No.25:
(4pt)

川を渡って向こう岸へ

東北のある田舎町に伝わるひとさらいの伝説。その伝説の真相に高校生が直面する。
私は仙台に住んでいたことがあるので、読んでいて舞台となっている宮城県と岩手県の県境あたりの風景が目に浮かびました。そんな片田舎の狭いコミュニティの中で日々を暮らす高校生の外界へ飛び出したいという欲求と不安をファンタジーを通して描かれているように感じました。 外の世界に飛び出したら進化することができるのかもしれない。しかし、変わってしまうことに対する期待と不安。
広い世界に出て自分の中で何が変わっただろうか。少なくとも、外に出ることで枷は外れたような気がする。といったことを読んだ後に考えさせられました。
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No.24:
(4pt)

球形の季節

地方の進学校、奇妙なおまじない、眠ったフリしている土地。あちら側へ往きたい男の子といく必要のない女の子。高校3部作最初の「六番目の小夜子」が『場所のちからの小説』だとしたら2作目「球形の季節」は『土地のちからの小説』です。
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No.23:
(3pt)

恩田陸の特徴が。

恩田陸らしい本です。
つまり、設定は面白いのに、内容が伴わないというか、期待を悪い方向に裏切られるというか…。
ラストは物凄く中途半端に感じました。結局、どうなの?みたいな感じを受けるのは否めません。
でも、楽しめる面が多いので星三つ。
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No.22:
(4pt)

じわじわ来るなぁ

地方都市に繰り広げられる謎の事件。どれ一つはっきりとはしないけれど、じわじわ恐くなってくる。あり得ない設定が妙に説得力を持っている。これが恩田さんの文章力なのでしょう。この頃、長編が好きになってきました。
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No.21:
(5pt)

都市伝説

 恩田作品のエッセンスが詰まった作品です。
 民俗学、文化人類学とファンタジーの融合が恩田作品の面白さのエッセンスだと思います。それが、強い作品。殊に都市伝説という観点から言うとこの作品はそれを強く反映していると思います。
 都市伝説の基本は「噂」なんです。口裂け女、マクドナルドの肉はネズミの肉、etc・・・。
 そんな都市伝説と恩田流のファンタジーの融合の傑作がこの作品であると思います。
 しかし、それ以上の恩田流のファンタジー要素が含まれていて、かなりの完成度です。こういう作品は誰でも思い付くものですが、それを一つの作品として完成するということはものすごいことだと僕は思います。少しでも文章を書こうとした人なら分かることでしょう。
 そういった見地で見てもこの作品は傑作です。
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No.20:
(4pt)

ワクワクぞくぞくしながら読めるのだが・・・

「六番目の小夜子」の次に発表された、恩田陸の初期の作品。高校生の間でいつの間にか広がった不思議な噂を発端に、東北の小さな地方都市の平凡な日常が少しずつ「なにか」によって浸食されていく。その謎を解明するために調査に乗り出す地歴研の高校生達。
金平糖をばら撒くおまじないや、宇宙人襲来の予言など、誰もが少年・少女時代に経験していそうな素朴な遊びを、背筋が寒くなるようなホラー風作品の材料に変えることができるのは、恩田陸の大きな魅力だと思います。爽やかな高校生男女の何気ない日常生活、土地の原型ともいえる不思議な空間に出入りできる特殊能力者の存在、閉鎖的空間で起こる神隠し現象、・・・などなど、初期作品ながらその内容は濃く、恩田さん好みのエッセンスがこれでもかという位詰まっています。後年に発表された、「月の裏側」、「光の帝国」、「夜のピクニック」、「ネクロポリス」などの作品を読んだ後読み返してみれば、この「球形の季節」が「六番目の小夜子」と共に、恩田陸の原点的作品だということが分かるでしょう。
ただ、色々なエッセンスを詰め込みすぎたせいか消化不良感も否めず、一連の事件が重大な転換点を迎えようとするところで物語が終了してしまうのがなんとも残念。私にとっては恩田さんの作品の中で、一番「もっと読んでいたかったのにどうして?」と感じさせられた作品です。
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No.19:
(3pt)

土地の持つ不思議

東北のとある町「谷津」に、ある時都市伝説まがいの奇妙な噂が流れた。
”5月17日”に”如月山”で”エンドウさん”がひどい目に遭う。
如月山に集まるように建てられた4つの高校の合同クラブ「谷津地理歴史文化研究会」の弘範は
この噂の出所を追跡調査する事を思い立つ。 
4校で大々的にアンケートを実施し、その噂の元を究明しようとするが
当日、噂の通りに遠藤志穂という生徒が行方不明になった事から事件は思わぬ方向へ・・・。
 
なんとなく思っていたのとは違うほうへ展開していってしまった。
人為的なミステリーではなく「谷津」という土地柄の持つ不思議というか
それはそれでいいんだけど、最後は「えっ? これでおわり?」って感じ。
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No.18:
(2pt)

中途半端なミステリー作品

サヨコやピクニック程恋愛も描かれず、ミステリーとしてもサヨコよりも見劣りする作品。
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No.17:
(3pt)

ちょっとね・・・

恩田さんの学園モノは、独特の世界がありますね。「5月17日に如月山でエンドウさんが宇宙人にさらわれる」という不思議な噂の真相を探る為に「地歴研」のメンバーは動き始めたのだが… 噂とか、おまじないとか、心をくすぐられるようなキーワードが多く、恐いエピソードも織り交ぜられていて、途中までは面白く読めたのですが。 最後の方がちょっと話の流れがわからずにややテンションさがりぎみで、結局どうなの?とつい言いたくなってしまい、すっきりしなかった
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No.16:
(4pt)

一番恐いのは、人間だ。

前半は楽しい学園生活の中の1コマともいえる出来事が描かれているだけだったのに、後半はページをめくる度に背筋がゾクゾクと寒くなりました。それまで心地よかった部屋の冷房を途中で止めてしまったくらい。人の弱さや醜さ、危うさや狡いところ。いろんなものがこの話から読み取れました。本当に恐いのは、霊でもなくモンスターでもなく、宇宙人でもなく、今隣りにいるその人なのかもしれない…。恩田先生の作品は、これまで20作程読ませていただきましたが、ある意味ここまで人間に対する恐怖を味あわせて頂いた作品はありませんでした。
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No.15:
(4pt)

いかにも、恩田陸らしい

 いかにも、現実的。学校という組織の中で生きて、変わらない日常を送る。何かを期待しても、何が変わるというわけでもない。ただ淡々と過ぎていく。その中で、一つの行事のようなものとして何かがあれば楽しさになる。その、逆というわけか。 2つの男子校と2つの女子校が並ぶ東北の田舎町、谷津。その4校の生徒が集結して谷津を探る「地歴研」のメンバーが、ある噂を探り始める。そして予告されたように、その噂は実行され一人の女生徒が失踪した。 恩田陸らしさ、が出ている。じっくりじんわりと自分のペースに持って行くというのは変わらない。それほど特異な設定でもないのに、ゾクゾクするような展開が続いていく。テンポは速くないのに先が気になって仕方ない。 淡々すぎるのかどうだか分からないが、要となるポイントというものはない。だからといってストーリーの構成がダラダラしているわけではない。多数いる登場人物のそれぞれの存在は色濃く見えてこないしこれと言った主人公というものも存在しない。それは『六番目の小夜子』も同じかもしれない。ただ、噂にかき回されて行く様が恐くて、空虚感も煽る。 元々退屈すぎるから噂というものもあるんだろう。何か面白いことを求めたら、何か考えることで人はいくらでもその流れについていける。何かがないと日常はつまらないし、何かが合ってこそ日常は存在するということか。所詮流行りなんてその時限りだというのに、それでも熱中してしまうという心理は、退屈さをそのままに表しているんじゃないか。それが、本書の核心だろうか。 恩田陸が谷津という場所を個としてその中身を広げている。恐くても、それは日常が退屈すぎるから余計恐く見えるのかも知れない。一つの出来事が、それだけでは片づけられないようなどこか別の場所の力を感じてしまう、非常に不思議な要素を持った小説ではある。ただ「地歴研」の存在にしてしまうだけでなく、設定の妙が上手に出ている。だからこそ、読者も退屈しない。飽きずに読み通すことが出来るのか。 結論をやや濁して綺麗にまとめたラストが好きだ。ただやはり登場人物が多すぎて絡み合ってくるのは分かるんだが曖昧にしか分からなくなっているのは残念。ミステリーというよりは、せっかくページを多く割いている心理をじっくり読んでいけば、恩田陸の意図が見えてくるだろうか。
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No.14:
(3pt)

ちょっとしっくりこなかった・・・

読む者の心の中にすっと入って来るような恐怖を覚える。しかし、読んでいてどこかしっくり来ないと感じるのは私だけだろうか?結局どうなの?読んだあと、そんな言葉をつい言いたくなってしまった。現実とそうでないものの間をつなぐ少年の心のひだも、よく見えてこないように感じた。
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No.13:
(5pt)

なつかしい感じのする話

懐かしい感じのするお話で、地方の街の様子が浮かんでくる。なにかあるときって、読んでいても、違和感を感じないで、すんなり読めました。楽しく読めるいい本だと思います。東北の旅でもしてみようかなと思ってしまいました。モデルの街はどこなんでしょうかね?
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No.12:
(2pt)

眠る町の記憶

物語が前半と後半で違う方向を向いている気がします。前半の謎のカリスマ転校生を軸にしてゆくのか、後半の眠れる町の記憶世界を軸にしてゆくのか、はっきり絞った方が面白い物語になったんじゃないでしょうか。どちらも面白そうなだけに、(実際面白かった)どちらも中度半端に終った気がして残念です。
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No.11:
(4pt)

登場人物が読ませます

東北地方の中核都市が舞台。そこの4つの高校で、奇妙なうわさが広まる。その噂どおり、姿を消す少女。彼女は、どこに。そして、この噂の発信源は、を高校生達が追いかけます。続いて流れる次の噂、そして現われたものは、高校生たちの運命は・・。ホラーともミステリーとも読めて楽しめる1冊です。筋も、噂を追いかけていく様子、そして謎や不思議と興味深いこと満載で、引き込まれるものでした。が、それ以上に、登場する高校生たち、霊感の強い女の子、地に足が着いた女の子、不思議な男の子、の多彩な考え方が、面白さの中核をなしているような本でした。あの頃、自分は何を見て、何を考えていたのだろう?と昔を懐かしめる1冊でもありました。
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No.10:
(4pt)

変わらないもの

東北の田舎町を舞台に展開するこの話は、読んでいるうちにこの非常に奇妙な世界に引き込まれるような感覚を覚える。それはおそらく学園部分の描写のリアルさと、様々な場面にあるファンタジーっぽさの二面性に起因するのだろう。私はこの俗に言う「陸ワールド」に引き込まれ、最後まで一気に通して読んでしまった。非常に中毒性が高い本である。読む時には十分に時間をとっておくことをオススメする。
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