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球形の季節



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【この小説が収録されている参考書籍】
球形の季節
球形の季節 (新潮文庫)

球形の季節の評価: 3.71/5点 レビュー 49件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.71pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全9件 1~9 1/1ページ
No.9:
(3pt)

ホラーのようなファンタジー?

amazon内容(「BOOK」データベースより)紹介より以下、

四つの高校が居並ぶ、東北のある町で奇妙な噂が広がった。
「地歴研」のメンバーは、その出所を追跡調査する。
やがて噂どおり、一人の女生徒が姿を消した。
町なかでは金平糖のおまじないが流行り、生徒たちは新たな噂に身を震わせていた…。
何かが起きていた。
退屈な日常、管理された学校、眠った町。
全てを裁こうとする超越的な力が、いま最後の噂を発信した!
新鋭の学園モダンホラー。

 *

終わって、何かが始まる気配をみせながら読了。
やけに序盤で谷津という町に固執してるなと説明で感じつつ、
終わってみれば納得する。
でも、こんな終わり方でいいのか、消化不良で、と感じざるを得ない。
ううむ、どう評価つけていいものかわからないので中途半端な星の数。
主人公は誰か、「町」そのものなのか?
そこに閉じ込められた若者たち。青春。
ホラーのようで、ファンタジー。
「六番目の小夜子」が脳裏をよぎる。
球形の季節 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:球形の季節 (新潮文庫)より
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No.8:
(3pt)

やっぱり僕は「跳べない」

 恩田陸さんの初期の作品。「月の裏側」のように、隣に居る人がある日突然変わってしまう、地方都市の日常に泡のように現れる「怖さ」を描いています。
 全体的に魅力のある設定と、引き込まれる導入部。恩田陸さんの作品らしく、ついつい読み進めてしまうのですが、気がつくと……取り残されてしまいます。どうしても「跳べない」んですよね。
 読者に優しくない……というのは言い過ぎかもしれませんがちょっと消化不良。
球形の季節 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:球形の季節 (新潮文庫)より
4101234124
No.7:
(3pt)

日本の現況を炙り出すような設定

読み始めた最初は単なる学園ホラーかと思い、ひょっとしたら時間の無駄だから読むのを中途でやめようかと思ったが、読み進めるうちに登場人物とその人達が各々別個に体験したこととが有機的に繋がってくるのが面白く、止まらなくなった。
東北の小さな町「谷津」。眠ったふりをしたような町。若者はみんな出ていく。でも、出て行ってから戻ってくる人も何人かいる。絶望的な停滞感。夢も希望ももてない。しかし、その町は古代の原初的なものを所々から吹き出し、ある時人はそこからねじれた異次元世界に吸い込まれ、更に跳んでいく。どちらの世界があるべき世界なのかわからない。
停滞したこちらの世界で自分をすり減らすだけで年老いていくことの閉塞感。かといって何かを守るために頑張るとしてその守るべきものは腐臭を放つ唾棄すべきことどもかもしれない。それでもこの世界を、という想いを示唆するところでこの物語は終わる。
僕もたまに思う。自分が特攻隊員だとして何の為に死ねるか?おそらく、美しい故郷の山や川のため、妻子のため、母のため、父のため、僕にやさしかったすべての人のために・・・などを大義名分にして死ねるだろう。そこで措定されている故郷の山や川は現実的には既にそれほど美しいものではなくなっているかもしれない。僕自身が子供のときに見て接したそれを理想的にイメージしたものの為に死ぬのだ。
そのようにこの世の何かを信じていたい。向こうの世界を措定するのでなく・・・
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No.6:
(3pt)

「跳ぶ」ことができるか?

舞台はどこにでもある田舎町。そこで流された噂が現実に起こってしまうホラー。
内容はまぁまぁだけど、主語が誰だか分からない、登場人物のサイドストーリーが不明、ラストがめちゃくちゃ変な感じで終わる、という不満を感じた。でも、特に最後のシーンは、あれじゃあどうなったか分からないし、無理やり終わらせた感がうかがえる。
球形の季節 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:球形の季節 (新潮文庫)より
4101234124
No.5:
(3pt)

恩田陸の特徴が。

恩田陸らしい本です。
つまり、設定は面白いのに、内容が伴わないというか、期待を悪い方向に裏切られるというか…。
ラストは物凄く中途半端に感じました。結局、どうなの?みたいな感じを受けるのは否めません。
でも、楽しめる面が多いので星三つ。
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4101234124
No.4:
(3pt)

土地の持つ不思議

東北のとある町「谷津」に、ある時都市伝説まがいの奇妙な噂が流れた。
”5月17日”に”如月山”で”エンドウさん”がひどい目に遭う。
如月山に集まるように建てられた4つの高校の合同クラブ「谷津地理歴史文化研究会」の弘範は
この噂の出所を追跡調査する事を思い立つ。 
4校で大々的にアンケートを実施し、その噂の元を究明しようとするが
当日、噂の通りに遠藤志穂という生徒が行方不明になった事から事件は思わぬ方向へ・・・。
 
なんとなく思っていたのとは違うほうへ展開していってしまった。
人為的なミステリーではなく「谷津」という土地柄の持つ不思議というか
それはそれでいいんだけど、最後は「えっ? これでおわり?」って感じ。
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4101234124
No.3:
(3pt)

ちょっとね・・・

恩田さんの学園モノは、独特の世界がありますね。「5月17日に如月山でエンドウさんが宇宙人にさらわれる」という不思議な噂の真相を探る為に「地歴研」のメンバーは動き始めたのだが… 噂とか、おまじないとか、心をくすぐられるようなキーワードが多く、恐いエピソードも織り交ぜられていて、途中までは面白く読めたのですが。 最後の方がちょっと話の流れがわからずにややテンションさがりぎみで、結局どうなの?とつい言いたくなってしまい、すっきりしなかった
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No.2:
(3pt)

ちょっとしっくりこなかった・・・

読む者の心の中にすっと入って来るような恐怖を覚える。しかし、読んでいてどこかしっくり来ないと感じるのは私だけだろうか?結局どうなの?読んだあと、そんな言葉をつい言いたくなってしまった。現実とそうでないものの間をつなぐ少年の心のひだも、よく見えてこないように感じた。
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4101234124
No.1:
(3pt)

日常と異界の接点を描こうとしているのだろうが

JRと川で4つの地区に分割された地方都市。2つの男子高と2つの女子校。平凡さにうんざりしている高校生にはびこる噂。このあたりがキングっぽいといえないこともないが、もちろんキングに比べればおとなしすぎる描写だし、その後の展開はきわめて少女漫画的。どこがホラー?と尋ねたくなる。もう一つの世界に旅立つものと残るものがいて、ちょっとした余韻を残して物語は終わる。設定は楽しいんだけど、たいした感興は起こらない作品だった。
球形の季節 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:球形の季節 (新潮文庫)より
4101234124

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