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セリヌンティウスの舟
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セリヌンティウスの舟の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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登場人物の心理描写を飲食や呼吸とともに叙述する部分は具体的で共感できる。 生活音をふんだんに使っての人物描写は秀逸。 だが仲間たちが展開する自殺者の動機、方法、意図、感情から意志への変遷過程などの議論(推論)の“中継”が、ほとんど室内の定点カメラのレンズのようにひとりの登場人物の視点から描かれ、仲間たち一人ひとりの内的世界も「〜だろうか」と外界から推察するように淡々と描かれる。 彼らの議論の展開はともすれば論理的・弁証的であり、会話の文体もディベートのようなので、よほど討論や弁論が好きな読者でない限り、冗長のため途中で放棄してしまいかねない。 漂流の場面での鳥肌の立つ“クローズアップ”描写と、室内での“定点描写”の落差が作品を途中で飽きさせ、食傷気味になり、推論の論点が散漫になるぶん、読書の集中力が途切れがちになってしまった。 登場人物に人間的・個性的な魅力を感じられないため、作者の書きたかったモチーフだけが先走ってしまい、ストーリーやプロットの詳細が後手に回って付いて行けなかった印象が残った。 | ||||
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これはひどい。死ぬ動機が弱すぎる。と思わざるを得ませんでした。まさに三文小説というところでした。 | ||||
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読み終えた率直な感想は”これは長編として発表する必要があったのでしょうか?”です。 ラストの謎解きの部分はテンポよく進みますが、それ以外はただただ付け足しに感じました。 何度も同じような描写があって、はっきり言って飽きました。 これが短編であったなら、面白く読めたと思います。 | ||||
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仲間らも巻き込みかねない自殺の方法で死んでしまった、美月。彼女はどうしてそんな方法を取ったのか?本当に自殺だったのか?それを話し合う五人の残された仲間達。はてさてどうなのよ。 と謎が謎を呼ぶ、と言えば聞こえはいいが細かい謎引っ張り出しすぎて、一度本を置いて再び読み始めようもんなら「で、何でこんなことで話し合ってんだっけ?」と手が止まってしまう。 で、納得しないまま「そーなのかなぁ・・・あ?」と読み終わってしまった。 中盤くれぐれも気を抜いて話に置いていかれないようにして下さい。 ・・・いや、置いてかれても、支障なかったか。 | ||||
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この作者の作品に共通することなのだが、 ある謎について、関係者がディスカッションしながら真実を見つけていくという手法、 いわば、「団体安楽椅子探偵」のような趣で、ストーリーが展開されていく。 この作品の謎は「誰が」と「なぜ」。 ディスカッションは面白く、この会話がどうやってラストにつながっていくのかという興奮が味わえたが、 肝心の「謎」が独りよがり、という気がする。 独りよがりなだけなら、好みの問題ともいえるが、 途中に「もし自分がこの中にいたら、これは絶対に言ってはいけないことだ」と思うような、人を傷つける言葉を不用意に言う場面があり、 どうも肝心なところで、人間の感情の流れを無視しているような印象を受け、不快感が残る。 登場人物に個性があり、それぞれ丹念に描写されていて、読者にも一人一人の気持ちが分かるようになるだけに、 ラストシーンは受け入れがたい。 | ||||
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