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セリヌンティウスの舟



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セリヌンティウスの舟の評価: 5.33/10点 レビュー 3件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.33pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(4pt)

セリヌンティウスの舟の感想

この作者さんらしい「閉じられた空間での心理戦」なのですが状況がかなり特殊です。
テーマは「信頼」なのかな。
そして特殊な状況というのは、「悪意」が存在しない、そんな中での心理戦だという事。
メンバの一人が自殺をするのですが、心理戦により推理されるのは、「自殺の手助けをしたのは誰か」であり、一向に「誰かが殺したのではないのか」にいかないのです。
死んだ彼女が自分たちの事を考えてくれていなかった訳がない、とか、一向に核心に触れようとしないメンバにイライラしっぱなしでした。
確かに、特殊な体験に基づいての関係構築に違いないのですが、読み手からしたら奇人変人の集いというか滑稽で最早「異世界」であり、共感するのは困難でしたね。

梁山泊
MTNH2G0O
No.2:
(6pt)

セリヌンティウスの舟の感想

登場人物が誰一人自殺以外を疑わないという心理的なクローズドサークル(「場所」では無く「概念」から脱出出来ないという意味で)物。お前ら人良すぎだろとか人ん家で自殺すんなよとか突っ込みどころはあるが、ある意味本格ミステリのお約束を破っているのが面白かった。

水生
89I2I7TQ
No.1:
(6pt)

仲間を信じる所から始まるミステリー

この作者の味とも言えますが、
"動機"が特殊過ぎて合わない人は合わないんだろうなと感じました。

この話の舞台はこう言うものだと割り切り、
この条件設定の中での謎と解釈の掛け合いに浸れば面白いです。

青酸カリの小瓶の蓋が閉まっていた事から疑惑が浮上するのですが、
よくあるミステリーのように直ぐに他殺を疑うのではなく、
まず友人の自殺を信じて何が起きたかを考えようとする、
メロスを待つセリヌンティウスを模した作風が面白かったです。

ただ、あんまりビックリするような仕掛けがなかったのが残念かな。
淡々としている印象でした。

egut
T4OQ1KM0

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