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切り裂きジャック・百年の孤独
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切り裂きジャック・百年の孤独の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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1888年の切り裂きジャック事件、及び1988年に起こったベルリンでの売春婦連続殺人事件(こちらはフィクション)が交互に展開していく。 発想は大変面白く、展開も速いのでスラスラ読めます。 切り裂きジャックが“何故、腹部を切り裂いたのか?”を解明する辺りの説明は感心してしまいます。 しかし、意味深なタイトルですが、読み終わってみてもあまりシックリと来ません。 また、1888年と1988年の事件の因果関係も大したことがなくて何となく拍子抜けです。 | ||||
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切り裂きジャックという謎の人物が引き起こした事件は、1888年でした。ヴィクトリア女王治世末期。英国が未曾有の発展を遂げ、国家としての歪みが一つの頂点に達していたと言われた時代。 切り裂きジャック(Jack the Ripper)と呼ばれ、少なくとも5人、推定によっては20人の女を残酷な方法で殺したとされる犯人は、男なのか女なのか、一人なのか複数なのか、何もかもわかっていません。わずかなそれらしい手がかり、それらしい手紙、それらしい容疑者はいますが、犯人を突き止める事はできませんでした。謎の猟奇連続殺人事件です。 100年後のベルリン。ベルリンの壁の崩壊は1年後ですが、西ベルリンの町は荒廃しています。1888年のロンドンのように。 ここで、100年前の悪夢を思い出させる猟奇事件が再び発生します。同じように腹部を切り開かれ、内蔵を引き出され、死体となって発見されました。だれが、なせ、何のために? この事件を、100年前とスラッシュバックさせながら追っていく展開はスリリングですね。 そして明かされる意外な犯人像。なぜ犯人はあの犯行をせざるを得なかったのか。 こういう解釈もありか、という筋立てです。現実的と思えないところもありますけどね。なるほど、こういうのもありか。 仁賀克雄氏の「ロンドンの恐怖」に触発されて書かれたというこの本は、はたして1888年の香りを今に伝えられてのでしょうか。 ちょっと疑問は残りますけどね。 この本の最初の発刊は1988年、まさに100年後です。 | ||||
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犯罪史上もっとも有名な事件、「切り裂きジャック」を完全に解き明かした、不朽の名作と銘打っているが、期待は裏切られたというのが正直な感想である。作者の解釈は特に優れているわけではなく、自分の解釈へと読者を導く伏線がそれぞれの犯行の中で張られていないので、説得力に欠ける結果となっている。また、犯行の舞台と時代の背景はそれなりに描かれているのだが、肝心の登場人物が書き込まれていないことも、意外性のインパクトを弱くしている。人物を書き込まないなら、ドキュメンタリー風という手法もあったろう。元々同様な事件が同時進行するこの構成に問題があり、もしこの構成にするならば、ベルリンでの事件では読者を逆手にとってまったく異なる犯人像を提示して、読者をあっといわせて欲しかった。 | ||||
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