■スポンサードリンク
検察捜査
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
検察捜査の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
著者が現役の弁護士であることから、現在の法曹界が抱える問題点を作品の背景にして、 その闇を突きながら一級の法律サスペンスに仕上げている。裁判官、弁護士、そして検察という 法曹界の構成員の中でも、非常に力を持つと言われる検察の持つ闇の部分をうまく サスペンスにまで昇華させた力量は素晴らしいと思う。大物弁護士が拷問の末惨殺される。 彼は近々日弁連の会長選挙に立候補すると言われていた。その選挙をめぐる弁護士間の 争いか。横浜地検の女性弁護士岩崎は、それに注目して捜査に踏みだすが。検察の問題を 些か大げさに取り上げている感はあるが、エンターテインメントという範疇からすれば仕方ないこと だろう。この作者、本業のほうが忙しいのか、最近寡作であるように思うが、この力量は 是非引き続き多くの作品を世に出してほしいと思わせるものがある。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「己の志と組織を天秤にかける」 これは恐らく検察庁でなくとも、「組織」と名のつくモノの中にいれば、必ず誰かは経験する心情や宿命なのかなと。 何を貫くか、貫くことの難しさと清々しさに魅せられ、一気読みでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
検察機構の在り方を教えてもらった。他書から、一旦起訴と決めたら、徹底的に有罪にするのだと学んだが、本書では、小説仕立てでそれがわかった。ただ、慣れない著者の小説仕立てはちょっと下手なドラマを見ているような違和感があったので、マイナス星1つ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
弁護士が書いているだけあり法曹界の内幕ものとしては内容も重くなくサクサク読めてかなり面白い一作。だが、ミステリーとしてはプロットがやや雑であり、真犯人が判明してもあまり驚きがないのも事実。ミステリーというよりは弁護士会と検察の権力争いゲームの方が主眼の作品。あまり本格ミステリーを求めている人にはピンとこないかもしれない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
現役弁護士の中嶋博行氏の小説家デビュー作。1994年に発表され、江戸川乱歩賞を受賞しています。 主人公である美人検察官・岩崎紀美子は、横浜地検勤務。大物弁護士西垣が殺害され、彼女はその捜査に携わることになるが、捜査が進むにつれ、彼女はその事件の背後には大きな陰謀が隠されていることを感じるようになり、そんな彼女にも危険が迫る……。 主人公は、割とよく登場する類型の「気が強くて破天荒で、でも美人」なタイプの女性。岩崎と異なっていたって常識的で、彼女と恋人"的"な微妙な仲の検察事務官・伊藤氏も補佐的役割でいい味をだしてます。 司法試験制度に大幅な見直しがされて試験合格者数が大増員、弁護士の増加と過当競争が危惧されている点や、裁判員制度(実際は米国の陪審裁判とは異なる点も多く折衷型といわれてはいますが)の導入がここ数年巷をにぎわしていますが、この物語は、そういった昨今の流れとも整合性がとれています。20年以上前に書かれている物語ですが、著者の大勢を読む先見力が現れていると思います。今読んでも、古く感じません。 まあ、多少陰謀がかりすぎていますが(検察、弁護士、警察のパワーゲームの描写は、ちょっとしたスパイ小説か何かのようです…。確かにそういうのもあるんでしょうけれど、この描写はちょっとどうかと思います)。法曹界に興味ある人には、お勧めです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
現役弁護士の中嶋博行氏の小説家デビュー作。1994年に発表され、江戸川乱歩賞を受賞しています。 主人公である美人検察官・岩崎紀美子は、横浜地検勤務。大物弁護士西垣が殺害され、彼女はその捜査に携わることになるが、捜査が進むにつれ、彼女はその事件の背後には大きな陰謀が隠されていることを感じるようになり、そんな彼女にも危険が迫る……。 主人公は、割とよく登場する類型の「気が強くて破天荒で、でも美人」なタイプの女性。岩崎と異なっていたって常識的で、彼女と恋人"的"な微妙な仲の検察事務官・伊藤氏も補佐的役割でいい味をだしてます。 司法試験制度に大幅な見直しがされて試験合格者数が大増員、弁護士の増加と過当競争が危惧されている点や、裁判員制度(実際は米国の陪審裁判とは異なる点も多く折衷型といわれてはいますが)の導入がここ数年巷をにぎわしていますが、この物語は、そういった昨今の流れとも整合性がとれています。20年以上前に書かれている物語ですが、著者の大勢を読む先見力が現れていると思います。今読んでも、古く感じません。 まあ、多少陰謀がかりすぎていますが(検察、弁護士、警察のパワーゲームの描写は、ちょっとしたスパイ小説か何かのようです…。確かにそういうのもあるんでしょうけれど、この描写はちょっとどうかと思います)。法曹界に興味ある人には、お勧めです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なんだか白い巨塔のような感じがして、とても興味深く読めました。 ですが、ミステリー仕立てにする必要が果たしてあったのかどうか。 ドキュメンタリーのようにも思えた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公は、2年生女性検察官「岩崎検事」。 日弁連の次期会長候補だった大物弁護士の惨殺事件を捜査する内に、日弁連の内情が明らかになり、更に検察トップが練っている謀議に利用されている事に気が付きます。 法曹界の内部事情が良く説明されている部分が多々あり、さすが現役弁護士という感じがします。 後半の謎解きの部分の設定に若干の無理を感じますが、全体としては良く纏まっており楽しめます。 他の作品も是非読んでみたいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
中嶋氏の司法三部作中最も面白いのが本作だと思う。 抱負かつ正確な実務知識が心地よい。 ネタバレしないようにぼかして書くが、刑事訴訟法の学説をあのような形で使った点は、一法学徒として興奮を覚えた。 検察志望者であふれかえる現在の法曹志望者からみると、本書の扱っている状況はやや信じがたい気さえする。 時代の流れというものか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私はこの本は、平成6年の単行本発刊当時書店でぱらぱらめくったものの、極端な設定に違和感があったため購入しませんでした。 今回初めて全部読んだのですが、司法における検察、弁護士、裁判所の三者の体質や、検察と警察の関係などがよく表現されており、大変楽しめました。 検察官の数の絶対的不足を背景に話は進んで行きます。この点では、平成6年当時ならまだしも、今ではあまり現実味がないかもしれません。しかし、全体的な描写の正確さという点では、さすが現役弁護士だけあって信用がおけるものだろうと思います。 その辺は安心して読める本です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
現役弁護士の書いたリーガル・サスペンス。 難しい内容なのかなと、思わず身構えてしまいましたが、 読んでみると読みやすい文章で、すらすら読めました。 検察というと強面の人を連想しますが、この作品の主人公は 二十台後半の女性検察官です。相棒の検察事務官との 組み合わせも良い感じを出してます。 ただ、枚数制限のある乱歩賞作品では仕方ない事かも知れませ んが、終盤はもっと書き込んで緊迫感を盛り上げて欲しかったです。 あっさりと終わってしまった印象。 犯人側の視点もありません。 法曹界や警察などの確執も、書き込みが浅いと思います。 実際にはもっとドロドロとした部分があるのではないでしょうか。 とはいえ、エンターテイメントとしては充分楽しめる作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
現役弁護士の書いたリーガル・サスペンス。 難しい内容なのかなと、思わず身構えてしまいましたが、 読んでみると読みやすい文章で、すらすら読めました。 検察というと強面の人を連想しますが、この作品の主人公は 二十台後半の女性検察官です。相棒の検察事務官との 組み合わせも良い感じを出してます。 ただ、枚数制限のある乱歩賞作品では仕方ない事かも知れませ んが、終盤はもっと書き込んで緊迫感を盛り上げて欲しかったです。 あっさりと終わってしまった印象。 犯人側の視点もありません。 法曹界や警察などの確執も、書き込みが浅いと思います。 実際にはもっとドロドロとした部分があるのではないでしょうか。 とはいえ、エンターテイメントとしては充分楽しめる作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
現役弁護士作家である中嶋氏の処女作にして、江戸川乱歩賞受賞作。主人公は女性検察官、岩崎検事。日弁連の大物弁護士殺人事件を捜査するうち、巨大な陰謀に巻き込まれていく。過酷な勤務条件ゆえ、もともと少ない司法試験合格者のほとんど弁護士志望なのに加えて、弁護士転向者が頻出し、検察官不足は危機的状況に。ほぼ100%近くを誇った有罪率も低下。検察官「公判専従論」も主張される。危機感を強く意識する「検察至上主義」論者。現在、司法改革により、司法試験が大量合格傾向に転じた。そうせざるを得ない司法の現状がよく理解できる。そして、その結果どうなるか、司法の近未来を予測したのが、中嶋氏の「違法弁護」という作品だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『違法弁護』の前作ですが、個人的には、そちらを先に読んでいたのが逆に良かったようです。 本作は法曹三者を交互に主役に据えることで、法曹界の現状問題をあぶり出す<法曹三部作>とでもいえるシリーズ。 シリーズといっても、主人公も含めてそれぞれ完結しているので、どれから読んでも良さそうです。 検察を主役にした本作では、検察官の減少によって有罪率99.97%という好成績が維持できなくなるどころか、事件の検証じたいが不可能になる、という人材問題が取上げられています。ちょうど人間が増えすぎるのが問題だった『違法弁護』と逆の現象です。 主人公の岩崎の優秀だがじゃじゃ馬的、というキャラクター設定に既視感を覚えるのは、半分は作者の小説家としての力量でしょうが、半分はそのほうが売れる、というアメリカの大衆小説的発想でしょう。TV化するなら、主人公のキャスティングをどちらも片平なぎさにした、というところ。 既視感を抱くのは登場人物だけではなく、構成じたいも非常に似ています。 サスペンスとしてはともかく、ミステリーとしてはここまで類似性が多いと減点対象になるのですが、本作は未知の(私は作中に出てくる公判専従論が検察の仕事の全てだと思っていたような人間なので)世界の知識獲得という意味も含めて、エンターテインメント小説としては充分に面白いから、その辺りは不問ということで…。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
戦後最大の司法制度改革が現実に行われようとしている今日において、フィクションとはいえ、読んでみる価値はあると思います。特に法曹会に関係している方には、読んでいて、登場人物のふとした行動や心理にニヤッとしてしまうところがたくさんあると思います。そうでない方にも、小説としてのおもしろさは存分に感じてもらえるはず。最後はそうきたか!みたいな部分もあり、久々の徹夜本となりました。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!