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検察捜査
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検察捜査の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 1~20 1/2ページ
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著者が現役の弁護士であることから、現在の法曹界が抱える問題点を作品の背景にして、 その闇を突きながら一級の法律サスペンスに仕上げている。裁判官、弁護士、そして検察という 法曹界の構成員の中でも、非常に力を持つと言われる検察の持つ闇の部分をうまく サスペンスにまで昇華させた力量は素晴らしいと思う。大物弁護士が拷問の末惨殺される。 彼は近々日弁連の会長選挙に立候補すると言われていた。その選挙をめぐる弁護士間の 争いか。横浜地検の女性弁護士岩崎は、それに注目して捜査に踏みだすが。検察の問題を 些か大げさに取り上げている感はあるが、エンターテインメントという範疇からすれば仕方ないこと だろう。この作者、本業のほうが忙しいのか、最近寡作であるように思うが、この力量は 是非引き続き多くの作品を世に出してほしいと思わせるものがある。 | ||||
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「己の志と組織を天秤にかける」 これは恐らく検察庁でなくとも、「組織」と名のつくモノの中にいれば、必ず誰かは経験する心情や宿命なのかなと。 何を貫くか、貫くことの難しさと清々しさに魅せられ、一気読みでした。 | ||||
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検察機構の在り方を教えてもらった。他書から、一旦起訴と決めたら、徹底的に有罪にするのだと学んだが、本書では、小説仕立てでそれがわかった。ただ、慣れない著者の小説仕立てはちょっと下手なドラマを見ているような違和感があったので、マイナス星1つ。 | ||||
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読むのに時間がかかりました。検察、弁護士の世界は全く未知なので。聞きなれない用語もたくさん出てきて読み難く、ようやく読み終えました。本当に最後の方になって、少し引き込まれたくらいで、全体的にはパッとしない印象でした。 | ||||
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本を紛失してしまったので再度購入した。内容的には判っているので記すことなし。 | ||||
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弁護士が書いているだけあり法曹界の内幕ものとしては内容も重くなくサクサク読めてかなり面白い一作。だが、ミステリーとしてはプロットがやや雑であり、真犯人が判明してもあまり驚きがないのも事実。ミステリーというよりは弁護士会と検察の権力争いゲームの方が主眼の作品。あまり本格ミステリーを求めている人にはピンとこないかもしれない。 | ||||
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法律界のサスペンスを描いた作品.法曹界の問題点を深く切り込んだ意欲作。少し勇み足の内容ですが、この意思の高さは十分に感じられます、もう少しこなれた文章であれば、もつと受けたと思います。 | ||||
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乱歩賞なんで期待して手にとりましたが、スイスイ読めますし、ストーリー展開もいいんですけど、キャラクターが立ってないと言いますか、登場人物がどんな性格でどんな容姿かよくわからない。 それと「司法戦争」もそうでしたが、この作家の捜査組織はすぐ踏み込みますね、素人の僕が読んでて心配になるくらい薄い証拠でも。まあ作者は弁護士で司法のプロですから、実際そうなのかもしれませんが、あとで裁判闘えるのかなみたいに思います。 | ||||
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著者が、法廷ではなく、文庫という形で検察に戦いを挑んでいて面白い。 法曹界の仕組みや制度を学ぶ上で有用に感じる。 ただ、犯人の心理描写が殆どないのが悩ましい。 | ||||
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著者が、法廷ではなく、文庫という形で検察に戦いを挑んでいて面白い。 法曹界の仕組みや制度を学ぶ上で有用に感じる。 ただ、犯人の心理描写が殆どないのが悩ましい。 | ||||
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小説としての内容は悪くないと思う。 ただ、50ページも読まないうちから明らかに事実と異なる点(取材不足によるミス?)が散見されるので注意が必要。 ▼「主席検事」などという呼称は存在しない。検事正の次は次席検事。 ▼殺人を担当するのは捜査二課ではなく、捜査一課。 ▼司法担当記者が県警の広報に記者会見の要望をすることはあり得ない。県警担当記者がきちんと別にいる。 | ||||
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小説としての内容は悪くないと思う。 ただ、50ページも読まないうちから明らかに事実と異なる点(取材不足によるミス?)が散見されるので注意が必要。 ▼「主席検事」などという呼称は存在しない。検事正の次は次席検事。 ▼殺人を担当するのは捜査二課ではなく、捜査一課。 ▼司法担当記者が県警の広報に記者会見の要望をすることはあり得ない。県警担当記者がきちんと別にいる。 | ||||
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現役弁護士の中嶋博行氏の小説家デビュー作。1994年に発表され、江戸川乱歩賞を受賞しています。 主人公である美人検察官・岩崎紀美子は、横浜地検勤務。大物弁護士西垣が殺害され、彼女はその捜査に携わることになるが、捜査が進むにつれ、彼女はその事件の背後には大きな陰謀が隠されていることを感じるようになり、そんな彼女にも危険が迫る……。 主人公は、割とよく登場する類型の「気が強くて破天荒で、でも美人」なタイプの女性。岩崎と異なっていたって常識的で、彼女と恋人"的"な微妙な仲の検察事務官・伊藤氏も補佐的役割でいい味をだしてます。 司法試験制度に大幅な見直しがされて試験合格者数が大増員、弁護士の増加と過当競争が危惧されている点や、裁判員制度(実際は米国の陪審裁判とは異なる点も多く折衷型といわれてはいますが)の導入がここ数年巷をにぎわしていますが、この物語は、そういった昨今の流れとも整合性がとれています。20年以上前に書かれている物語ですが、著者の大勢を読む先見力が現れていると思います。今読んでも、古く感じません。 まあ、多少陰謀がかりすぎていますが(検察、弁護士、警察のパワーゲームの描写は、ちょっとしたスパイ小説か何かのようです…。確かにそういうのもあるんでしょうけれど、この描写はちょっとどうかと思います)。法曹界に興味ある人には、お勧めです。 | ||||
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現役弁護士の中嶋博行氏の小説家デビュー作。1994年に発表され、江戸川乱歩賞を受賞しています。 主人公である美人検察官・岩崎紀美子は、横浜地検勤務。大物弁護士西垣が殺害され、彼女はその捜査に携わることになるが、捜査が進むにつれ、彼女はその事件の背後には大きな陰謀が隠されていることを感じるようになり、そんな彼女にも危険が迫る……。 主人公は、割とよく登場する類型の「気が強くて破天荒で、でも美人」なタイプの女性。岩崎と異なっていたって常識的で、彼女と恋人"的"な微妙な仲の検察事務官・伊藤氏も補佐的役割でいい味をだしてます。 司法試験制度に大幅な見直しがされて試験合格者数が大増員、弁護士の増加と過当競争が危惧されている点や、裁判員制度(実際は米国の陪審裁判とは異なる点も多く折衷型といわれてはいますが)の導入がここ数年巷をにぎわしていますが、この物語は、そういった昨今の流れとも整合性がとれています。20年以上前に書かれている物語ですが、著者の大勢を読む先見力が現れていると思います。今読んでも、古く感じません。 まあ、多少陰謀がかりすぎていますが(検察、弁護士、警察のパワーゲームの描写は、ちょっとしたスパイ小説か何かのようです…。確かにそういうのもあるんでしょうけれど、この描写はちょっとどうかと思います)。法曹界に興味ある人には、お勧めです。 | ||||
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流石、弁護士というプロが著しただけあって、法曹界の内情や暗部の描写は迫力がある。冒頭の検察を取り巻く急迫の問題の場面から、ただならぬ緊張感が漂っている。 「検察捜査」なる表題からして法廷サスペンスかと思わされるのだが、実はそうではない。大物弁護士が殺され、なんと検事の疑惑の目が日弁連に対して向けられるのだ。 だが、物語の核心部分が早いうちからちらついていて、この時点から大方、事件の黒幕や全貌の察しがついてしまうのが惜しい。美人検事と相方の事務官といったユニークなキャラクター達や、奥深い司法の闇に惹き付けられただけに、伏線にもう一工夫欲しかった。 とはいっても、やはり現場を知悉した人間に書かれると妙な説得力があるものだ。ラストの壮大な陰謀オチなどは、現実には到底起こり得ないと分かっているにもかかわらず、その有無を言わせぬリアリティーを前に、戦慄を感じずにはおられない。 | ||||
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なんだか白い巨塔のような感じがして、とても興味深く読めました。 ですが、ミステリー仕立てにする必要が果たしてあったのかどうか。 ドキュメンタリーのようにも思えた。 | ||||
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検察組織や現状を垣間見られるほか、日弁連など実在の組織についても現役弁護士ならではの視点で事情が描かれている。その部分は一般にはわからないことなので、かなりおもしろく読めた。ただ、肝心の殺人事件については、殺人現場の描写はショッキングだけれど、動機や背景などについては弱い感じがする。最終的な真相も、あまりにも「ありえない」領域に入っており、それを裏付けるには必然性が薄い気がしてならない。 | ||||
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本作は第40回江戸川乱歩賞受賞作です。江戸川乱歩賞は推理作家の登竜門として多くの人気作家を輩出しており、受賞作の質も高く文庫で読む際もハズレが少ないので読む機会が多い賞です。乱歩賞の選評では、「検察の問題点を中心とする法曹界の問題点がわかりやすく、興味深く描かれている」(阿刀田高氏)とあり、現役弁護士のデビュー作として評価されています。 それ故読むほうとしては自然と点が辛くなってしまいます。確かに私たちがあまり知らない法曹界の内幕を、物語を通して語っている点は評価できます。しかし内容的に業界暴露話的な部分が下駄を履かせている面も否定できません。 では何が足りないのか?登場人物がやや、ステレオタイプに描かれて人物描写にもう少し深みが欲しいところでした。犯人の動機についても説得力に欠けるし、勧善懲悪的な単純さが司法に携わる人物にそぐわないと感じたのは、弁護士や検事に対する私の幻想なのでしょうか。あまりにも愚か者が多すぎました。 海外に比べ、リーガルミステリーが貧弱なのは、ドラマの起き辛い日本の司法制度にも原因があるのかもしれません。その点でストーリーとしての水準はクリアしているので、今後この分野の発展を期待して作者にはがんばってもらいたいと思いました。 | ||||
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主人公は、2年生女性検察官「岩崎検事」。 日弁連の次期会長候補だった大物弁護士の惨殺事件を捜査する内に、日弁連の内情が明らかになり、更に検察トップが練っている謀議に利用されている事に気が付きます。 法曹界の内部事情が良く説明されている部分が多々あり、さすが現役弁護士という感じがします。 後半の謎解きの部分の設定に若干の無理を感じますが、全体としては良く纏まっており楽しめます。 他の作品も是非読んでみたいと思います。 | ||||
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中嶋氏の司法三部作中最も面白いのが本作だと思う。 抱負かつ正確な実務知識が心地よい。 ネタバレしないようにぼかして書くが、刑事訴訟法の学説をあのような形で使った点は、一法学徒として興奮を覚えた。 検察志望者であふれかえる現在の法曹志望者からみると、本書の扱っている状況はやや信じがたい気さえする。 時代の流れというものか。 | ||||
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