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検察捜査
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検察捜査の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 21~30 2/2ページ
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私はこの本は、平成6年の単行本発刊当時書店でぱらぱらめくったものの、極端な設定に違和感があったため購入しませんでした。 今回初めて全部読んだのですが、司法における検察、弁護士、裁判所の三者の体質や、検察と警察の関係などがよく表現されており、大変楽しめました。 検察官の数の絶対的不足を背景に話は進んで行きます。この点では、平成6年当時ならまだしも、今ではあまり現実味がないかもしれません。しかし、全体的な描写の正確さという点では、さすが現役弁護士だけあって信用がおけるものだろうと思います。 その辺は安心して読める本です。 | ||||
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現役弁護士の書いたリーガル・サスペンス。 難しい内容なのかなと、思わず身構えてしまいましたが、 読んでみると読みやすい文章で、すらすら読めました。 検察というと強面の人を連想しますが、この作品の主人公は 二十台後半の女性検察官です。相棒の検察事務官との 組み合わせも良い感じを出してます。 ただ、枚数制限のある乱歩賞作品では仕方ない事かも知れませ んが、終盤はもっと書き込んで緊迫感を盛り上げて欲しかったです。 あっさりと終わってしまった印象。 犯人側の視点もありません。 法曹界や警察などの確執も、書き込みが浅いと思います。 実際にはもっとドロドロとした部分があるのではないでしょうか。 とはいえ、エンターテイメントとしては充分楽しめる作品です。 | ||||
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現役弁護士の書いたリーガル・サスペンス。 難しい内容なのかなと、思わず身構えてしまいましたが、 読んでみると読みやすい文章で、すらすら読めました。 検察というと強面の人を連想しますが、この作品の主人公は 二十台後半の女性検察官です。相棒の検察事務官との 組み合わせも良い感じを出してます。 ただ、枚数制限のある乱歩賞作品では仕方ない事かも知れませ んが、終盤はもっと書き込んで緊迫感を盛り上げて欲しかったです。 あっさりと終わってしまった印象。 犯人側の視点もありません。 法曹界や警察などの確執も、書き込みが浅いと思います。 実際にはもっとドロドロとした部分があるのではないでしょうか。 とはいえ、エンターテイメントとしては充分楽しめる作品です。 | ||||
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う~む・・・。作品としてよく出来ていることは確かだ。(10年前の作品ではあるが)現在の法曹会の抱える問題、例えば圧倒的な検察官の不足、その一方で過剰になってしまった弁護士の問題であるとかを鋭くえぐった作品であり、また、検察官の職務などと言ったことに関してもすんなりと飲み込むことが出来た。ある意味では、司法の世界を知るためのよい道しるべとも言えるのではないかと思う。が、小説、いわゆるエンターテインメント作品として捉えた場合はどうかと言うと、話は別になる。じゃじゃ馬娘的な主人公、それに付き従うちょっと頼りない相棒、野心に燃えるお偉方・・・登場人物はあまりにも定型的過ぎるし、途中に出てくる容疑者もいかにもなミスリード。そして、どうしても無理を感じざるを得ない真相・・・と、上記の良さ抜きで考えると苦しい。「社会問題に切り込む」という点では評価するにせよ、エンタテインメント性は今一歩。 | ||||
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現役弁護士作家である中嶋氏の処女作にして、江戸川乱歩賞受賞作。主人公は女性検察官、岩崎検事。日弁連の大物弁護士殺人事件を捜査するうち、巨大な陰謀に巻き込まれていく。過酷な勤務条件ゆえ、もともと少ない司法試験合格者のほとんど弁護士志望なのに加えて、弁護士転向者が頻出し、検察官不足は危機的状況に。ほぼ100%近くを誇った有罪率も低下。検察官「公判専従論」も主張される。危機感を強く意識する「検察至上主義」論者。現在、司法改革により、司法試験が大量合格傾向に転じた。そうせざるを得ない司法の現状がよく理解できる。そして、その結果どうなるか、司法の近未来を予測したのが、中嶋氏の「違法弁護」という作品だ。 | ||||
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『違法弁護』の前作ですが、個人的には、そちらを先に読んでいたのが逆に良かったようです。 本作は法曹三者を交互に主役に据えることで、法曹界の現状問題をあぶり出す<法曹三部作>とでもいえるシリーズ。 シリーズといっても、主人公も含めてそれぞれ完結しているので、どれから読んでも良さそうです。 検察を主役にした本作では、検察官の減少によって有罪率99.97%という好成績が維持できなくなるどころか、事件の検証じたいが不可能になる、という人材問題が取上げられています。ちょうど人間が増えすぎるのが問題だった『違法弁護』と逆の現象です。 主人公の岩崎の優秀だがじゃじゃ馬的、というキャラクター設定に既視感を覚えるのは、半分は作者の小説家としての力量でしょうが、半分はそのほうが売れる、というアメリカの大衆小説的発想でしょう。TV化するなら、主人公のキャスティングをどちらも片平なぎさにした、というところ。 既視感を抱くのは登場人物だけではなく、構成じたいも非常に似ています。 サスペンスとしてはともかく、ミステリーとしてはここまで類似性が多いと減点対象になるのですが、本作は未知の(私は作中に出てくる公判専従論が検察の仕事の全てだと思っていたような人間なので)世界の知識獲得という意味も含めて、エンターテインメント小説としては充分に面白いから、その辺りは不問ということで…。 | ||||
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江戸川乱歩賞受賞作品。検察を主役に置き弁護士会との利権を描いたもので、主題としては今までにはない作品だろう。ただテーマが大きい割に登場人物のキャラが小さく、いかにもという人物設定になっている。読みやすいのでどんどん読めるが、展開も乏しくどんでん返しもない。人の心理を深く追及した江戸川乱歩と比べ、レベルが低く感じるのは自分だけだろうか? | ||||
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乱歩賞作品はやはり平凡にとどまるのが仕方ないのか、と。作家の限界ではなくページの限界というのでもあるか。 大物弁護士西垣が拷問らしいものを受けた後殺されていた。捜査に当たったのは女性検察官の岩崎。パートナーの伊藤と共に捜査に当たっていると浮かび上がってくる背景。そこに絡んでくるのは別の弁護士、ある会社と人の存在。日弁連までもが絡んでくる理由は。 5章構成となっており章を負う毎にうんうんと事件の深みにはまっていき、内容もうっすら見えてくる。岩崎は何事もてきぱきしている上自分の仕事になかなかの誇りを持っている。誰もがそうあればよいのだが。パートナーの伊藤は最後活躍するので、存在が否定はされない。 テーマは法曹界のタブーということで、問題点や課題が本書を読むにつれ浮かび上がってくる。圧倒的な検察官不足だったり、無罪の増加だったり。捌かれる者が消えることはない。民事なら更にだ。日本特有の縦社会ならではでの事件でもあったか。色んな場所で問題点を追求している。 普通だったかな。読みにくい訳じゃないが盛り上がりには欠けた。 | ||||
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戦後最大の司法制度改革が現実に行われようとしている今日において、フィクションとはいえ、読んでみる価値はあると思います。特に法曹会に関係している方には、読んでいて、登場人物のふとした行動や心理にニヤッとしてしまうところがたくさんあると思います。そうでない方にも、小説としてのおもしろさは存分に感じてもらえるはず。最後はそうきたか!みたいな部分もあり、久々の徹夜本となりました。 | ||||
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私の期待が大きすぎたのか、「今ひとつ」というのが正直な感想である。あくまでもフィクションであるから、どんな荒唐無稽な物語になっていてもしかたがないのであるが、舞台背景が大掛かりな分だけリアリティが感じられないのである。特に後半部分は苦笑しつつ読まざるを得なかった。 | ||||
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