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対立: P分署捜査班
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対立: P分署捜査班の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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| 前作「鼓動 P分署捜査班」(2024/6月)に続く新しいP分署捜査班・シリーズの一冊。 主人公は、勿論ナポリ、ピッツォファルコーネ署、パルマ署長を含む7人の刑事たち。 「天然酵母」にこだわるパン屋の主人、パスクアーレが射殺された事件が今回のメイン・ストーリー。パスクアーレは犯罪組織による銃撃事件を目撃し証言した後にそのことを撤回していましたが、撤回しなければ検察庁マフィア対策班の検事補、ブッファルディにとっては宿敵でもあるソルボ一家を一網打尽にする切り札になるはずでした。 そのため、ブッファルディはパスクアーレ殺害事件がソルボ一家によるものと考えていましたが、ピッツォファルコーネ署の<キャレラ>、ロヤコーノは、この事件がマフィアの犯行ではないことを見抜いていました。<対立>する検察庁マフィア対策班とピッツォファルコーネ署という構図の下、いかにその事件は解決へと導かれていくのか?犯人は誰? そして、いつものように<87分署>スタイル、モジュラー型の警察小説として、もう一つのサイド・ストーリーが語られていきます。アラゴーナとディ・ナルドの二人は、大学生・ボッファがストーキング被害を受けている事件に取り掛かりますが、ボッファがストーキングされるような風貌には思えず(笑)、半信半疑のまま事件へと関与していきます。果たして、この事件はどこへ辿り着くのか? 二つの事件は共に、ミステリー・ロジックを超えてとても味わい深い内容と言えますが、スリラーとしては特筆すべき内容ではありません。勿論、しっかりと伏線が埋め込まれていて、綺麗に回収されていることについては及第点と言えるでしょう。 但し、ミステリー的興趣から離れて、このシリーズが7人それぞれの<愛>の形を追った都会小説と考えた場合は、俄然その面白さが増してくるように思えます。今回は、別居中のロマーノ巡査長のエピソードが麗しい清流の中に読者を放り込んでくれることでしょう。それとは別に実は、一つの驚きが最後の最後に用意されているわけですが、そのことについてはここでは一切書くことができません(笑)。 副題をつけるとしたら「パンと日曜日」ということになります。日曜日とは、飽くまでエド・マクベインが描写するような日曜日のことであり、それは一筋縄では行かない憂いに満ちた大人の日曜日を指し示します(何だそれ?(笑))。 それにしても(スペースの関係から)私は全巻揃っていた<87分署>シリーズをすべて手離してしまったことをいまだに後悔しています。しかし何かを残し何かを捨てることもできなかった。これについては、全てがないのであれば、ないのと一緒と言えるでしょう。 ◻︎「対立 P分署捜査班」(マウリツィオ・デ・ジョバンニ 東京創元社) 2025/12/14。 | ||||
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