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メビウス・レター
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メビウス・レターの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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過去から届く手紙と級友の市の謎を探っていくというところから、夢中で読み進めたが、本当に最後の部分で、あまりにあっけないというか支離滅裂な展開にものすごく肩透かしをくらった気分だった。たぶん、この意外な犯人にしたいがためにこのようなストーリー設定になったように思えた。 ほかの方も書かれていたけれど、その殺し方とかなぜそうなったという部分が書き切れていないとおもう。また、普通の人が(普通ではなかったのかもしれないが)、お金のために人を現実に何人も殺すだろうか。一人はむごたらしい方法で。 途中までのキミへの問いかけをする手紙の作者と登場人物を混同して、犯人がわからなくなってしまう書き方に秀逸した部分はあると思うのだが、突き詰めて考えていくとこれは要らないのでは?とか、こんなことばれても問題ないのでは?などとつじつまのあわないことが出てきて、結末は正直つまらなかった。 切り口が斬新だけだけに少々残念。 | ||||
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どうも小手先の小ネタばかり先立っている印象を受けた あれこれ仕掛けを作るのもいいが、本題とは無関係な隣家のキチガイ夫婦を中心に 空回りしていた もう少し分量を減らしてすっきりした話ならば、個人的にはもっと楽しめたかもしれない | ||||
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プロットを懲りすぎていて、どうしてこの展開?と言う場面もある。 映像化には無理があるかもしれないけれども、おもしろさは認める作品だと思う。 | ||||
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1998年に出た単行本の文庫化。 著者のデビュー第2作として刊行されるはずで、ゲラ刷りまで行ったところで発売中止になったといういわくつきの作品。北森ファンが固定化されてきたところで、なんとか陽の目を浴びることになった。 幾層にも及ぶトリックが凄い。逆転の逆転で、結末にはあっと言わされる。人物や時間がバラバラに語られており、誰がどの人物に当たるのか、この事件はいつ起こったのかというのがポイントになっている。良く練り込まれた作品だ。 しかし、一方で物足りない点が残るのも事実。ラストにがっかりするというか。悪い意味でだまされていたような気持ちになってしまう。 北森作品に特有の緊張感、凄惨なストーリーは期待通り。 | ||||
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作家のもとに届く、何通もの差出人のわからない手紙。手紙は、過去のある殺人事件の真相を追う過程を綴ったもの。手紙の送り主は誰か、そして意図は。過去の事件に、現在進行形の事件が絡み合い、驚くべき真相を作り出している。緻密に構成され、言葉を選んで描かれた物語は、真相に至ったときの驚きを生み出している。ほんとうに緻密な構成で、読み手側も丁寧に読み進みたいかも知れない。ただ、その構成の妙味などが先立ってしまい、物語性が乏しく感じてしまう感もある。確かに、驚愕のミステリ。記述にも、構成にもそつが無い。でもなぁ… | ||||
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「すべてがひっくり返る驚愕の結末とは」という言葉に惹かれて買ったのですが、うーん、確かにひっくり返ってはいるんですけれど、犯人はどうしてその人を殺さなければならなかったのか、どのようにして殺したのか、というようなことが描ききれておらず、読んだあとに何の感情も湧いてこないというか、あまりにあっけない結末に「え、それで終わり!?」と少し物足りない気がしました。北森氏の作品の魅力は、その場の空気やにおいまで感じ取れるようなうまい文章、登場人物の魅力的なキャラクターにあると思っています。『花の下にて春死なむ』の工藤哲也とか『凶笑面』の蓮丈那智とか。今回のストーリーの性質上、あまり主人公について詳しく書くこともできなかったのでしょうが、なんだかぼやけたまま最後まで来てしまった、という感じが否めない。過去から届く手紙の主の意図は?なぜ阿坂龍一郎あてに届くのか?男子高校生は本当に自殺だったのか?などの謎は幾分おもしろかったものの、”傑作”というには程遠いできではないかなあと思います。 | ||||
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