■スポンサードリンク
熟柿
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
熟柿の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.31pt | ||||||||
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全55件 1~20 1/3ページ
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 初めのうちは気味が悪くて重苦しい感じの物語で、報われない辛い展開が続くなーと思いましたが不思議と引き込まれていきました。主人公が過去を隠して職を転々とするうちに、出会う人々の民度がだんだんと悪くなっていくのは読んでいても暗くなりました。でも次第に自分の生きる道を探り力強くなっていく、変化が良い方向に進んでいきます。そして迎える「熟柿」の意味。感動で涙が溢れました。素晴らしい本に出合えて幸せです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| ひき逃げ事件を起こし、息子と離れ離れになり、再会を願う主人公の物語。 熟柿とは、気長に時期が来るのを待つこと。この絶対的なテーマを主軸に「顔も知らない息子に会う母親の物語」として構成されています。ただ、序盤で主人公の母親が弁護士を雇い正式な手続きを踏んで息子に会おうとすれば、この物語は即終了です。そのため、物語を成立させるためにリアリティと合理性をかなり犠牲にしていると感じました。本作が「待つこと」をテーマにするのであれば、「なぜ待たざるを得なかったのか」という制約を、制度的あるいは心理的に十分に設計する必要があったように思います。その点において、本作は人物の内面による必然ではなく、物語の都合によって“待たされている”印象が強かった。 全体的な物語の説得力よりも最終的な再会という結末を無条件で受け入れられるのであれば感動的な作品と感じるだろうと思います。私は途中のあり得なさのせいで没入することが難しかったです。 移り変わりの早い今の時代だからこその「熟柿」というテーマだと思うのですが、逆に今作を読んで今の時代に「熟柿」という価値観が合わないのだと痛感させられました。 「不法侵入の母」「子供に合わせない父」「調整しない大人たち」という構図の中で、子供自身の気持ちはほとんど描かれません。この点が特に感動的という今作の評価に大きな疑問を残す要素となっています。 最後は、母親と息子が再会。色々とありましたが、息子と連絡先を交換することで関係の継続が示唆されて終わっています。でも、母親との交流が盛んになり、当時の状況を母親視点で息子が知れば、父親側が頑なに母親に息子を会わせないようにしていた事実が明るみになり、また母親に会えない理由を母親の責任に押し付けていたこともばれるので、息子と父親の確執待ったなしです。その意味で、本作の結末は必ずしも単純なハッピーエンドとは言い切れないように思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 本屋大賞2026 第二位 何の前情報もなしに読み始めてほしい。 主人公の心の中と自分をシンクロしていってほしい。客観的に眺めるなんてことをしないでどこまでも共振していってほしい。それができる作品だと思った。 人間は縁によっていかなるふるまいもするのだ。 今自分が生きている人生も、たまたまそうなっているだけで自分が望んでそう「なった」わけではない。どこかで過去をこうなるしかなかったと自分の狭い世界で整合性をなんとか見出しながら日々生きていくのだ。そんな自分の姿を見つけた気がした。 自分が欲しいと望んでいたことと現実のギャップ。自分が気が付かないいろんなこと。主人公を通して自分の人生にもあった「自分の思い込み」をいくつか思い出して、そうだ自分はこんな人生を生きてきたこんなものであったと読みながら心の奥底で肯いた。 ぜひ読んでほしい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 佐藤正午『熟柿』は、読後しばらく胸に残る静かで重い一冊です。淡々とした語り口のなかで、主人公の選択や過去が少しずつ明らかになり、罪と再生、母と子の関係を考えさせられます。 風景や日常のなかで展開されるヒューマンドラマで、ミステリーというより、人間の内面の複雑さに寄り添う物語です。「熟柿」というタイトルの意味が読み進めるごとに感じ取れる点も、心地よい余韻を与えてくれます。 描写に耐えられない方には注意が必要ですが、その分テーマの重さと深さを実感できる一冊。静かな語り口ながら心を揺さぶる作品をお探しの方におすすめです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 登場人物たちのいかにも古風な「小説風」の喋り方が気になった。いくら2000年代とはいえ自分の親のことを「親父、お袋」と呼ぶ若者はいないだろうし、後半登場する女子高校生もいかにもおじさんが考えたキャラクターという印象が否めない。このあたりに1955年生まれという作者の年齢が出てしまっている。 読み始めると結末が気になって最後まで読ませるストーリー性はあるが、いかんせん長い。特に鶴子の不倫の話は完全に蛇足。あのエピソードは除外して、もう少し短くまとめてほしかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 一気に読みました。 先が気になって気になって。というのも、この主人公はきっと最後に本当の意味での報いを受けるだろうと思っていたから。 あまりにも自業自得の事故、そして身勝手な逃亡。被害者のことは「認知症を患った徘徊中のおばあさんだった」程度の扱い。 そして自身のことは、罪を償った後も生き別れたわが子の成長すら見守ることのできない不憫な母親だと思っている。 最後の最後に、現実を突きつけられればいいという気持ちを抱かずにはいられなかった。 だけど、期待したクライマックスもなんとも生ぬるいものだった。 著者は何を狙ってこの人物設定に決めたのだろう?反省の色が見えない犯罪者、という意味ではとてもリアルな気がする。 良識ある母親ほど、自分が逮捕された時点で子どもの前には二度と現れないようにするのでは?だって子どもの人生を守ることのほうが、自分の人生より大切だから。 その上でわが子の方から会いたいと歩み寄ってくれたという話なら応援できるけど、この主人公の場合、会えることが当然の権利のように思っている節があるからなあ。結局のところ、ひき逃げを犯すような人間ってやっぱりこんな感じなんだなと思ってしまう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 半生で美味しくいただきました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 人間の持つ哀しさ、寂しさを超えて生きる力を与えてくれるビュアな精神が感じ取れる作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 登場人物達がどうも私には合わない。 どうしてそうなる?という行動をとる人ばかりで好きになれない。 全てが回りくどく感じるし、いい事を言っている風の台詞も???となってしまいました。 主人公に対してもずっとモヤモヤした気持ちのまま話しが終わってしまい、、、 人によって評価が分かれる作品だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| この作品は「芳醇な人間ドラマ」というオブラートに包まれた、「一人の女性に対する徹底的な搾取と不条理の記録」であるという側面が浮き彫りになっています。 主人公は償っても償いきれない罪を犯してしまっているということが軸となっていますが、私がモヤモヤすると感じる理由は、この小説が「カタルシス(浄化や解決)」を完全に放棄し、代わりに「忍従(じっと耐えること)」を美徳としてすり替えているように思えるのです。 ・「泣き寝入り」を強いる構造 パチンコ屋での盗難事件のエピソードは、まさにその象徴です。 大金を盗まれた被害者である主人公が、会社から「警察に届けるな」と止められる。これは現代の感覚では、労働搾取や二次被害に近いものです。 盗んだ女性は行方不明のまま。 元夫もまた、事実上の逃げ得。 この物語の中で、「悪いことをした人間」が主人公以外は誰一人として法や社会から正当な裁きを受けていないという点は、非常にフラストレーションが溜まる構造です。 盗まれた金も、奪われた年月も、元夫の卑怯さも、何一つ解決・謝罪されないまま、「とうとう息子に会え、主人公にも信頼できるパートナーや友だちも得た」という一点だけで物語が綺麗に閉じられてしまい、これまでの苦労は報われた」という結末の持っていき方は、ある種の思考停止を読者に求めているようにも見えました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 佐藤正午さんの最新作、ページをめくる手が止まりませんでした。読み終えた今、胸に去来するのは、長い暗闇を抜けてようやく柔らかな光に触れたような、深い安堵感です。 物語の始まりは、誰の身にも起こり得る日常の「一瞬の裂け目」です。激しい雨の夜の轢き逃げ事件。そこから主人公・かおりの17年に及ぶ、名もなき潜伏と献身の日々が始まります。 私自身、息子を愛してやまない妻の姿を日々間近で見ているため、かおりが味わう「我が子に会えない絶望」と、それでも息子を想い、生命保険のためだけに孤独に働き続ける直向きな姿勢には、胸が締め付けられる思いでした。一歩間違えれば自分もその境遇に置かれるかもしれないという、拭いきれない恐怖。そのリアリティが物語の緊張感をいや増しています。 そして最後に訪れる、あの「熟柿」の情景。 タイトルの本当の意味を理解した瞬間、言葉を失うほど「はっと」させられました。17年という、気が遠くなるような歳月を経てようやく「時が満ちた」のだと。これまでの彼女の不幸と孤独が、この瞬間のためにあったのだと思えるほどの、静かですが力強い救いがありました。 「報われた」――。読み終えた後、自然とそう呟いていました。 大切な家族がいるすべての人に、そして、いま何かをじっと耐え忍んでいるすべての人に読んでほしい、魂を揺さぶる傑作です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| ●一瞬の不注意。その代償として降りかかった応報はあまりにも酷かった。胸が痛み、これ以上読み 続けるのは苦しい。それでも途中で投げ出すことはできなかった。わずかな光を求めてページを繰る 手さえもどかしく感じられた。 過剰なドラマ性を抑えた静かな筆致が孤独や絶望をいっそう際立たせ、読む者の胸に深い共鳴を呼 び起こす。罪を背負った母が心の底に押し込めてきた数えきれない叫びが確かに聴こえてきた。その 痛切さが深い余韻と静かな痛みとなっていつまでも残りました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 時間をかけて渋柿から熟柿へ。 時間をかけることでしか得られない何か。 正に人生のような味わいのある実りを迎える幕切れだった。 熟柿になるまで待ったら普通の甘柿よりも甘さが格別。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 主人公はもとより、それを取り巻く人間も全て軽率で、熟柿どころか 未熟な人間たちだ(ある親子だけは例外)。各人物の会話は、猜疑心 に満ちあふれた、あげ足とりにも近い言葉の応酬で、一章読み進める のも骨が折れた。あの事故がなければの悔恨の連続だが、スマホをし ながら車を運転して人をひき殺して、逃走するような主人公は(話の 冒頭に出てくるシーン)、仮にあの時に、あの過ちを犯していなくて も、いつか必ずつまづいて、あったはずの平凡な人生などはそもそも なかったんじゃないと思ってしまって、全く感情移入できなかった。 この小説を評価した読者は、同じく母性と逃走を描いた、角田光代氏 の「八日目の蟬」と読み比べて欲しい・ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| こんなにも一瞬で人生が変わってしまうのだと思いました。また人生のどん底から生き別れた息子を常に思いながら、直向きに一歩ずつ前に進み成長し、小さな幸せを掴んでいく主人公の人生を見させて頂きました。読み終わったあともまだまだ見ていたいと思える作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 内容が可哀想でした | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| Audibleで視聴 話は面白く、引きこまれた。 ただ、主人公が可哀想になる反面、事故の被害者への贖罪がほぼ描かれていないのが気になりました。 この被害者の関係で盛り上がりがあると思いきや、主人公がいい感じに上手くいく感じで終わってしまい残念。 もちろん主人公は服役し罪を償うだけではなく、子ども・家族と過ごす人生では無くなってしまった。だけど、被害者の認知症での徘徊?であったとしても、被害者は家族にとっては大切な人であることは変わりないし、その人と過ごす時間を奪ったことに対しての心情が描かれないことが、最後までこの主人公に同情できない点だった。 この主人公がいくら辛い思いをしていたとしても、「被害者と向かい合っていないからしょうがない」となってしまった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 重い内容なのに2日で読みました。 主人公が平凡であっても、その人の人生の展開はなんでこうも平凡にならないのだろうと、先が知りたくて夢中で読みました。 最後の終わり方を読んで、その先を読者が考える形かもしれないけど、わたしとしてはまた主人公は平凡ではない人生をたどるのではないかと感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 悲しい物語を我慢強く読み進めていきましたが、すごく特徴的な登場人物が、それぞれ行く末が曖昧なまま終わってしまい、読み終えても消化不良な感覚でいます。登場人物のそれぞれの思いを読者にゆだねている感じ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 2日後に出張予定だったので移動時間に読める小説を探していた。結局買ったその日に完読してしまったので。テンポがいい。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!




