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熟柿
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熟柿の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.31pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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| ひき逃げ事件を起こし、息子と離れ離れになり、再会を願う主人公の物語。 熟柿とは、気長に時期が来るのを待つこと。この絶対的なテーマを主軸に「顔も知らない息子に会う母親の物語」として構成されています。ただ、序盤で主人公の母親が弁護士を雇い正式な手続きを踏んで息子に会おうとすれば、この物語は即終了です。そのため、物語を成立させるためにリアリティと合理性をかなり犠牲にしていると感じました。本作が「待つこと」をテーマにするのであれば、「なぜ待たざるを得なかったのか」という制約を、制度的あるいは心理的に十分に設計する必要があったように思います。その点において、本作は人物の内面による必然ではなく、物語の都合によって“待たされている”印象が強かった。 全体的な物語の説得力よりも最終的な再会という結末を無条件で受け入れられるのであれば感動的な作品と感じるだろうと思います。私は途中のあり得なさのせいで没入することが難しかったです。 移り変わりの早い今の時代だからこその「熟柿」というテーマだと思うのですが、逆に今作を読んで今の時代に「熟柿」という価値観が合わないのだと痛感させられました。 「不法侵入の母」「子供に合わせない父」「調整しない大人たち」という構図の中で、子供自身の気持ちはほとんど描かれません。この点が特に感動的という今作の評価に大きな疑問を残す要素となっています。 最後は、母親と息子が再会。色々とありましたが、息子と連絡先を交換することで関係の継続が示唆されて終わっています。でも、母親との交流が盛んになり、当時の状況を母親視点で息子が知れば、父親側が頑なに母親に息子を会わせないようにしていた事実が明るみになり、また母親に会えない理由を母親の責任に押し付けていたこともばれるので、息子と父親の確執待ったなしです。その意味で、本作の結末は必ずしも単純なハッピーエンドとは言い切れないように思います。 | ||||
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| 一気に読みました。 先が気になって気になって。というのも、この主人公はきっと最後に本当の意味での報いを受けるだろうと思っていたから。 あまりにも自業自得の事故、そして身勝手な逃亡。被害者のことは「認知症を患った徘徊中のおばあさんだった」程度の扱い。 そして自身のことは、罪を償った後も生き別れたわが子の成長すら見守ることのできない不憫な母親だと思っている。 最後の最後に、現実を突きつけられればいいという気持ちを抱かずにはいられなかった。 だけど、期待したクライマックスもなんとも生ぬるいものだった。 著者は何を狙ってこの人物設定に決めたのだろう?反省の色が見えない犯罪者、という意味ではとてもリアルな気がする。 良識ある母親ほど、自分が逮捕された時点で子どもの前には二度と現れないようにするのでは?だって子どもの人生を守ることのほうが、自分の人生より大切だから。 その上でわが子の方から会いたいと歩み寄ってくれたという話なら応援できるけど、この主人公の場合、会えることが当然の権利のように思っている節があるからなあ。結局のところ、ひき逃げを犯すような人間ってやっぱりこんな感じなんだなと思ってしまう。 | ||||
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| 登場人物達がどうも私には合わない。 どうしてそうなる?という行動をとる人ばかりで好きになれない。 全てが回りくどく感じるし、いい事を言っている風の台詞も???となってしまいました。 主人公に対してもずっとモヤモヤした気持ちのまま話しが終わってしまい、、、 人によって評価が分かれる作品だと思います。 | ||||
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| この作品は「芳醇な人間ドラマ」というオブラートに包まれた、「一人の女性に対する徹底的な搾取と不条理の記録」であるという側面が浮き彫りになっています。 主人公は償っても償いきれない罪を犯してしまっているということが軸となっていますが、私がモヤモヤすると感じる理由は、この小説が「カタルシス(浄化や解決)」を完全に放棄し、代わりに「忍従(じっと耐えること)」を美徳としてすり替えているように思えるのです。 ・「泣き寝入り」を強いる構造 パチンコ屋での盗難事件のエピソードは、まさにその象徴です。 大金を盗まれた被害者である主人公が、会社から「警察に届けるな」と止められる。これは現代の感覚では、労働搾取や二次被害に近いものです。 盗んだ女性は行方不明のまま。 元夫もまた、事実上の逃げ得。 この物語の中で、「悪いことをした人間」が主人公以外は誰一人として法や社会から正当な裁きを受けていないという点は、非常にフラストレーションが溜まる構造です。 盗まれた金も、奪われた年月も、元夫の卑怯さも、何一つ解決・謝罪されないまま、「とうとう息子に会え、主人公にも信頼できるパートナーや友だちも得た」という一点だけで物語が綺麗に閉じられてしまい、これまでの苦労は報われた」という結末の持っていき方は、ある種の思考停止を読者に求めているようにも見えました。 | ||||
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| 期待値が高すぎたのかもしれないけど 既視感があるような新しさはない小説 映画やドラマの脚本みたいなストーリーだった あと主人公が好きになれない 苦労を重ね子供を想うのもわかるけど ずっと自分のことばかり 反省と後悔の話の割には出会う人に恵まれ 助けられてることも多いし 何より轢き逃げとは言え交通事故加害者で こんなひっそり逃げるように生きる意味も 無いと思うし 実際はみんな普通に生きてますよ 近所の方も交通事故加害者の方だけど 普通に生活されて何なら車の免許も再取得 してるし 申し訳なく思うなら子供じゃなく 被害者と被害者家族に対して常々思って 生きていて欲しい と、交通事故被害者遺族としては感じた そういう記述が何もないとこに驚いた | ||||
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| 読書系SNSで良いとよくみるので読み始めましたが、佐藤さんの本は初めてで慣れていないので気づいたら寝ていて、少しクセ強だと感じてます。そう感じる箇所は、うまく書けませんが、やっぱり自分が選んで読んできた例えば原田マハ、金原ひとみ、朝井リョウ、綿谷りさなどと少し違う、なかなか読み進められない。親戚が集まって葬式で柿の実でジャグリングのあたりからなんだか…と思っていて、ちょっと佐藤さんの別の本で慣らしておくべきだったと思ってます。とっても個人的な感想です。 | ||||
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