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占星術殺人事件
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【この小説が収録されている参考書籍】
占星術殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全156件 81~100 5/8ページ
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のらりくらりと語られていく前半部分がしんどくて、寝る前にベッドで読んでいたのですが、5ページも読めば睡魔に襲われるほどでした。僕は年間50冊は本を読んでいますが、年に1冊くらい読み進められなくて諦める本があります。この作品は、すぐに眠くなってしまう本なのですが、なぜか続きが読みたくなるのです。 そして半分を超えたあたりから、物語が大きく動き始めます。そうなると、今度は読むのが止まらなくなり、後半部分は1日で読んでしまいました。のほほんとした御手洗潔のキャラクターも良いですし、ストーリーやトリック、動機も含めすべてがよく練られていて、最後まで読んで良かったと思いました。御手洗潔が登場するほかの作品も読みたくなりました。 | ||||
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けど、ストーリー自体に面白みがなかった。個人的には、トリックはそう面白くなくても、名探偵コナンのようなストーリーの面白い探偵物のほうが面白く読める。文章もちょっと・・。なんかネット小説みたいな語り方だなと感じた。 | ||||
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導入部が読みにくく、ずっと置いてしまってましたが、ようやく読破しました。こういうからくり大好きです。 | ||||
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謎解きにまったく興味がない私ですが、謎に挑戦してみようという気にさせてくれた本です。 犯人は謎解きが始まる数ページ前でなんとかわかりました。 わかったときは「おおおおおお!」っといった感じで、謎解きの楽しさを十分に堪能できました^^。 私が生まれる前に書かれた古い本ですが、普通にすらすらと読めます。 謎解きもよかったですが、それよりも御手洗のキチガイっぷりがおもしろかった。 | ||||
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記念すべき島田荘司デビュー、そして御手洗潔がこの世に登場。 デビュー作とあって島田氏が特に全身全霊を注いだのでしょう。 文章や構成全てに島田氏の意図、罠があり、術中にはまってしまう。 読みにくいというのもその一つ。(実際はその印象を植え付けられているだけなのだが) 難解に、難解にと、島田氏の思惑通りに混乱したままラストまで導かれてしまう。 そして体感してください。本作の衝撃を。 御手洗シリーズは、全作にちりばめられた御手洗のやさしさや エピソード、著者のあとがきまでもが本当に楽しめますので、 発表順に読んでみてください。 その時にはきっと御手洗ファン、石岡ファンになっており、 本作を振り返ってみるととても懐かしい気持ちが湧いてくるでしょう。 御手洗と石岡君をこの世に生んでくれ、楽しませてくれる島田氏に感謝しています。 | ||||
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読み始めからやや難儀する。 なにせ事件が起きたのは昭和11年。 自分の5人の娘から、それぞれ最良の部分を用いて最高の女性を作り上げることを妄想していた、犯罪者と思しき男性の難解な手記から物語は始まる。 実際に彼の娘たちは殺害され、バラバラ死体が発見されていた。 しかし、彼女たちを殺害したのは狂気染みた考えを持つ父親ではなかった。 父親は、彼女たちが殺害される以前に屋内で殺害されていた。 時代感のある文章と、狂気を感じさせる内容が相まって、最初からこの物語の雰囲気が決定付けられる。 時は流れて昭和53年。 当時の事件は未だ犯人不明の謎のままだった。 また、殺害された女性の一部を組み合わせて作られたであろう人造人間?「アゾート」が日本のどこかに隠されている、とも言われていた。 鬱を患い、時折体調を崩す占い師「御手洗」。 その知り合いが御手洗に謎解きをけしかけ、自らも謎に挑む。 何度も事件の核心に迫りつつあると思わせながら、その説は既に過去に考えられていたものであるなど、読者は何度も翻弄される。 彼らは事態打開のため、事件に関係する人物を尋ねて京都へ向かう。 途中で警察が介入してきたことにより、事情が複雑になり彼らが推理するのに必要な時間は限られていた。 最終的に彼らは真犯人を突き止められるのか。 全体を通して読みにくさは否めないが、トリックが秀逸。 叙述物でだまされるようなある種の爽快さではなく、このトリックは感動に近い。 こんな面白い作品を今まで読んでいなかったのが悔やまれる。 島田荘司って初めて読んだけどすごい。 きっとすごく頭良いのだろうな。 他の作品も読んでみよう。 | ||||
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この作品で取り扱われる殺人事件は四十年間日本中の誰にも解けなかったとされる事件だ。 まず、この設定が凄い。 生半可な謎や呆気ない解答では、この設定は恐れ多くてできないだろう。したとしても、莫大な期待を寄せる読者達から批判を受けてしまうに決まっている。 しかし、読了した者は皆が皆、この設定を受け入れるに至った。 そのほどの設定も実に当然のことだと誰もに思わせた、島田荘司の伝説的傑作だ。 あまりに有名すぎる本作はミステリ好きの中には未読の方などいないだろうが、もしも未だこの本を読まずにいる人がいるのだとしたら、それは実に勿体ないことだ。 | ||||
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本書の謎の重厚さ、ムード、難攻不落感は超一級。その点には星六つでも七つでも本当はつけたいところなんですが。 惜しむらくは、読みにくかったです。 それも衒学的な冒頭の手記の部分より、御手洗と石岡が地の文ナシのマシンガントークで、関係者のアリバイやトリックをああでもない、こうでもない、と話し合う本編が意外と読み辛かった。そこで提示される膨大な情報が、ある展開によって瞬く間に覆され、またマシンガントークが始まって…というスピード感はおそらく好きな人にはたまらない持ち味だと思うが、フルイに掛けられ、捨てられていく情報も膨大すぎて、なにか途中で事件の全貌を把握することが「どーでもよく」なってしまった。私自身がふるい落とされた模様。 トリックはぜんぜんわからなくても犯人だけは早めにピンとくるため、後半はほとんど読み飛ばしてしまったにも関わらず、いざ謎解きが始まると全てのピースがきっちりはまる爽快感を味あわせてくれる手腕は見事。読後のほろ苦さ、せつなさも素晴らしい。 | ||||
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他のかたも書かれている通り、最初の数十ページに渡る手記が苦痛。 読後、はたしてあれだけの分量が本当に必要だったのか、と思ってみたり。 ただ、肝心の謎は一級品でした。作中でたった一回シンプルな謎解きがあるだけなのに、それだけで理解できてしまう。にもかかわらず読んでいる途中はまったく解ける気がしなかった。数十年にわたり解決されなかった謎という設定に対しもつ説得力、そしてそれが解けたあとの爽快感はすごかったです。 ということで☆4つ。もう少し導入部分が読みやすかったらなぁ・・・・・・ここまで激賞されている本でなければ、最初の三ページで読むのやめてましたよ('・ω・`;) | ||||
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この本を読むまでは、図解が入ってる小説ってのは苦手でした。 地図とかもそうなんですけど、なぜか図解が突然入ってくるってのは、 活字ですべてを説明するはずの小説には邪道のように思えました。 挿絵入りの本ならちょっと事情も違うんですけど、 文章だけじゃなく図が入るなら、叙述トリックで別の人だったみたいな時には なんでまぎらわしい文章でほんろうするばかりで絵で見せないって文句言いたくなるし フェアじゃないんじゃないか…ってのが印象でした。 でもよくよく考えれば、かのコナン・ドイルだって暗号だとか地図だとか 結構使ってたんですよね。 そんなこと思ってたらここで、突然終盤に出てくる「あの」図解。 一気に別の次元に飛ぶ感覚……。これが起承転結の転の面白さだなと思いました。 トリックとしては、古いパズル作家のサム・ロイドの「地球から追い出される中国兵」とか 「ライオンとハンター」とかのアイディアの発展型と思いますが、 応用の仕方にオリジナリティがあって、舞台への奇妙な生かし方も秀逸だと思います。 これこそ新本格という醍醐味を味わせてくれた傑作でした。 | ||||
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本書は著者のデビュー作であり、私はベスト作品だと思う。一般的には「斜め屋敷〜」を好きな人が多いようだが、私は本書の熱気というか、本書に込められた著者の怨念のようなものが非常に好きだ。 もちろん、最初の版、解決編が袋とじになっているものを所有している。しかし、あれは意味がない。あの袋とじを破らない読者などいないからだ。あの謎がどう解決されるのかが気にならない読者は、ミステリなど読まなくていい。不可解な謎とそのきれいな解決は本格ミステリの王道であり、社会派推理全盛時代に本作品を乱歩賞に投じた著者の本格ミステリに対する愛情には、頭が下がる。本書を書店の平積みで見付けたときの驚きと喜びは、今でも覚えている。 傑作は、時代を超えて読み継がれるものである。「黒死館〜」しかり「ドグラ・マグラ」しかりである。本書も初刊からかなりの年月が経過しているが、いつまでも色褪せない風格がある。けっしてうまい文章ではない。だからのちの島田作品と比べて少々読みにくい。ヴィジュアルでもない。しかし、アゾートのイメージは鮮明であり、猟奇的な事件がきれいに着地する。これを読み逃す手はミステリ好きにはないはずだ。 後年の著者の活躍の全ては、本書に込められた熱気と怨念にある。この作品がまさにビッグ・バンなのだ。だから、とにかく読むことをお勧めする。剛腕島田の、間違いなく確かな第一歩である。 | ||||
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横溝正史好きならまず大丈夫でしょうが、 現代小説の軽い会話文が好きな方は多分無理です。 お好きな方は最初からぐいぐい島田ワールドに入っていけます。 なんじゃこれ?と思いながらも、難しい言葉をスルーないし 読み返しながら地中を進んでいくと 突然、地上に出て話が展開し始めます。 読んだ後はかなり満足 反面、なかなかこの話の中から抜けきれない感じです。 はっとして次の御手洗シリーズを探し始め 色々読んでみたけど、やはりこの占星術より面白い本はありません。 | ||||
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冒頭で親切に「読者が謎解きに必要な手がかりは早い段階で全て示される」と教えてくれます。 よって一字一句見逃さず脳を働かせながら読みましたが、結局分かりませんでした。 あなたの推理が、探偵「御手洗潔」に勝るかどうか試してみませんか? | ||||
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素晴らしい作品です。 トリックはもちろんのこと、登場人物のキャラも個性的で面白いです。 ただ、奇妙な手記から始めり、彼が読み終えてから手記だと分かるので、最初は 「意味分からん。このまま進んだら、最悪だな」 と思ってしまい、出だしはあまりよろしくないですね。 物語の進行もよいとは言い難いし、展開が急すぎるところも。 しかし、名作には変わりないので全て推理小説ファンは読むべし。 | ||||
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とてつもなくインパクトが強烈な作品です。そう、遺言のとおりに一気に6人もの女性が殺されてしまうという読者にとっても強烈な事件だと思います。そしてこの作品がすごいと言わしめるのは何をどうしても犯人が尻尾を出す要素がないのです。何せ事件現場は完全密室ですし、外部の人間に関しても完璧なアリバイがかかっているのでこれまた読者の私たちを悩ませること必至です。今回出てくる名探偵はなんとうつ病なのであります。そう、彼はひねくれものな性格が災いしてしまったのです。だけれども彼が動き出したとき、本当に犯人は姿を現すのです。そう、そこには一見すると犯人?と思わせる人が…既成概念にとらわれてしまうほどこの作品はしてやられる作品と思ってください。犯人もこれまた意外なのですから。 | ||||
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本格が好きなら、是非読むべき名作です。かくいう私も、名作の誉れ高いこの作品を何故今まで読まなかったのか?と自分自身疑問に 思うほど、良い小説です。 驚愕のトリック、サスペンスフルな展開、そして少しホロリとさせる面も。 トリックの素晴らしさだけでなく、小説としても(良い意味で)読みやすく、ぐいぐい引き込まれてしまいます。 他の方も書いてらっしゃいましたが、未読の方は幸せです。是非お読みください! | ||||
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悔しいことに小説の世界もご多分に漏れず国際的には西高東低で、 英語で書かれた作品というのはマーケットが世界規模、 アジアの作品というのは海を越えてとりわけ欧米で翻訳版が売られヒットするのは 至難の業です。 この作品がもし英語で書かれていたら本格ミステリの名作としてあらゆる国で 語り継がれるものになっていたでしょう。 もちろん日本でも素晴らしく評価された作品ではありますが、 トリックの独自性とそれを生かす独特の世界観の構成からして、 出来栄えからすれば評価は低すぎるぐらいです。 著者がメイントリックの素晴らしさゆえに映像化を断るほど大事にしていたのに、 間違った形で世に知れ渡ってしまったことはまったくもって日本ミステリ界の 大きな損失でしょう。 永遠に語り継がれるべき傑作であり、日本が世界に誇れる一篇だと思います。 | ||||
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足跡トリックから、バラバラ死体、密室、そして“読者への挑戦”など、本格推理ファンにはたまらない内容です。 トリックの大胆さもさることながら、文章の流麗さ、キャラクターも本当に魅力的で、素晴らしい作品。 何度読み返しても、トリックわかってて読んでもおもしろい。 御手洗潔さんと石岡和己さんが探偵&ワトソン役ですが、事件の舞台は戦前の昭和11年。 自宅横のアトリエで殺害された画家、梅沢平吉。 その死も密室での不可解なものだったが、平吉の残したとされる手記がまた常軌を逸した内容で、 自分の娘や姪たちを殺害して、各々の完璧なパーツを寄せ集めた一人の完全なる女性、“アゾート”を作るというものだった。 そしてその手記の通り、娘たちがバラバラ死体となって日本各地で次々と発見されます。 その後40年以上も解かれることのなかったセンセーショナルな連続殺人の謎に、御手洗さんが挑みます。 | ||||
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警察におもねることなく、事件解決の名探偵って感じですね。しかも、ひょうひょうとして、どこか世捨て人のような人でありながら、内面には権力には絶対に屈することのない人。いいです。 事件そのものは、多分こうだろうなとなんとなく思っていましたが、犯人の心情が綴られるラストの手紙は優しさにあふれていて実に味わい深いものがありました。 乱歩賞に落選した作品らしいですが、ちょっとばかり作者が選考委員に対して挑戦的すぎたからかもしれませんね。 でも、本になって良かったと思える作品です。 | ||||
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ノスタルジックな時代背景を舞台に、大胆で斬新な結末。 確かにこれは一度知ったらお終いのトリックです。 謎が解けた瞬間の「なんで気付かなかったんだ自分!」という 爽快なやられた感は今でもよく覚えています。 ミステリ読みで良かったと、風呂につかりながらふやけ気味の本書を しみじみ眺めたんでした。 いきなりいってる導入部に挫折せずに(なんなら飛ばしてでも)読んでほしい。 地元民以外にはだるいかもしれない中盤もやり過ごして最後まで読んでほしい。 まだ読んでいない人は幸せです。 | ||||
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