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狂った宴



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【この小説が収録されている参考書籍】
狂った宴

狂った宴の評価: 4.50/5点 レビュー 4件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(3pt)

本邦初訳ながらさすがに約60年前のお話なので

やはり現代的なエンターテインメント小説に慣れてしまっていますのでどうしてもテンポがとても遅く感じます。アフリカの某国にて民主主義を根付かせて選挙による首相選びに手を貸す選挙参謀の物語なのですが、実際に勝利のための工作を具体的に始めるのがなんと230ページ過ぎてからでした。

それまでは西洋人からみた「アフリカ(帝国主義的)文化人類学」がメインとなっています。さまざまな仕掛けを繰り返してやっと思い通りの結果が!といった瞬間に信じられない大ドンデン返しが待っているところが最大の読みどころでした。
狂った宴Amazon書評・レビュー:狂った宴より
4102403132
No.3:
(5pt)

秀逸な人物造形

ロス・トーマスの代名詞とも言える魅力的なバディ物の一作。特に選挙コンサルタントであるシャンテルの人物造形は極上。優雅で洗練され、時に露悪的キャラクターは秀逸で結末に於ける彼の決断も非常に心理的な納得が行く。邦題がいささか内容にそぐわないのは残念だが『愚者の街』から間を置く事なく邦訳出版してくれたことには感謝しかない。
狂った宴Amazon書評・レビュー:狂った宴より
4102403132
No.2:
(5pt)

ロス・トーマスの1967年のアフリカ選挙運動小説。

新潮文庫の新刊本邦初訳海外ミステリー7月末分2冊が同じ日に届いてしまった。ゴールド・ダガー受賞作(『サヴァナの王国』)とロス・トーマス(本書)。
どちらが読みやすいか2秒考えて、ロス・トーマスがちょっと苦手な私は、ゴールド・タガー受賞作の方を先に読み始めてしまった。
しかし、これは大いなる予測間違いで、ゴールド・ダガー受賞作はなかなか難しい本で、読了まで12日かかってしまった。一方ロス・トーマスの本書は、(ロス・トーマスにしては)たいへん読みやすくて、2日で読めてしまった(すみません)。
原書は1967年に出ていて、151〜152頁のアンとピーターとの会話で1936年ごろの生まれが三十ぐらいと言っているので、舞台は、1966年頃のアフリカ西部に位置する英国からの独立予定国がモデルのようである。本書ではアルバーティア。
内容は、初代首相選挙を巡る選挙戦で、ダフィーの運営するアメリカの広告代理店が選挙運動のすべてを引き受け、代理店勤務の私(ピーター)が凄腕の選挙コンサルタントのシャルテルに選挙勝利を依頼し、ピーターとシャルテルがアルバーティアに飛ぶ。
その後、候補者のアコモロを当選させるべく、あの手この手の知力策略を尽した選挙戦が展開され、面白く読めてしまうが、最後には・・。
で、以上だけでも、十分楽しい国際冒険小説(???)だが、私が気に入ったのはサイドストーリーともいうべき、ピーターと平和部隊の若き美人学校教師アンとの現地ラブ・ストーリーのほうだった。
きちんと肉体愛を伴いながらも、まるで純愛のような心の結びつきが続いていく。二人の愛の障害となるのは、生徒たちのために教師を辞められないというアンの使命感だけで・・・素敵なラブ・ストーリーありがとう。
狂った宴Amazon書評・レビュー:狂った宴より
4102403132
No.1:
(5pt)

アフリカの選挙に巻き込まれたアメリカ人の権謀術数が楽しめる、或いはこの人の未訳が読めるだけで幸せ、な作品

アフリカの小国の選挙にコンサルタントと広告代理店の二人が雇われ・・・というお話。

既訳では「悪魔の麦」「ポークチョッパー 悪徳選挙屋」風の謀略に経済が絡んだ感じのサスペンス/ポリティカル・スリラー/クライム・ノベルの趣きの作品でした。デビュー作の時点で、ある程度才能があったのがMWA新人賞受賞の「冷戦交換ゲーム」で判りますが、本書は二作目だそうですけど、二作目にしてある種の貫禄というか余裕の様な物まで感じさせて、流石に思えました。一作目が評価が高いと二作目のプレッシャーが強くなる(一過性の現象でしかなかったと思われて)そうですが、この人の場合はあまり関係なかったかも。

訃報に際して寄稿された原さんの追悼文が、前に紹介された「愚者の町」に再録されておりましたが、その原さんが媒体の年末ベストのこの人の作品を推して、その際の理由でよく調べてある、映画になりそう、という様な物がないのかいい、と書いてらっしゃったと思いますが、フレデリック・フォーサイス氏が新作を書くのあたって、ネタの徹底的調査をするのが有名ですが、トーマスの場合あまりそういう事をしないで、政治記者や広告の仕事などで知りえた知識や知見で話しを拵えたり、映画化を期待して映画製作者が惹かれる様な結構にしないで好きに書いている様な感じに見えて、私もそこら辺りがいい様に思えます。

三宅さんの働いていると本が読めなくなるという評論で、仕事中心だと仕事に役に立つビジネス書や啓発の本を情報処理して、娯楽向けの作品を鑑賞する余裕や読む気がなくなる、という趣旨だったと思いますが、本書の場合も仕事に役に立たないでただ面白いだけで、そこが凄く良い様にも思いました。前述の原さんも、作家の姿勢として社会や時代と絡まない様にしていた感じで、ロス・トーマスからの影響もチャンドラー並みに受けていた様の見えました。

という様な事は本書を楽しむのに何の関係もない感想で、ただこの人の作品を読めるだけで幸せ、に思います。この調子で”海外名作発掘”枠で年一作ずつとかで未訳が紹介されるのを期待しております。

アフリカの選挙に巻き込まれたアメリカ人の権謀術数が楽しめる、或いはこの人の未訳が読めるだけで幸せ、な作品。必読。
狂った宴Amazon書評・レビュー:狂った宴より
4102403132

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