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死んだ山田と教室
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死んだ山田と教室の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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| 若者を描いた作品で話題になっていた『死んだ山田と教室』を読んだ。本作は、男子校の高校2年生である山田が、猫を助けようとした際に赤い車にはねられて亡くなることから始まる。山田はクラスのムードメーカーであり、彼の突然の死によって、クラスの友人たちは悲しみと混乱の中で意気消沈してしまった。しかし、スピーカーから山田の声が聞こえてくるという非現実的な展開が待っていた。 男子校の2年生のクラスの雰囲気が巧みに描写されており、山田はラグビー部に所属していたが、手首を骨折して部活動を辞めていた。その後、バンドを組んでいた彼の友人、阿久津は、山田を特別に思っていた。中学校時代には周囲から外れ者扱いされていた山田だが、高校では人気者としての地位を確立していた。 山田が、スピーカーから語りかけるということは、クラスだけの秘密にした。「おちんちん体操第二」という言葉を教室で発言すると、山田の声が返ってくる。彼の声を聞くことで、生徒たちの心理的なつながりも描かれていく。学校祭や誕生日会、クリスマス会などのイベントが行われ、その内容は高校生らしい無邪気さに満ちていた。新聞部は山田の死因を探る中で、山田が死の直前はどんな風だったが明らかになっていく。 本作は単なる死を悼む物語ではなく、死を通じて「生きるとは何か」、「友人としてのつながりとは何か」を深く考えさせるテーマを内包している。亡くなった者からのメッセージは時間軸を変えながら伝わり、クラスの人気者の急死という非日常的な出来事に直面することで、自分自身や周囲との関係を再評価させられる。阿久津の存在を通じて、山田との深い結びつきが浮き彫りになり、阿久津を救った理由も明らかになる。 2学年が終わると、クラスの人たちは違う教室にバラバラになった。山田の声はスピーカーから絶え間なく聞こえるが、誰も応答せず、孤独感が漂う。それでも、その声はどこか温かさを失わない。土曜日の夜、山田は「ファイアー山田」と名乗り、一人でラジオのディスクジョッキーを務める。 中学校からの同級生の阿久津は弁護士を目指していたが、山田と教室で対話することを望み、日本語の教師となる。山田との対話を重ねる中で、彼から思わぬ提案を受けることになる。 宮島未奈の『成瀬は天下をとる』や『成瀬は信じた道をいく』という作品の成瀬という破格なスケールの大きな女子とは異なっている。『死んだ山田と教室』は、男子高校生らしい軽妙なちんちんや童貞に関する話題が目立つ。男子は小説の中でも成長していないなぁと思った。 物語は意外な結末へと展開していく。身近な人を失うという経験は、若い頃にこそ強い感受性で受け止められるものである。一つの青春物語として成立している。 | ||||
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| 青春って感じですね。しょうもないノリ自体は好きのなのですが、自分は男子校ノリがあんまり好きじゃないんだな、と気づきました。 途中、あんまり好きじゃないところもあって読むのをやめようか迷ったんですが、最後はどうなるんだろうと思って読み続けました。でも、あんまりしっくりこなかったです。 ただ、刺さる人には刺さるだろうなと思いましたし、もしかして自分が高校生の頃とかに読んでいたらすごい共感してたかもな、とも思いました。もはや青春とか別に、となってしまったおじさんにはちょっと…でした。 | ||||
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| 日々成長していくクラスメイト。教室で待ち続ける山田。人がたくさんいれば同じ数だけ考え方があるのを痛感。文体も話も読みやすくサクサク読める。馬鹿らしい話をする男子高校生の日常の描写に笑ってしまう。どんなエンディングになるか分からない話の展開でどんどんと最後まで読み進められる。 | ||||
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| 亡くなった高校生が教室のスピーカーから声だけ蘇り、クラスメイトとの交流を行う小説。高校時代やその後の別れなど誰もが通る道を異なるフィルターで味わえる。 | ||||
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| 初めは、とても話引き込まれるように読み進んで行けたけど、同じようなことの繰り返しになって来て後半は、飽きて来てしまいました もう一捻り欲しかった | ||||
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| 漫才のようなやり取りが楽しかったです。 何度か吹き出しながら読みました。 スピーカーへの…の発想がとんでもなく弾けていましたね。次回作に期待です。 | ||||
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