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死んだ山田と教室



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【この小説が収録されている参考書籍】
死んだ山田と教室

死んだ山田と教室の評価: 3.94/5点 レビュー 47件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.94pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全47件 41~47 3/3ページ
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No.7:
(5pt)

深い内容に感動!

賑やかで楽しい男子校の教室での出来事かと思いきや、それぞれの悩みや苦悩、挫折が描かれていて、
更に生きている人すべてに向けて、衝撃と感動が待っています。
世の中も人の心も変化してゆく。
そんな中で死んだ山田だけが変わることができない。
それが意味するものとは・・・
若い世代だけでなく、いくつになっても人生の問いかけになる深い内容でした。
早く映画化して欲しい作品です。
死んだ山田と教室Amazon書評・レビュー:死んだ山田と教室より
4065348315
No.6:
(5pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

去る者、日々に疎し

本の雑誌社の方が「読んで泣いた」とSNS投稿に書いていたので、読み始めた。この世に未練を残して成仏できない青春幽霊譚である。死んだ山田と残された2Eクラスメイトのスピリチュアルな交流。男子校だからの他愛ないやりとり(でも穂木高校は県下有数の進学校)。その友情に冒頭で泣いた。しかしそれにしても途中で『いつまで続くんだ、この話し』という印象になってきた。クラスメイトから好かれていたはずの山田が、物語の進行と共に都合の悪い話しがいっぱい出てくる。そのことで山田から距離を置いた人も出てくる。また山田の死後の時間の経過と共に、だんだんみんな疎遠になってくる。まあ世の中そんなものだ。葬式の時は故人を悼んでも、命日の日には、さらにその翌年には綺麗さっぱり忘れている。そんな中で一人だけ山田を慕い続ける和久津。再会するために穂木高校の教員になって戻ってくる。しかしもう2Eのクラスメイトは、いくら呼んでも集まらない。何事もどこかでケジメをつけなければならない。(死んではいるのだが)死ぬに死ねない山田の煩悶と、彼との友情に固執する和久津の壮絶な大団円。生きることも大変だが、死ぬことももっと大変だ。青春小説でありながら、生者と死者の関係のあり方をリアルかつシビアに描いている。来年の本屋大賞に選ばれるといいな。
死んだ山田と教室Amazon書評・レビュー:死んだ山田と教室より
4065348315
No.5:
(5pt)

在りし高校時代は最強だった!!

山田を中心としたテンポの良く、バカな男子校全開の会話に懐かしさを感じながら一気に読み進めてしまいました。
自分の高校時代はありふれた平凡なものと感じ、他人の高校時代の話を聞くとついつい黒い感情が出てしまったいたのですが、今作を通じて、在りし高校受験は最強だったと痛感しました。
そして、ラストでの驚きと熱量にはただただ感服しました。
次回作も楽しみです!!
死んだ山田と教室Amazon書評・レビュー:死んだ山田と教室より
4065348315
No.4:
(4pt)

色々注文はあるけれど

部分部分が非常に光っていて、魅力的な作品だった。
読みながら、「映像化するとしたらどうなるだろう」と何度も想像した。
リズミカルなやり取りの中でも大事なことは語られず、
それに思いを馳せると不意に目頭が熱くなってしまった。

その上でやっぱり気になったことをいくつか。
キャラの描き分けが不十分で時々混乱してしまった。
ファンタジーとは言え、声だけの存在になっている山田に関する状況説明が少ない。
登場人物の突然の退場に戸惑うことしばし。とは言えまたなんらかの理由あって、
また出てくるのだろうと思っていたがそのまま登場せず。

1番気になったのは、ラストに繋がる伏線が十分張られていないことだ。
こういうラストはあっていいと思うが、それにしても遡って見て、
当然の帰結であるとは思われない。

しかし、初めに述べたように、部分部分のきらめきがこれらを補って余りある。
今後の作品に期待したい作家さんがまた1人現れたことを喜びたい。
死んだ山田と教室Amazon書評・レビュー:死んだ山田と教室より
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No.3:
(5pt)

山田はみんなの中に

スピーカーに憑依した山田と2年E組の物語。

テンポのいい会話でダサかわいい男子高生のおバカな日常にクスッとするうち、次第に明らかになる山田の過去、死の真相。和久津の慟哭が耳に残る哀切のラストまで一気に読みました。

満開の桜並木、暑い暑い夏、林を抜ける風、田んぼ、柿の味、寒かった卒業式、重い扉、といった記憶がページから立ち昇り、自分は経験していないのに郷愁に駆られる、不思議な魅力のある一冊です。

某男子高独特のアイデンティティが感じられる金子さんの著書、これからも楽しみにしています!金子さんの本で珠玉の日々を追体験でき、自分の成長を確認できる元男子高生たちがちょっと羨ましい。

苦くて甘い今を生きてる元少年少女たちは読後に卒アル見返して思い出に浸ったり。
現役少年少女たちはあるあるに共感したり。

青臭くておバカでかわいくて懐かしくて楽しくて痛くて哀しい、最高で最強の山田と2年E組ロス確定。

全世代注目!
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No.2:
(5pt)

驚き・感動のラスト

リズム感・テンポが良く一気に読んでしまった。
驚きと共に胸に刺さるラストは必見。
本屋大賞最有力候補との呼び声も。
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No.1:
(5pt)

はるか昔に高校を卒業した人こそ読んで欲しい

穂木高校2年E組の人気者、山田が事故死した所から物語は始まります。

男子高校生同士の軽快なテンポの会話が全編にわたって繰り広げられスイスイと読み進めることができました。
会話の内容のしょうもなさ、アホさ加減に思わず吹き出しつつ、羨ましさや愛おしさがこみあげるのは私が完全に「大人」になってしまったからでしょう。

山田の死は表向きは事故ですが、実は隠された真相が…え、事故の加害者とは別に真犯人が⁈と思いましたが、そんな単純な展開ではありませんでした。

斬新な設定と息苦しくなるような結末は高校を卒業して長い時間が経ち、教室の風景がおぼろげになった「大人」の胸にこそ迫るものです。

蒸し暑い夜に、ぜひ窓を開けて読んでみてください。

高校時代の自分が、山田のようなクラスメイトが、楽しみにしていた深夜ラジオが、教室のさざめきが、土埃のにおいが、夜風の中に感じられると思います。

メフィスト賞受賞作品とのことですが、作者の言葉のセンスや奇抜な設定を最後まで活かす力量に新しい才能の出現を確信しました。
次回作にも期待しています。
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