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板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh



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【この小説が収録されている参考書籍】
板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh

板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Goghの評価: 4.65/5点 レビュー 31件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.65pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全31件 21~31 2/2ページ
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No.11:
(3pt)

旅先から帰る飛行機が大遅延で、その間に一気読み。

版画家・棟方志功は全然知らなかったので、民芸運動との繋がり等、物語として面白かったです。本物の版画も見てみたい。でも、『楽園のカンヴァス』『リーチ先生』『サロメ』『たゆたえども沈まず』『美しき愚かものたちのタブロー』辺りに比べるとインパクトに欠けちゃう。
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No.10:
(5pt)

家族の愛が創作の支え

どんな名作の決して一人ではできないという事がわかる作品でした。
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No.9:
(5pt)

原田マハには、この作品で直木賞を受賞してほしい。アート小説の傑作

先日、万城目学「八月の御所グラウンド」(文藝春秋)を読み終えて、その感想は、「万城目学は、『鹿男あをによし』(幻冬社文庫)や『プリンセス・トヨトミ』(文春文庫)で、直木賞をもらうべきだったなあ」というものであった。決して悪い作品ではないが、私には、随分昔に読んだ『鹿男あをによし』や『プリンセス・トヨトミ』の方が、遥かに傑作に思えたのである。

原田マハも、何度も直木賞候補になっている。Wikipediaで確認したところ、以下の4作であった。
2012年上期 第147回直木賞候補:『楽園のカンヴァス』
2013年上期 第149回直木賞候補:『ジヴェルニーの食卓』
2016年上期 第155回直木賞候補:『暗幕のゲルニカ』
2019年上期 第161回直木賞候補:『美しき愚かものたちのタブロー』

これらはいずれも、原田マハのアート小説と呼ばれるジャンルである。美術好きゆえ、私は、『楽園のカンヴァス』(新潮文庫)に感動して以来、彼女のアート小説に長年付き合ってきた。ただ、ちょっと、文章や人物の造形が甘ったるい感じがしていた。

しかし、この棟方志功を、妻のチヤから描いた本作は、文章というか、文体がきびきびしていて、かつ伸びやかに感じる。人物もいきいきしている。多くを省略して、饒舌ではない。甘ったるさも、さほど感じない。

また、バーナード・リーチを描いた「リーチ先生」(集英社文庫)で、民藝の分野をいったん描いたせいか、柳宗悦、河井寛次郎、濱田庄司らの描き方、民藝運動の説明の仕方が実に洗練されている。棟方志功の作品について的確に丁寧に描いており、昨秋、東京国立近代美術館で開かれた棟方志功展の図録を開きながら、陶然としてしまう。そして、何より話が面白くて、引き込まれてしまう。笑いも涙もある。傑作である。

だから、私は、この機を逃さずに、万城目学の受賞に抱いた違和感を感じないように、この作品で、原田マハにいよいよ直木賞を取ってほしいと、一ファンとして願っている。私の評価は☆5つとしたが、☆5つを上回る価値があった。これは私の書いた64番目のレビューである。2024年3月27日読了。
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No.8:
(4pt)

天才を支える女たち

世界的な版画家・棟方志功。それを支えた妻・チヤ。極貧の生活を共にしながら、それでも夫の才能を疑わない。その様子を、チヤの視点から描く。ワンクッション置くことで、ある程度冷静な判断ができる。それは『ジヴェルニーの食卓』でも見られた手法だ。天才・モネを支える義理の娘・ブランシュ。凡人には理解しがたい天才たちを、そばにいる女たちが支える。それが興味深い。
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No.7:
(4pt)

板に刻んだのは家族への愛

江戸時代までは「口語」話し言葉と「文語」書き言葉は違うものでしたが、本作はAudibleの読み言葉がもともとのオリジナルとのことです。それが単行本になると不思議なことにさらに優しさが伝わる文章になっていました。読み伝えが前提となると、あまりに繊細な描写や繰り返し、不必要な比喩などが省略されて本意がストレートに伝わるわかりやすい文章で同時に読みやすい文章です。

作者お得意の「ゴッホつながり」で棟方志功の半生を妻のひとり語りから始めて、超お得意の「美術史」ものとしての完成度が高く、さらにメインテーマである「家族愛」を余すところなくきれいに描写しています。特にまた妻の独白に戻ったラストにとても感動させられました。

大変失礼ながら最近は迷走気味だった作風がやっともとに戻って安心して読了できました。
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No.6:
(5pt)

原田マハさんのアート小説ははずさない

今回の小説で1番関心したのは津軽弁です。
私は津軽出身なので頭の中でリアルなイントネーションで発声されますが、文章にするのはかなり難しかったのではと思いました。きっと勉強して、アドバイスもらったりしながら書いたんだろうなというのが伝わりました。棟方志功の奥さん目線のお話でしたが、お互いに相手を信じる事の大切さ。忘れずにすごしたいなと思いました。
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No.5:
(5pt)

何度も泣きました。

むちゃくちゃ良かったです。
棟方志功という版画家の奥さんが主人公ですが,時代背景やら売れない芸術家がどう成功をおさめるかという話もよかったし,渡辺えりさんのナレーションもすごく上手くて聞き入りました。
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No.4:
(5pt)

作者&ナレーションともに

よかった。マッチしていた。ナレーションに大きく左右されるされる作品だと思った。好みの作者でしたので迷わず拝聴。渡辺えりさん、さすがです。一気に聴けた聞きごたえのある作品でした。
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No.3:
(5pt)

力をもらえる一冊

食べていくための仕事から、「自分の成してゆくこと」となっていくさまがよくわかる。
一人でなしていくわけではなく、本人の情熱とそれを引き出す周りの人々とのご縁、「偶然は必然」とはよく言ったものだと感じた。

朗読も素晴らしく、いつもなら倍速再生するところですが、冒頭数分で「これは、なんか違う」と思いなおして、標準速度にして頭から再生しなおしました。
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No.2:
(5pt)

運をたぐり寄せる人の類似性

昔のテレビドラマ「ゲゲゲの女房」を思い出しました。
ゴッホに魅了され、版画に心血を注ぐ夫を、妻がひたむきに支える姿に感動しました。
昭和的な女性の献身と内に秘めた強さがよく伝わってきました。
読み終わったあと、運をたぐり寄せる人にはどこか共通項があるな、と思いました。
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No.1:
(5pt)

素晴らしい朗読

オーディブルで俳優の朗読にはがっかりすることが多かったが、渡辺えりさんはそれらとは全く違い、素晴らしかったです。物語のテンポが良いのもさることながら、渡辺さんの緩急自在な朗読で、話に没頭して一気に聞いてしまいました。明瞭な発声、津軽弁をはじめとした方言、男声女声の使い分け、耳障りなところが全く無く、場面が脳裏に浮かんで劇を見ているように思えたのは、さすがとしか言いようがありません。
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