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スピノザの診察室
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スピノザの診察室の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全64件 41~60 3/4ページ
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私は病院に行くのが苦手です。 お医者さんも高圧的な方、決めつける方は苦手です。 けど、こんな病院、医師がいてくれるなら、安心できそうです。 ドロドロの権力争いや派手な展開はないし、派手な事件が起こるわけでもなく、医療小説としては地味かもしれません。 が、しっかりと本質があり、考えさせてくれます。 読んでよかったです。 | ||||
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人という儚い生き物に真摯に対峙する主人公とその周りの医療従事者等の遣り取りに、又久し振りに癒されるお話でした。若かったら医師を目指したかったと思わせました。 | ||||
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京都の描写もさることながら、根底に流れるあたたかな思想。 こんな先生に出会いたいと心から思いました。 甘党の私には、京都のお菓子も魅力的でした笑 | ||||
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やっぱりいいです夏川先生 内科医雄町哲郎の医師としての信念や優しさが好きです。こんな先生が近くにいてくれたらと思います。 本屋大賞にもノミネートされました。たくさんの方に読んでほしいです。 | ||||
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人の幸せって、どこからくるのか… これが最大の関心事だという1人の医師の物語 終盤の「おおきに、先生」という言葉から 込み上げてくる温かいものが私の涙へとなりました。 目の前の人が困っている時 “当たり前”のことをすることが当たり前だって 学校ではそう教わってきた気がします。 医師であれば病気を治すこと。 では、不治の病となってしまった人はどうなるの?? その人自身、それが欲しいものだとは限らないのに。 きっと多くの人が欲しいものは同じもの 「暗闇で凍える隣人に、外套をかけてあげること」 何者でもない私だけれど 私にもできるんじゃないかな? 子どもにも大人にも 性別も関係なくて もちろん人以外の動物にだって 読み終えた後には胸の中に温かな光が生まれる そんなお話でした。 そして初めて聞いた“哲学者スピノザ”が気になる… | ||||
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どの章も泣けます。そして、最高の後味です。傑作だと思います。 | ||||
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主役の消化器内科医のマチ先生こと、雄町(おまち)哲郎を筆頭に、外科医の鍋島と中将、内科医で元精神科医の秋鹿、大学の准教授の花垣、医師5年目で勉強中の南など、個性溢れる面々が繰り広げる医療のあり方を問う物語。 家族を失った甥を引き取るために大学病院を辞め、地域の小さな病院に転職したマチ先生の穏やかで自分の芯がしっかりしている人柄に加えて、甘党なことに好感がもてた。 大学病院では、目の前にある病気の治療を考えればよかったのが、地域の小さな病院では食事をとれない患者への点滴の有無、がんの終末期患者への言葉かけ、認知症患者のがんの治療方針など、万人が納得する正解のない問題を考える必要がある。 90代の肺炎と心不全の患者に「動けなくなったらどうする?」と聞かれ、『静かにおじいちゃんを待ちますか」と和やかに答えたり、70代の膵臓がん患者が「もうがんばれない」という言葉に対して、『がんばらなくて良いのです、ただ、あまり急いでもいけません』と答えたり、正解のない医療の難しさがよく分かる。 どれほど医療が進歩しても技術に人の哀しみを克服する力はなく、勇気や安心も処方できないが、「私たちにできることは暗闇で凍える隣人に、外套をかけてあげることなんだよ」という、マチ先生の温かく優しい言葉が胸に響いた。 ぜひ続編を読みたいと思う。 以下に印象に残った言葉を要約して抜粋。 ・世の中の医者ってのは、心の中に二種類の人格を抱えているんだ。科学者と哲学者という二種類だ。どんな医者でもこの二つの領域を行ったり来たりしながら働いている。人によって比重は違うと思うし、大半が中道派だがね。 ・時代は細分化と専門化をすすめとるが、俺はそれを少しばかり元に戻したいと思うとる。外来にいても、入院になっても同じ医者が診れば安心やろう。そしてできれば往診になっても看取りになっても、ずっと診てきた医者が患者のもとに足を運ぶ医療や。時代に逆行しとるから、採算も厳しいし、病院も古いまんまやけど、それでも「安心」ちゅう一番大事なものは提供できる | ||||
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京都の小さな病院が舞台で、掴みどころがないが患者や病院スタッフとのやりとりが魅力的なお医者さんの話でした。 町の描写は、祭りやお馴染みの鴨川や寺社仏閣と、花や森が合わせて書かれていて京都をイメージしながら読むことができました。 個人的には著者の方の花や植物の風景描写が綺麗で好きなので、本作もそれが味わえて満足でした。 さて、本題の医療の方ですが、 高齢者医療がメインで書かれており、患者を治療するだけでなく、患者の最期を医者としてどう付き合っていくのかというような話だったように思います。 正解は無く、それぞれの患者に向けたマチ先生(主人公)がかける言葉が、気遣い過ぎず、でも無遠慮過ぎずで丁度いい距離感でした。この部分は実際に身近に高齢者医療を経験したことがあるか無いかで感じ方が変わりそうです。 主人公の言葉や行動には、スピノザの哲学のエッセンスが入ってるということだと思うんですが読んだことないので名前だけ覚えておこうと思います。 神様のカルテシリーズが好きで購入したんですが、本作も楽しむことができました。良かったです。 | ||||
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夏川草介氏の小説のファンです。医療者の患者や治療への思いや葛藤などが、医者でもある筆者によってうまく心理描写されています。主人公の雄町哲郎のような医師に巡り会えればなと思います。続編も期待しています。 | ||||
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最先端医療と終末医療、どちらにも優秀な医師たちがいて、病気と人を見つめている。 | ||||
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夏川さん待望の新作。 地方の病院で、暖かく、そして確かな腕で高齢者の診療にあたっているマチ先生の話です。 医療小説ですが、マチ先生は大病院で巧みなメス捌きで手術を成功させるイケイケドクターでもなければ、 救急のような常に緊張感のある現場でガツガツ患者をさばくわけでもない。 でも医療って、医者って、そして人の生と死って、こういうことだよなぁと。 最後のマチ先生の言葉にも詰まっていたように思います。 まさに今の時代に読んでほしい小説でした。 | ||||
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新作であるが前作の雰囲気を持ったままです。 | ||||
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夏川草介さんは大好きな作家さんです。主人公が素敵でした。 | ||||
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神様のカルテに並ぶ素敵な本でした。次回作も楽しみにしています。 | ||||
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医療現場や医者の気持ちとかが分かって参考になり、患者としての心構えの参考になりました。 | ||||
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夏川さんの作品は初めてでしたが、帯の「最期」という言葉に惹かれ購入。 言葉がすっすっと入ってきて、それも、入り方がとても穏やかなのが不思議な体験でした。死を扱っているのに重たくなくて、なぜか安心すらできる。 登場人物の南先生が「(マチ)先生と一緒にいる人たちは、なんだか安心するんだと思います」と言っていて・・・なるほどと。(主人公の)マチ先生が、読者にも安心感を与えてくれていたんですね。 読み進め何度も感動で涙が出ました。 続編はもちろん、出てくる人物がどれも素敵だったのでスピンオフも読みたいです!! | ||||
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神様のカルテに似ているなと思いながら読み進めました。しかし、後半は死とは、幸福とはなど、哲学的な課題に対して考えさせられる内容でした。 実際に働いている医師にしか書けない小説です。 | ||||
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一気に読み終えました。 医療現場の緊縛した状況、病態の詳しい説明から各々の患者の背景まで想像することができました。病気に対する向き合いかたも、その死に対しての捉え方もそれぞれ。この主人公の医師だけでなく原田病院の医師や医療スタッフ達の真摯に患者に向き合う姿勢に心うたれました。死に対しての話題をタブー視するのではなく自分自身の死に際、死に直面した時にどうしたいかは自分自身で決めたいと常々考えています。 マチ先生が膵癌の患者に伝えた「頑張らなくいい、でも急がなくてもいいです」 この言葉がスッーと心に沁みました。 いつしか相手の女性側に自分自身が立っていて本当に肩の力が抜けて楽になった場面でした。 いかなる場面、状況であろうとも生を全うされ旅立たれ方に心から 「お疲れ様でした」と言葉をかけたいし、私自身もかけてもらいたいです。 改めて死生観に対し考えさせられた一冊でした。 また京都市内の街並みの描写が素敵で何度か訪れた所を頭に想いうかべながら読むことが出来て楽しかったです。 | ||||
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購入後、1週間で3回読みました。夏川草介さんの著書は初めてでしたが、著者がマチ先生と同じ考えで毎日診察なさっているように感じ、お世話になる患者さんを羨ましく思いました。今、夏川草介さんの作品を4冊追加で注文しています。 | ||||
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理想の医療の姿がここにあると思います。 それだけでも素晴らしいのに、登場人物の魅力がすごい。 京都の街が舞台でそれもまた趣があって素敵です。 この物語世界を丁寧に紡いでくれて、作者には感謝をしたい。 多くの人を救う作品だと思います。 医療だけでなく、言葉にも、小説にも、人を救う力があると思いました。 派手でドラマチックな医療ドラマも良いですが、誰しもが避けることができない死との向き合い方を丁寧に描写してくださっているこういった小説が映像化され、多くの人に観てもらえればいいなと思います。 | ||||
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