■スポンサードリンク


卒業生には向かない真実



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)

卒業生には向かない真実の評価: 3.24/5点 レビュー 37件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.24pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全37件 21~37 2/2ページ
<<12
No.17:
(5pt)

怒りつづけている

作中のビップが警察や司法を信用できない時に語る言葉たちが、自分が現実やニュースでみる社会の不条理や不信に対して頭の中で語る言葉たちとよく似ていた。
結末についてコメントをすることはできない。理性は正しくないと当然感じている。しかし自分が彼女の立場に立ったときに、同じように感じ、同じように行動しないと断言することはできなかった。
あとがきで著者も述べているように、きっと私たちは怒り続けている。
この怒りをどのように受け入れ、消化し、行動することが「正しい」のかの答えを、いつか見つけられるのだろうか。

前作までの作風とは異なるし、読了後に幸せになれるものとは言い難いので、それを求める人にはおすすめしない。
しかし私はこれを読んでよかったと確かに言える。
卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)より
4488135072
No.16:
(2pt)

失敗

前作、前々作に続く展開を期待したが、真ん中から完全に失敗。読むのが辛くなった。
卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)より
4488135072
No.15:
(1pt)

不愉快

ネタバレになるから書かないけど本当に不愉快。
前2作はよかったのに。
卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)より
4488135072
No.14:
(5pt)

ご褒美

三部作の最終刊。またポッドキャストを放送しつつ謎解きをするとのかと思いきや、がらりと変わる展開に驚愕。これをサプライズとみるか読者への裏切りとみるかは人それぞれだが、いずれにせよ本作単体で読むべきではない。前二作を通してピップと登場人物たちに感情移入しないと、つまらない展開だと思ってしまうだろう。これは読み続けた読者へのご褒美本なのだ。
なお本作と類似したミステリはいくつか思いつくが、ここで書くのがはばかられる。タイトルを上げるだけでネタバレになりかねないためだ。気になる人にはやはり「自由研究には向かない殺人」「優等生は探偵に向かない」から読んでもらうしかない。
卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)より
4488135072
No.13:
(5pt)

法律では裁けない正義

「自由研究に向かない殺人」シリーズ3部作の完結編とのことで、早速読んでみました。
ストーリーは、1部、2部からの続きと言う通りこともあり、過去作の話が当然のように登場しますが、
すでにキャラクターの名前を忘れている人には少し辛いかも。

中盤に大きな転換点があり、後半はどんなストーリーになるのだろう?とワクワクしました。

法律では裁けない悪を、自分の手で裁くストーリーですが、客観的になるとやりすぎかなと思います。

後、イギリスの警察ってこんなに即物的なのかなーと疑問に思う部分もありました。少し主人公に都合良すぎかなと。

全体を通して、ピップとラブぃの冒険が楽しめました
卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)より
4488135072
No.12:
(4pt)

純粋なエンターテインメント作品を期待するのはやめたほうがいい。

いやーミステリとしては面白いんだけどこの結末は倫理的にどうなん?と思ってしまう。
後書きで筆者が書いているが、女性の被害の訴えに対する警察の動きの鈍さへの怒りが原動力になったとのことで、明らかに警察への不信が根底にある。
で、主人公は警察が頼れないからと違法行為に出て自力救済するわけなのだが、こういった自力救済自体はテーマとして広く受け入れられているといえる。それがなんでこの作品だと倫理的にどうなんだと言いたくなるかというとひとえにこの作品にリアリティがありすぎるからだと思う。
リアリティがあるというのは作品の設定に対する褒め言葉でもあるのだが、随所に(率直に言って不必要なほどに)実在の固有名詞が使われており(マクドナルド、ノキア、Gmail、Soundcloud、etc.)、物語の世界が読者の世界と地続きであることを強く意識させる。これも現実世界の司法の問題を提起したいという作者の意図通りの効果なのだとは思うが、副作用として倫理的な疑問をもつことにつながっているように思う。
そのあたりを含め、ギリギリ爽快感が得られる際どいラインを狙ったのだろうという感じで、人を選ぶだろう。
卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)より
4488135072
No.11:
(2pt)

がっかりです。

1冊目はとってもよかったのに、2作目で?、最後は全く納得いかない結末。
卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)より
4488135072
No.10:
(5pt)

(2023-100冊目)ピップ・フィッツ=アモービの『罪と罰』を思う

.
 主人公は英国リトル・キルトンに暮らす女子高生のピッパ(ピップ)・フィッツ=アモービ。2018年、彼女は秋からケンブリッジで大学生活を送る予定なっていた。しかし、マックス・ヘイティングスからは名誉毀損で告訴すると言われているうえ、無言電話や脅迫めいたメールが届き始める。家のそばには首を切られた鳩の死骸が置かれていて、それは6年前の連続殺人事件の被害者に起きた事象とそっくりだ。だが、その連続殺人鬼はすでに有罪が確定して刑に服している。果たしてそれは模倣犯なのか。そしてその犯人の目的とは……。
------------------
 イギリスの作家ホリー・ジャクソンのGood Girlシリーズ第3弾です。『 自由研究には向かない殺人 』(581頁)、『 優等生は探偵に向かない 』(560頁)と続いたシリーズの完結編はなんと688頁。これまでの各作品よりも100頁も長い巨編です。
 しかもその第1部でピッパは人生を大きく左右されるような事件に遭遇してしまいます。そして第2部では、なんとか窮地から脱するため、人生を立て直すため、道を大きく踏み外していくことになります。

 冒頭でマックス・ヘイティングスから訴訟を起こすことに至る経緯は、第2作『 優等生は探偵に向かない 』の中でデジタル世代であるピッパが、一線を越えてしまったことにあります。それはネット上の私刑と言えるものでした。私は第2作を読んだ時、小説の展開を大いに楽しみながらも、ピッパの所業が既存の司法制度をないがしろにしたものであることに割り切れないものを感じたものです。

 そしてピッパの踏み外しは、この第3作でとうとう後戻りのきかない域に達してしまいます。その動機もまた、彼女なりの正義を、既存の司法制度を超えたところで果たそうとしたある種の義侠心に由来するものです。
 この小説ではピップ自身、次のように心情を吐露する場面があります。
「自分の頭のなかにある凶暴性を振り払おうとした。いま恐れるべきものがあるとしたら、それはみずからの凶暴性だ」(102頁)
 しかしそのわずか数十頁後では彼女は次のような、自らを正当化するかのような言葉を発するのです。
「人は正義を法の外側で見つけなければならないときがある」(125頁)
 ピップというわずか18歳の少女が、巨悪を前にして、みずからの心を持て余している心模様がこの小説の肝と言えるでしょう。そしてそれをどう捉えるべきか、読者自身が問われることになります。
「わたしはもう“グッド”じゃない。今日以降、もうけっして“グッド”にはなれない」(531頁)

 第1作『A Good Girl's Guide to Murder』(『 自由研究には向かない殺人 』)、『Good Girl, Bad Blood』(『 優等生は探偵に向かない 』)と続いたシリーズのタイトルが、完結編で『As Good as Dead』となったという、変遷に目を向けると、ピップが自らその「good」を喪失していくことが暗示されていることがわかります。
 無辜で無邪気な少女が、大人の闇を抱えながら成長していく哀しき図式が見えてきます。

 第1作の事件が完全には解消されていなかったことがこの第3作でわかることや、ラストのLineのやりとりがなかなか粋だと感じさせるところがあるなど、この700頁近いミステリーはエンターテインメント小説として読者の心を鷲掴みにする巧みな構成がされています。この小説を大いに堪能できたのは事実です。ですがそれでもなお、ピップに過剰に肩入れして、事件の決着に大きなカタルシスを覚えることへの恐怖と自戒の念が私には残ります。
 高校生から大学生へと成長したピップに、ドストエフスキー『 罪と罰 』の主人公ラスコーリニコフの姿を重ねながらページを繰ったのです。

------------
 校正漏れが一箇所ありました。
*351頁:誤字です。(「ず」ではなく「す」です。)
✘「両手をずらずと」
◯「両手をずらすと」

.
卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)より
4488135072
No.9:
(1pt)

青少年には向かない小説

第2作までは青少年むけだが、3作は異色だ。
以下ネタバレ含む。

正義に拘ってた主人公が、理由ある殺人犯には同情して、サイコパスなら自分が制裁してもよし、レイプ犯を殺人犯にしてもよし、では主人公がいちばんのサイコパスでしかない。
仲間を巻き込んで、悪いのは自分と浸りつつ、青少年グループ犯罪を犯してしまう。
これでは加速する青少年犯罪の助長になるだろう。
悪人だから更生しないから死んでいい、殺していいというのは筋が通らない。
サイコパスを鈍器で十回ほど殴り殺し、レイプ犯にその殺人罪を着せる
殺人罪にも色々あり、過剰殺人罪は非常に罪が重い。
そしてレイプと殺人なら、当然殺人は罪の重さが桁違いで、主人公のしたことは人の道にも劣る。
作者の私情、恨みが主人公に反映され過ぎなのである。
人に害をなすレイピストやサイコパスは死んだほうがいいという過激派思想が窺える。
そんな小説を、高校生の主人公で青春ミステリ風に仕上げるのは世の中の為にならないと感じた。
卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)より
4488135072
No.8:
(1pt)

蛇足

こんなのいらない。前2作をダメにしてしまう感じ。前の爽やかな感じが一切ない。青春の本を書くと舐められてこう言うものを見せてやりたくなる気持ちもわかるけど、「自由研究に向かない殺人」なんて本を読む者はこんなの求めてないよ。
読んでる最中もひたすら不愉快だし、読み終わってからも「読まなきゃよかった」としか思わない。少なくとも読まなければ前の二冊の(特に一冊目の)読後間で良い印象のままだったからね。
卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)より
4488135072
No.7:
(4pt)

三部作の完結編

『自由研究には向かない殺人』と『優等生は探偵に向かない』に続くシリーズ最終作です。
話がつながっているので上記を未読の方はまず2作とも読むことをおすすめします。

そして今回は単純な「誰が犯人か?」ものだけではすまない驚きの展開が起こります。
シリーズファンでさえもおそらく好みが分かれる気はしますが、ここまで読んだのあれば探偵ピップの活躍をぜひ最後まで見届けてください。

↓結末に触れた感想↓

個人的に2作続けてビターエンドは辛かったかな…。
卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)より
4488135072
No.6:
(5pt)

まさかの展開!

3作品とも読んだら止まらなくなるくらい面白かったです。
ピップはとてもメンタルが強い女の子。
でも、ラストはうーん、やはり高校生なのかなと感じました。両親を巻き込んでたら、もっと面白かったかも。
ホーリージャクソンさんの次の作品が出たら絶対また買うと思います。応援してます。
卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)より
4488135072
No.5:
(4pt)

ピップが…、驚きの展開

序盤は2作目『優等生は探偵に向かない』から続いているところがあり、細かいところが記憶から抜け落ちていたので、前作を読み返すことから始めた。
その後本作を読み進めていくと、今度は1作目『自由研究には向かない殺人』にかなり繋がっていることに気づく(幸いこちらはけっこう憶えていた)。

――予想外の展開に驚く。 賛否両論は当然あるだろう。
私は肯定的に受け止め、事後は応援した。 責任をピップは十分負っていると思う。
彼女の賢さと強さには今回もとても感心した。断トツのスーパー高校生であることは言うまでもないが、良識はもちろんあり、人並み以上のナイーブさも兼ね備えている。
3作通して、主人公にばっちりスポットを当てた作品群だ。

…ただ、今作は展開がややスローで冗長に感じた箇所が多かった。ラストはモヤッとしていて、納得できないわけではないが、おもしろかったかと問われれば微妙だ。
やっぱり1作目が一番よかったかも。
ただ、多才な作者だと思う。紹介されている新作もおもしろそうなので、出版されればぜひ読みたい。
卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)より
4488135072
No.4:
(5pt)

複雑な気持ち

面白かったです、とても。
シリーズ前2冊を読んだので読まずには済まされず、読んで良かった。
ただ、望んだ結末だったかは何とも言えない。
(何とも感想が書きにくい本‥‥)
ピップとラヴィや仲間たちが大好きですが、読み返すことはなさそうです。悪い意味ではなく。
卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)より
4488135072
No.3:
(5pt)

衝撃的

ずっと楽しみにしていた自分が懐かしいくらい衝撃的。
一気読みのすごい三作目だけれど、知りたくなかった。
卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)より
4488135072
No.2:
(4pt)

一気読みしました!

待望の新シリーズで、発売日に合わせて注文。前2作を事前に読んでおけば良かったのですが、それでも過去の記憶を思い出しながら読みました。想像しない展開で、先が気になり一気に読んでしまいました。正義とは何なのか、主人公含めた人物達の言動に賛否の分かれる所ではありますが、これで完結してしまうのが残念です。
卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)より
4488135072
No.1:
(3pt)

1作目、2作目は面白かったけど……

1作目は面白かったなぁ
2作目はそれより落ちるけど、楽しめた
でも、シリーズ最後の本作はだめでした
期待してたんですが、犯人判明後の主人公たちの行動についていけませんでした
あと、1作目や2作目のネタバレがされまくりなのが気になりました
卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:卒業生には向かない真実 (創元推理文庫)より
4488135072

スポンサードリンク

  



<<12
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!