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アルジャーノンに花束を



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アルジャーノンに花束をの評価: 4.48/5点 レビュー 504件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.48pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全504件 321~340 17/26ページ
No.184:
(5pt)

ジャンルを超えた良書である。

6月18日の毎日新聞夕刊に、『アルジャーノンに花束を』の作家であるダニエル・キイス氏が、6月15日に、86歳で亡くなったという記事を読んだ。
 評者がこの本を読んだのは何年前だろうと思いながら再読することにした。(*注=評者が再読したのは、手持ちの 1978年刊行版です。)
 物語の大筋は記憶していたが、再読を終え、著者のダニエル・キイス氏の非凡な才能にはやはり瞠目してしまった。
 評者は、SFものはあまり好みではないのだが、例外として1969年に刊行されたマイケル・クライトン『アンドロメダ病原体』で感銘を受けたあと印象に残っていたのが本書『アルジャーノンに花束を』であったような記憶である。
 二晩で本書を読み終え、あらためて気がついたのは、この作品が通俗的なSFファンタジーというジャンルに収まるような作品ではないという事実であった。
 大げさに言えば「人間とは何か」という哲学的な命題を読者に提示してくるような作品でもあり、読み進みながら、この作品の中編が昭和34年(1959年)に、F&SF誌に掲載され、長編として刊行されたのが昭和41年(1966年)でありながら、微塵も古さを想起させるような作品ではなかったことである。(本書で使われている医学用語などが現代に対応しないなど些末なことであろうと思う)
 大昔に読んだときとは異なる新たな感銘を受けた、古くて新しい『アルジャーノンに花束を』は、ジャンルを超えて後年に残る良書だとの思いを深くしながら再読し終えた。
アルジャーノンに花束を〔新版〕(ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を〔新版〕(ハヤカワ文庫NV)より
4150413339
No.183:
(5pt)

大泣きした思い出

作家のダニエル・キイス氏が亡くなったというニュースを聞いて、
この書評を書いています。

この本は、自分が高校生の時に読んで、大泣きした
思い出の本です。

自分が自分でなくなっていくこと、
靄が晴れて、自分の周りの状況と、起こった過去を知ること、
そして
すぐにまた靄に囲まれてしまったこと、
その前にそれを暗示する実験ネズミのこと
を、どこからどこまで、
チャーリーは理解していただろう。

最後にチャーリーの心に残ったのは、小さなネズミの墓のこと。
それが、なぜだか悲しくて。
今でも泣いてしまうくらいです。

この本に出会えて良かった。
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.182:
(5pt)

出会えて良かった(ネタバレあります)

知的障害者の支援施設で働き出してすぐの頃、この本を読みました。
所謂ルーティンワークを覚えるのに精一杯で、利用者さん達の内面に思いを馳せる事まで無かった頃。
自分が何度となく彼らに助けられている事に気がつきました。
丁度ミス続きで気持ちが落ち込んでガタガタになっている時に、持って行くべき物を手渡して貰ったり(また忘れ物というミスをするところだったのです)、自らの頬を思い切り叩くその手で私の手を壊れ物のようにそっと扱って下さったり。
そういった行動の数々だけでなく、優しい笑顔や親しみの籠った話し掛けは本当に嬉しい。
在るがままをさらけ出して、それでもこんなに優しいのだという事に衝撃を受けました。
私が周りの人々の目を気にする事がなくなって、そうしたストッパーなしに普段思っている事を全て白日の元にさらけ出してしまったら。
恐ろしい事です、私は恥ずかい内面を持っています。
しかし、それなら対等であると思っているのかと考えると、自信を持ってイエスとは言えない。
見えない線引きがそこにある様です。
チャーリーの全ての行動の元には寂しさがありました。
人から認められたい、愛されたい、対等でありたい。
彼ほど切実で一途でなくとも、全ての人の共通の願いです。
その為に必要だと信じていた知能は、最後に彼の手のひらを滑り落ちる砂の様に失われてしまいます。
それでも残った物があった、以前の彼には見えなかったけど、今は見えているもの。
それが、彼が在るがままであっても愛されているという事。
最後の辺り、パン屋の面々の言葉で気付けたと思います。
私も忘れないでおきます。
在るがままを認めあえる事が対等だという事。
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.181:
(4pt)

作者のダニエル・キイス氏が永眠されたとのこと

2014年6月15日、フロリダ州にある自宅にて亡くなられたとのこと。
享年86歳。ご冥福をお祈りします。
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.180:
(5pt)

失うとはどういうことなのか?

大学の教授におすすめされたので読んで見ました。

教授は、
「失うとはどういうことなのか知りたいなら、
 村上春樹の鼠三部作をよめばいい。」

そう、いいました。

けれど、この本を読み終えたとき。
失うとはどういうことなのか?

すこしだけ、分かったような気がします。

こういう本には出会うべくして、出会ってほしいなと思います。
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.179:
(5pt)

最後の1文に全てが凝縮されています。

自閉症で知的障害児(次女5年生)を持つ父親です。
今年(平成26年4月)になって、初めてこの本に出会いました。
もしもこの本に巡り合えなかったら、私は「障害児である次女の療育」を、私は投げ出して
しまっていたかも知れません。

知的障害児を持つ親としては、当然「知性(IQ)が伸びて欲しい」と思うのは当然で、
「この子が生きている、或いはまだ小さいうちに、早く治療薬や治療方法ができて欲しい!」
と、誰もがお思いになっていると思います。

この本を読んで、「それだけ(知性が伸びればそれで良い)ではないのではないか?」という
考えに至りました。

次女はまだ、知的レベルは2〜3歳程度で、一応ひらがな・カタカナの読み書きは出来ます。
ただし、「お腹が痛い」とか「お花はキレイ」とか、そういう表現は一切出来ません。

知性(IQ)が伸びれば、このような部分は、当然克服できるのでしょうが、一方で「純粋さ」
みたいなものが失われるのは悲しいことです。

次女は、本当に純粋で、ガラス細工のような壊れやすい存在です。
嬉しいことには無邪気に笑い、嫌なことをやろうとすると泣いてしまいます。
ただし「嘘」を付いたり、人を欺いたり、人を見下したりすることなどは、一切ありません。
(そのような感情を持ち合わせていないと思います)

障害児の親としては、知性(IQ)も感情・情緒も伸びて欲しいのは当然ですが、現実問題としては
難しい状況で、現状を受け入れるしかありません。

この本は、そんなことを深く考えさせてくれた、素晴らしい本でした。
即ち、「いくら知性が幼稚であっても、人として、純粋な心を持っている方が素晴らしいこと」
であることを、気づかせてくれたと思います。

主人公(チャーリー)が、精神遅滞センターの「アリス・キニアン先生」に対して、最初のうちは
「キニアンせんせい」という表現から、知的成長を遂げるに従い
「アリス・キニアン」
「アリス、君が好きだ」
という表現に代わり、ただし最後は
「キニアンせんせえ」
という、当初以上に幼稚な表現になってしまう・・・

この「せんせえ」という部分ですが、次女の書く表現に極めて似ており、本当によく考えられている
と感じました。

そして、最後の一文。
「知的成長よりも、感情的・情緒的な成長の方が、実は人間にとって大切なことである」
ということを、深く心に刻むことが出来ます。

本当に素晴らしい本だと思います。

※ 追記
著者のダニエル・キイス氏が、2014年6月15日に亡くなられたと、昨日ニュースで知りました。
ご冥福をお祈りするとともに、このような素晴らしい作品に出逢えたことに、心から感謝致します。

(ついしん)
キイスせんせえ やすらかにねむてください
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.178:
(5pt)

ついしん

この本は『実験』による人間の愚かさを表しているようで読み終えた後暗い気持ちになりました。『実験失敗』ほどおぞましいものはないような気がします。ピエロにされたアルジャーノンに花束をあげておいてください。改めて死なない人間はいないと思いました。
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.177:
(5pt)

幸せってなんだろう

幸せや優しさってなんだろう?今までも考えたことがあるこの疑問について改めて考えさせられる小説です。40過ぎて、まさか小説を読みながらこんなにも涙を流すとは思いもよりませんでした。原作はもとよりこの翻訳も素晴らしい!
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.176:
(2pt)

読みずらかった

知能が低い時の文が読みにくかった
私にはレベルが高い文章だったのか
読んでいて なかなか入ってこなかった
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.175:
(4pt)

まあまあ面白かったです!

人間的な成熟を置き去りにして、短期間に知性を得て行くということがどういう問題を引き起こすのか?!
人間関係の移り変わり。つまり、周囲の眼がどのように変わり、知性を得ることが幸せにつながる訳ではないことが書かれている。
個人的には、もっと獲得された知性が次第に反転し、失われて行くことで感じる苦悩をもっと克明に描いて欲しかったと思う。
この作品は、しかし、多くの示唆を私達に与えてくれていると思う!
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.174:
(5pt)

よかったです

迅速で商品の質も良かったです。
また注文したいと思います。
ありがとうございました。
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.173:
(5pt)

切なすぎる花束

ずいぶん前に一度読んで、懐かしくなってまた読みました。

胸が熱くなるお話です。

人間のやさしさも、弱さも、いやらしさも、美しさも、みんな、あらためて感じました。

タイトルとつながるラストがとても切なくなります。
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.172:
(5pt)

揺るぎない名作

名作を読むことは誰かの人生を追体験することだと聞いたことがあります。
この作品は、まさにそういうものです。
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.171:
(5pt)

自己嫌悪。

パンドラの箱を、空けてしまった気分。

チャーリーが、手術により頭がよくなった後、食堂にて、過去の自分の様に精神遅滞者が、失敗してほかの客がその様を見て嘲笑している時に、初めは同様に笑ってしまう。

その後、過去の自分も、同じ立場(バカにされ、笑われていた)にいたことを思い出し、他の客に罵声を浴びせるシーン(316p〜319p)。

ここで、己にも、そういう面(嘲笑する人格と、される人格)が同居していることを、今更ながら気づく。
精神遅滞者だろうが、障害者だろうが、どんな境遇にある人でも、いずれも一人の人間であり、人間として尊重されるべき(遇されるべき)存在である。

世の中には、知らない方が幸せなこともあり、知ったことで逆に、傷つく場合もある。 しかし、傷つき、失敗しながらでも学ぶからこそ、人は成長できるんだね

「人を思いやる心」を忘れず。
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.170:
(4pt)

初めは

この本、友達から聞いていましたが初めの主人公がリアルに描かれているので
読みづらく、挫折しそうになりましたが後半はあれよあれよとスイスイ読めました。

時間がある方には、お勧めです
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.169:
(5pt)

読んでみてください

実際には泣きませんでした。
しかし読み終わったあと不思議な事に心が静かに涙を流している事に気が付きました。
最初のチャーリー、何も知らないチャーリー。
そして手術を受け、とんでもない速さで他の人には及びもしない高い次元へと立ったチャーリー。
そこで知ったこれまでの周りからの自分への行為の意味。
そして時間が迫り、徐々に元のチャーリーに戻ってしまう。
1年にも満たない短い時間での出来事の中でチャーリーが何を思い、感じ、何を残そうとしたのか
チャーリーに会って話して見たい。そんな事を思う作品でした
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.168:
(5pt)

ストーリーもさることながら

感動的である。

感動的なストーリーもさることながら、この感動を安っぽいものとしない技術が出色だ。
特異な状況をもとに自我とは何か、社会生活とは何か、自我と社会生活の間にある家族とは何かを考えさせる独特の世界観はカフカの 変身 にも似て、ありえない設定の中に強烈なリアリティを植えつけている。

白痴、天才、白痴と遷移する描写も、そしてその訳も極めて技術レベルが高い。
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.167:
(4pt)

空虚感に苛まれた(ネタばれ注意

最初のほうはひらがなばかりで経過報告がとても読みづらく感じた
段々とIQが高くなってくると漢字も増えて文章が読みやすくなりチャーリーが成長していく過程を感じることができる
IQが低くなってくるとひらがなが多くなってきてなんだか悲しくなる
急にひらがなが増えるのではなくて徐々に増えるものだから読み手としてはこたえる
あぁ無情かな

この感情は経過報告という日記形式なくしては得られないものだろう
このような本が書けるとは、著者は素晴らしい方ですね
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.166:
(5pt)

期待通り

包装等も簡単で、あけるのに苦労することもなく、郵便ですぐに届いた。
また、細かな汚れまでしっかりと記載していてくれたので安心して購入できた。
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012
No.165:
(3pt)

本当は、怖い話かも.....

泣ける話と言う事でしたが、私にはとても考えさせられる本でした。他人に対する思いやりの気持ちが大切だと、あらためて教え
られました。
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)Amazon書評・レビュー:アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)より
4151101012

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