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アルジャーノンに花束を
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アルジャーノンに花束をの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.48pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全440件 1~20 1/22ページ
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高校生の時に途中まで読み、続きがどうしても気になって購入。 一度は読むべき小説と名高いだけあって読んで良かったと思います。 これは文字で読むべき作品です。映画なら「まごころを君に」が一番。ですが原作に比べて魅力が大幅に下がります。読みづらい箇所もあるかと思いますが、あらすじが気に入ったならどうか読み進めてほしいです。 | ||||
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●気に入ったところ ・内容が多角的。SFでありながら純文学的・哲学的でもあり、認知科学や心理学に始まり、自我の分裂を通じた「私とは何か」という問い、知能と愛情との関係、教養と精神発達のバランス、高知能者ゆえの苦しみ、男女の性愛、人格形成期の家族との関わり、科学者倫理…といった幅広い要素を取り入れており、人によって全く違った読み方ができる。 ・お涙頂戴感動モノではないところ。感情表現が押し付けがましくなく、しばしば逆説的だったり対比的に書かれている。家族との再会シーンですら介護問題や金銭問題といった現実的な問題とセットになっているのが好例だ。 ・障害者を一様に美化せず一人の人間として書いているところ。主人公チャーリー・ゴードンは人を疑うことを知らず、人を傷つけず、嘘もつかず、みんなを愛し、異性に劣情を抱かず、学習意欲が極めて高いので多くの読者は好意をもつが、これらは全て彼が幼少期に受けたマルトリートメントの反映でもある。養護学校の描写があるがこれも現実的であり過度に理想化して書かれていない。 ・障害者に対するいじめや虐待、マルトリートメントの描写は確かにひどいのだが、その内容はそこまで特殊で不条理なものではなく、健常者や高知能者を含め誰でも被害者にも加害者にもなりうるような一般化されたエピソードばかりである。チャーリーと自分を重ね合わせて読んだという読者がいるのもこれが理由だろう。野島伸司のあの露悪的に視聴者を煽るような一面的な脚本とは大きく違う。本作は障害者をテーマにした人権派作品というよりも、一人の障害者の覗く鍵穴を媒介にして人間の内面と社会を覗きこむ実験的作品と私は読んだ。 ・多極的な視点をもった名作だが、これはひどく歪んだ一面的な解釈も可能ということでもある。当時だから出版され人口に膾炙されたのであって、いま出版したら変な物言いがついてキャンセルカルチャーの対象にされていたかも知れない。 ●あまり気に入らなかったところ ・恋愛の描写はやや冗長。チャーリーとキニアンの双方が精神的に依存し始めるので面倒くさい。そもそも教師であるキニアンが教え子と休日に映画に行ったりする時点でだいぶ問題があるのだが、何の葛藤も書かれていないようなのは謎だ。最初からそんなことしなければお互い傷つかずに済んだのではないか。しかも後半には三角関係に陥る。当時の大衆小説のお約束に付き合わされてるようなダルさを感じてしまった。しかし終盤で明らかになるようにチャーリーは夢精すらできないほど深刻な性的トラウマ(性嫌悪)を母親に植え付けられており、本作の性愛描写は全てそれを克服する過程でもあるので、必要な要素であることは疑いない。 ・四割程度読めば結末のおおよそのプロットは推測できてしまう。チャーリーの知的発達がどこかのタイミングで反転するであろうことはかなり早い段階から臭わされている。プロットだけ読めば暗いし救いがない話だ(実際はそうではないのだが)。 ・フィクションだから仕方ないとはいえ、そもそも<アルジャーノン・ゴードン効果>を証明するための動物実験の検体がアルジャーノン一匹しかいない地点で科学小説としてはどうかしてると言える。再現性がないなら臨床実験などやりようがないし、アルジャーノンが寿命を迎えるまでほんの数ヶ月待てば知能の衰退を確認できただろうに、先走って人間でやるとは・・。 ●本作のテーマについて 先述したように多角的な読み方ができる本ではあるが、そのなかでも性愛は本作の極めて重要なファクターであるのかも知れない。最初のページのチャーリーと最後のページのチャーリーの明確なちがいは何かというと、女性の裸体に興味があるということだ。人格も知能も記憶もほぼ元通りに戻ってしまったわけだが、彼は性的トラウマを解消することには成功し、この性への目覚めが自我の上に咲く一輪の花(おそらく受粉されない花なのだが)となっている。そういう意味でも、本作はそんなに文部省推薦の人権感動モノというわけでもないと思っている。 | ||||
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たった今読み終わりましたが、最後の一文で泣くということを初めてしました。 小説があまり得意ではなかった自分ですが、 なんとなくたまには小説を読むかという気持ちになり、タイトルだけ聞いたことがあった当本を購入しました。 寝る前や電車にてゲームに飽きたときに少しだけ読み進める、というのを繰り返してました。 それが、読み慣れていない自分にとって チャーリーの変化をリアルに感じるのにちょうどよかったのかもしれません。 まるで同じ世界の第三者として、彼と彼を囲む世界の変化をずっと経過報告という形で見ているようでした。 そんな視点で、ついに長い時間をかけてこの報告書を読み終えるという時に 最後で哀しみとも感動もとも言えない感情で満ちまさかの電車で泣いてしまいました。笑 感想下手ですいませんが、 自分の人生でこの作品を読めてよかったと思います。 | ||||
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全員ではないが、家族との和解があったのは良かった。 家族の方にも思いがあったのです。 共感する心。おそらくこれが主題ですね。 文庫本ではカバーが着いていて、ともするとそのままとなりがちですが、ぜひ外してみてください。 そこにかわいい相棒が隠れていますよ。 これまで読まななかった古今東西の名作と呼ばれる作品をひとつずつ読んでいきたいと思います。 | ||||
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私はこの本に「面白い?」と聞かれれば「いいや」と答えるだろう。 しかし「じゃあ、つまらない?」と聞かれれば、それも「いいや」と答える。 多少ネタバレを含むが、序盤の読みにくさが終盤になるとむしろ切なさを感じました。 何度も言うが、私は率直に本書を「面白い」とは思わなかった。 では、今まで読んできた「面白くない本」で、落胆のようなマイナスの感情ではない、心温まるような、優しくありたいと思えるような気持ちを動かされた本が、果たして他にあっただろうか? 本書はエンタメ的な感情を揺さぶる面白さではなく、人を想う気持ちに訴えかけるものではないだろうか? 白恥のチャーリーがクラウスを許し、アルジャーノンに花束を添えてほしいと願ったように。 | ||||
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これはまぎれもなく哲学の書である。 引き込まれ、いっきに読み終えてしまった。 | ||||
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友人と会話している中で、出てきた本で読んでみました。 手術により、知的障害だった32歳の男性のIQが70から185となり、高い知能を持つことがすなわち幸せなのか、を男性の一人称視点で語られていきます。 === 以下ネタバレになりうるので、スキップしたい方はスキップ参照です。 男性は高い知能を持って、様々な人たちと関わります。 高い知能を持ったために、自分を都合よく利用しようとした人の意図にも気づけるようになっていきます。 そんな中で自分が元々いた知的障害者向けの施設で働く人たちは、その知性の裏側に人間的な愛情を持った人たちです。その人たちや様々な人と関わる中で、主人公は気付きます。 「でも僕は知ったんです、あなたがたが見逃しているものを。人間的な愛情の裏打ちのない知能や教育なんてなんの値打ちもないってことをです」 社会人になると、論理的に正しいかどうかや知能が高いかどうかで評価される仕事もあれば、知性の裏側に愛情がないと成り立たない仕事もあると思いますが、ずっと生きていく中で大事にしないといけないことが書かれているなと思いました。 他の方も書かれていますが、主人公が知能を獲得する中で、性への目覚めや恋愛を描いている描写があります。高校生以上なら既に知っている知識だと思いますし、問題なく推薦できるなと思いました。 | ||||
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450pほどある本を1週間で読み終えたのは、この本がほぼ初めてです。それほど、チャーリーがどうなるのかが気になり、夜中の2時まで読み続けました。結末は人それぞれ感想があると思いますが、自分的には納得した結末でした。また、時間が経ったときに読みたいと思う本でした。 | ||||
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昔、ドラマ化されてたのは見たけれど 本で 今また読まれているとのことで、娘が 読んでくれたらなーと思い買いました あたしも、読もうと思います | ||||
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知能は幼児並みで心優しいチャーリィ・ゴードンは障害者専門のクラスの担任の勧めで手術を受け、IQ185の天才となりますけれど、健常者の妹が生まれてからの両親など周囲のことに気付き、「知らぬが仏」という言葉を思い出しました。 また天才化に精神の成長が追い付かず、チャーリィは正義感を押し付けて他人を見下し、社会性も身に付きませんでした。 抵抗も虚しく元に戻ったチャーリィは正気を失ったまま死んだアルジャーノンに題名のように花を手向けるよう頼む時無理にと書かず、幸せの意味を考え直しました。 「ウルトラマン80」の「僕は怪獣だ〜い」で田畑テツ男は少年怪獣テツオンになって天才化しても(大学受験生の勉強を楽にこなします)心は元のまま、両親のけんかに心を痛めます。 「トランスフォーマー2010」の「グリムロックの新しい頭脳」で電気ショックで天才化したグリムロックは(意趣返しもあるにせよ)パーセプターにきついことを言い、頭脳の変わっていない外のダイノボットに宇宙船建造の協力を求めました。(テックボットに知性を与えて)元に戻ると幸せでした。 それらとの比較も一興です。 | ||||
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ネタバレになっちゃうからなにも書かないよ⭐︎ | ||||
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読んでよかった | ||||
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はじめに読んだ時は、文章が読みづらくて途中で断念しようと思いました。でも、チャーリーの苦悩が少しづつわかることができたので、翻訳していただいた方に感謝します。 | ||||
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この作品を今まで読んでこなかったことが悔やまれるくらいに素晴らしい作品だと思いました。 主人公チャーリイの視点で描かれたこの本では、実験により知能が高まる中で起こるさまざまな事象に対するチャーリイの気持ちを、本人視点でダイレクトに感じることができます。 私達が知らないはずの知的障がい者の気持ちや考え方が、あたかも自分のことのように感じられるのです。 また、物語の起承転結という面でも凄く読みやすくわかりやすい内容だったので、文章の読みづらさの割にすっと頭に入ってきてよかったです。 | ||||
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フィクションとしての全体ストーリーはそれほど奇抜なものではないが、知的障害者の心の中の描写から、IQと人間性の関係などを突き詰めていく過程には、どんどん引き込まれてしまった。エンディングも秀逸だと思う。 | ||||
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まさか自分が生まれるずっと前の作品だとは知りませんでした。 著書はチャーリイの体験を通した気付いた「幸せ」も含め、そのあり方を考えさせられる素晴らしい一冊てした。 | ||||
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問題ありませんでした | ||||
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展開が気になって一気に読んでしまいました。 涙がとまりません。 チャーリーすごく無垢で素敵な人。。 思いやりのある心をもつ彼のことを愛しく感じます。 | ||||
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本屋に文庫本が並んでたので家に帰ってからkindleで購入。 名作と言われるだけのことはありますね。読んで良かった。 | ||||
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まず読み終えた感想として…何本も自己啓発本を読むよりもこの本を読む方がメンタルにパンチを喰らったような衝撃がある。そして読了した年月でこの本の感想が「変わりそう」な点が凄い…今の自分の年齢だと感動よりも悲劇性の方に目線が映ってしまいました。 これ程救いが無いストーリーは人生初でこの内容のまま映像化は無理じゃないですか?文章だからこそのチャーリーの言い回しが表現できる部分がありそれがある種のホラー要素を纏ってると感じましたし。 登場人物が正直良くも悪くも「人間らしい」を集めた人しか登場しません | ||||
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