■スポンサードリンク
ダーク・アワーズ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ダーク・アワーズの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.44pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『ダーク・アワーズ』上・下巻を読み終えた。 しばらくコナリーの本を読んでいなかったが、やはりこのジャンルのものでコナリーは、最高の作家であると思わせられた。 この物語では、女性刑事 のレネイ・バラードが主人公で、ハリー・ボッシュは脇役的であるが、その存在感を読者は楽しめるはずだ。 コロナ・パンデミックのなかでアメリカでは、白人警官による黒人男性殺害事件(ジョージ・フロイト事件)から全米各地で抗議デモが起こり、警察官への不信感を市民が抱くようになり、警察側も批判にたいして事なかれ主義に陥いった。 LAでも警察官のやる気のなさが蔓延するなかで、バラードは苦々しく思いながらレイトショー勤務で事件に取り組んでいる。 ストーリーのネタバレは書くことを控えるが、ドナルド・トランプ米大統領が扇動して暴徒による連邦議会議事堂の襲撃を、リアルタイムで物語のなかで「一体この国はどうなってしまったのだろう」と、TVニュースを見ながらバラードに語らせている。 このバラードの言葉は、コナリーの言葉そのものであろうと思ってしまった。 巻末の訳者あとがきで本書の続編ともいえる『Desert Star』が、翻訳され『正義の弧』というタイトルで刊行されていることを知ったので早速入手することにした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
このシリーズは大好きです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
マイクル・コナリーは、登場人物の睡眠時間も私の睡眠時間も削ります。 たまにはレネイやボッシュを退屈させてあげてほしい。二人が寝ないで動き続けていると続きが読みたくて私も寝られません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まだ読まれてない方は、ぜひお読みください。一気に読んでしまいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
マイクルコナリーの大ファンです。いつもワクワクしながら読んでいます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いつものように、すらすらと読みやすく、ヒネりもきいているけど 主人公はあくまで女刑事で、ボッシュは脇役で添え物。 もっとボッシュが活躍しているかと思っていたので やや期待外れ感は否めない。。。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品では深夜勤務の女性刑事レネイ・バラードが主役となり、2つの大きな事件を解決に 導く。ボッシュは過去の作品に比べても最も事件解決の影響力を見せない作品となっている。 事件の一つは元ギャングの男が殺される事件であり、もう一つはミッドナイトメンと呼ばれる 連続レイプ魔事件。バラードは、腐りきったロス市警に歯向かうかの如く、一人で事件解決に 奔走する訳だが、助けがない分、予期せぬ失敗もいくつか犯すことになる。今後、バラードが より成長していく様を描くうえで、敢えてこの作品では彼女にいくつかのフライングやミスを 犯させているかのような気もする。その分、ハラハラドキドキも十分に盛り込まれているのだが。 バラードは自分の職を賭して事件に取り組むわけで、警察をやめればボッシュと一緒に 私立探偵をやることで二人が合意する場面も出てくる。なるほど、今後ボッシュ・バラードシリーズは そういう形で進むのかと思わせるが、そう単純に終わらせないのがコナリーだ。訳者あとがきに よると、この後の作品はまさに本書の続編として出来上がっており、アッと驚くような展開に なっているらしい。楽しみである。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ハリー・ボッシュシリーズもそろそろ終括でしょうか?一方、枠役から成長してきたレネが活き活きと動き出して、ハリー並に物議を醸しています。よしよし、頑張れ!! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
レイトショーで新風を吹き込んだレネイ 3作目?になるとなんかあの魅力が薄らいだよ 海辺でまたリフレッシュして欲しい ボッシュもね、今回はお添え バラードに対して師匠というか最大の理解者としての位置付けかもしれないけど 前作のように相乗効果でいっそう面白くなる的なところがない 事件も悪党も小者 マイクル・コナリー 新作が出るたびわくわく期待して長年ずっと読んできたけど 最近の作品は少しつまらない | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
マイケル・コナリー作品は最高!! ボッシュがボケてきているのが心配。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
レネイとハリーとの接点が出てくるまで重い展開が気になりましたが、そのあとは軽やかな進み具合で 一気に終盤まで行きました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
第3弾となるバラードとボッシュのコンビのストーリーです。いつも以上に事件が次々展開し、息をつく暇もないくらい。いくつのも事件を解決し、大活躍するのだけれど、がんじがらめの警察機構からはずれてしまうバラード。でも最後に大きなカタルシスが・・・。コロナ下での二人のやり取りも面白い。とても身近に感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いつに増して、よい作品だった…早く続きが読みたくて、たまらない。 プライムビデオのBoschのTitus Welliver が脳内でBoschのイメージにピッタリ固定してしまっていて、いつも重ねて読んでしまう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ジャック・マカボイ、ミッキー・ハラーと続いていたコナリー・ワールドだが、久々にハリーボッシュ&レネイ・バラードの登場でぼくは新年を美味い酒とともに迎えさせて頂いた。美味い酒というのは銘柄とか酒の種類のことではなく、良い物語が美味しくさせてくれる酒のこと。 今回はタイトルの通り、夜の事件なので主人公役はほぼレネイ・バラードと見て良い作品であった。そもそもハワイからやって来たバラードは、その後の展開で愛犬を失い、ビーチのテント生活から現在は普通のマンションに居を移している。いろいろ初期設定から変化を遂げている。 彼女の持ち前の捜査勘の良さはさらに鋭さを増しており、ボッシュという大先輩に限りなく近づきつつあるように見える。まわりの捜査スタッフから孤立して正義に生きる一匹狼感には、さらに磨きがかかっており、逆に警察組織自体は、ボッシュの時代よりもさらに乱れて悪化しているかに見える。 時代は変わる。そう、ボッシュからバラードへ。さらに本書の背景となる時代もリアルに描かれている。時代はコロナ禍の初年度だから、マスク着用は必須。バラードは既にコロナ感染を数か月前に終えていた。ボッシュは未だワクチンを打っていない(彼らしい、かも)。そしてトランプ対バイデンの大統領選挙後の議事堂襲撃事件という本当に逢った異常事態も時代背景となり、きな臭い現在の雰囲気が物語の世界を領している。 ちなみにぼくはこの作品を大晦日の夜半から読み始めたのだが、思いがけぬことに、物語はまさに大晦日の夜半から始まり、年明けとともに銃撃事件が発生するのだ。まさにバラードの時間とぼくの読書の時間がシンクロしており驚きだった。かなり遅くまで本を読み込み、翌朝、ぼくはバラードと一緒の時間帯に午前と午後を過ごす。彼女の街ではさらにもうひとつの連続侵入レイプ事件が発生していて、こちらの捜査と殺人事件との二つの事件を抱えたバラードを読者は追跡してゆくことになる。 殺人事件の方では使用された銃弾が、かつてボッシュが携わった古い事件に使われたものと一致することで、バラードはボッシュの協力を必要とする。ヒーローとヒロインのダブル主人公の交錯を作者はこうして果たす。警察内で孤立するバラードは、夜と昼とのシフトを丸抱えしながら、精神的にも肉体的にも限界に近い状況でボッシュと言うもう一人の孤立した仲間とタッグを組んでゆく。罪多き街も、警察という組織内部の劣化も、彼らを包む不幸な舞台装置である。汚れた街をゆく誇り高きヒーロー。ハードボイルドの基本構図。 本作は終わってみれば、ボッシュの出番がとても少なかったという印象がある。二人のシリーズというよりは、ボッシュはまるでバラードのシリーズの一登場人物のようである。さらに、訳者の古沢さんがあとがきで気になることを書いている。「次作の衝撃的な内容に茫然とした」と。どうかボッシュにこれ以上何かの試練が与えられませんように。われらがハリー・ボッシュをどうかお守りください。もちろんレネイ・バラードのことも。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ジャック・マカボイ、ミッキー・ハラーと続いていたコナリー・ワールドだが、久々にハリーボッシュ&レネイ・バラードの登場でぼくは新年を美味い酒とともに迎えさせて頂いた。美味い酒というのは銘柄とか酒の種類のことではなく、良い物語が美味しくさせてくれる酒のこと。 今回はタイトルの通り、夜の事件なので主人公役はほぼレネイ・バラードと見て良い作品であった。そもそもハワイからやって来たバラードは、その後の展開で愛犬を失い、ビーチのテント生活から現在は普通のマンションに居を移している。いろいろ初期設定から変化を遂げている。 彼女の持ち前の捜査勘の良さはさらに鋭さを増しており、ボッシュという大先輩に限りなく近づきつつあるように見える。まわりの捜査スタッフから孤立して正義に生きる一匹狼感には、さらに磨きがかかっており、逆に警察組織自体は、ボッシュの時代よりもさらに乱れて悪化しているかに見える。 時代は変わる。そう、ボッシュからバラードへ。さらに本書の背景となる時代もリアルに描かれている。時代はコロナ禍の初年度だから、マスク着用は必須。バラードは既にコロナ感染を数か月前に終えていた。ボッシュは未だワクチンを打っていない(彼らしい、かも)。そしてトランプ対バイデンの大統領選挙後の議事堂襲撃事件という本当に逢った異常事態も時代背景となり、きな臭い現在の雰囲気が物語の世界を領している。 ちなみにぼくはこの作品を大晦日の夜半から読み始めたのだが、思いがけぬことに、物語はまさに大晦日の夜半から始まり、年明けとともに銃撃事件が発生するのだ。まさにバラードの時間とぼくの読書の時間がシンクロしており驚きだった。かなり遅くまで本を読み込み、翌朝、ぼくはバラードと一緒の時間帯に午前と午後を過ごす。彼女の街ではさらにもうひとつの連続侵入レイプ事件が発生していて、こちらの捜査と殺人事件との二つの事件を抱えたバラードを読者は追跡してゆくことになる。 殺人事件の方では使用された銃弾が、かつてボッシュが携わった古い事件に使われたものと一致することで、バラードはボッシュの協力を必要とする。ヒーローとヒロインのダブル主人公の交錯を作者はこうして果たす。警察内で孤立するバラードは、夜と昼とのシフトを丸抱えしながら、精神的にも肉体的にも限界に近い状況でボッシュと言うもう一人の孤立した仲間とタッグを組んでゆく。罪多き街も、警察という組織内部の劣化も、彼らを包む不幸な舞台装置である。汚れた街をゆく誇り高きヒーロー。ハードボイルドの基本構図。 本作は終わってみれば、ボッシュの出番がとても少なかったという印象がある。二人のシリーズというよりは、ボッシュはまるでバラードのシリーズの一登場人物のようである。さらに、訳者の古沢さんがあとがきで気になることを書いている。「次作の衝撃的な内容に茫然とした」と。どうかボッシュにこれ以上何かの試練が与えられませんように。われらがハリー・ボッシュをどうかお守りください。もちろんレネイ・バラードのことも。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
コナリー作品は、近年こぢんまりとまとまった感じになったものの、大外れはしません。 バラードは私は好きなキャラですし。 コナリーはレイチェル・ウォリングに深い思い入れがあるような気がしますが、 わたしはレイチェルよりも断然バラードが好きです。 でも。 長くシリーズを続け、ハリーもおじいちゃんの年齢になり、以前のように彼だけを主人公にして 大活躍させるのは確かに難しいです。話が持ちませんもの。それはよくわかります。 でも、でも。 バラードというキャラとセットにしてしまうと、そうだよなあ、当然、こういう話の流れになるよねえ。 話の結末が見えてしまうのですよ。 そう、日本で言うところの「水戸黄門」みたいな感じ。 仕方ないんですよ、長く続いているシリーズなんですから。 ちゃんと、面白いんです。だからやっぱり、続編も買うと決めています。 いつかは終わりを迎えるのは、つらい。 だけど、今回は読後に「引き際が大事だよ、コナリー様...」 と思ってしまいました。いつになく。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ボッシュ+レネイ・バラード物の第二弾、「鬼火」を読んだのが、2021年7月。 シリーズの新しい翻訳「ダーク・アワーズ 上・下 "The Dark Hours"」(マイクル・コナリー 講談社文庫)を読み終えました。 <Covid-19>禍のロサンジェルス。2020/12/31大晦日のレイト・ショー、バラードが”ミッドナイト・メン”と非公式に名付けた二人組のレイプ犯を警戒すべく警邏中に発砲事件が発生し、出動要請が入ります。或る敷地で新年を祝うパーティが行われており、参加者の一部が新年と共に空砲を撃ったタイミングに合わせるように修理店のオーナー、ハビエル・ラファが後頭部を銃弾で貫かれ死亡するという事件が発生します。それらの二つの事件を追って、レネイ・バラードは眠る時間を拒否するかのように、只管パドル・ボードを搔き続けるかのようにその行動を止めることがありません。ポスト・ジョージ・フロイドの時代。<Covid-19>に嵌まりこんだ米国。市警の予算は削減され、誰も何もしようとしない組織への憤怒をそのパワーの源に変えながら。二件の事件が並行して描かれるのはボッシュ+レネイ・バラード物の定石でもあるわけですが、これ以上スリラーの詳細を語ることはできません。二人は終始「ロサンジェルス警察」という組織を疑いながら、そこにその都度自分たちの物差しをあてがいながら突き進んでいきます。そして、それは「バラードは、共感力を失うことは、魂を失うことだと信じていた。」(p.52)という信念に裏打ちされています。 マイクル・コナリーが描く「ダーク・アワーズ」には常に吐く息が苦しくなるほどの強いサスペンスが伴いますが、そこには自分以外何者も信じることができないという<個>のアイデンティティが色濃く表現されているからに他なりません。 今回、レネイ・バラードの「唯一無二の人」 (p.130)ボッシュは、レネイに多くの口を挟むことなくバックアップとして彼女の行動を見守り続けます。”メンター”でもあるボッシュを心底信頼するレネイに向けるボッシュの眼差しは<無条件の>或る思いに溢れています。その思いを簡単に説明することはできません。「素晴らしき世界」である筈のこの世界がいかに壊れかけようとも私たちが信じたいと思うものがあるとするならば、おそらく”それ”なのかもしれません。それは、例えば・・・。 いつにも増して優れた警察小説だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
<レネイ・バラード&ハリー・ボッシュ>シリーズ3弾。 2020年大晦日夜、バラードは二人組の連続レイプ犯(ミッドナイト・メン)事件を捜索していた。 そこに元ギャング殺害事件の一報が入る。現場に残された薬莢が、10年近く前の未解決事件と合致し、当時その事件を担当していたのはボッシュだった―――。 またもやバラードとボッシュはタッグを組んで、ふたつの事件を追う。 今回の主人公はバラードで、ボッシュは補助的存在。しかし老年期に入り病を患っていながらもボッシュは健在で、要所をしっかりサポートする。バラードにとって署内の誰も味方をしてくれなくなっても、ボッシュだけは無条件で協力してくれる真の心の友だ。引退したボッシュにとっても、生きる張り合いになっている。 バラードは、とにかく寝る間も惜しんで全力で取り組む。そして正義感もすごい。自宅待機を命じられてもじっとしていられないところは、かつてのボッシュと同じだ。自分(私)なら署内の他の警官レベルの勤務意欲だと思うが、バラードの姿勢を読んでいると心が洗われるようだ。 全般を通してスリリングで緊張感に満ちていて、全く退屈しない。ページをめくる手が止まらないおもしろさだ。本当にマイクル・コナリーははずれがなく、天才だと思う。 次作もバラード&ボッシュで、第4弾が控えているとのこと。今から楽しみでならない。 せっかくすばらしい内容なのだが、古沢氏の訳文が…。 文末が “ほぼ全て”「した」「だった」など、「た」の連続。「だった」にしなくてもいい文章がいくつもある。気にするのは感性の違いなのだろうけど、訳者や編集者は何とも思わないのだろうか。語尾だけ続けて読んでみてほしい。 日本語は、時制に関して曖昧で、小説でこれに囚われていると返っておかしくなり幼稚な文章にさえ思える。古沢氏はコナリー著書をほとんど訳しているベテランでファンもいるようだが、せっかく多くの読者が待ちわびているコナリーの小説なのだから、ぜひ一考してもらいたい。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!