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真珠とダイヤモンド



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【この小説が収録されている参考書籍】
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真珠とダイヤモンドの評価: 3.97/5点 レビュー 39件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.97pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全39件 21~39 2/2ページ
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No.19:
(4pt)

バブル期の「空気」を吸う

前作「燕は戻ってこない」に感銘を受けましたので、早速上下巻を購入しました。バブル期の「空気」を吸うような感覚で、あっという間に読み終えました。主人公の3人、望月、佳那、水矢子のキャラクターの描写が緻密で、近くに住んでいた若者のように親しみを覚えました。それぞれが人格に難を持ちながらも(例えば礼儀を知らない望月)、三人とも同情してしまうような愛おしいキャラです。 「燕は」が5星でしたので、あえて4星ですが、秀作です。
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No.18:
(5pt)

バブルの記憶がよみがえる

楽しく読みました。
読んでいて当時の記憶がよみがえりました。最後が悲しいです。

バブル期、私は東京証券取引所に勤めていました。売買ポストに沢山の人が集まりすごかったです。
日経平均株価が節目の15,000円や20,000円を超えると証券会社の人全員が拍手し、立会所が揺れた記憶があります。
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No.17:
(5pt)

面白かった

とにかく読んでみて。
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No.16:
(3pt)

登場人物に魅力が感じられなかった

桐野夏生に外れ無しと思っているので、予備知識なくこの本を手に取った。
バブル期の話だったのかと思いながら読み進めていったが、上巻は退屈に感じた。
登場人物と同世代なのでNTT株の話はあったなあと思い出し、大手N証券で全社員に臨時ボーナス100万円が出るという新聞記事を同僚と読み、証券ってどれだけ儲かっているんだろうと話した記憶がよみがえった。日本はすごいという高揚感が東京をはじめ日本に溢れていた時代で、知らない世代にとってこういう小説は記録として意味があると思うが私には既視感の方が強かった。
主要な登場人物3人にもっと魅力があればまた違ったのにと思う。特に望月は若いとはいえあまりに姑息で考えなしに感じた。こういう若者でも一攫千金を夢見ることができたのがバブルだったのか。
上巻は序章で下巻はもっと面白くなるのかもと期待して読んだが、上巻の福岡から下巻は東京に舞台を移し脇の人物も増えたが、結末は予想の範疇だった。もしかしたら私自身がバブル期を苦々しく思っているので面白さを感じられなかったのかもしれない。
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No.15:
(4pt)

あの時代の空気感がよく表現されている。

確かにあの時代を生き、言われるままに買った1株で何十万も儲けた。小心なのでそれだけだったが。
忘れていたあの時代の人々の暮らしや言動を思い出させてくれた。ほろ苦い感傷とともに。
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No.14:
(5pt)

衝撃

バブルを経験したものとして、それでも東京生まれ、とうきょう育ちとして、悲しい後編でした。あのバブル、こういう面もあったんだろうなと思います。
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No.13:
(5pt)

面白い

主人公が、ほぼ私と同年代。バブルの時を思い出させてくれました。とは言え、証券の世界は知らないので、勉強になりました。
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No.12:
(1pt)

新しい商品には見えない

本の内容はともかく、アマゾンで買い物して、こんな汚い本は初めてです。
擦れた跡はあり、とても、新品には見えません。
面倒なので返品はしませんが、もし、書店へ行って購入するなら、このコンディションなら絶対に買いません。
古本屋でも、もっと綺麗にして販売してると思います。
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No.11:
(4pt)

一気読みでした。

桐野夏生氏は全作品読んでいます。

バブルの栄枯盛衰を証券会社で働く人間を通して書いたものですが、バブルに懐かしみがある方が多いらしく、口コミを見ると取材の綿密さを讃えるものや、フィクションなのに現実との僅かな誤差をグズグズ言うお門違いな口コミまで様々ですね。

スリリングで非常に読みやすく、読み物としては楽しかったです。
テーマがもう少し深いと更に読後感が良かったのですが、そういう作品なんだなと。

相変わらずヤクザ出てきますが、私は桐野夏生氏の描くヤクザが狡猾でいかにもヤクザらしく結構好きです。
が、(ここからネタバレあり)山鼻が望月夫妻を心中に追い詰めますが、ここ、怨恨ではなくお金が原因なのですから勿体ない。
佳那は若くて綺麗なのですから当然風呂に沈めるのが定番で、心中してもらってもリスク高まりますし得るものも無いかと。

とはいえ、長編ですが読む手が止まらずあっという間でした。
桐野夏生氏も70代となり、あとどれくらい新作が読めるのかと考えるようになりました。
今後も人の恐れと悪意を書き続けて欲しいなと思います。
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No.10:
(3pt)

桐野さんの作品としては……【ちょっとネタバレあり】

始まりは1986年。昭和末期に起こったバブル景気の時代、萬三証券(現実の山一と岡三を思い出させるネーミング)福岡支店に同期入社した三人の運命が、節ごとに入れ変わる視点で物語られてゆく。高校を卒業したばかりの伊東水矢子(”輝かないダイヤモンド”と評される)、短大を出た美人の小島佳那(”薄汚れた真珠”と自嘲する)、無名の私大出の望月昭平。三人とも貧しい家庭に育ち、恵まれた生活を送ってきたとはいえなかった。
 今から思うとホントかよと言いたくなりそうなサラリーマン社会、なかでも証券会社の当時の有様は、実際に身を置いていたという人からもリアルだとの声が上がっている。後半のホストクラブの様子もそうであるのだろう。いつもながら、桐野夏生さんの取材力には驚かされ、再現活写する文章力にため息が出る。
 プロローグで、コロナ禍でホームレスになった水矢子が深夜の公園で佳那に呼びかけられる。そして佳那は結婚した望月も元気でいると答える。結末をいきなり明かす作者の大胆な手口、読者は彼女らにどんな運命が待ち受けていたのかと読み進めていく。
 「読み進める手が止まらない」と広告感想にあるが、その通りどんどん読める。渋滞なく読めるのは、凝った修辞(レトリック)を交えぬ平明な文章によるのであろう。
 ただ、どうもストーリー展開や人物造形が型にはまりすぎてるように思える。広告には「予想できない展開」ともあるが、これはどうだろうか。
 桐野文学は一貫して、人間の弱さや愚かしさを厳しく抉りながらも、そんな人物を優しく包み込む作風で、数々の名作、傑作を生んできた。今作もその路線上にあるのだが、近作で比較すれば『日没』や『砂に埋もれる犬』に遠く及ばないのが残念である。主人公三人の置かれた状況がさほど共感できるものではなかったからか、脇役を含めた人物たちの誰も彼もが、定番のタイプからはみ出ていないからなのか。
 読み易い、というのは”俗に通じ”てしまうことでもあると改めて思わされた。
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No.9:
(5pt)

一気に読みました

一気に読みました。面白かったです。証券会社に勤務した経験者として、よくここまでリアルに描けるなと感心しました。小説は面白くてナンボというのを実感した作品でした。
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No.8:
(4pt)

切れの良い物語の展開!

桐野さんの小説は、加害者と被害者が状況に応じて入れカわる。この小説もバブルで大儲けした男女が一転して落語者に!登場人物の内面の変化がドラマを作っていく。しかし、魅力はその底に作者の倫理感があるところ。なんでも許されているようで許されないこのニンゲン社会、そこに希望を感じる。
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No.7:
(4pt)

桐野夏生の小説を解剖したい

奥付を見ると、単行本化にあたり大幅に加筆修正したとある。「大幅に」の基準が知りたいところだが、僕の想像では「プロローグ」「エピローグ」を加筆したのではないかと思う。読者によってはあざといと感じるかもしれないこの章の意味を考えることで、桐野氏の小説への考え方を邪推してみたい。

本作は、近著『砂に埋もれる犬』『燕は戻ってこない』にも増して恐ろしく読みやすい小説である。この読みやすさはどこからくるのか。

三人称だが心象描写が多く、殊に主役においては主観的である。ところが、その心理描写があまりに精密なため、本当に彼ら彼女らが瞬時にこのように気持ちを言語化できているとは思えない。だから三人称を採用しているのだろうが、それにしてもこの小説中の登場人物は、設定以上に「賢く」感じられる。

この「賢さ」は、若い頃の経験で、その時にはよくわかっていなかったことが、何年も経ってからその意味にようやく気づく、という体験に似ている。あるいは、自分で自分のことがわからないとき、第三者が、それはこういうことなんだ、と叡智を授けるようなものか。作品中に占い師の中年女性が登場するが、彼女が諭す「人間のタイプと名前の意味」の蘊蓄もそのバリエーションだろう。

この物語の創造主である桐野氏は、生み出した登場人物が自立して動き出す様を見て、「そのあなたの気持ちを言葉にするとこういうことなんじゃない?」といちいち親身になって助言しているようである。その厳格さ、単純に好き嫌いの感情に寄らない理性的な分析が、読者にとって目を逸らすことができない緊迫感を生み出している。それがダレることなく持続していくから、読みやすいと感じるのだ。

何が物語を推進させるのか。思いもつかないストーリーなのか、愛すべきキャラクターなのか。そういう要素も欠かせないが、特に本作においては、登場人物の人生を回顧すること、今だから言えること、わかること、でも当時はどうすることもできなかったこと、そうした残酷さを「見物する」他人事としての好奇心なのだ。

そこでプロローグとエピローグである。桐野氏は、自身が生み出したキャラクターに「魂が宿る」と感じているのではないか。あの章は、物語から彼女らの魂を解放し救済するプロセスなのではないかと感じた。
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No.6:
(3pt)

投資に興味の無い方にはお薦めしません

多分こういう結末だろうと推測していた
通りの終わりかたでした。
投資に関する用語に 触れたくて購入したのが本音です。
それ以上でもそれ以下でもありません。
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No.5:
(5pt)

バブル期の若者達の野望と挫折

久しぶりに桐野夏生氏の著書を買い、上下巻一気に読みました。バブル期の証券会社を舞台に、地方出身の若者達が、野望と上昇志向を持って駆け抜けて行く様は、当時金融業界にいたので、懐かしく切なく、感情移入して読んでいました。以前よりは、尖っていないと感じましたが、人間の欲や業を一貫して書いている桐野氏の、読みやすさの中にある深いテーマはずっしりと伝わってきました。バブルを経験していない世代が読んだら、どのように感じるのでしょうか。
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No.4:
(5pt)

人生にとって何が一番大切なのか、、、

久しぶりに桐野夏生氏の著書を買い、上下巻一気に読みました。バブル期の証券会社を舞台に、地方出身の若者達が、野望と上昇志向を持って駆け抜けて行く様は、当時金融業界にいたので、懐かしく切なく、感情移入して読んでいました。以前よりは、尖っていないと感じましたが、人間の欲や業を一貫して書いている桐野氏の、読みやすさの中にある深いテーマはずっしりと伝わってきました。バブルを経験していない世代が読んだら、どのように感じるのでしょうか。
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No.3:
(1pt)

直木賞作家、しかも直木賞選考委員の作とは思えない

直木賞作家、しかも直木賞選考委員の作とは思えない荒い表現が数箇所あって、自分の目を疑い、絶句し、失笑もした。エンタメ小説としては、読み易くそれなりに面白いと思います。ただ、42ベージに、主人公の不自然な博多弁についてのくだりがあり、7行目に、近畿南部2県の人(本文では県名は実名で「〜県とか〜県のヤツ」)が、まるで大阪出身みたいに、こてこての大阪弁を喋ってるのと同様に、主人公の博多弁を奇異に感じる、と書いてあるけど、実際にそんな人がいるのかどうか分からないし、容姿が良くないと判断した人を雑に扱うような表現であり、多様性尊重と言われている今のご時世で、えっ! ここまで露骨に書くのか?と驚愕し、読んでるこちらが強い違和感を抱きました。フィクションなら、なぜ、そこだけ実名なのか?まさか、その地域には読者はいないと思ってた!?
そもそも、こてこての大阪弁てどんな感じのものなんでしょうか?この2県以外の近畿でも、もっと言えば四国の一部でも大阪弁を喋る人はいると思います。なぜ、唐突に、この2県を実名で揶揄したのか?
もう数十年前になると思いますが、人気絶頂の吉本の芸人さんが、「この2県の人が、遠路、大阪までふらっと遊びに出て来て、悪さして帰りよるから困る」というようなことを、何かの番組で喋って、かなり非難されて、その後ぷっつりとテレビ等の表舞台から消えてしまったように思うのです。世間には、都道府県イメージレイティング(表、裏、陽、陰、明、暗、富、貧)みたいなものがあるのかも知れませんが、この芸人さんのことが瞬時に想起されたということは、何の具体的な根拠もない、取りようによっては、蔑視的な浮薄な偏見が、図らずも表現されてしまったということにおいて、全く同根の事象ではないのでしょうか?
フィクションとして読んで、バラエティ番組の隣県バトルの会話のように、笑ってさらっと流すこともできるでしょうが、実名で活字になっているのだからどうしようもなく、他県の若い読者に、大都市辺境地域に対する差別的な偏見を新たに刷り込むことだってあり得るのです。想像力の権化としてリスペクトしている作家の一人なのに、とても悲しいです。
 また、89ページに、証券会社の店頭で主人公が顧客の株の買い注文を受ける場面があり、『佳那は課長に報告して、株券を用意した。』と描かれていますが、通常、株の注文は、証券会社が証券取引所に発注し、そこで売買が成立するものであり、本書設定当時は、契約成立後3営業日目にしか株券は届かないのです。証券会社の支店は、ブティックとかスーパーみたいに客の欲しい物が店頭に置いてある所じゃないんだから、フィクションとして読むにしてもリアリティが必要だとしたら、これは杜撰でお粗末で失笑してしまいました。一応、業界ものだとしたら、これくらいのことは、事前に調べておくのが、普通の作家だと思いますが。才に任せて、ストーリーテリングのペンが走り過ぎたのですね。
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No.2:
(5pt)

バブルの饗宴

バブルの時代の饗宴をよく表しているとても面白い作品だと思います。NTT株上場の下りについては、自分も当選し念願の自家用車を購入した経験があり、改めて当時のことを思いだいました。
 しかし、饗宴の副作用は大変なもので、その饗宴の陰で悲惨な状況に追い込まれた人々が多々居たこともよく知られているところです。そのあたりの熱に浮かされた状況や考え方みたいなものが、よく表されていると思いました。当時の光と影を描写しているという点で、石田衣良さんの『波のうえの魔術師』とこの作品は、私は好きです。
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No.1:
(5pt)

バブル期の想い出

あの頃が懐かしい方々には、
想い出をなぞるかの描写が、新しい発見かと。
素晴らしい既視夢から醒めたら。。。
今の自分を抱き締めよう!
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