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パーフェクト・マッチ



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【この小説が収録されている参考書籍】
パーフェクト・マッチ (創元推理文庫)

パーフェクト・マッチの評価: 3.67/5点 レビュー 3件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.67pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

女性目線の恋愛至上主義には辟易

本作品は、ジル・マゴーンのシリーズ・キャラクター デイヴィッド・ロイド警部とジュディ・ヒル部長刑事が初登場作品である。

やもめ熟年男デイヴィッドと、夫との仲がぎくしゃくしているジュディとの危うい関係(というか不倫関係)が、シリーズの特色のようだが、こういうバディものはいただけない。デイヴィッドとジュディがどんなに正義を訴えても、不貞行為を犯している二人なので説得力がないのだ。万引きは犯罪だけど、不倫はいいよね(仕方ないよね)という、女性目線の恋愛至上主義には辟易してしまう。

内容の方はというと、これまたさして見所がない。なにより、デイヴィッドとジュディ主役二人の冴えが感じられないのだ。デビュー作と『騙し絵の檻』を比較してしまうのは酷いけれど、ミステリとしての面白みにも欠けているように思う。

莫大な遺産を相続した未亡人ジュリア・ミッチェルの全裸死体が発見された。容疑者は、前夜ジュリアと一緒にいたクリス・ウェイド。逃亡の末、逮捕されたクリスは、圧倒的に不利な状況ながら、デイヴィドとジュディに無実を訴えつづける。ジュリアとクリスは初対面だったのだ。クリスに対する疑惑を拭いきれぬまま、デイヴィドとジュディは、その時現場付近にいたものたちの証言を丁寧に集めていく。 ・・・

ジュリアには暴行の形跡がないにも関わらず、何故、下着が散乱し全裸なのかが、謎として提起されている。事件解決に結びつくのだけど、サプライズとはならないのが残念。

真犯人を含め、どろどろ不倫関係が事件の真相に深く関与している。なんとも不快な展開でうんざりしてしまうというのが正直なところ。私は聖人君子なわけじゃないけど、いい大人の淫蕩さを見せ付けられたみたいで後味が悪いなぁ。
パーフェクト・マッチ (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:パーフェクト・マッチ (創元推理文庫)より
4488112021

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