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じんかん
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じんかんの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全110件 81~100 5/6ページ
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2度も裏切った松永久秀を信長は赦そうとしたという話は割と有名ですが、そのことにこれほど正面から向き合った小説はなかったように思います。そしてこれほど爽やかな久秀像もなかったです。 両者は悪者同士のシンパシーを感じていたというのが従来の見方ですが、本作では人間や世界に対する見方が両者は似ているように描かれています。 久秀の伝記という形をとっていますが、久秀の口から人間とは何か、神はいるかといったテーマが繰り返し語られており、著者の私小説の側面があるようです。 | ||||
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自分に忠実に生きた 神、仏も信じない男の さわやかな生涯 さもありなんという筆致で 描き出している。 正直な人間の 勢いのある人生を垣間見た 多聞山城は信長の安土城に多大な影響を与えたのはわかる。そして 信長も 神も仏も信じなかった男であった。似ている。 | ||||
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テレビで松永久秀と言う武将に興味を持ちました。明智光秀を主役とするこの番組同様、正面切ったヒーローではない人物ですね。あまり良くは知らない漢であったと思います。事実はどうかはわかりませんが、作者の脚色を含めて歴史小説は面白いですね。好きな一冊となりました。 | ||||
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「じんかん」とは「人間」のこと、織田信長が好んで舞った「敦盛」の「人間五十年」も「にんげん」と読むだけでなく「じんかん」と読む説もある。 意味は、個人ではなく、人の間、つまり「人の世」のことである。 本書は、戦国末期の極悪人と呼ばれた松永久秀を主人公にしている。 日本史はとんとダメなのだが、それでも織田信長や明智光秀、斎藤道三などに関連する小説や歴史書を読み漁ると、必ず松永久秀のことは登場する。 主君である三好氏を殺し、足利将軍を殺し、さらに東大寺大仏殿を燃やしたこの男を、なぜ信長は配下に置いたのか。 そして、越前攻めの際に浅井長政が裏切った大ピンチに、どうしてこの久秀が窮地を救ったのか。 さらに、なぜ久秀は信長を裏切ったのか。 裏切った者への苛烈な仕打ちで知られる信長が、なぜ久秀を一度は赦したのか。 さらにまた、一度は赦されたにもかかわらず、なぜ二度目の謀反に久秀は踏み切ったのか。 考えれば、何と謎の多い人物だろう。 これだけ謎の多い人物だからこそ、作家も食指を動かす。 これまで10数人の作家が小説にしている。 が、それでもまだ少ないのかもしれない。 いくらでも解釈が可能であり、創造の余地がありそうだ。 そんな中での本書である。 作者は、自由に想像を膨らませて、こうした久秀の軌跡には武士の世を否定する、足軽出身者としてのある思想があった、というのである。 それが、タイトルの「じんかん」にもあらわされている。 ぼくは、三好のことも久秀のことも、詳しくは全く知らなかったが、史実を織り交ぜつつ、独自の解釈で久秀の人生を一筆書きのようにつなげていく手腕はなかなかのものと感じた。 そして、読後感もいい。 惜しくも直木賞は逃したけれども、秀逸な作品である。 | ||||
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じんかん。然も在らんと思えるようなとても良い小説でした。 現在を生きる、私達にとっても同じ事が言えるのでは無いでしょうか? そう思うと、私を含めた九分九厘の人間を大切に思えるのかも知れません。 | ||||
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松永弾正久秀がすごくいい人です。ただのいい人です。 いい人過ぎて、なんか足りないというか。 実直にいい人すぎて浅はか人とも思えるような。 戦闘描写も敵が雑魚すぎて勝ったみたいな感じが多いし、 魅力がある人物に感じませんでした。 崇高な理想のため、自分の若かりし日の仲間のために信長裏切る という感じの流れも、いい人なのに戦争の中で自分の家臣が死ぬ のはOKという変な矛盾があり、短絡的というか間抜けな印象です。 小説だから作者の想像の人物像なので、 自分の思い描いていた人物像と違いうのは当然ですが、 あまりにも違ったので、最後まで読みましたがイマイチでした。 蛇足。 この小説に限らずなのですが、 「民主主義の実現を求めていた人物」というのが 近代性を持った人物であるという意味付けで 昨今の歴史系の物語のキーパーソンの設定によく使われるのですが、 そういう流れは個人的には面白くないと思っています。 歴史物語の中なのに、 現代社会の民主主義は完成された社会構造である という現代人の思想が、入り込んでいて興が覚めます。 そのような安易で突飛な革新的人物像の表現はやめて、 その時代の中での相対的な革新性を表現して欲しいものです。 | ||||
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各章が、信長の回想で始まる構成は良かった。「悪人」のイメージを吹っ切るために「弾正」ではなく「久兵衛」と呼称したのだろう。それは成功している。ただ、最初の二悪について説得力の事実が今一つ理解できなかった。最後の「大仏殿消失」は良いぞ。セリフも最高に決まっている。戦場面の迫力不足…で星3つ。 | ||||
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松永弾正久秀という戦国時代に輝く妖星を扱う意欲作、という触れ込みだが、全体的に話が薄い。 何だか話がどんどん飛びまくり、仲間たちとの絆や様々な師の教えの部分からなる立志編が終わると、中盤からひたすら身内に後ろから撃たれる可哀想な人の物語になっていた。 読後に何も残らない。 分厚い本なのにこうなってしまった理由は、テーマが大きすぎて扱い切れず、途中で力尽きたのではなかろうか。 戦国三悪人の筆頭を描き切るのは並の腕では難しい、という事か。 無理をせず、部分だけ切りとってしっかり描けばよかったのではないだろうか。 | ||||
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読みやすく一気に読み上げました。 内容も面白く読み応えがありました。 | ||||
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主人公の生き方は他人を納得させるものではなく、自分が満足する生き方ではないか、それがシンプルだが現代ではとてもつらぬけそうになく、かえって新鮮に思えた。清々しい読了感であった | ||||
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面白く引き込まれてしまいました。 | ||||
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私は歴史が好きでこれまでよく本も読んできました。ただ松永弾正久秀については、大悪人の戦国武将で最期は平蜘蛛を抱えて爆死した程度の知識しかなかったのです。今回「じんかん」を読んで奥深い、新たな久秀像を知ることができ感動しました。文中で自分が住んでいる近くの尼崎大物、西宮、野田、福島や石山本願寺などが多く登場しうれしく勉強になりました。最初から最後までスリリングなシーンの連続。また、家族や仲間達を思いやるやさしい久秀の一面を知ることができました。この一冊は、私の宝物になりました。 | ||||
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悪人として名高い松永弾正を、こういう風に表現できるのは、若い作家ならでは。 怒涛の人生を 涙を拭き拭き、一気読みです‼️ | ||||
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戦国時代の梟雄、松永久秀の生涯。 久秀は主君を殺し、将軍を殺し、大仏殿を焼き払う。平凡な人間では不可能な所業を行い、ついには信長を二度も裏切り、最後は茶器・平蜘蛛に火薬を詰め火を着けて爆死したエピソードが広まっている。 この作品ではなぜそのような悪人に至ったのかを描いているが、この作品の久秀は必要悪に書かれてたので好みではなかった。花村萬月の「弾正星」を拝読していたからだと感じる。興味のある方は読んで比較してみるのもひとつ。 | ||||
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江戸時代の「主家よりも勢力を持つなどけしからん」という価値観のために稀代の悪役とされてきた松永久秀が、近年の調査で「実は主家三好家に忠節を保った仁将」であったという説をベースに書かれた小説。 小説としてみた場合、総合的にとても面白いのですが、 若い頃の久秀が世に出るまではとてもワクワクしながら頁を進めましたが、 途中からそれまでと比べてえらい急ぎ足で物語が進むようになり、 ちょっとテンションが下がりました。 でもとても面白い小説でした! 新しい松永久秀像の小説として、従来からの歴史ファンならより楽しめると思います。 | ||||
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歴史小説として視点がユニークで良かったです。 | ||||
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幾多の織田信長に関する秀逸な小説を読んできたが、何故かしら信長は松永弾正には対しては他に対するよりは甘い感じがしていた。僕なりに、信長には弾正の行為を笑ってしまう大人を感じていたのですが、この本では別な角度で信長の松永久秀に対する思いが描かれており、大変面白かった。三好元長もこんな魅力的な武将であったのかたと興味を覚えた。信長配下の武将には、真の意味で信長を理解できるほどの賢い武将が居ないのを、信長も寂しかったでは無いでしょうか。NHKも明智光秀のような何の面白みも無ければ、夢も持たない馬鹿等を取り上げずに、松永久秀や、三好元長の様な個性的人物を取り上げれば良いものを、所詮つまらない馬鹿の集団だから、無理か! | ||||
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歴史小説、時代小説好きの50代男性読者の心を鷲づかみにしました。戦国のきゅう雄として松永久秀のことはずっと気になっていましたが、彼を主人公にした小説は初めて読みました。非常に面白い。表現が適切かわかりませんが、傑作ハードボイルド小説のひとつとも感じました。映画化すればヒットしそうですね。映画と言えば中三の頃、真田広之主演の「伊賀忍法帳」を「汚れた英雄」の同時上映で見ましたが、ここで出てくる敵役の松永弾正は中尾彬さんが演じていて、非常にステレオタイプな悪人松永弾正として描かれていました。本作はそんなステレオタイプな松永久秀像を一変させる、非常に魅力的な、主人公として描かれています。今後、出版社にお願いしたいことは、やや読むのが難しい漢字にはルビを入れてほしい、できれば、いずれ文庫化して、多くの読者に読んでもらいたい、と思います。 | ||||
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かまえた割には尻すぼみ。 | ||||
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生い立ちが両親の死から寺で過ごし住職が殺害され追い剥ぎ集団に助けられて商家で働き縁が有り三好家に奉公、一途に三好家存続の為、生涯尽くした事が分り、主人殺し、将軍暗殺、東大寺焼討の三悪を犯した松永久秀のイメージとは違う久秀を見て感動しました。 | ||||
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