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(アンソロジー)
短編ミステリの二百年6
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短編ミステリの二百年6の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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叶わぬことなもしれないが、続編・追補編・特別編の刊行を望みたい。完結するのが惜しい…。 コロナ禍中のこの二年間で最大の読み応え。最高の収穫といえるアンソロジーに感謝。 | ||||
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収録作品 「終のすみか」ジョイス・ハリントン 「しがみつく女」ルース・レンデル 「交通違反」ウィリアム・バンキア 「拳銃所持につき危険」ジェフリイ・ノーマン 「またあの夜明けがくる」パトリシア・ハイスミス 「パパの番だ」ジェイムズ・マクルーア 「バードウォッチング」デイヴィッド・ウィリアムズ 「最期の叫び」マイクル・コリンズ 「アッカーマン狩り」ローレンス・ブロック 「家族の輪」スタンリイ・エリン 「ジェミニー・クリケット事件〈アメリカ版〉」クリスチアナ・ブランド 「ジェミニー・クリケット事件〈イギリス版〉」クリスチアナ・ブランド 短編ミステリ史を総括する野心的なアンソロジーの完結編。シリーズを通して高水準なのは当然だが、本書はいつにも増してクオリティが高く充実の内容。 孤独な老女の独白が結末に至り見事なスリラーに転ずるハリントン、依存と執着の心理の恐ろしさが身につまされるレンデル、レイプ事件の顛末を克明に描き胸のすくような決着をつけるノーマン、さらに児童虐待をテーマとしたハイスミス作品、無差別殺人テーマのブロックなど、あまりに予言的なアクチャリティに驚かされる。 そして、収賄の誘惑に揺れる警官の心理を描き、結末のツイストも効いた「交通違反」と、エリン作品とは思えぬ異色の結末に驚かされること請け合いの「家族の輪」の二編は傑作揃いの本書においても甲乙つけ難い白眉というべき出来栄え。 さらに「ジェミニー・クリケット事件」の英米版の差異を詳細に検討することで短編ミステリの未来を照射する巻末解説は収録作品以上にスリリングであり、その論旨の明快さには大袈裟でなく瞠目させられる。 | ||||
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