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JR上野駅公園口



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JR上野駅公園口

JR上野駅公園口の評価: 3.69/5点 レビュー 58件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.69pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全58件 1~20 1/3ページ
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No.58:
(5pt)

うーむ

父に言われ新聞に出た柳美里さんの作品で購入しました。
まあまあでした。
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No.57:
(1pt)

読みづらい

とにかく読みづらい。つまらない。苦痛。人生で唯一の完読できなかった本。
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No.56:
(4pt)

良かった

南相馬市小高区在住の女性作家柳美里さんの小説が読めて良かった。
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No.55:
(4pt)

大都会の片隅で、、、。

華やかな大都会の裏側で、生きている人。
滋味ですが、胸に響く考えさせられる作品です。
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No.54:
(2pt)

暗く

重い
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No.53:
(2pt)

小説としては

2014年に出版された本だが、アメリカで翻訳文学部門の大きな賞を受賞したことで購入。
期待して読んだが、主人公がどんな人物なのかなかなかつかめず、感情移入することが難しかった。
大きな山場はいくつかあるが、それ以外のほとんどは退屈な読書だった。というか、これでもかというほどわかりにくい。
海外で賞を取ったのは、天皇制、先進国のホームレス、フクシマ、という現在の日本社会の矛盾や問題点を描いていることに選者が反応したのだろう…と思った。
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No.52:
(5pt)

この小説は破格だ。

最後のページに到達して「!?」となり、恥ずかしながら大急ぎで最初から読み直し、驚愕と共に読了。
 これだ!詩や小説に僕が求めるのは、こういうものなんだ!
 詩のように美しい筆致。描かれるのは、嘗て「運のなさ」と誤解されてきた、恐らく日本人誰しもが行き当たる宿痾と孤絶。持てる人は先送りにできたり、持たざる人は見ない振りをしてきた…。
 後に2021年時点のインタビューを読み、作者が文字通り「命懸け」でこの物語を生み出した事情を知った。
 この小説は破格だ。全米図書賞受賞も読み終えたいまでは、とうぜんと思える。
 幾度も喪失と痛みを描いた作者は、入念な取材と共に自他の痛みを編み合わせ、これ迄と異なるフェーズに移行したと推察する。様々な企画や構想に意欲的であり得るのも、わかるような気がする。遅れた読者だけど、ついていきたい。
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No.51:
(3pt)

日本のホームレス事情

アメリカで受けた理由のひとつは日本のホームレス事情がわかるから? 日本の戦前戦後の韓国人事情が窺えるMin Jin Leeの「パチンコ」と同じような、informativeという点が人気の理由の理由だったのかなぁ?
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No.50:
(4pt)

文意を詳細に読み、しかし読み過ぎない

2014年の出版だが、2020年度の「全米文学賞翻訳部門」とNewyork Times紙の「今年の100冊」に選出され、評判を得ての「里帰り」となった。そこで先ず英語版を読んで、外国人読者は日本のホームレス制度?に関心を持ったに違いないと納得した。アメリカにもホームレスはいるが、行政に保護?されたりしてはいないのだろう。優秀な編集者が作家に入れ知恵して、外人受け狙いの作品に仕立て上げたのかもしれない。その意味では「成功」だ。

構想に8年かけたと言う通り、ポストモダン風に、時系列を超えた回想シーンが脈絡なく入り組んで、それを解きほぐすのが大変だ。ストークスという評論家は、「作品がどれだけ時空を超えても読者は必ずそれを時系列に並べ直す」と言っているが、ポストモダン小説は実に厄介だ。

本書もそれに劣らない構造になっている。それを読み解ける力量のある読者は、作品の確たる構造を発見して喜びに浸れるが、読み解けない読者は琴線に触れた部分を「自分に引き付けて」読み、荒っぽい感想を書く。

最初の大問題は、主人公の森某氏(語り手)がこの話を述べている時点で生きているかどうかだ。生きていないとすればいつ死んだか。注意深く読めば、語り手は冒頭から「[私は]耳で音や声を聞くことはできない」と言っていて、他の場所でも繰り返される。何で聞いているのか、魂だ。彼は2006年11月20日、上野で開催された「国際生物学賞」授賞式に臨席する天皇皇后両陛下を至近距離から拝謁した後、雨の上野公園を歩き回り、最後は上野駅2番ホームから電車に飛び込み自殺している。

「幽霊」になった語り手だから、時空を超えて随所に現れ、5年後の東日本大震災や翌年の2012年に「上野の森美術館」で開催された「ルドウーテ〚薔薇図譜〛展」を見ることが出来るのだ。

語り手はなぜ生者の傍らに付き添うことが出来るのか。それを説明するのが福島における浄土真宗門徒たちに関する話題だ。真言・天台の信者が多い福島で、新移民の門徒衆が独自の風習を頑固に維持できるのは、浄土真宗では、死者たちは死後直ちに「菩薩」の称号を得て現世に立ち返り、生者の傍で彼らを見守ると信じられているからだ。語り手が見守る相手は当然上野のホームレスたちだ。

同時に、うるさく書かれるのが、「ルドウーテの〚薔薇図譜〛展」。語り手がこうまで思い詰めるには訳がある。50代の彼が10年間近く付き合ったキャバレー「白馬車」のホステス純子だ。出張先の弘前で魔がさしたように一人で入ったキャバレーで白薔薇と共に現れた純子。語り手の生涯でただ一度の恋だった。憶病な彼は「ホステスと常連客」という一線を越えることが出来ないまま、定年退職した時、彼女に白薔薇の花束を贈ったのが精いっぱいの愛情表現だった。何といじましい男だろう。

日本の大都会に住みホームレスを見慣れている読者が、既に承知のホームレスの「実態」を読んで涙するのはあまりにもナイーブだ。日本人読者なら、作品が触れたがらないでいる点に注目すべきだ。

語りの森某氏はやむに已まれずに転落したホームレスか。絶対に違う。自分では「出稼ぎ」と称しているが、彼は「谷川体育株式会社」に40年在籍した「正社員」だった。年金を始め各種社会保障受給資格を持ち、自宅や田地も所有する平均的(あるいは平均的以上の)日本人だ。郷里には兄弟、娘や孫の他に、浄土真宗門徒たちとのつながりもあり、妻の死後ホームレスになる必然性は全くない。

語り手が告げる典型的なホームレス転落者は、「浮浪者狩り」で中学生に殺された大手不動産会社の元社員だろう。月収80万円以上稼ぎ、飛ぶ鳥落とす勢いだったが、バブル崩壊で職を失い、家を失い、元スチュワーデスの妻から離縁状を行きつけられ、路頭に放り出られた1件のみ。シゲさんは「言うも恥ずかしい行い」をしたあげくに自らホームレスを選んだのだし、食うに困らない語り手本人の動機は全く分からない。

40年に及び建築会社の正社員時代には喜びも発奮もあったはずだ。作り上げた体育施設は、形になって堂々と存在する。かつてNewyork Timesのコラムニスト、ハワード・フレンチ氏が取材した北京の「鳥の巣」オリンピック競技場建設に従事した出稼労働者は、「仕事はきつかったが、結果を孫と一緒に眺めることが出来るのは嬉しい」と言っていた。「いいことは何もなかった」と言うのは、意固地になって幸せを押しのけているのだ。

「人生にだけは慣れることが出来なかった」と述懐する彼の劣等感の一つに「無学歴」を上げるのはたやすいが、「家庭からの落脱」もそれに次ぐだろう。年老いた両親の面倒を妻に押しつけて単身赴任生活を続けているうちに、家庭や近所付き合いはしっかり者の妻を軸に回り出していた。仙台と福島は帰郷するに困難な距離ではないが、家に戻っても亭主というよりはお客様扱いで落ち着かない気分だったのだろう。

それにしてもと、再び思う。なぜ彼はこれほど厭世的になったのだろう。判らない。「なったからなった」としか言いようがない。敢えて言えばホームレスを描くのに彼を登場させた作家の失策だった、としか。

語り手の天皇批判を説く評者が多い。その理由を作者の「在日」被差別が原因だとメタ読みする人がいるが、行きすぎだ。「木を見て森を見ず」的な、断片を自分の差別意識に引き付けて読むのは作者への侮辱になりかねない。語り手は我が子に同日生まれの「浩宮」から一字を拝借して「浩一」と名付けているのだ。確かに天皇に関する記述は多い。平成天皇は同年生まれだし、戦後間もないころ郷里の原ノ町駅で群衆の一人として昭和天皇を出迎えたこと。1964年東京オリンピックの開会宣言を仙台の社員寮で聞いたこと。自殺の日に上野で両陛下を御用車の窓越しに至近距離で観たこと。としつこく書かれているが、偶然に天皇と重なり合うところがあった彼の人生経過を語る際の傍証に過ぎない。彼我の人生比較を反天皇主義の現われとするのは無理があると思う。語り手に政治信条はなく、飼い猫のエミールに直訴させたいと冗談に言ったのは、シゲちゃんだ。「天皇というと直ぐ畏敬してしまう日本人の習性を暗に批判した」と手の込んだ批評もあるが、ここまで来ると語り手の手に余る。
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No.49:
(5pt)

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No.48:
(2pt)

話題でしたが、、

面白くなかった。
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No.47:
(3pt)

彼がホームレスという生き様を選んだ経緯が鮮やかに心に刻み付けられました。

主人公を取り巻くホームレスたちの暮らしぶり、出稼ぎ暮らしなど、本書を読むまでは知ることのなかった人々の生き様に触れ、自分とは異なる思考過程を持つ主人公の目線から彼の人生を眺め、縦横に時間を行き来する構成に小説の力を感じる1冊でした。
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No.46:
(3pt)

暗かった

ホームレスの悲しい話。
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No.45:
(5pt)

これを、どのような観点で外国人が挙って評価してるのか解りたいです!

僕には難しくて、理解出来なかった。
でも、だからといって嫌な作品では無い不思議な読後感覚。これが芸術なのかなぁ。。
解るように、成りたいと思った。
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4309022650
No.44:
(3pt)

戦後日本の闇と死

ちょっととっつきにくいテキストだなぁ、と思いながら読み進めていたが、
話者である主人公の立ち位置に気がついてからは物語に入り込めて一気に読み終えた。
あとがきで、何年も前から小説の構想が練られていたと知って驚いた。
その意味では(誤解を恐れずに言えば)3.11がこの小説を完成させたという事になるのだろう。
「人生にだけは慣れることができなかった」一人の男の人生を通して、
戦後日本の闇(と言って良いと思う)と死について考えさせられる一冊。

ちなみに、明るく前向きになるような話ではないので
しっかり物語に向き合って、がっちり受け止められる心持ちの時に、
じっくり読むことをおすすめします。
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No.43:
(4pt)

相馬の悲しい男

文章がやや散文的なのは主人公の心情、思考を表している様でよかった。

相馬の駅前で大勢が万歳と叫ぶ人。自分と同じ年に生まれ、子供まで同じ年に生まれる。
原体験から無意識に、当然の様に崇拝していた人と同じ時代を生き必死に労働し、そしてくたくたになった最後はその人の目に入らない場所に追いやられる。自分は嫁も子供も亡くなったのに という事に、天皇制云々は抜きにしてもとても悲しいものを感じた。
その後娘と孫から心配されるのは嬉しいが、先の2人が亡くなった記憶から万が一にも孫に何かある事も怖かったと思う。思い詰め上野に行ったのは、家族や悲しみから逃げたという意味もあるのかもしれない。
実際、主人公が自死した後にだが孫が津波で亡くなっている。
3世代に渡って、なんて悲しい話なんだろう。
そしてそんな事に全く関係のない、美術館へ行く余裕のある東京のマダムは今日も友人と上野でお話しをしている。
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No.42:
(2pt)

期待しましたが

アメリカでも評価されたと雑誌time誌に載っていたので期待して購入。私には何も響きませんでした。
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No.41:
(3pt)

重たい……

重たい話だった。
戦後、貧困から抜け出せず、家族のために出稼ぎを続け、家族との時間を過ごすことができなかった主人公。奇しくも、天皇家と同じような時系列で人生を送っていくのだが、巡り来る運命は、辛酸を極める。愛する家族の早すぎる死。人生の目的、生きる意味を見失ったまま、生きていることの不条理。「山狩り」の視点から、天皇とホームレスとの歪とも言える対比。そして、東日本大震災で失われた数多くの命の中に、愛するの孫娘の姿を見たとき、闇の中からまた、あの音が聞こえてくるのである。
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No.40:
(5pt)

GOOD!

読んで良かった
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No.39:
(5pt)

上野をより深く感じられる作品

上野公園口には何十回も行った事があります。しかし、この小説を読んだ後に訪れる一回は、その前の何十回の上野訪問よりも深く、複雑でいて正しい眼で上野を感じることができるなと思いました。
上野の雑踏、様々な電車の行き来、あの忙しない感じが小説のリズム感と重なり、今も公園口に立たずんでいるようです。大切にしたい小説です。
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