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天使と悪魔



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天使と悪魔の評価: 4.26/5点 レビュー 278件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.26pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全278件 121~140 7/14ページ
No.158:
(4pt)

親の話は最後まで・・・

「ダヴィンチコード」のあとに読みましたが、先に書かれたのはこちらのほうです。両書の構成はまったく同じといってもいいのですが、それが邪魔にならずに一気読みできます。「ヤヌス」と名のる犯人探しはその名前から、あまりにも簡単に推理できますが、それでも面白さはそがれません。ハリウッド映画にするにはうってつけのというか、いかにもアメリカ人好みの作品です。
 それにしても両作とも、育ての親の話を最後まで聞かずにとんでもない勘違いをする重要人物が出てきます。親の話しは最後まで聞いたほうがよいようです。
天使と悪魔(上)Amazon書評・レビュー:天使と悪魔(上)より
4047914568
No.157:
(4pt)

映画じゃ無理無理

ダヴィンチコードもそうだったけどダンブラウン作品は知的エンターテインメント作品だから映画だとせいぜい知的な部分はビジュアルでしか見せられず、そうするとどうも本の半分くらいは抜けてしまう。やっぱり映画よりも本に向いている作品だと思う
日本で発売になった初版本をハードカバーで購入して読んだが、この時さらにある事情で本作品は映画化は無理だろうと思った。しかし、今はCG全盛期なんでもありだとは思うが…
とにかく本で読んでみてください
天使と悪魔 (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:天使と悪魔 (上) (角川文庫)より
4042955010
No.156:
(4pt)

ダ・ヴィンチ・コードより面白かった

ダ・ヴィンチ・コードより面白かった。
ラストに複数のドンデン返しが用意されていて、後半は一気に読んだ。
これから公開の映画も、省略しすぎて消化不良になったダ・ヴィンチ・コードよりこちらのほうがよい作品になりそうな気がする。
反物質爆弾というのはSF過ぎる気がするが、科学と教会の対立を題材にしたストーリーの展開は秀逸。さすがにヴァチカンの撮影協力がなかったのは無理ないと納得した。
天使と悪魔 (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:天使と悪魔 (上) (角川文庫)より
4042955010
No.155:
(3pt)

いかにもアメリカ娯楽

"宗教 vs 科学"という構図がしっくりこないのでストーリーが身近に感じられないし、コンクラーベに"全世界"の人が注目しているというニュアンスの文章はいかにもキリスト教的な考え方で興ざめでした。それでも最近では信仰心が薄れている現状もしっかり表現している部分は好感をもてます。
謎を解きながらロマンス&ピンチ&アクションでもっていく方法は大作ハリウッド映画にあるとおりの単純さでスラスラ読めます。全部で3冊もあるけど字がでかいし行間もあるので情報量は1冊分くらいに感じました。
ラストのドタバタはこのシリーズの特徴?意外性を求めてすぎてこれまで我慢していたありえない度が限界超えました。ミステリ小説だと思わせておいて結局インディ・ジョーンズかよっ!みたいな。荘厳なイメージ先行だけれどおきまりの流れでテンションダウンです。
かなり批判的に書いてしまったんですが『ダヴィンチ・コード』も読んでいるし基本は嫌いじゃないんです。彫刻や教会の歴史に関してはさらっとマニアックな事まで説明されてて面白い。総合すると暇つぶし程度に気合いれず読むのがよろしい本です。
天使と悪魔 (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:天使と悪魔 (上) (角川文庫)より
4042955010
No.154:
(5pt)

やめられないとまらない

テンポよく進んでいくストーリーに、ページをめくる手が止まりません。
キリスト教、宗教美術、宗教と科学の対立、ガリレオ…などについて
知識が皆無のわたしでしたが、解説が非常にわかりやすいので、
スイスイ読めるところがすごいです。
あまりに解説が素晴らしいので、知識の無いわたしにはどこまでが現実の情報で
どこからがフィクションなのかわからなくなってしまいますが…。
これはダン・ブラウンの魔法なのでしょうか。
天使と悪魔 (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:天使と悪魔 (上) (角川文庫)より
4042955010
No.153:
(1pt)

例えるなら派手な特撮がないボンド映画

ノンストップ・アクションという点で
ミステリー小説というよりは、
ボンド映画に近いものがあると感じた。
以下に特に気になった点を3点記す。
・本の内容にまとまりが感じられず、希薄に思われた点が残念であった。
物語の最後に「信仰とは何か」や「科学と人類」のようなテーマに
少しでも触れられていれば、印象は違っていたと思う。
各登場人物の描写も浅いものが多く
この点も物語に深みを感じない要因になっていると思われる。
・構想は面白いのだが、技術的な詳細については細かい考察が足りていない。
歴史的事実の上に物語を展開するにしても
内容が突飛すぎてストーリーについていけない箇所があった。
・主人公が次々に起きる出来事に振り回されているだけの印象を受けてしまい、
ドタバタ感に悩まされてしまった。
描写も過剰なものが多く、あまりの激しいアクションの描写に
読んでいて疲れを感じてしまった。
天使と悪魔 (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:天使と悪魔 (上) (角川文庫)より
4042955010
No.152:
(5pt)

あっという間に読み終えた!

 本では「ダヴィンチ・コード」の前作にあたり、今年映画ではダヴィンチの次作にあたります。
 ちょっと世界史、キリスト教とかの歴史に疎いので、やはり何度かページを戻しながら読み進めましたが、あっという間に終わってしまいました。
というのも続きが気になって仕方がなく、夜な夜な読みふけってしまっていました。
 本作でも殺人が起き、主人公ラングドンも狙われます。その殺人犯・・・「この人かな?」と思って読み進めていたのに、どんでん返しくらった〜!!たのし〜!!!っていう感じでした。
これを読んだ当時、映画化されたら、かなりはしょられてしまうだろうけど、映像として、活きそう!!と思っていたら、なるとのことですから、そちらも楽しみです。
天使と悪魔 (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:天使と悪魔 (上) (角川文庫)より
4042955010
No.151:
(5pt)

オススメです

ダン・ブラウンは「ダ・ヴィンチ・コード」で有名になりましたが、同じラングドンシリーズとして書かれたこの第1作目のほうがおもしろいです。かつて科学が宗教を弾圧していた時代があったことなど思いもよらないほど科学が生活に浸透している現代、ヴァチカンを舞台に、科学と宗教の因縁とも言える戦いがミステリアスに始まります。セルン(スイスの研究機関)やイルミナティ、米国からスイスまで1時間で行く飛行機など興味をそそる内容満載。とてもスリルがあって、吸い込まれていくストーリーです。私としてはこちらのほうを映画化すればよかったのにとも思ったのですが、少し考えてすぐに撤回。映画化するには怖すぎる。ホラー映画ではないけど、かなりホラーになりそうです。それにしても、この著者の知識量はすごいですね。
天使と悪魔 (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:天使と悪魔 (上) (角川文庫)より
4042955010
No.150:
(5pt)

あなた、「ダ・ヴィンチ・コード」の方、先に読んだ人?

私、「ダ・ヴィンチ・コード」を先に読んだ人です。
だいたいみんなそうです。
2つは確かに似ています。
ラングドン教授の連れはインテリの女性だし、捜査機関のボスはいかにもマッチョ。その副官は控えめで、ラングドン教授のプロットと実行犯のプロットが同時進行するのも同じ。
ただ、黒幕だけは違います。
何が違うかって、悪役としての器が。
「ダ・ヴィンチ・コード」の方は、「なんや、お前やったんかい・・・」というとってつけた感じがどうしても否めませんでしたが、本作の黒幕は「そこまでするか!」の大活躍・・・
おっと、ちょっと口が滑ったかも・・・
読んでからのお楽しみですね。
読めばあなたも「ダ・ヴィンチ・コード」より本作のほうが好きになるんじゃなかろうか。
だいたいみんなそうだから・・・
天使と悪魔 (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:天使と悪魔 (上) (角川文庫)より
4042955010
No.149:
(5pt)

「科学と宗教」の問題

素晴らしい構成とテンポの良い物語の展開で、一気に読ませます。それと何よりも知的な好奇心を大いに満足させてくれます。「ダヴィンチ・コード」よりも、こちらの方が良いのではと思えるほどの素晴らしいミステリーになっています。
事件は、とんでもない研究機関セルンで起こります。
胸に「イルミナティ」の焼き印を押された死体が発見されます。その「イルミナティ」と言う機関の研究者ラングドンが呼び寄せられます。
4人の枢機卿の誘拐と殺人予告、それにセルンから盗み出された反物質による爆破予告が届きます。
ラングドンは、十七世紀の古い詩に込められた暗号を解き、その事件の阻止に動きます。
とにかく、息もつかせぬ展開で、事件は二転三転します。
そして、語られる「科学と宗教」の問題は、今ここまで進んだ科学の社会に生きている者として、非常に考えさせられることが多くあります。
進みすぎた「科学」は、いろいろなところで大きな弊害を引き起こしています。環境問題もそうした大きな問題の一つでしょう。
天使と悪魔 (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:天使と悪魔 (上) (角川文庫)より
4042955010
No.148:
(4pt)

天使と悪魔とラングドン教授

かつて教会に弾圧された科学者たちが設立した秘密結社「イルミナティ」が
現代によみがえった。
イルミナティがキリスト教界の頂点であるヴァチカンに威力が核燃料の千倍もある反物質を持ち込んだ。
ラングドン教授がいきなり、セルンに"招待"されてX-33で運ばれるシーンから
「おいおい」と思わず突っ込んでしまいました。
セルンが最高の技術者集団というイメージをすんなり持ててつかみはオッケーでした。
科学と宗教の対立という構図がはっきりとしていて話に入りやすい。
上巻ではまだラングドン教授の活躍どころは少ないですが、著者の話に引き込むストーリーテリングはさすがだと思いました。
天使と悪魔 (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:天使と悪魔 (上) (角川文庫)より
4042955010
No.147:
(4pt)

これはPocket Booksペーパーバック版のレビューです

 スイスの欧州原子核研究機構で研究者が惨殺される。彼の胸にはある文様が焼印されていた。研究機構の所長はアメリカからsymbologistのロバート・ラングレンを強引に呼び出し、事件の背後にはキリスト教によって迫害された歴史を持つ科学者の秘密結社Illuminatiが存在すると語る。そして結社は研究機構が開発した反物質を用いてテロ活動を行おうとしている。事件解決を目指してラングレンが向かったバチカンではおりしも新しい教皇を選ぶためのコンクラーベが開かれていた…。
 以前読んだ同じDan Brown著の「Deception Point」とこの「Angels & Demons」には共通する要素があります。巨大な力をもった組織をめぐる壮大なミステリー、虚実ないまぜの細部と薀蓄にこだわった疑似科学、ほぼ24時間というわずかな時間に凝縮されたスピーディな物語展開、どんでん返しにつぐどんでん返し、そしてこれだけ小難しげに見える物語を問題なく理解させる平易な英語。569頁という大部の著作でありながら、一気呵成に読ませる筆力はさすがとしか言いようがありません。
 荒唐無稽なエンターテインメント小説なのですが、それでもこの本がテーマとしている宗教と科学の長年に渡る相克については、考えさせられるものがあります。
 このペーパーバックの378〜383頁で、科学によって人類が見失ってしまった畏怖や畏敬の念といったものについて登場人物のひとりcamerlengoが独白していますが、熱心な宗教信者ではない私であっても、この彼の言葉には大きく胸ゆすぶられる思いをしました。
 本書を興味深く読んだ人には渡辺正雄「科学者とキリスト教」(講談社ブルーバックス/1987年)がお勧めです。
 ガリレオなど科学者がこの世界や宇宙の中に神の存在を感じ取る意図を持って研究を進めていたことがよく分かる書です。
天使と悪魔(上)Amazon書評・レビュー:天使と悪魔(上)より
4047914568
No.146:
(5pt)

“A hundred thousand miracles are happening every day” (Flower Drum Song)

Robert Langdon a Harvard symbologist is woken in the middle of the night by a phone call that is going to change his life. This phone call may also change our lives. Dan Brown weaves many story threads in to a tapestry of intrigue. The story takes place over a 24-hour period. A positive thing about this tale is that it is told in a linear fashion with very few flashbacks except when it is necessary for a back story. In this story he treats Robert Langdon’s character like Langdon is not aware of many, well known technical items and theories; this may be true of Robert Langdon, but Dan Brown also irritatingly treats us like we don't know these things!
On the surface, we are treated to a “who did it” and “will we get there in time” story. However, we are also confronted with science versus religion. Is science and religion like oil and water or is science and religion just two of the facets of God?
天使と悪魔(上)Amazon書評・レビュー:天使と悪魔(上)より
4047914568
No.145:
(4pt)

いろんな読み方を楽しめます。もちろん面白いしためになるし。

ダビンチ・コードが面白かったので、同じ著者の別の本を読んでみた。
多分世界中の人がこの順で読んだでしょう。
驚いたことに、ダビンチ・コードとまったく同じ構成で、パーツだけ違う感じ。
こちらの方が切り返しが多く、それまで作られてきた人物像がひっくり返るのは痛快だけど、ちょっと遊ばれすぎてる気持ちにもなる。
切れ味はダビンチ・コードより若干鈍く、長さをちょっとだけ感じさせられてしまいました。やっぱり続編は一枚落ちるなあと思いましたが、訳者あとがきを読んだところ、こちらのほうが先に書かれていたとのこと。
著者がこの2冊の間で成長したということなのでしょう。
ダビンチ・コードで出版社を移ってブレイクらしいので、ちょっとだけオトナの事情を感じてみたり。
初めから出てくる反物質とか、設定にあちこちちょっとずつ無理があるように思うけど、おもしろいという意味では、とても面白い。
あと、ベルニーニという芸術家を知らなかったのだけど、ネットで写真を見るだけでも、ちょっと驚くような彫刻を作る人だった様子。絵も描き建築もこなし、彫刻も作り、あの時代の巨人の一人なのでしょう。いつか観に行きたいと思う。
巻末に謝辞があるのだが、これは本当だろうか。これだけ謎掛け大好きな著者のことだから、きっとこの謝辞にもトリックがあるんじゃないかと思うのだが。
天使と悪魔(上)Amazon書評・レビュー:天使と悪魔(上)より
4047914568
No.144:
(5pt)

脱帽・・・。

 ここまでの長編なのに、最後の最後までいい意味で期待を裏切り続けてくれる。ミステリーという枠に捉われない、すばらしい作品であると言えます。ある程度、先の読めてしまうミステリーというものも、ある意味では満足感を与えてくれますが、本書はトリックがわかりやすいのに、先を読ませない。いや、敢えて読ませて、裏切る。そんな展開が、前編を通じて繰り広げられるわけですから、「世界を不眠に陥れた」というロジックも納得できます。
 また、ルネサンス期のキリスト教芸術の圧倒的な教養、キリスト教と科学の両者が生み出すパラドクスがうまく文章の中に融合され、前述したスピード感、小気味のよいリズム感をともなってしまえば、もう敵なしです。 諸手を挙げて、降参といった印象です。白旗です。
 個人的にはダビンチコードよりも、わかりやすく、全体的にスリリングで楽しめました。しかし同じキリスト教を土台にした作品で、完成度はどちらも高いと思うので、あとは好みの問題かとも思います。キリスト教に造詣がないと、少し抵抗があるのかもしれませんが、本書に含まれる、あふれんばかりの薀蓄が、その溝を埋めてくれることも十分に期待できます。
 
 国産のミステリーにも、良さはありますが、ここまでの完成度ともなると、見たことがありません。キリスト教と科学の対決。天地創造とビックバンの矛盾。みどころ満載の対決を、斬新な視点から描いています。一読の価値ありです。
 
天使と悪魔 (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:天使と悪魔 (上) (角川文庫)より
4042955010
No.143:
(4pt)

「科学は神を冒涜する存在か」という、禁断の、そして永遠のテーマに迫る作品。

数世紀前、その力を脅威と見たカトリック教会の手により滅亡に追い込まれたはずの科学集団Illuminati。
現代のヴァチカンを舞台に、法皇亡き後のカトリック教会の混沌を嘲笑うかのように次々と殺害されていく4人の枢機卿。
そして法皇自身の死にさえ、かけられる疑い。
背筋も凍るこれらの仕打ちは、果たしてIlluminatiの末裔による復讐なのか・・・?。
終末の時が迫る危機感。
恐ろしいほどに深い信仰の力。
そしてあまりにも人間的な、悲しい結末。
遺体に残された刻印のsymmmetryは鳥肌モノ。
途中、少々説明のくどい部分が目立つのがやや残念。
天使と悪魔(上)Amazon書評・レビュー:天使と悪魔(上)より
4047914568
No.142:
(4pt)

ダビンチよりいい

ダビンチコードで一躍有名になったダンブラウンの、しかも同じラングドン教授が出てくる作品ということで手にとってみた。文体、英語のレベル、などはダビンチと同じ。つまり実に読みやすく、映画化したらどんな場面になるかが簡単に想像がつくということ。さて、内容としてはダヴィンチより断然面白かった。なんといってもテンポが速い。朝早くにボストンからスイスへ連れ出され、そこで6時間以内にバチカンが反物質で爆破されるということを聞かされる(爆破時間は午前零時)。しかも犯人グループから午後8時から一時間ごとに4人の人質を一人ずつ殺していくという声明も届けられ、主人公たちは爆破と殺人を防ごうと苦心する・・・というもの。つまり全事件が一日のうちに(その大部分は8時から12時まで)に起こるのだ。ある意味ドラマ「24」的で、このテンポは読んでいて心地よいものがあった(もっとも構成はかなり荒いが、そこはエンターテイメントと目をつぶろう)。事件の後でも最後の最後までどんでん返しが待っており、ラスト数十ページが尻すぼみだったダビンチとは大違い。簡単に読めて、楽しめるエンターテイメントを探しているならこれを薦める。
天使と悪魔(上)Amazon書評・レビュー:天使と悪魔(上)より
4047914568
No.141:
(5pt)

Opinion

コンクラーベを舞台にした誘拐と連続殺人、浮かび上がるルネッサンス期の狂信的科学者集団。宗教的象徴の権威であるハーバード大教授の禁断の聖地バチカンの奥深くでの活躍はどこかインディー・ジョーンズの活躍を思わせますが、謎解きと命がけの闘いが最後の最後までぎっしり詰まっています。ダ・ヴィンチ・コードと同様に著者の深い知識には驚嘆させられました。 Also read an 極度なスリラー Tino Georgiou--The Fates.
天使と悪魔(上)Amazon書評・レビュー:天使と悪魔(上)より
4047914568
No.140:
(5pt)

目に見えるよう

私もダ・ヴィンチ・コードを先に読みました。断っ然こっちのが面白いです!夜中の3時まで6時間夢中で読みましたが、この長さ。さすがに読みきれませんでした。次の日めでたく完読。まず、ダ・ヴィンチ・コードは舞台が、古城とか教会とか、何だか似たような感じのとこばかりで、後半はとばし気味に読んじゃいました。こちらは舞台が変化に富んでいて、日本人の私にも映像が目に浮かぶよう。図書館(文書館?)のシーンなど、目を閉じると赤色が(笑)。それから、ちょうどヨハネ・パウロ○世の亡くなった半年後くらいに読んだので、その時の記憶が新しくて。だけど、この本が書かれたのはそれよりはるかに昔。そういう意味でも「ほほぉ〜、あの時、中ではこんなことが…」と感慨深かったです!それに取り上げられている団体にしても、ダ・ヴィンチ・コードの方はその時初めて聞きましたが、天使と悪魔の方は元々知ってる方が多いんじゃないでしょうか。もし読むならこっちを後にしないと、ダ・ヴィンチ・コードがつまんなくて最後まで読めないかも知れません。…余談ですが、下の方のカメルレンゴ=ジュード・ロウには全面的に賛成です!
天使と悪魔 (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:天使と悪魔 (上) (角川文庫)より
4042955010
No.139:
(5pt)

ストーリー作りの巧みさに脱帽

著者であるダン・ブラウンの緻密な調査に基づくストーリー作りの巧みさに脱帽です。
科学と宗教とは手を結び合えるものなのか。それとも水と油のように決して混じり合えないものなのか。はたまた科学と宗教とは同じ宇宙の真理を別の観点から追求しているのか。
この主題を中心に、謎解きとアクションがふんだんに織り込まれた悲劇性と意外性の強い緊迫したストーリーが展開され、全編一気呵成に読んでしまいました。
基本的に宗教が自らの自己保身のために行ってきた数多くの罪悪が糾弾されますが、しかしながら一方的に宗教を否定するほど単純な内容ではありません。思うに、宇宙の真理の探究は科学にまかせ、宗教は人を罰したり救ったりするような人格神信仰を捨て、純粋に人が人としていかに生くべきかの指針を示す倫理観や道徳観など説くべく生まれ変わる必要があるでしょう。
本作はもちろんフィクションですが、その記述の多くが真実に基づいています。例えば〈インターネットのウェブと言う概念はセルンで発明され素粒子物理学者の間で培われた〉は事実です。ただし、セルンで反物質を作り出すことはできますが、それを大量に安定して保存することは現在の技術では不可能です。その他、事実と創作が見事なまでに組み合わされており、その融合も見事です。
巻頭の芸術作品の写真やローマとヴァチカン市国の地図も良い参考になります。
ただ訳者に一言。〈Particle Physics〉は、〈粒子物理学〉ではなく、正しく〈素粒子物理学〉と訳してもらいたかったですね。
天使と悪魔 (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:天使と悪魔 (上) (角川文庫)より
4042955010

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