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この本を盗む者は
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この本を盗む者はの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 1~20 1/2ページ
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ファンタジーも好きなので購入しました。 ただ、あまりファンタジー感がないような... 盗まれた本の世界へ入り、泥棒を捕まえるのですが、その本の内容がそもそもいまいちなのかも。 よくわからない話ばかりだし、つらつら冗長すぎておもしろくない。 主人公の言い方もあまり好きではない。 あと、真白は結局なんなの? なぜ泥棒を捕まえたのに人がいなくなるの? 父親の手記に入り込む理由は? おばあちゃんなんなら狂気すぎん? おばあちゃん何と契約したん? ひるねさんは、結局なんなん? このままどうなんの??? って疑問が沸いてきて話はいってこんかった。作中に描いてたらすみません。でもそれくらいのレベルでよくわからない。 | ||||
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コミック版を読み、文庫版へ。 曾祖父が遺した御倉館。 そこは曾祖父が自ら蒐集した本を保管するために建てた館。 地域の人達に解放し、図書館の様な役割を果たし、その縁により、街には本にまつわる店が増え、本の街と言わしめるほどになったが、娘のたまきは他人が本に触れることを嫌い、あることが切っ掛けで、御倉館を封鎖してしまう。 たまきが御倉館から本を盗む者に向けて掛けた呪い、ブックカース。 たまきの死後、その呪いに孫娘の深冬が巻き込まれ、本を盗んだ者を捕まえるために不思議な世界で活躍するストーリー。 相棒の真白、いつも寝てばかりいる叔母のひるね。 彼女たちの正体とは。 コミック版を読んだ後なので、ストーリーはしっくりと入ってくる。 本嫌いの深冬と不思議な少女真白の冒険。 いきなり非現実的な世界に放り出される深冬と、それを助ける犬系少女真白。 最後の展開は夢か現か幻か。 現だと大団円と言えるかと。 コミック版、良く描かれていたんだなと思う内容でした。 | ||||
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過剰な演出のアニメを見ているようで、うんざりした。文字だけでそれだけ表現できることはある意味すごいことなんだろうけど、自分には好みではなかった。 | ||||
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頭の中で強制的にイメージ世界を構築させられます。著者の力量なんでしょうね。ふっと息をつくように眠り続ける”叔母さん”が出現し落ち着かないが一休み、といった感じ。映画のジュマンジを観る時のような楽しい疲労感と緊迫感を味わいました。 | ||||
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新品を注文して届くのを楽しみにしていたのに、届いたらきちんと梱包をしていなかったのか、表紙の上下が擦れてガタガタになっていました。本の背表紙の上下も、本体の方が強く擦れたのか色が剥げていたり歪んでしまっています。 輸送中に擦れてしまったのだとは思いますが、きちんと梱包していればこうなっていなかったのではないかと思います。 もう一冊本を注文していて、それについても同様な状態です。 出来れば交換して欲しいと思っていましたが、交換は対象外とのことだったので返品しました。 | ||||
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エピソード毎に異なる本の世界に入り込むというファンタジー。全体的に同じようなエピソードが続く上、終盤に向かうにつれて雑な辻褄合わせになり、ページ数の割に残念な作品だった。 | ||||
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切実にそう思いました。読長町最高です。 本の中の物語に入ると言うか、物語が現実を侵食すると言うか、どちらにしても楽しい冒険譚でした。 基本的には本を盗んだ犯人を探す目的なのですが、何故盗むのか、誰が、何の目的で、そしてこの状態はなんなのか、と一応チラッと謎解き要素もあります。 また、溢れる物語も内容が気になって、そっちもちゃんと読んでみたいと思ってしまいました。 この家の子に生まれたかった! | ||||
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ファンタジー小説はあまり読まなかったのですが、久々にこういった小説も面白いなと思っています。 | ||||
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設定に無理があり過ぎるのはファンタジー物だから、としぶしぶ許せるが最後まで意味が分からないまま。 園児の落書きですか。読みたい本が山のようにあるのにこんなのを選んでしまった。後悔しかない。 | ||||
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ハードカバーどころかしばらく紙の小説を読んでおらず、久々に読みたいと思い数ある本から選びました。 結果、序盤で挫けてしまいました。 読書家ではないのでうまく言えませんが、まず冒頭の情景描写がくどくて、読むのがしんどくなります。他の方のレビューにもありますが、本当に1ページが重い。急展開で情報量が多いとかではなく、ただただ主人公が住む町と主人公の人間関係が描写されます。 ここを歩くとこんな並びで、抜けた先がこうなっていて、今出てきたこの人はこういう間柄で……という、主人公の足取りに沿って町をマッピングして、途中で親族や交友関係を間に挟むのがかなり続いた印象です。せめてここまで詳細化する前に地図でも挿し込んでほしかった。町をイメージしにくかったです。 それ以外にもなんだか「この部分いるのかな?」と思うことが多く、(会話文は特にイラつきませんでしたが)全体的に地の文がくどいと感じました。 一人称視点ならまだ読みやすかったかもしれませんが、せっかく真白というキーパーソンが出てきた頃にはすっかり飽きてしまい、序盤で諦めました。小説は久々だからと正直に読まず、飽き始めた時点で適当なページや章に飛べばよかったなと思います。 元々好みから外れていると読まないタイプですが、面白そうと思ったものの活字離れして久しい身には合わなかったです。 | ||||
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作者の作品は初読。「魔術的現実主義の旗に追われる」、「固ゆで玉子に閉じ込められる」、「幻想と蒸気の靄に包まれる」、「寂しい街に取り残される」及び「真実を知る羽目になる」の5話から構成されるファンタジーな連作短編集。予め、人物関係を説明して置く必要がある。まず、読長町(後述する<御倉館>のために"本の町"として有名になる)という所に稀代の本の蒐集家の御倉嘉一という人物が居て、その死後、<御倉館>という書籍保管(当初は貸出もしていた)用の館が建てられ、娘の"たまき"が管理者となる。だが、本の盗難が絶えないため、館内の全ての書籍に盗難防止用の魔術をかけた(とされる。その後、<御倉館>には一族の者しか入れない)。"たまき"の子供に"あゆむ"と"ひるね"という兄妹が居て、"ひるね"は館内の全ての書籍を読破した"本の虫"だが変人。本作のヒロインで"あゆむ"の娘の高校一年生の深冬は本嫌い。そして、第一話で"ひるね"が作った御札が「『この本を盗む者は』、魔術的現実主義の旗に追われる」という設定。 その第一話では、真白という"犬の風貌"をした少女が館に忽然と現れ、深冬に館内の書籍を読む事を勧めて物語が動き出す。真白に勧められるままに深冬が作中作の<繁茂村の兄弟>という絵本を読み始めた途端、ブック・カース(本の呪い)が発動し、深冬は真白と共に<繁茂村の兄弟>の世界へと入り、深冬が本泥棒を捕まえるまでブック・カースは消えず、読長町も元に戻らないと言い、本作の「オズの魔法使」・「不思議の国のアリス」風の構想も見えて来る。<繁茂村>中の人物に読長町の人物が投影されているのは「オズの魔法使」同様、黒猫や狐が出て来て自由に動き回るのは「不思議の国のアリス」同様だが、泥棒を特定した瞬間、第二話に移ってしまう。そして、第二話では"ひるね"が「『この本を盗む者は』、固ゆで玉子に閉じ込められる」という御札を書き、深冬が真白と共に本の世界に入る点は第一話同様。第三話、第四話と同様の話が繰り返される(が、作中作が詰まらない)。 そして、最終話で深冬が<"あゆむ"の手記の世界>へと入って真相を知るという創りなのだが、真相が現実的過ぎる上に深冬が"本の虫"にならない(冒険譚の末になると予想していた)のでガッカリした。もっとマジック・リアリズム風味を徹底した方が良かったと思わせる趣向倒れの凡作だと思った。 | ||||
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御倉家が蒐集した本を所蔵している御倉館。たびたび本を盗まれるので、公開をやめてしまった。警備を厳重にし、さらに本に魔術をかける。その効果で、本が盗まれた時に犯人は狐にされ、町が住民を含めて舞台が変わる。その中を御倉館の管理人の娘である深冬が犯人捜しをする。本が盗まれると、ファンタジーの世界に一転する。そして、犯人捜しのパートナーとなる犬顔の真白(ましろ)が現れる。深冬の叔母であるひるねは御倉館にいるものの名前の通り昼寝ばかりしている。真白やひるねとファンタジックな世界はどのような関係にあるのか、最後に真実を知ることになる。ファンタジック冒険小説でした。ミステリーのようなSFのような、不思議な読後感を味わえます。 | ||||
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本を読むことの楽しさを久しぶりに思い出させてくれるような本でした。ここ数年は仕事関連の参考書とか実用書ばかり読んでいましたが、また物語を読みたいなと思わせてくれるものでした。 | ||||
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ファンタジー物が好きな人は面白いと思う。私にとっては少し苦手なジャンルでした。入り込むのに時間がかかり、読み疲れ… | ||||
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「戦場の」と「ベルリンは」に感心しきりで、一気読みさせられました。しかし、本作は1週間かかっても読み終わらない。これほど頁が進まない本も珍しい。女性が書いたとはっきりわかるファンタジーで、いわゆる異世界ものの一種なんだろうけど、異世界の描写がぜんぜん目に浮かばない。主人公にも好意が抱けない。しんぼうすれば面白くなるのかと思いながらの、修行のような読書であった。私にとっては、逆エンターテイメント小説。 | ||||
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小説にはいろいろなジャンルがあります。人生観を表わすものや、ミステリーを含めた謎解き、 心温まるようなストーリー、歴史物、数えてもきりがありません。 最近は小説がドラマ化されたり、アニメ化されたりとメディア・ミックスが盛んですが、この本は 私の中では、自分の空想の中だけで楽しみたい物語でした。 ストーリーは、荒唐無稽で、ところどころ辻褄が合っていないところがあったりしますが、これぞ まさに読者を「白昼夢」の世界へ誘うものです。 私たちが自分の夢を思うと、現実では起こりえないことが、なぜか夢の世界では整合性が取れて いるというマジカルワールドでできあがっています。この本は、設定した条件に縛られることなく、 そんな枠を超えてイマジネーションの限りを尽くし、自由奔放に走りきった物語だと思いました。 この小説は、単なるエンタメなのかというとそうではなく、「小説を読むことって、楽しいんだよ!」 という、大きなメッセージが込められています。 小説の中から、少し脚色して引用します。 ・本に囲まれて生きる者は、本に愛されるようになる ・すかすかしか胸を埋められるのは本しかない。あの冒険、魔法のかかった世界を 駆け回る経験が恋しい 小説は、著者と読者の協働で成立するエンターテインメントだとするならば、これほど想像力を かき立てられる本は、そう多くはない。 読み始めたら読み切らずにはいられない、引力を持った本でした。 | ||||
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凄く上手い人だという事が良く分かる、波乱の展開が繰り広げられるお話がオムニバス形式で続きます。 ただ、流れに乗れないと辛くなって投げ出すことになる本ですね。関西弁のコテコテのギャグが好きな人と苦手な人がいるように、ジェットコースターが好きな人と苦手な人がいるように、読む人を選ぶ本です。 せっかちな人、まったりとした展開が苦手な人、元気なアニメが大好きな人向きの本だと感じました。 良し悪しではなく相性の問題ですね。 | ||||
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長野まゆみさんが書いていたようなテイストのファンタジー小説といえば、想像がつきますでしょうか? 過去に万引きが相次いだことから閉鎖された図書館?で本が盗まれると、呪いが発動して町が物語の世界に置き換わってしまう。それをもとに戻すには本を盗んだ犯人を捕まえるしかない、という設定の連作短編集です。 ただ、主人公たちが体験する個々の物語世界にパロディ要素やストーリー自体の面白みがなかったり、前提となる作者の価値観が合わないのか、小説全体の仕掛けも拍子抜け、最後に主人公が到達する心境に共感も出来ず、楽しむ読むことができませんでした。 | ||||
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著者の作品は以前にも読んだことがある。不気味さと不快さが同居している印象がある。今作もそうだったが、いかんせん読みにくい。世態風俗の描写に重きを置きすぎで、深冬が手持ちカメラを持って町を見ているような視点で描写の説明感が強いかつ、くどい。 幻想の部分に関しても、描写がひとっ飛びしており、分かりづらい。奇妙かつ奇想天外な話が好きな方には薦めます。 | ||||
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物語ってすごい! 夢中になって読みました。すっごく、すっごく面白かった。マジックリアリズムにハードボイルドにスチームパンク、あとホラーっぽいのもあってどれも本当に自分が物語の中に入って深冬や真白と一緒に冒険しているようなドキドキを味わえました。本泥棒が誰かを推理するミステリーの謎もあって、てんこもり。こんなにも色々な物語を作り出せるなんて、本当にすごい作家さんだと思います。他の本も読んでみよっと。 極上の現実逃避って言うキャッチコピーがピッタリ。自分が本が好きだ!ってことをあらためて思い出させてもらった気がする。 いつまでもいつまでも浸って、深冬と真白と物語の中で冒険していたかったなあ。 最高オブ最高の読書体験。ありがとうございました! | ||||
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