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この本を盗む者は
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この本を盗む者はの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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エピソード毎に異なる本の世界に入り込むというファンタジー。全体的に同じようなエピソードが続く上、終盤に向かうにつれて雑な辻褄合わせになり、ページ数の割に残念な作品だった。 | ||||
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ファンタジー小説はあまり読まなかったのですが、久々にこういった小説も面白いなと思っています。 | ||||
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作者の作品は初読。「魔術的現実主義の旗に追われる」、「固ゆで玉子に閉じ込められる」、「幻想と蒸気の靄に包まれる」、「寂しい街に取り残される」及び「真実を知る羽目になる」の5話から構成されるファンタジーな連作短編集。予め、人物関係を説明して置く必要がある。まず、読長町(後述する<御倉館>のために"本の町"として有名になる)という所に稀代の本の蒐集家の御倉嘉一という人物が居て、その死後、<御倉館>という書籍保管(当初は貸出もしていた)用の館が建てられ、娘の"たまき"が管理者となる。だが、本の盗難が絶えないため、館内の全ての書籍に盗難防止用の魔術をかけた(とされる。その後、<御倉館>には一族の者しか入れない)。"たまき"の子供に"あゆむ"と"ひるね"という兄妹が居て、"ひるね"は館内の全ての書籍を読破した"本の虫"だが変人。本作のヒロインで"あゆむ"の娘の高校一年生の深冬は本嫌い。そして、第一話で"ひるね"が作った御札が「『この本を盗む者は』、魔術的現実主義の旗に追われる」という設定。 その第一話では、真白という"犬の風貌"をした少女が館に忽然と現れ、深冬に館内の書籍を読む事を勧めて物語が動き出す。真白に勧められるままに深冬が作中作の<繁茂村の兄弟>という絵本を読み始めた途端、ブック・カース(本の呪い)が発動し、深冬は真白と共に<繁茂村の兄弟>の世界へと入り、深冬が本泥棒を捕まえるまでブック・カースは消えず、読長町も元に戻らないと言い、本作の「オズの魔法使」・「不思議の国のアリス」風の構想も見えて来る。<繁茂村>中の人物に読長町の人物が投影されているのは「オズの魔法使」同様、黒猫や狐が出て来て自由に動き回るのは「不思議の国のアリス」同様だが、泥棒を特定した瞬間、第二話に移ってしまう。そして、第二話では"ひるね"が「『この本を盗む者は』、固ゆで玉子に閉じ込められる」という御札を書き、深冬が真白と共に本の世界に入る点は第一話同様。第三話、第四話と同様の話が繰り返される(が、作中作が詰まらない)。 そして、最終話で深冬が<"あゆむ"の手記の世界>へと入って真相を知るという創りなのだが、真相が現実的過ぎる上に深冬が"本の虫"にならない(冒険譚の末になると予想していた)のでガッカリした。もっとマジック・リアリズム風味を徹底した方が良かったと思わせる趣向倒れの凡作だと思った。 | ||||
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御倉家が蒐集した本を所蔵している御倉館。たびたび本を盗まれるので、公開をやめてしまった。警備を厳重にし、さらに本に魔術をかける。その効果で、本が盗まれた時に犯人は狐にされ、町が住民を含めて舞台が変わる。その中を御倉館の管理人の娘である深冬が犯人捜しをする。本が盗まれると、ファンタジーの世界に一転する。そして、犯人捜しのパートナーとなる犬顔の真白(ましろ)が現れる。深冬の叔母であるひるねは御倉館にいるものの名前の通り昼寝ばかりしている。真白やひるねとファンタジックな世界はどのような関係にあるのか、最後に真実を知ることになる。ファンタジック冒険小説でした。ミステリーのようなSFのような、不思議な読後感を味わえます。 | ||||
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「戦場の」と「ベルリンは」に感心しきりで、一気読みさせられました。しかし、本作は1週間かかっても読み終わらない。これほど頁が進まない本も珍しい。女性が書いたとはっきりわかるファンタジーで、いわゆる異世界ものの一種なんだろうけど、異世界の描写がぜんぜん目に浮かばない。主人公にも好意が抱けない。しんぼうすれば面白くなるのかと思いながらの、修行のような読書であった。私にとっては、逆エンターテイメント小説。 | ||||
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凄く上手い人だという事が良く分かる、波乱の展開が繰り広げられるお話がオムニバス形式で続きます。 ただ、流れに乗れないと辛くなって投げ出すことになる本ですね。関西弁のコテコテのギャグが好きな人と苦手な人がいるように、ジェットコースターが好きな人と苦手な人がいるように、読む人を選ぶ本です。 せっかちな人、まったりとした展開が苦手な人、元気なアニメが大好きな人向きの本だと感じました。 良し悪しではなく相性の問題ですね。 | ||||
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これまでの作風と打って変わって、ファンタジー色を打ち出した作品。ちょっと、中途半端。主人公たちの行動の表現がやや粗すぎる。また、最初の作品の冒頭で、初夏の設定なのに「4時過ぎに茜色の空」と書いているのも、少し調査不足というか勉強不足ではないか(それとも、舞台は日本ではない??)。 | ||||
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